浮竹死んだけど幽霊です憑いてます9メリークリスマス!
一番隊の執務室で、クリスマスの飾りつけをしている京楽。
「少し休憩をいれないか」
幽霊の浮竹が、3時だからとおやつを所望する。
「そうだね。おはぎ買っておいてあるから、それ食べようか」
「おはぎ!」
浮竹は嬉しそうだった。
おはぎは浮竹の大好物である。戸棚からおはぎをだして、皿の上において、茶を入れた。
まず、玉露の茶がなくなった。
幽霊浮竹は飲み喰いができる。飲んだり食べたものは消えてしまうのだ。
お皿に3個おかれたおはぎが、さっと一瞬で3個もきえてしまった。
「ああ、そんなに急いで食べなくても、1個ずつ味わって食べればいいのに」
その京楽の言葉に、浮竹は悲しそうな顔をした。
「それもそうだった・・・・何も、一瞬で全部食べることなかったよな」
「仕方ないなぁ。僕の分もあげるよ」
「本当か!」
浮竹が顔を輝かせる。
1個は京楽が食べてしまった。
2個残っていたおはぎを、浮竹はゆっくり食べた。まず、1個目の3分の1がきえて、次に3分の2が消えて、最後にはおはぎが1個消えた。
「そんな食べ方もできるなら・・・今度から、食べ方変えてみたら?味が長くしたほうが、幽霊とはいえ楽しみにもなるでしょ」
「うん、そうする」
そうして休憩を終えて、またクリスマスの飾りつけをしだした。
クリスマスプレゼントは配り終えたが、1番隊の執務室でクリスマスパーティーをすることになったのだ。
参加者は護廷13隊の隊長副隊長全員。
強制参加だ。
たまにはこんなイベントでも開かない限り、互いの隊で仲良くすることがないのだ。
個人的に親しい間柄ならいいが、あまり交流のない隊とも親しくしてほしい。京楽の願いでもあり、幽霊浮竹があまり交わることのない他の隊の者と話す機会でもあった。
2時間ばかり、部屋の飾つけを行い、大きなクリスマスツリーに飾りとイルミネーションをつけて、電気を入れる。
ぱっぱっと、虹色に瞬くイルミネーション。
「綺麗だな」
「夜になると、もっと綺麗だよ」
「現世の夜は、きっと綺麗なイルミネーションだらけなんだろうな」
「行きたいの?」
「いいや。このイルミネーションだけで満足だ。浦原がきてからというもの、この尸魂界も大分近代化して変わっていっているな」
テレビが、一般家庭ではまだだが、貴族や席官クラス以上の死神に普及してきた。洗濯機、冷蔵庫、掃除機・・・・・いろいろと便利なものが、尸魂界にに入ってきていた。
もっとも、冷蔵庫は尸魂界でも独自の進化を遂げて存在していたが。そうでないと、食物がもたないのだ。
現世の冷蔵庫のほうが食物が長持ちするので、現世の冷蔵庫は普及しまくっている。
1番隊の執務室の隣にある、応接室にも小さいが現世の冷蔵庫があった。
さてさて、日付も24日になったの日の夕方から、盛大なクリスマスパーティーが行われた。
護廷13隊の隊長副隊長全員ということで、がやがやと賑わっていた。
普段ならこんな場所に姿を現さない白哉の姿を見て、浮竹が幽霊のまま京楽から離れて白哉のほうにいってしまう。
「白哉!メリークリスマス!」
「浮竹か・・・メリークリスマス。兄には、この前のクリスマスチキンの礼に、現世から赤ワインをとりよせたのだ。飲んでくれるか」
「当たり前だ、白哉!」
赤ワインのせん栓を抜き、シャンパングラスに注いで浮竹の方に向けると、中身が消えた。
「本当に面白いな、兄の飲み方は」
「うお、これ美味いな。高かっただろう」
「ほどほどにな」
残りを、京楽に渡して、白哉はイルミネーションを見上げた。
「美しいな・・・・人工的な光でも、このような美しいものが作れるのだな」
「12番隊の技術開発局が協力してくれたんだ。特別に、虹色に瞬くイルミネーションだ」
「12番隊といえば・・・・涅隊長も来ている」
「げっ」
「うわー」
浮竹と京楽は、それぞれそんな声を出した。
自分たちで呼んだとはいえ、あの涅マユリだ。一筋縄ではいかないだろう。
「く、涅隊長メリークリスマス」
「思うのだがネ、浮竹隊長。なんでも、実体化できるらしいじゃないか。ぜひとも、実体化して実験体に・・・・・・・・・」
「この子はあげません!」
京楽が、幽霊浮竹を背後に隠した。
「何、ほんの1分でいいんだヨ。この、霊が虚化する薬を飲んでくれるだけで・・・・・」
