桜のあやかしと共に89
「十四郎、十四郎!」
浮竹の意識はない。
「よくも十四郎を‥‥」
桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、闇に飲み込まれていく。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、桜鬼である自分の妖力も癒しの力に変えて、なんとか浮竹の命は繋がった。
「藍染‥‥‥全部の命を、つみとってやる」
------------------------------------------------
「くくく、命をもらいにきたぞ」
「またきたのか、夜叉神のまがいもの。あいにく、お前に渡す命などない」
「死ね!」
夜叉神のまがいものは、浮竹を殺そうとする。
「君が死んでよ。ボクの十四郎を殺そうとするなて許せない」
いつの間には、京楽は桜鬼になっていた。
「今度こそ、封印する。時間稼ぎを頼めるか、京楽」
「うん、任せて」
「くくく、今回はそうはいかない。あいつもきているからな」
「あいつ?」
「危ない!」
京楽は、浮竹を自分側にひっぱった。
「くそ、外したか」
「藍染!?」
「ふふふ、そうだとも。長老神であり、四季の王になる者だ」
「俺がいる限り、お前は永遠に四季の王になれず、神にもなれない」
藍染は、忌々しそうに浮竹を睨んだ。
「くくく、こいつの命がどうなってもいいのか?」
「白哉!」
「白哉くん!」
藍染の手の中には、血まみれの白哉がいた。
「よくも白哉を。許さない」
「おっと、動くなよ。動けば、この桜の花鬼の命はない」
「く‥‥」
「卑怯だぞ、藍染!」
「卑怯だろうが、四季の王を殺せればいいのだ。さぁ、夜叉神やってしまえ!」
長老神である藍染は、自分の手では四季の王を殺せない掟があるので、夜叉神のまがいものに浮竹の抹殺を命令する。
「白哉、今助け‥‥‥ぐはっ」
背後から、浮竹は剣で貫かれていた。
「夜叉神が二人?」
「くくく、私に不可能の文字はない.。さぁ、夜叉神、四季の王の首をはねてしまえ!」
「悪いが、死んでくれ」
「死ぬのは、君たちのほうだよ」
京楽は、浮竹を傷つけられて、闇に飲み込まれていた。夜叉神から傷ついた浮竹を離すと、藍染からも夜叉神からも離れた場所に移動する。
白哉も、術でこちらの手にもってきたが、酷い怪我だが、浮竹のほうが酷かった。心臓を貫かれていたのだ。
「浮竹、今傷を癒してあげるからね」
「無駄だ。呪詛の魔剣で攻撃した。普通の治癒術ではなおらない。さぁ、一人では寂しいだろうから、お前も一緒に死んでやれ」
「お前が死ね!」
京楽は夜叉神のまがいものと剣を交えながら、浮竹と白哉に遠距離で治癒術をかける。
そして、桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、残酷に笑った。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、先に酷い怪我ではあるが、命に別条のない白哉を癒してから、浮竹にかけられた呪詛を浄化し、自分の命の炎を治癒能力に変えて、浮竹を癒す。
少しずつではあるが、浮竹の傷が塞がっていく。
ある程度まで治癒して、虫の息の夜叉神のまがいものと、藍染に、死刑宣告をするように、京楽はニィと笑って、二人をずたずたに切り裂いた。
結果、夜叉神のまがいものは死に、藍染も死ぬかと思ったのだが、命をいくつもっているとは本当のことのようで、傷を手で庇いながら、空間に溶け込んでいく。
「私に傷を負わせたこと、絶対に後悔させてやる」
「滅びよ」
「ぐぎゃ!?」
悪鬼となった京楽は、藍染の1つ目の命をつみとっていた。
「あははははは。破壊だよ。藍染なんて、全て殺して、十四郎を傷つける者もみんな殺してやる」
「きょうら‥‥く、正気に、戻れ」
「十四郎、ボクは今の力を気に入っているんだよ。君を守れる。このままでいていいよね?」
「だめだ。悪鬼のままでは、いずれ破壊衝動で、自我が壊れる」
「君を守れるなら、それでもいい」
「俺が、嫌なんだ。もう、「春」の時のように失いたくない」
浮竹は、震える手を京楽の頬に添えて、キスをする。
桜の術をかけた。
京楽は、悪鬼の姿から桜鬼の姿に、それから人の姿に戻った。
「十四郎、そんなことしたら傷が!」
「傷が深い。少し、眠りにつく」
「十四郎、君が眠るならボクも眠るよ」
悪鬼であったはずの京楽は、浮竹の命の雫をもらって元に戻った。
「白哉‥‥すまない、後は頼む。2週間ほど、眠りにつく」
気が付いた白哉にそう言って、浮竹と居楽は、異界の浮竹の本体である桜の大樹でしばしの眠りにつくのであった。
浮竹の意識はない。
