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浮竹死んだけど幽霊です憑いてます11 花見で外でウフフ

ぽかぽかした春うららのある日。

「花見をしよう」

そう、京楽が言った。

ああ、そういえば幽霊になってから一度も花見にいっていないのだと、浮竹は思い出す。

生きていた頃は、毎年花見にいっていた。

「いいな、行こうか」

「じゃあ、明日なんとか休暇もぎとるから、一緒に花見しようね」

4月のはじめ。

真央霊術院は、入学のシーズンを迎えていた。

花見に決めた場所は、少し離れた山の中。

桜が満開で、桜の他には何もないような辺鄙な場所。だからこそ、人の手が入っていないので、風が吹けば雨のように桜色の花びらが散った。

「綺麗だな・・・・」

「綺麗だね」

シートの上に寝転ぶと、このまま眠ってしまいたくなったが、睡眠は十分にとっていたために眠気は起こらなかった。

「お酒、飲む?」

「飲む」

互いに杯を交わしあった。

といっても、幽霊である浮竹の前に酒を注ぐだけなのだが。

幽霊となってからは、酔っぱらうことがなくなったので、京楽の飲む喉が焼けるような日本酒を飲んでも平気だった。

浮竹の好きな果実酒を注いでやると、浮竹は美味しそうに飲んだ。

飲んだと言っても、液体がさっとなくなるだけなのだが。

「ああ、お前とまた花見ができるなんて嬉しいな」

「僕もだよ。浮竹とこうして言葉を交わしているだけでも泣きそうなくらい嬉しいのに、たまに触れるし交わることもできる。もう死んでもいい」

「死ぬな」

「冗談だよ」

「冗談でも、死ぬなんて言うな」

浮竹は、悲しそうに翡翠の瞳を伏せた。長い睫毛が、頬に影を作る。

「俺は一度お前を置いていった。なのに、またお前を独占している。でも、それが許されるのならこのままでいたい」

「僕を独占していいんだよ、浮竹。君の存在が在る限り、僕らは二人で一つだ」

「京楽・・・・」

少しだけ実体化して、抱き合うと、自然と唇が重なった。

「ほんとは、桜の下で君を抱きたいけど、君は外では絶対にしないものね」

「誰が来るか分からないからだ。こんな辺鄙な場所でも、何か急用が起こって霊圧を辿れてて誰かがやってくる可能性もある」

「心配性だなぁ」

「とにかく、外ではだめだぞ」

「分かっているよ」

ちらちらと、桜の花びらが降ってくる。

「そうそう、朽木隊長に頼んで、特別にお弁当を作ってもらったんだ。僕の家の料理人の食事はいつも口にしているから、たまには違う味を堪能したくてね」

「白哉がか。良く許可したな」

「君のことを話すと、浮竹を頼むといって、了承してくれたよ。そうそう、ルキアちゃんが作ったお弁当もあるんだ」

「なんだって!朽木の手作り弁当だって!」

浮竹は、手がすけていなかったら京楽を揺さぶっていただろう。

「まぁまぁ、そう興奮しないで。今出してあげるから」

朽木家で作ってもらた弁当は、重箱だが螺鈿細工が美しく、箱からして高級感を漂わせていた。

「こっちだね」

一人分の、小さな弁当箱を取り出して中をあけると、浮竹の顔があった。

「キャラ弁・・・・ルキアちゃんもやるねぇ」

「もったいなくて食べられない~~」

浮竹は、嬉し涙を浮かべていた。

浮竹は、ルキアのことを実の娘のように思っている。

年齢から考えて、親子であるのは無理だが、兄妹というのにも無理があった。

まぁ、浮竹が十代の若い頃にこさえた子供にするのなら、ルキアはなんとか親子として通るだろうか。

「僕が食べちゃうよ?」

「お前にはやらん」

まず、卵焼きが消えた。

「うん、美味しい」

「へえ、ルキアちゃん4大貴族なのに・・・まぁ、阿散井君と結婚してるけど、料理できるんだ」

「そうだぞ。俺の副官だった頃、よく白玉餡蜜を一緒に食べた。他にも、出かける日とかにたまにお弁当をもたせてくれたんだ」

生きていた頃を思い出す。

「ルキアちゃんも女の子だねぇ」

「朽木の弁当はうまいぞ。あげないけどな」

「けち」

「ふふふふ」

浮竹は、ぺろりとルキアの作った弁当を全部食べてしまった。それから、重箱の朽木家の料理人が作った弁当も、二人で食した。新鮮な味で、実に美味だった。

桜の雨が、ちらちらと降ってきた。

「浮竹は、桜の精霊みたいだね」

「そうか?」

「透き通っているしね」

浮竹の髪の一部は、数か月まえにつけた柘榴の髪飾りがそのまま太陽の光に反射して、いろんな色を地面に影として落としていた。

実体化すると、さらさらと長い白髪が風に零れた。

「京楽」

京楽を抱き締める。

「どうしたんだい」

「お前を置いて行ってしまって、すまなかった」

舌が絡まる口づけをした。

「ふあっ・・・・・」

浮竹から舌を抜くと、唾液が銀色の糸を引いた。

「そんなこと・・・もう、いいんだよ」

「ああっ」

「外じゃ、だめなんじゃないの?」

