浮竹のミニフィギュア
浮竹は年はもう若くないくせに、ガチャガチャにはまっていた。
「あと200円・・・」
百円玉が2枚しかなかった。
「勝負!」
百円玉をいれて引くと、外れだった。
「だぶった・・・・」
ブリーチのキャラの、ミニフィギュアだった。
「く、京楽ばかり5体も!こんなにいらない!こい、俺!」
最後の百円玉でガチャガチャを引くと、また京楽だった。
「京楽のあほーーー!」
べしっと、地面に投げつけた。
「あのさぁ。こんな駄菓子屋で、いい年した大人がガチャガチャとか・・・聞いてるのかい、浮竹?」
「京楽、千円よこせ」
「はいはい・・・・」
小銭と交換して、10回ガチャガチャをひいた。結果、京楽6、狛村、砕蜂、恋次、ルキア。
「く、あとは俺だけなのに・・・みんなだぶってる」
「僕がいっぱいるけど、これって愛かな」
「こんな京楽のフィギュアなんていらない!京楽にやる!」
「いや、僕ももらっても嬉しくないんだけど・・・・日番谷隊長にでもあげるかな」
午後に、日番谷に駄菓子の差し入れと一緒に京楽のミニフイギュアを10体あげたら、思いっきり嫌そうな顔をされた。
「わーやったー浮竹だ!」
浮竹のミニフィギュアをひいた子供をさっと瞬歩で拉致して、千円分の駄菓子と引き換えに、浮竹のミニフィギュアを手に入れた。
「やった、揃った」
「・・・・・・500歳以上になるのに何してるんだか」
京楽は、だけど止めはしない。
愛しい浮竹のすることは、時折すごい子供じみている・・・・・というか、子供そのものなのだが、それもまた浮竹の可愛いところなのだ。
「ほら、浮竹、帰るよ」
喜んで自分のミニフィギュアを手に入れた浮竹は、ご機嫌で京楽が往来でキスしてきても、何も言わなかった。
なので、首筋に噛みついた。
「いたい!」
ぴりっとした痛みを感じて、浮竹が京楽の頭を殴った。
「往来で何をするんだ!」
「やっと、僕のほうを向いてくれた・・・・・」
「え、ああ、すまない」
思いっきり、京楽の存在を無視していた。
「いたのか・・・・」
「酷い!さっき千円渡したのに!」
「うん、ああ・・・なんか、千円がわいてきて、小銭と交換したのは覚えいる」
「わいたってなに!」
「いや、いたなぁと思って」
京楽は、浮竹を肩に抱き上げた。
「おい、京楽」
「雨乾堂に戻るよ」
瞬歩で、雨乾堂までもどってくると、押し倒された。
「ちょ、きょうら・・・・・」
深く口づけられて、それ以上声が出せなかった。
「う・・・ん・・・・」
浅く深く、何度も口づけられる。
浮竹は、京楽の背中に手を回していた。
こんな昼間から、と思いながらも、一度火がついてしまった体はいうことをきいてくれない。
「あっ」
死覇装の袴と下着をずらされて、上の服はきたまま、潤滑油に濡れた指が体内に入ってきた。
「ん・・・・ああ、京楽・・・・ああっ」
ぬぷぬぷと、何度も潤滑油の力を借りて、出入りする。
こりこりと、前立腺のある場所を刺激されると、浮竹のものはたちあがり、先走りを迸らせた。
「んあ!」
前立腺ばかりを指でなであげられて、浮竹はいってしまった。
「はぁはぁ・・・・・」
呼吸が荒くなる。
「もう、いいかい?」
「ああ。来い」
京楽の巨大な灼熱が、浮竹の蕾に宛がわれる。
それに一気に貫かれる。
「ああああ!!!」
きゅうと、中が締め付けてきた。
「力、抜いて」
「ん・・・・」
浅く呼吸を繰り返す。
「いくよ」
「んあ・・・・・うあ、あ、あ」
振動する動きに合わせて、声が漏れた。
中をずずっと奥まで突き上げられると、浮竹は京楽の背中に爪を立てた。
「すまない・・・爪が・・・・」
「いいよ。君のひっかき傷だらけだもの、僕の背中。今更だよ」
「ああん」
中をイイ角度でえぐられて、女のよな喘ぎ声が漏れた。それが恥ずかしくて、手をかじっていると、京楽がその手を取って口づけてくる。
「声、我慢しないで。いつもいってるじゃない・・・君の声は、どんなものでも心地よい」
「ああっ・・・・・きょうら・・・・・あ」
前立腺を突き上げられて、浮竹はまた高みに登り上がりそうになった。
「きょうら・・・・・・京楽も、一緒に・・・・・・・」
「うん」
浮竹の花茎を手で戒める。
「ああ!いきたいのに・・・・・」
「ちょっと待ってね」
浮竹を何度も突き上げて、ようやく満足して、浮竹の腹の奥で射精する。同時に浮竹の戒めを解いてやると、勢いよく精液が飛び散った。
「はぁ・・・ああ!」
「あともう1回、いける?」
「ん・・・あと、1回だけだぞ」
「ありがとう」
中をすり上げられて、浮竹は京楽にキスをせがんだ。
浮竹は、行為中のキスが好きだった。
触れるのだけのものから、舌が絡み合う深いキスまでを繰り返す。
「んん・・・・・」
中を抉られて、浮竹の体がビクンと痙攣した。
「ひあっ」
「ここ、いいんだ?」
最奥の一点をつきあげて、そのまま浮竹は二度目の熱を、浮竹の中に放った。
「ん・・・・・」
行為が終わると、よく浮竹はとろんとする。
自分の乱れたことを恥ずかしいと思い、同時に京楽に好き勝手にされたことを恥ずかしいと思った。思うのだが、余韻に浸ってばかりで。
「湯あみ、できそう?」
「無理だ。お前の助けがいる」
「じゃあ、一緒に湯あみしよう。今日は白桃の湯にしよう」
浮竹が気に入ってる入浴剤だった。
いい匂いがして、それが浮竹が生来もっている甘い花の香と混じり合って、なんともいえぬ淫靡な香をさせるのだが。
どうせ、その香をかぐのは自分か浮竹の副官である海燕くらいなのだ。
海燕が浮竹をどうこうすることはないので、安心はできる。
ただ、やったと分かって、険しい表情はされるが。
「熱は、大丈夫だよね?」
時折、肌を重ねると浮竹は熱を出した。
「それは大丈夫だ・・・・・あああああ、俺のミニフィギュアが!」
すぐ近くにおいてあったので、精液にまみれていた。
「お湯で洗えば、落ちるよ」
「色落ちしないか?」
「いくら100円だからって、そこまで安い作りじゃないでしょ」
白桃の湯に、二人して入る。
ぷかりと、色落ちしなかった浮竹のミニフィギュアが浮かんでいた。
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