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浮竹死んだけど幽霊です憑いてます17 恐怖と手加減 

目覚めると、いつも透けて隣にいるはずの浮竹の姿がなかった。

「浮竹?浮竹!?」

探しても、どこにもいなかった。

「どこにいってしまったの、浮竹・・・・・・」

まさか、京楽を置いて成仏してしまったのではないか。

そんな不安が襲ってきて、布団を被って丸くなった。

「浮竹のいない世界は嫌だ・・・・」

一度、浮竹を失い色のない世界になってしまった。幽霊であるが、浮竹が隣にいてくれたことで世界はまた色づきだした。

「ただいまー」

「浮竹!?」

浮竹は、霊体のまま白哉のところに遊びにいき、わかめ大使を食べさせてもらったと嬉しげだった。

「実体化できる?」

「少しなら」

「浮竹、浮竹、浮竹!」

狂おしいほどに胸にかき抱かれて、浮竹は苦しそうにしていた。

「京楽?」

「君が、僕を置いて成仏してしまったんじゃないかと思った。長い距離を離れる時は、頼むから何か言ってからにして」

京楽は、涙を滲ませていた。

「すまない!ただ、遊びにいっただけの軽い気持ちだったんだ。ちょっとの間なら長く離れれるようになったから、それも楽しみたくて・・・・・・・」

「うん。でも、そうやって出かけるなら、頼むから何か言ってからにして」

京楽は、本気で浮竹をまた失ったと思ったのだろう。

カタカタと体が震えていた。

その体に毛布を掛けてやり、抱き締めた。

「俺はどこにもいかない。京楽と、死ぬまで一緒だ」

「うん・・・・」

ずっと抱き締めていると、京楽も安堵したのか浮竹に触れるだけのキスをした。

「京楽の分もわかめ大使もらってきたぞ」

「ええ、そんなことできるの?」

「霊体化する時に触れたものも霊体化する。それを実体化すればこの通り」

どさどさと大量のわかめ大使が、ベッドの上に置かれた。

「こんなに食べきれないよ」

「主に俺が食うから大丈夫だ。京楽は1つか2つなら食べれるだろう?」

「うん」

先ほどまでの恐怖がなくなり、京楽はわかめ大使を1つ食べた。

「甘い・・・・」

「不思議だろう、京楽。白哉は甘いものが嫌いなのに、わかめ大使には甘いあんこを入れるんだ。そしてそれを食べるんだ」

「朽木隊長は、4大貴族だけど、こんなわかめ大使をとか思いついたりするし、ちょっと変わったところがあるからね」

「自慢の白哉なんだがな。子供の頃はそれはそれは愛らしくて・・・・・」

霊体に触われる手袋をして、京楽が浮竹を抱き寄せた。

背中だけに触れているので、抱き締めることは叶わず、浮竹の霊体が京楽の体にめり込んだ形になる。

「ああ、もう、仕方ないな。本当は来週の予定だったんだが・・・今から2時間、実体化する」

「浮竹・・・・・」

「煮るなり焼くなり、好きにしろ」

「浮竹、愛してる・・・・・十四郎」

抱き着いてきた京楽を抱き締め返す。

「俺も愛してる、春水」

京楽は、しばらく抱き締めあっていたが、2時間しか時間がないことに気づいて、浮竹に口づけた。

「ううん・・・・・」

深いディープキスを繰り返し、服の上から輪郭をなぞり、衣服を脱がしていく。浮竹も、京楽の衣服を脱がした。

「はぁっ・・・・・」

平らな胸を撫でまわされて、突起を強くつままれた。

「ん・・・・」

またキスを繰り返す。浮竹は、行為中の京楽とのキスが好きだった。

「あああ!」

潤滑油で濡れた指が体内に入ってきた。

もう慣れたが、そこはやはり異物を排除しようと動く。それを無理やり指をつっこんでかき回された。

ぐちゃりと水音がした。

「んああああ」

前立腺をコリコリされて、涙がでた。

気持ちよすぎる。

「あ、もっと・・・」

前立腺を刺激されまくって、浮竹は一度目の熱を京楽の手の中に吐きだした。

「いくよ・・・」

ずっずっと音をたてて、指とは比較にならないものが侵入してくる。

「ひあっ!」

「息、ちゃんとして。きつい」

ぎちりと締め付けてくる内部に、京楽の眉が寄る。

なんとか力を抜こうとするが、うまくいかない。

「仕方ないね・・・・・」

浮竹の花茎を手でいじってやれば、中も緩んだ。

その隙をついて、最奥まで突き上げる。

「あ!」

最奥で、京楽は弾けた。

まだまだ1時間半くらいは時間がある。

京楽は、ことさらゆっくり浮竹の体を犯した。

「んああああ!」

前立腺ばかりすりあげられて、花茎に手をそえてしごかれて、もう浮竹の思考はきもちいいしかなかった。

「あ、あ、きもちいい、春水、もっと・・・・・・」

奥へ奥へと、誘ってくる。

前立腺をすりあげてやりながら、奥を犯してやった。

「ひあう、あ、あ、あ・・・・・・」

舌が絡まるキスを何度も繰り返した。

「ひう!」

最奥を穿たれて、浮竹の体がびくんと痙攣する。もう何度もいったので、出すものもない体はドライのオーガズムでいってしまった。

「きょうら・・・・やああ・・・もう、以上気持ちいいのイラナ・・・・頭が、変になる・・・」

「もっと気持ちよくなって、十四郎」

ゆっくりと奥を突きあげながら、京楽も何度目も分からぬ精を放った。

濡れたタオル体中をぬぐい、浮竹の中にだしたものをかきだすと、トロリと溢れてきた。

「きもちよかったかい?」

とろんとした目つきの浮竹が頷いた。

「僕もすごくよかったよ」

実体化していられるまであと10分を切った。

衣服を着せてやり。一緒にベッドに横になっていると限界時間がきて、浮竹の体はすーっと透けていった。

霊体を触れる手袋をして、浮竹の頭を撫でてやった。

「さ来週もなしだ」

「ええ、なんで!」

「きもちよすぎて気が変になる」

「じゃあ、今度から回数減らすし、君をいかせすぎたりしないから!」

京楽も必死だった。月に2回抱く浮竹との睦み事が生きがいなのだ。

「本当だな?手加減しろよ?」

「うん、約束する」

結局、その約束は2週間後の交わりで、果たされることなく、とろとろになるまで浮竹は京楽に犯されるのであった。



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