「今日だけ・・・・・・だから」

1時間ほど、実体化して抱かせてやると耳元で囁かれて、鼻血が出るかとおもった。

「ああっ・・・・・・」

隊長羽織を脱がせ、死覇装を脱がせていく。

「じゃーん。僕の懐には、いつでもこれがある」

小さな瓶に、潤滑油が入れられていた。

「お前・・・・こうなることを期待して?」

「そうだよ。いつ君を抱けるようになるか分からないからね。ああ、2か月ぶりの君の香・・・甘い匂いがして、それだけでどうにかなってしまいそうだよ」

浮竹にキスをしていく。

首筋にキスマークを残すと、昔は怒られたが今は怒られなかった。

浮竹の鎖骨、胸、臍にかけて、いっぱいキスマークを残し、舌を這わせ、指で撫で挙げた。

「んんっ・・・・・」

立ち上がりかけている浮竹の花茎を口に含み、口淫を行うと、久しぶりなので浮竹はすぐに濃い液体をはきだした。

「濃いね・・・・」

「もう2か月はやってないから・・・・・」

幽霊でも、性欲を覚えて体液の薄い濃いはあるらしかった。

「僕は、君の喘ぎ声をおかずに定期的に抜いてるからいいけど、君がつらそうだね」

「ああ!」

潤滑油で濡らされた指が、くちゅりと体内に入ってくる。

前立腺ばかりを刺激されて、浮竹はまた精液を放っていた。

「早いね」

「本当に、久しぶりだから・・・・」

ぐちゅぐちゅと中を指で侵して、指を引き抜いて京楽の欲望を宛がわれる。

「んっ!」

ずちゅんと、音を立てて蕾が京楽のそれを飲み込んでいく。

「ふあっ・・・・・」

突き上げながら、浮竹にキスをすると、内部がきゅうとしまった。

「ん・・・・いっちゃそうだ。一度、出すよ」

びゅるびゅると、精液を浮竹の中に放つ。

とろりと、太ももを京楽がはきだしたものが伝った。

「お前も、かなりの量だな」

「だって、自虐と君を抱くの、この差はすごいよ」

「んあっ」

再び突き入れられて、浮竹は裸身に桜の花びらを受け止めていた。

「ああああ!」

京楽が突き上げるたびに、浮竹はビクンビクンと痙攣する。

「またいったの?」

「あ・・・・んあああああ!」

ドライのオーガズムでいきまくってしまい、浮竹は朱くなった。

「敏感なんだね・・・・・愛してるよ、十四郎」

「あ、春水、愛してる、キスをしてくれ」

浮竹に口づけて、なるべく前立腺をすりあげて、突き上げていくと、内部がしまって京楽も浮竹の中に二度目の精液を放ったいた。

「ああ!ああん!」

桜の花の下で、二人は乱れる。

騎乗位になって、深く抉られた。

「ひああああ!」

ぐちゅぐちゅと音を立てて突き上げる。浮竹の太ももに、二人の体液の混じり合った液体が伝い落ちていく。

「ひう!」

くちゅりと、浅いいい部分を犯してやれば、浮竹は息を飲んだ。

「ああ・・・・・やああ・・・・またいっちちゃう・・・春水、春水!」

「何度だっていっていいよ、十四郎。ほら」

ぐちゃっと中を蹂躙された。

何度も突き上げられて、浮竹ももう何度目になるかも分かない吐精をしていた。

「はぁはぁ・・・・・・・」

1時間近くが経ち、セックスは終わった。

「おしぼりしかないや・・・何もないよりましだけどね」

おしぼりで、浮竹の体をふいていく。

浮竹の太腿を伝う京楽の精液は、仕方ないので隊長羽織でぬぐった。

「この隊長羽織、もう着たくないや・・・・・」

「んあ・・・・・・」

まだ、浮竹は余韻に浸っていた。数百年睦みあって、初めて外でしたスリルもあり、何度もいった。

「ふあっ・・・・・」

「浮竹、しっかり!」

衣服を着せたが、とろんとした顔をしていた。

「あちゃー。犯し過ぎたかな」

そのまま、すーっと透けていく。

浮竹は、京楽の肩に座って、眠ってしまった。

「おやすみ、浮竹」

いろいろと始末して、帰る準備をする。

最後に桜の花びらと枝を手折って、桜の花を手に、京楽は帰還した。

「ん・・・・・・」

浮竹が意識を取り戻す。

そこは、1番隊の寝室だった。

「ああ、起きた?いきまくってたけど、大丈夫?」

その言葉に真っ赤になって、浮竹は京楽から離れた。

「どうしたの」

「しばらく、もうしないからな!」

「ああ、うん。君もそんなにしょっちゅう実体化を長くできるわけじゃないもんね」

浮竹は言えなった。体が熱くて、まだ抱かれたりないなどと。

「ほら、桜の花びらに桜の花。これで、少しは寝室でも花見気分を味わえるでしょ?」

「ん・・・・・・」

「どうしたの」

仕方なく事情を説明する。

「まだ、実体化できる?」

「30分くらいなら」

「流石の僕も、もういきすぎたから、指でになるけど・・・」

指でいじられまくって、浮竹は結局その後、体の熱がおさまるまで、ドライで何度も高みへと昇らさられるのであった。




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