「よくも十四郎を‥‥」
桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、闇に飲み込まれていく。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、桜鬼である自分の妖力も癒しの力に変えて、なんとか浮竹の命は繋がった。
「藍染‥‥‥全部の命を、つみとってやる」
------------------------------------------------
「くくく、命をもらいにきたぞ」
「またきたのか、夜叉神のまがいもの。あいにく、お前に渡す命などない」
「死ね!」
夜叉神のまがいものは、浮竹を殺そうとする。
「君が死んでよ。ボクの十四郎を殺そうとするなて許せない」
いつの間には、京楽は桜鬼になっていた。
「今度こそ、封印する。時間稼ぎを頼めるか、京楽」
「うん、任せて」
「くくく、今回はそうはいかない。あいつもきているからな」
「あいつ?」
「危ない!」
京楽は、浮竹を自分側にひっぱった。
「くそ、外したか」
「藍染!?」
「ふふふ、そうだとも。長老神であり、四季の王になる者だ」
「俺がいる限り、お前は永遠に四季の王になれず、神にもなれない」
藍染は、忌々しそうに浮竹を睨んだ。
「くくく、こいつの命がどうなってもいいのか?」
「白哉!」
「白哉くん!」
藍染の手の中には、血まみれの白哉がいた。
「よくも白哉を。許さない」
「おっと、動くなよ。動けば、この桜の花鬼の命はない」
「く‥‥」
「卑怯だぞ、藍染!」
「卑怯だろうが、四季の王を殺せればいいのだ。さぁ、夜叉神やってしまえ!」
長老神である藍染は、自分の手では四季の王を殺せない掟があるので、夜叉神のまがいものに浮竹の抹殺を命令する。
「白哉、今助け‥‥‥ぐはっ」
背後から、浮竹は剣で貫かれていた。
「夜叉神が二人?」
「くくく、私に不可能の文字はない.。さぁ、夜叉神、四季の王の首をはねてしまえ!」
「悪いが、死んでくれ」
「死ぬのは、君たちのほうだよ」
京楽は、浮竹を傷つけられて、闇に飲み込まれていた。夜叉神から傷ついた浮竹を離すと、藍染からも夜叉神からも離れた場所に移動する。
白哉も、術でこちらの手にもってきたが、酷い怪我だが、浮竹のほうが酷かった。心臓を貫かれていたのだ。
「浮竹、今傷を癒してあげるからね」
「無駄だ。呪詛の魔剣で攻撃した。普通の治癒術ではなおらない。さぁ、一人では寂しいだろうから、お前も一緒に死んでやれ」
「お前が死ね!」
京楽は夜叉神のまがいものと剣を交えながら、浮竹と白哉に遠距離で治癒術をかける。
そして、桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、残酷に笑った。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、先に酷い怪我ではあるが、命に別条のない白哉を癒してから、浮竹にかけられた呪詛を浄化し、自分の命の炎を治癒能力に変えて、浮竹を癒す。
少しずつではあるが、浮竹の傷が塞がっていく。
ある程度まで治癒して、虫の息の夜叉神のまがいものと、藍染に、死刑宣告をするように、京楽はニィと笑って、二人をずたずたに切り裂いた。
結果、夜叉神のまがいものは死に、藍染も死ぬかと思ったのだが、命をいくつもっているとは本当のことのようで、傷を手で庇いながら、空間に溶け込んでいく。
「私に傷を負わせたこと、絶対に後悔させてやる」
「滅びよ」
「ぐぎゃ!?」
悪鬼となった京楽は、藍染の1つ目の命をつみとっていた。
「あははははは。破壊だよ。藍染なんて、全て殺して、十四郎を傷つける者もみんな殺してやる」
「きょうら‥‥く、正気に、戻れ」
「十四郎、ボクは今の力を気に入っているんだよ。君を守れる。このままでいていいよね?」
「だめだ。悪鬼のままでは、いずれ破壊衝動で、自我が壊れる」
「君を守れるなら、それでもいい」
「俺が、嫌なんだ。もう、「春」の時のように失いたくない」
浮竹は、震える手を京楽の頬に添えて、キスをする。
桜の術をかけた。
京楽は、悪鬼の姿から桜鬼の姿に、それから人の姿に戻った。
「十四郎、そんなことしたら傷が!」
「傷が深い。少し、眠りにつく」
「十四郎、君が眠るならボクも眠るよ」
悪鬼であったはずの京楽は、浮竹の命の雫をもらって元に戻った。
「白哉‥‥すまない、後は頼む。2週間ほど、眠りにつく」
気が付いた白哉にそう言って、浮竹と居楽は、異界の浮竹の本体である桜の大樹でしばしの眠りにつくのであった。
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