「うちの子を虚にはさせません!」
京楽は、涅マユリをしっしと追い払った。
「ふん、いつか絶対、幽霊の浮竹隊長を実験体にしてやるのだヨ」
「怖いなぁ」
浮竹は、京楽の背中でちぢこまっていた。
それから、ルキアの姿を見つけてそっちでふらりと寄っていく。京楽にとり憑いたばかりの頃は足はなかったが、実体化できるようになって足はあるが、歩いてではなく、すーっと浮いて移動した。
「朽木、メリークリスマス!」
「浮竹隊長、メリークリスマス。これ、この前のクリスマスプレゼントのお礼です」
チャッピー型のキャンディとチョコレートがたくさん詰まった箱を、京楽が代わりに受け取った。
「ありがとう、朽木!味わって食べる方法を覚えたので、大切に食べさせてもらう」
浮竹は、最後は日番谷のところに姿をみせた。
「メリークリスマス、日番谷隊長」
「ああ、メリークリスマス浮竹。これは、この前の礼だ」
これまたお菓子セット、京楽が代わりに受け取る。
そうやって、全部隊長副隊長と話しをしながら、クリスマスプレゼントの礼を、京楽は代わりに受け取った。
「思うんだけどさ・・・・・」
「どうしたんだ、京楽」
「僕も一緒にクリスマスプレゼントあげたのに、僕だけお返しがない!」
(ノД`)シクシクと、悲しみだす京楽に、全ての隊長と副隊長が並び出した。
「メリークリスマス、京楽総隊長、浮竹隊長!全員で作った、クリスマスケーキです!」
ルキアが、皆を代表してそう言った。
「みんな・・・・・・( ノД`)シクシク・・・嬉しすぎて」
焦げたりしていたが、そのクリスマスケーキはちょうど二人分だった。京楽だけでなく、浮竹の分も含まれていた。
口にすると、ちょっと砂糖のいれすぎだったが、まぁまぁおいしかった。
幽霊浮竹も、自分の分として切り分けられたものをさっと食べて消していく。
「食べた方も面白いのだヨ。やはり実験体に欲しいネ」
涅隊長のそんな言葉に震えあがりながらも、クリスマスパーティーは盛り上がった。
立食会形式であるが、京楽と白哉が金を出しあって、料理の用意をして酒を選んだ。ごちそうと美酒がただで食べて飲めると、普段浮竹に接しない隊長や副隊長も礼を言いながら、夜遅くまでクリスマスパーティーを楽しむのだった。
「少し休憩をいれないか」
幽霊の浮竹が、3時だからとおやつを所望する。
「そうだね。おはぎ買っておいてあるから、それ食べようか」
「おはぎ!」
浮竹は嬉しそうだった。
おはぎは浮竹の大好物である。戸棚からおはぎをだして、皿の上において、茶を入れた。
まず、玉露の茶がなくなった。
幽霊浮竹は飲み喰いができる。飲んだり食べたものは消えてしまうのだ。
お皿に3個おかれたおはぎが、さっと一瞬で3個もきえてしまった。
「ああ、そんなに急いで食べなくても、1個ずつ味わって食べればいいのに」
その京楽の言葉に、浮竹は悲しそうな顔をした。
「それもそうだった・・・・何も、一瞬で全部食べることなかったよな」
「仕方ないなぁ。僕の分もあげるよ」
「本当か!」
浮竹が顔を輝かせる。
1個は京楽が食べてしまった。
2個残っていたおはぎを、浮竹はゆっくり食べた。まず、1個目の3分の1がきえて、次に3分の2が消えて、最後にはおはぎが1個消えた。
「そんな食べ方もできるなら・・・今度から、食べ方変えてみたら?味が長くしたほうが、幽霊とはいえ楽しみにもなるでしょ」
「うん、そうする」
そうして休憩を終えて、またクリスマスの飾りつけをしだした。
クリスマスプレゼントは配り終えたが、1番隊の執務室でクリスマスパーティーをすることになったのだ。
参加者は護廷13隊の隊長副隊長全員。
強制参加だ。
たまにはこんなイベントでも開かない限り、互いの隊で仲良くすることがないのだ。
個人的に親しい間柄ならいいが、あまり交流のない隊とも親しくしてほしい。京楽の願いでもあり、幽霊浮竹があまり交わることのない他の隊の者と話す機会でもあった。
2時間ばかり、部屋の飾つけを行い、大きなクリスマスツリーに飾りとイルミネーションをつけて、電気を入れる。
ぱっぱっと、虹色に瞬くイルミネーション。
「綺麗だな」
「夜になると、もっと綺麗だよ」
「現世の夜は、きっと綺麗なイルミネーションだらけなんだろうな」
「行きたいの?」
