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浮竹死んだけど幽霊です憑いてます16 未遂の反乱

「ふあー」

「どうしたの、浮竹。眠いの?」

「んー。幽霊だから普通はないはずだけど、実体化できるようになってから、睡眠欲と食欲と性欲がある」

「性欲があるのはいいことだね!」

「なぜ性欲を強調する・・・・・」

浮竹が、少し嫌そうな顔をした。

「だって、君にも性欲があるってことは、僕とむふふふなことをしたいってことでしょ!?」

手だけ実体化して、京楽の頭を殴った。

「あいた」

「お前は色欲魔人か!この前したばかりだろう!」

「あれからもう1週間だよ」

「まだ1週間だ!」

ぎゃあぎゃあといいっていると、七緒がやってきた。

「ラブラブイチャイチャしてるところ申し訳ありませんが、緊急の仕事です。7番隊の隊士に、反乱の動きあり、と」

京楽の顔つきが変わる。浮竹も京楽の隣にある椅子に座って、話を聞き出した。

「まだ憶測の位置ですが、7番隊の4席と5席が反乱を起こしそうだと。虚を引き寄せる餌を大量に買い込み、1番隊に撒こうとしているらしい、と」

「今すぐ7番隊の4席と5席の捕縛を」

それだけ言って、京楽は7番隊隊舎に向かった。

「違います!私は反乱など・・・京楽総隊長、誤解なんです!」

4席と5席の持ち物から、滅却師がよく使う撒き餌がが大量に見つかった。

「これは、何かの陰謀です!私ははめられたのです!姦計です!」

「それは、取り調べ室でゆっくり聞こう」

引っ立てられていく4席と5席は、最後には京楽に向かって唾をはきかけた。

「お前みたいな上流貴族にはわからねーんだよ1

「そうだそうだ」

「はいはい。四十六室から、追って沙汰がくだるまで牢屋いきー」

「くそおおおおおお、もう少しだったのに!」

悔しがる4席と5席。

「全然もう少しじゃないからね。滅却師の撒き餌で集まった虚程度、護廷13隊はひっくり返らないし、僕もやられて死んだりしないから」

総隊長である京楽の命を狙うだけでも反逆罪だ。

未遂とはいえ、霊力の全てを剥奪されて流魂街に追放は免れないだろう。

処刑にならないだけ、感謝するべきだ。


一番隊の執務室にくると、浮竹が実体化して京楽を抱き締めた。

「どうしたの?」

「未遂とはいいえ、お前を虚に殺させようだなんて・・・・寒気がする」

カタカタと、浮竹の体が震えていた。

「大丈夫。僕はこの通り生きてるし、虚の大群がきたとしても生き残る自信はある」

「それでも・・・・・平和になった瀞霊廷をひっくり返そうだなんて・・・・」

浮竹を抱き締め返した。

そのまま寝室にいき、とさりとべッドに押し倒す。

「30分くらい、実体化できる?」

「ああ・・・・・・」

激しいキスを受けた。

愛撫も適当で、乱暴に潤滑油で濡れた指が体内に入ってくる。

「ん!」

前立腺を刺激することはせず、解すだけにとどまった。

「ああああああ!」

前立腺をすりあげて、京楽が侵入してくる。

抱き合うつもりのなかった浮竹は、京楽の背中に手を回し、爪をわざと立てた。

「んあああああ!」

ずちゅりずちゅりと、中を侵される。

快感はあった。

でも、いつもより少なかった。

前立腺ばかりをすりあげられて、浮竹は白濁した液を零した。

京楽も、浮竹を乱暴に犯して、2回ほど欲望を放った。

二人して、はぁはぁと激しい息を吐いた。

30分が経って、服を脱がされた格好のまま、浮竹は霊体化した。

「ごめん、かき出すことも清めることもできなくて・・・」

「別に、いい・・・・・・・」

波長をかえて、京楽が中に吐き出したものを消した。情事の痕も消し去り、死覇装を着て隊長
羽織を着て、いつもの普通の浮竹に戻った。

京楽はもっと時間がかかったが、のろのろと服を着た。

「ああ・・・・君を愛してるって伝えたいけど、流石に時間が足りないね」

「別に、無理に体を重ねる必要はないだろう」

「君に分かってもらうには一番手っ取り早いから」

「来週には1時間は実体化する予定だったが、今日のでだめになったぞ」

「ええ、そんなぁ」

京楽が、心底残念そうな声を出す。

「急に抱くお前が悪い」

「悪かったってば」

浮竹はふくれていた。怒っているのだ。

「抱きたいなら抱きたいと言え」

「分かったよ。今度から気を付ける」

そう言いながら、京楽は浮竹を抱くとき何も言わずに始めるのだ。

「ねぇ、まだ足りないでしょ?」

「え?」

確かに、一度しかいっていないので、体が中途半端に疼いていた。

京楽が、霊体を触れる手袋をした。

嫌な予感がして逃げ出そうするのを、手首を捕まえられてしまった。

「君を満足させてあげる」

その後、手だけで何度もいかされて、浮竹はぐったりとなった。

「満足する前に死にそうになるんだが」

「それくらい、気持ちよかったってことでしょう?」

「知るか」

浮竹は怒って、それから3日は口を聞いてくれなった。

3日経って、まだ拗ねている浮竹のご機嫌をとろうとする。

「だから、ごめんてば。君をきもちよくさせたいと思っただけで」

「大きなお世話だ。体の疼きは放っておけば消えるんだ。酷いようなら、無理してでも実体化しておまえと体を重ねる」

「ねえ、今週は?」

「なしだ」

「じゃあ、来週は?」

「なしだ」

「ええっ!僕に浮竹とのセックスなしで生きろって言うの!」

「元々、なしで生きていけたろうが!この色欲魔人が!」

ぎゃあぎゃあ言い合っているところに、冷めた顔の七緒がやってくる。

「この間の事件の、判決が下りました。4席も5席も禁固250年です」

「え、霊力剥奪の上に流魂街に追放じゃないの」

「それではあまりにも甘いということで・・・蛆虫の巣に、投獄です」

「うわーよりによって蛆虫の巣かい」

浮竹も噂では聞いたことがあった。

最悪な場所らしい。

「まぁ、自業自得だね」

「京楽隊長」

「なあに、七緒ちゃん」

「あまり、執務室濃い話はやめてください。セックスがどうとか・・・・・」

浮竹が真っ赤になった。

「ち、違うんだ、伊勢、これは!」

「浮竹隊長も、嫌なら嫌と意思表示をするように。狼に食べられるだけの羊ですよ」

真っ赤になった浮竹は、手だけ実体化させて京楽をぽかぽかと殴った。

「あははは、痛い痛い」

京楽は、実に嬉しそうに殴らていたのであった。

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