忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
10 2024/11 14 2324 26 27 28 29 30 12

浮竹と京楽と海燕と 朝っぱらから盛る2

「隊長、入りますよ」

「今はだめだ、海燕!」

そんな声を無視して、雨乾堂の中に入った海燕が見たものは、死覇装を脱がされかけて、京楽に抱かれかけている浮竹の姿だった。

「ちょっと隊長!またですか!朝から盛るなってこの前言いましたよね!?」

「言うなら、京楽に言ってくれっ」

「京楽隊長、夜ならいいですけど、朝っぱらから盛らないでください。うちの隊長にも仕事があるんです。いつもさぼってるあんたとは違う」

そういう海燕をひょいっと持ち上げて、ぺっ、と雨乾堂から追い出す京楽に、海燕が切れた。

「あんたねぇ!常識考えろ!」

「これは僕らの問題だ。海燕君には関係ない」

「それでも、俺は断固として止めますからね!浮竹隊長、押し倒されれてないで、こっちにきてください」

浮竹は、なんとか京楽の下から這い出て、死覇装を直し、海燕の後ろに隠れた。

「ひどいなぁ。まるで僕が、いじめてるようじゃないか」

「似たようなもんでしょう」

「そんなことないよ。僕はただ、浮竹を抱きたいだけだから」

「だから、夜にしてください!こんな朝っぱらから盛るな!」

「そうだそ、京楽」

浮竹がそう言うと、京楽は仕方なさそうに困った顔をした。

「今すぐ君を抱いて、腹の奥に出して孕ませたい」

その言葉に、浮竹でなく海燕も真っ赤になった。

「あんた、何言ってるんだ」

「思ったことを言ってるだけだよ」

「とにかく、夜にしてください!今日は一日中、俺が見張っていますからね!」

「けちー」

けちも何もないと思うのだが、海燕はそれ以上何も言わなかった。

京楽はいつものように仕事を持ってきていて、浮竹の隣の黒檀の机で仕事をしはじめた。

いつもなら、海燕は隊舎に下がるのだが、京楽が盛らないように見張っていた。

海燕も、隊舎でする書類仕事を雨乾堂にもちこみ、3人で黙々と仕事を続けた。

昼休憩をいれて、海燕が昼餉をもってくる隙に、京楽はまた浮竹を押し倒していた。

「あんた、いい加減にしろ!」

ごん。

京楽の頭を、海燕は殴った。

京楽は涙目で痛いと言っていた。

3時の休憩までにはその日の仕事は終わり、自由時間になった。海燕のことなど空気として、京楽が浮竹を押し倒す。

「はぁ・・・・・まぁ、朝から盛られるよりましですね。仕事も終わったし、好きにしてください」

海燕は呆れて、隊舎の方に戻ってしまった。

「京楽、本当に今日はどうしたんだ」

死覇装をぬがせられながら、愛しい相手に声をかける。

「君が・・・・死ぬ夢を見た」

「なんだそれは。ただの夢だろう」

「妙にリアルなんだ。鮮血の血の暖かかさまで感じて・・・浮竹が死んでしまうと思った」

「俺は、ちゃんとここにいるだろう?」

「うん・・・・」

唇を重ねる。

すでに浮竹の死覇装は脱がされていて、京楽も隊長羽織と死覇装を脱いでいた。

布団をしき、もつれあう。

「大好きだよ、十四郎」

「俺もだ、春水」

京楽は、浮竹の体中にキスマークを残していく。いつもはしない首筋にもキスマークを残した。

それに、浮竹は何も言わなかった。

相当に酷い夢を見たのだろう。行為はゆっくりであったが、浮竹がそこにいることを確かめるように何度も何度もキスをして、抱き締められた。

全体の輪郭を確かめるようになぞられて、鎖骨から臍にかけて舌が這う。うつぶせにされて、肩甲骨にキスをされて、背骨のラインを舌が辿っていった。

胸の先端をいじりまわし、京楽が口を開く。

「指、いれるよ・・・・ああやっぱりやめよう」

「?」

浮竹が首を傾げと、京楽は浮竹の太腿を閉じさせて、素股をし始めた。

「この前、交わったばかりだからね」

潤滑油に濡れた京楽のものが、浮竹の閉じられた太腿の間をいききする。同時に浮竹のものを握り、扱ってやると、浮竹はあっけなく精を放った。

「あ!・・・・・んあ・・」

ぬるぬると滑る内股を、京楽の大きなものが出入りする。いつもあんなものを腹の奥にいれられているのかと思うと、少し怖くなった。

「もうちょっと、太もも閉じて・・・そう、その調子」

京楽に言われた通りに、太腿を閉じる。

「ああ、いいね・・・・」

「ンン・・・・・」

中を犯されているわけではないので、後ろの快楽はなかったが、京楽は浮竹のものを素股をしながらいじってくるので、気持ちよかった。

「んあ!」

浮竹が二度目の精液を吐きだす頃には、京楽もいっていた。

ぼたぼたと、布団のシーツにこぼれる体液をタオルでふきとって、また素股を再開した。

「ああ!」

散々いじられた浮竹のものは、もう透明な蜜を零すだけで、吐き出すはないようだった。それでも、京楽は浮竹の前をいじった。

「京楽。俺はもういいから・・・・・」

「素股じゃあ、オーガズムでいけないからね」

何度か浮竹の太腿を出入りして、京楽もやっと二度目の熱を放った。

「やっぱり、最後までしたいな」

「え」

指が、体内に入ってきた。

ばらばらに前立腺を刺激されて、ドライのオーガズムで達してしまった。

蕾をほぐして、そそり立ったものを宛がい、一気に貫いた。

「ああああ!」

ぱんぱんと腰がぶつかる音がした。

何度も前立腺を刺激されて、浮竹が痙攣する。その度にドライでいっているのだと分かって、京楽は満足そうだった。

京楽は、最後に浮竹の腹の奥に子種を注いで、それで今日は終わりだった。

「お風呂行こう」

「ああ」

交わったのが一度だけなので、浮竹も体力はさして削られていなかった。

二人では少し狭い、雨乾堂備え付けの風呂場で、京楽が浮竹の中に放ったものをかきだして、髪と体を洗い、湯船に浸かった。

「睦みあうのに、時間なんて関係ないと思うんだけど、君はどう?」

「俺は、できれば夜がいい。今日は特別だ」

「優しいね。ありがと」

「まだ俺が死ぬって恐怖はあるか?」

「ないよ。君を抱いたら、どこかにすっとんでいっちゃった」

浮竹は苦笑した。

「俺は、いつでもお前の傍にいるだろう。置いていかないさ」

「そうだね」

それから50年以上が経過した時、浮竹が「置いていかない」という言葉を反故にしてしまうのだが、京楽はそれを受け入れるしかないのだった。





拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(11/25)
(11/25)
(11/22)
(11/21)
(11/21)
"ココはカウンター設置場所"