桜のあやかしと共に77
「お前は、満月の日に生まれてきた。月とかいてユエと読む名を与えよう」
藍染は、ろくろ首の女の腹を破ってうまれてきた男児に、ユエと名付けた。
禁呪の成長促進の術と薬を使って、まだ幼子だったユエはたった1日で15歳くらいにまで成長した。
「さぁ、父のために四季の王を、桜の王であり花神でもある浮竹を殺すのだ」
「‥‥‥‥はい」
ユエは、金髪碧眼で、とても藍染とろくろ首の女との子には見えなかった。
藍染は、腹のうちにいる頃から薬を使い、桜の花鬼として生まれるようにした。
ユエは、桜の上級花鬼だった。
浮竹にとって、桜の花鬼は同胞だ。きっと油断するに違いない。
藍染めにとって、世界は自分を中心に回っている。
前の桜の花鬼の娘のようにならないように、浮竹を強く敵だと思い込ませた。
-------------------------------------------
「釣れんな」
「釣れないねぇ」
その頃の浮竹と京楽は、裏山に流れる川で魚釣りをしていた。
都会の中の山なので、自然は残されているが、鴆の京楽が山の王の居楽だった頃のに住んでいた山の川では鮎やヤマメが釣れたが、鴆の京楽が今住んでいる山の川にはいなかった。
「ざりがに釣りしよう」
「え、ざりがに?食べるの?」
「外国では食用として人気があるんだぞ。まぁ、釣っても俺は料理しないし食べないが」
「じゃあ釣る意味ないじゃない」
「遊びだ、遊び。それにザリガニはアメリカザリガニで、生態系を壊す。駆除だな」
「ふーん」
そこへ、彼岸花の精霊の浮竹がやってくる。
『何か釣れたか?てっきり釣りを放り出してしっぽりしていると思ってきたのに、感が外れたか:』
「こんな真昼間っから、外でやるほど飢えてない!」
「えー。外も刺激的でいいと思うけどねぇ」
「うるさい、タコ!」
浮竹は、もってきていたハリセンで、京楽の頭をはたく。
『ザリガニをとっているのか?』
「ああ。食えなくもないが‥‥」
『じゃあ、もって帰って京楽に調理してもらおう』
「ザリガニだぞ?」
「ザリガニだよ?」
『ああ、ザリガニを食う。あやかしは少々げてものでも食えるぞ』
彼岸花の精霊の浮竹の言葉に、二人は顔を見合わす。
浮竹と京楽は、人間に食事の中でも高級なものばかりを食しているせいで、ザリガニを食べるという発想がなかった。
「少し待ってろ。もっといっぱい釣るから」
『ふふ、慌てなくていいんだぞ?』
今日は、鴆の京楽の誕生日だった。
浮竹と京楽は、ささやかな宴を開きたいといって、料理、お菓子、お酒、ジュースなどを手に鴆の京楽のところにきた。
鴆の京楽は、薬師としての仕事があるからと、宴は夜にしてほしいと言われて、暇になった浮竹と京楽は、川で釣りをすることにしたのだった。
「ん‥‥馴染みのない妖力を感じるな。鴆の京楽の客か?」
浮竹が、たくさん釣れたザリガニをばけつに放り込む。
「違う、これは‥‥藍染の匂いがかすかにする!」
「手下か」
『彼岸花の養分に変えてやる』
彼岸花の精霊の浮竹も、臨戦態勢をとる。
やってきたのは、金髪碧眼の、どう見ても外国人にしか見えない、桜の上級花鬼だった。
「父さんが、お前を殺せとうるさいんだ。死んでくれ」
「お前が死ね!」
浮竹は、桜の花びらをふっと吹くと、それは炎となってユエを包む。
「効かないね」
「縛!天空破邪、天炎!」
京楽が放った術を受けても、ユエは平気そうな顔をしていた。
『彼岸花の養分となれ:』
「君がなりなよ」
『なに、返された!?』
思った以上の強敵に、3人が一斉に攻撃を加えようとすると、ユエはあくびをした。
「弱くてつまらない。帰る」
「「『はぁ!?』」」
3人は、緊張感が全くない敵に、おまけに敵意もほとんど感じられずに、顔を見合わせる。
「また、父さんがうるさいようなら、遊びにくるからね」
