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浮竹死んだけど幽霊です憑いてます20 新婚旅行

「お待ちしておりました、京楽様、浮竹様」

前にも一度きたことがあるので、幽霊の浮竹については何も触れられなかった。

「荷物をお持ちいたします・・・・」

二泊三日なので、持ち物はそんなになかった。着換えが一組くらいだ。風呂上がりには浴衣を着るので、あまり着換えがいらないから、かさばらずに助かった。

浮竹の分の荷物ももってもらう。こちらも着換えが一組入ってるだけで。

部屋に案内された。

和室ではなく洋室のスウィートルームだった。

「うわ・・・・また、無駄に金をかけて・・・」

「君との新婚旅行だよ!?奮発しなきゃ男じゃないでしょ!」

夕食になる前に、二人で早速温泉に入った。

今夜の夜から眠る時間以外、1日実体化する予定だったので、まだ霊体のままだった。

幽霊にも湯の温度が分かる。

入浴するのにさっぱり感までは味わえないが、暖かい湯に浸かっていると、ほっこりと体が暖かくなった。

湯浴みを終わらせて、夕食になる。

カニ鍋だった。海老、鮭、はまぐりといった、海鮮ものも入っていた。

浮竹は、さっさっと、食べていく。

器用なもので、カニの甲羅だけが残った。

「ああ、美味しかった」

「ああ、そうだね。僕も満足したよ」

2時間くらい、二人で院生時代の話に花を咲かせて酒を飲んでいた。

「浮竹・・・実体化して」

「あ、ああ・・・・」

すーっと、全体の輪郭がはっきりする。

「愛してるよ・・・・・」

浮竹を抱き締めて、口づけた。

「ううん・・・・・」

浴衣の帯を、しゅっと外す。

「あ・・・・・・」

ぱさりと、浴衣がベッドの上に広がる。

「綺麗だよ・・・」

「お前も、脱げ・・・・」

京楽も、浴衣を脱いだ。

お互い、下着をつけていなかった。

こうなると分かっていたからだ。

「あ・・・・・・」

胸から脇腹にかけて、手が這っていく。

うつぶせにされて、肩甲骨から背骨にそって、舌がラインを辿っていく。

「んん・・・・・・」

仰向けにして、抱き締めて口づけた。

ピチャリと舌が絡み合った。

「なぁ・・・・なんか、体が熱いだが。まさか、媚薬系の薬を盛ったとか・・・・・」

「あ、ばれた?」

「このばか・・・ああ!」

殴ろうとして、すでに反応している花茎に手をかけられる。そのまま手でしごかれて、口淫さえれた。

「ああっ!」

浮竹は、あっという間に吐精してしまった。

「今日は、君がとろとろになるまで愛してあげる・・・・・」

潤滑油で濡れた指が体内に入ってくる。何度も前立腺を刺激されて、浮竹は二度目になる熱を放っていた。

「や、なんか変・・・・・やあああ」

指がぬきさられて、灼熱がずっと、体内に入ってきた。

ゆっくりゆっくりと。

「きょうら・・・・・や、もっと激しく・・・・・」

「仕方ない子だ」

パンパンと、音がなるくらいに腰を打ちけていると、浮竹が痙攣した。

3度目の熱を放ったのだ。

「やああああ!俺ばっか・・・・ああ、春水、お前もいけ!」

中を締め上げると、流石の京楽も、浮竹の中に欲望を吐き出した。

「あ、ああ・・・ひう・・・ひあん!」

ぐちゅぐちゅと、前立腺がある場所ばかり犯されて、また精液を吐き出していたが、途中からたらたらと先走の蜜だけになった。
もう、はきだす精液がないのだ。

それでも、京楽に犯され続ける。

「あ、あ・・・ひあっ」

二度目になる熱を、中に吐きだされた後くらいから、意識が怪しくなってきた。

「やああ、もうやあああああああ」

3回、4回と中で放たれ、その間もずっと犯されていた。

もう吐き出すものがない浮竹の花茎は、たらたらと先走りの蜜を垂らすだけで。

ドライのオーガズムで何度もいかされた。

いろんな体位で犯された。

「もうやぁ!犯さないで・・・・・いっちゃう!」

「とろとろになるまで、犯してあげるって言ったじゃない・・・・」

「ああああああ!!!」

びくんびくんと浮竹の体がはねる。

もう何十回目かもわからぬいき具合に、京楽は満足そうだった。

「君を満足させるために、精強剤飲んだからね・・・・まだいけるよ」

「やあああ・・・・・・」

抵抗も、ほとんどない。しようにも、できない。

6回目の熱を放たれて、浮竹は意識を手放した。

1時間ほどそのままにされていたが、ふと京楽に起こされる。

「んあ・・・・・何?」

「お風呂にいって、体を綺麗にしよう」

「ああ、うん・・・・・」

京楽が浮竹の中に吐きだしたものは、かき出しておいた。

「あ・・・・立てない」

「あー。やりすぎちゃったみたいだね、ごめん」

抱き上げられて、替えの浴衣と下着を手に、温泉に入った。

「ああ、やっぱり実体化したときの風呂はいいなぁ」

髪と体も洗った。久しぶりの風呂なので、気持ちが良かった。

霊体では汚れるということがなかった。

霊体になって波長を変えれば、汚した体など元に戻るのだが、せっかく温泉宿に来ているのだ。温泉を楽しまないと損だ。

露天風呂だった。

月と星が綺麗だった。

「どう、体は」

「だるいけど、それ以外は何もない」

「そう。抱くのは今日だけだけど、寝る時は霊体で寝てくれないかな。君と少しでも長い間一緒にいたい」

「分かった」

その日、霊体で眠った。

お陰で、2日は実体化することができた。

温泉を心行くまで楽しんで、睦みあう真似事をした。

お互い、一応初夜になる晩に睦みあいすぎて、出すものもないという感じだった。

3日目の朝がくる。

限界がきて、朝食をとった後、浮竹は体を透けさせた。

「はぁ・・・・もう、3か月以上は1日は実体化できそうにない」

「うん。僕も浮竹との初夜を堪能したし、満足だよ」

「あれ、初夜っていうのか?俺とお前は院生時代に初夜を迎えている」

「まぁ、形式上のことさ。初夜って言ったら初夜なの」

「まぁいいか。とろとろになるまでっていうか、しつこく犯されただけだけど・・・気持ちよかったので、薬を使ったことは不問にしてやる」

「ありがたきお言葉」

浮竹が吹き出した。

「似合ってないから、その口調はやめろ」

「やっぱり、素が一番だね。さぁ、いつもの一番隊の執務室に戻ろう」

京楽が、浮竹の分の荷物をもって、宿を出る。

「また起こし下さい、京楽様、浮竹様」

「うん。また来年あたりにでも来るよ」

総隊長はきついが、休みがないわけじゃない。

それに、傍には浮竹がいる。

二人は、1番隊の執務室に荷物をおき、寝室にくるとばたりとベッドに倒れこんだ。

「楽しかったけど、ちょっと疲れた」

「ちょっと、セックスしすぎたね。お陰で僕もくたくただよ」

「あれはお前が悪い。薬なんて使うからだ」

「でも、お互い楽しんだでしょう?」

「まぁ、悪くはなかった・・・・・」

顔を真っ赤にしながら、浮竹は小さく呟いた。

「そうだ、結婚記念日は毎年あの温泉宿に行こう」

「毎年?」

「うん」

もう、離れないと誓った二人だ。

その指には、互いにエンゲージリングの他の結婚指輪がはまっていた。





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