そう言って、ユエは空気に溶けてしまった。
「もう来るな!」
「そうだそうだ」
『今日は京楽の誕生日なんだ。台無しになる前に、俺たちも戻ろう。京楽のところにも、敵が来ているかもしれない』
彼岸花の精霊の浮竹は、ザリガニがいっぱいはいったばけつを手に、浮竹と京楽と共に、鴆の京楽のところに帰る。
『あれ、どうしたの。そんなに慌てて』
「俺たちのところに、藍染の子が来たんだ。名乗りもせず、消えてしまったが」
『ああ、桜の上級花鬼?ユエって名前だそうだよ。藍染に盛るからと、モレ草をもっていったよ』
鴆の京楽は、先ほどまでいた少年を思い出す。
「ぶはっ」
「浮竹、笑っちゃだめだよ」
「でも、実の子供にモレ草もられるんだぞ‥‥‥ぷくくく」
『京楽、無事でよかった。少し早いが、誕生日パーティーをはじめよう』
『みんな、ありがとね。ボクなんかのために』
「ケーキは俺が作った。彼岸花の精霊の俺も、手伝ってくれたぞ」
『浮竹‥‥‥‥』:
『京楽‥‥‥しっぽりしたい』
「はい、却下。しっぽりは、パーティーガ終わった後でしてくれ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、酒を飲んだ。
禁止しているのに、浮竹が勝手に酒を飲んでしまい、パーティーをめちゃくちゃにした挙句、鴆の京楽を押し倒すので、彼岸花の精霊の浮竹は。
『3Pするのか?』
と、京楽を悩また。
「ごめんね、回収していくから」
酔って眠った浮竹をおんぶして、京楽は「またね」と言って、帰っていくのであった。
「浮竹十四郎。父さんが、目の敵にする相手。でも、四季の王で桜の花神であるわりには、弱そうだったなぁ」
与えられた住処で、ユエは浮竹を思い出す。
「どちらかとうと、京楽春水‥‥あっちのほうが、闇をもっていてどうにかしやすいな」
ユエは、笑う。
飾られたしゃれこうべたちおも、カラカタと笑うのだった。
藍染は、ろくろ首の女の腹を破ってうまれてきた男児に、ユエと名付けた。
禁呪の成長促進の術と薬を使って、まだ幼子だったユエはたった1日で15歳くらいにまで成長した。
「さぁ、父のために四季の王を、桜の王であり花神でもある浮竹を殺すのだ」
「‥‥‥‥はい」
ユエは、金髪碧眼で、とても藍染とろくろ首の女との子には見えなかった。
藍染は、腹のうちにいる頃から薬を使い、桜の花鬼として生まれるようにした。
ユエは、桜の上級花鬼だった。
浮竹にとって、桜の花鬼は同胞だ。きっと油断するに違いない。
藍染めにとって、世界は自分を中心に回っている。
前の桜の花鬼の娘のようにならないように、浮竹を強く敵だと思い込ませた。
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「釣れんな」
「釣れないねぇ」
その頃の浮竹と京楽は、裏山に流れる川で魚釣りをしていた。
都会の中の山なので、自然は残されているが、鴆の京楽が山の王の居楽だった頃のに住んでいた山の川では鮎やヤマメが釣れたが、鴆の京楽が今住んでいる山の川にはいなかった。
「ざりがに釣りしよう」
「え、ざりがに?食べるの?」
「外国では食用として人気があるんだぞ。まぁ、釣っても俺は料理しないし食べないが」
「じゃあ釣る意味ないじゃない」
「遊びだ、遊び。それにザリガニはアメリカザリガニで、生態系を壊す。駆除だな」
「ふーん」
そこへ、彼岸花の精霊の浮竹がやってくる。
『何か釣れたか?てっきり釣りを放り出してしっぽりしていると思ってきたのに、感が外れたか:』
「こんな真昼間っから、外でやるほど飢えてない!」
「えー。外も刺激的でいいと思うけどねぇ」
「うるさい、タコ!」
浮竹は、もってきていたハリセンで、京楽の頭をはたく。
『ザリガニをとっているのか?』
「ああ。食えなくもないが‥‥」
『じゃあ、もって帰って京楽に調理してもらおう』
「ザリガニだぞ?」
「ザリガニだよ?」
『ああ、ザリガニを食う。あやかしは少々げてものでも食えるぞ』
彼岸花の精霊の浮竹の言葉に、二人は顔を見合わす。
浮竹と京楽は、人間に食事の中でも高級なものばかりを食しているせいで、ザリガニを食べるという発想がなかった。
「少し待ってろ。もっといっぱい釣るから」
『ふふ、慌てなくていいんだぞ?』
今日は、鴆の京楽の誕生日だった。
浮竹と京楽は、ささやかな宴を開きたいといって、料理、お菓子、お酒、ジュースなどを手に鴆の京楽のところにきた。
鴆の京楽は、薬師としての仕事があるからと、宴は夜にしてほしいと言われて、暇になった浮竹と京楽は、川で釣りをすることにしたのだった。
「ん‥‥馴染みのない妖力を感じるな。鴆の京楽の客か?」
浮竹が、たくさん釣れたザリガニをばけつに放り込む。
「違う、これは‥‥藍染の匂いがかすかにする!」
「手下か」
『彼岸花の養分に変えてやる』
彼岸花の精霊の浮竹も、臨戦態勢をとる。
やってきたのは、金髪碧眼の、どう見ても外国人にしか見えない、桜の上級花鬼だった。
「父さんが、お前を殺せとうるさいんだ。死んでくれ」
「お前が死ね!」
浮竹は、桜の花びらをふっと吹くと、それは炎となってユエを包む。
「効かないね」
「縛!天空破邪、天炎!」
京楽が放った術を受けても、ユエは平気そうな顔をしていた。
『彼岸花の養分となれ:』
「君がなりなよ」
『なに、返された!?』
思った以上の強敵に、3人が一斉に攻撃を加えようとすると、ユエはあくびをした。
「弱くてつまらない。帰る」
「「『はぁ!?』」」
3人は、緊張感が全くない敵に、おまけに敵意もほとんど感じられずに、顔を見合わせる。
「また、父さんがうるさいようなら、遊びにくるからね」
そう言って、ユエは空気に溶けてしまった。
「もう来るな!」
「そうだそうだ」
『今日は京楽の誕生日なんだ。台無しになる前に、俺たちも戻ろう。京楽のところにも、敵が来ているかもしれない』
彼岸花の精霊の浮竹は、ザリガニがいっぱいはいったばけつを手に、浮竹と京楽と共に、鴆の京楽のところに帰る。
『あれ、どうしたの。そんなに慌てて』
「俺たちのところに、藍染の子が来たんだ。名乗りもせず、消えてしまったが」
『ああ、桜の上級花鬼?ユエって名前だそうだよ。藍染に盛るからと、モレ草をもっていったよ』
鴆の京楽は、先ほどまでいた少年を思い出す。
「ぶはっ」
「浮竹、笑っちゃだめだよ」
「でも、実の子供にモレ草もられるんだぞ‥‥‥ぷくくく」
『京楽、無事でよかった。少し早いが、誕生日パーティーをはじめよう』
『みんな、ありがとね。ボクなんかのために』
「ケーキは俺が作った。彼岸花の精霊の俺も、手伝ってくれたぞ」
『浮竹‥‥‥‥』:
『京楽‥‥‥しっぽりしたい』
「はい、却下。しっぽりは、パーティーガ終わった後でしてくれ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、酒を飲んだ。
禁止しているのに、浮竹が勝手に酒を飲んでしまい、パーティーをめちゃくちゃにした挙句、鴆の京楽を押し倒すので、彼岸花の精霊の浮竹は。
『3Pするのか?』
と、京楽を悩また。
「ごめんね、回収していくから」
酔って眠った浮竹をおんぶして、京楽は「またね」と言って、帰っていくのであった。
「浮竹十四郎。父さんが、目の敵にする相手。でも、四季の王で桜の花神であるわりには、弱そうだったなぁ」
与えられた住処で、ユエは浮竹を思い出す。
「どちらかとうと、京楽春水‥‥あっちのほうが、闇をもっていてどうにかしやすいな」
ユエは、笑う。
飾られたしゃれこうべたちおも、カラカタと笑うのだった。
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