「いいや。このイルミネーションだけで満足だ。浦原がきてからというもの、この尸魂界も大分近代化して変わっていっているな」
テレビが、一般家庭ではまだだが、貴族や席官クラス以上の死神に普及してきた。洗濯機、冷蔵庫、掃除機・・・・・いろいろと便利なものが、尸魂界にに入ってきていた。
もっとも、冷蔵庫は尸魂界でも独自の進化を遂げて存在していたが。そうでないと、食物がもたないのだ。
現世の冷蔵庫のほうが食物が長持ちするので、現世の冷蔵庫は普及しまくっている。
1番隊の執務室の隣にある、応接室にも小さいが現世の冷蔵庫があった。
さてさて、日付も24日になったの日の夕方から、盛大なクリスマスパーティーが行われた。
護廷13隊の隊長副隊長全員ということで、がやがやと賑わっていた。
普段ならこんな場所に姿を現さない白哉の姿を見て、浮竹が幽霊のまま京楽から離れて白哉のほうにいってしまう。
「白哉!メリークリスマス!」
「浮竹か・・・メリークリスマス。兄には、この前のクリスマスチキンの礼に、現世から赤ワインをとりよせたのだ。飲んでくれるか」
「当たり前だ、白哉!」
赤ワインのせん栓を抜き、シャンパングラスに注いで浮竹の方に向けると、中身が消えた。
「本当に面白いな、兄の飲み方は」
「うお、これ美味いな。高かっただろう」
「ほどほどにな」
残りを、京楽に渡して、白哉はイルミネーションを見上げた。
「美しいな・・・・人工的な光でも、このような美しいものが作れるのだな」
「12番隊の技術開発局が協力してくれたんだ。特別に、虹色に瞬くイルミネーションだ」
「12番隊といえば・・・・涅隊長も来ている」
「げっ」
「うわー」
浮竹と京楽は、それぞれそんな声を出した。
自分たちで呼んだとはいえ、あの涅マユリだ。一筋縄ではいかないだろう。
「く、涅隊長メリークリスマス」
「思うのだがネ、浮竹隊長。なんでも、実体化できるらしいじゃないか。ぜひとも、実体化して実験体に・・・・・・・・・」
「この子はあげません!」
京楽が、幽霊浮竹を背後に隠した。
「何、ほんの1分でいいんだヨ。この、霊が虚化する薬を飲んでくれるだけで・・・・・」
「うちの子を虚にはさせません!」
京楽は、涅マユリをしっしと追い払った。
「ふん、いつか絶対、幽霊の浮竹隊長を実験体にしてやるのだヨ」
「怖いなぁ」
浮竹は、京楽の背中でちぢこまっていた。
それから、ルキアの姿を見つけてそっちでふらりと寄っていく。京楽にとり憑いたばかりの頃は足はなかったが、実体化できるようになって足はあるが、歩いてではなく、すーっと浮いて移動した。
「朽木、メリークリスマス!」
「浮竹隊長、メリークリスマス。これ、この前のクリスマスプレゼントのお礼です」
チャッピー型のキャンディとチョコレートがたくさん詰まった箱を、京楽が代わりに受け取った。
「ありがとう、朽木!味わって食べる方法を覚えたので、大切に食べさせてもらう」
浮竹は、最後は日番谷のところに姿をみせた。
「メリークリスマス、日番谷隊長」
「ああ、メリークリスマス浮竹。これは、この前の礼だ」
これまたお菓子セット、京楽が代わりに受け取る。
そうやって、全部隊長副隊長と話しをしながら、クリスマスプレゼントの礼を、京楽は代わりに受け取った。
「思うんだけどさ・・・・・」
「どうしたんだ、京楽」
「僕も一緒にクリスマスプレゼントあげたのに、僕だけお返しがない!」
(ノД`)シクシクと、悲しみだす京楽に、全ての隊長と副隊長が並び出した。
「メリークリスマス、京楽総隊長、浮竹隊長!全員で作った、クリスマスケーキです!」
ルキアが、皆を代表してそう言った。
「みんな・・・・・・( ノД`)シクシク・・・嬉しすぎて」
焦げたりしていたが、そのクリスマスケーキはちょうど二人分だった。京楽だけでなく、浮竹の分も含まれていた。
口にすると、ちょっと砂糖のいれすぎだったが、まぁまぁおいしかった。
幽霊浮竹も、自分の分として切り分けられたものをさっと食べて消していく。
「食べた方も面白いのだヨ。やはり実験体に欲しいネ」
涅隊長のそんな言葉に震えあがりながらも、クリスマスパーティーは盛り上がった。
立食会形式であるが、京楽と白哉が金を出しあって、料理の用意をして酒を選んだ。ごちそうと美酒がただで食べて飲めると、普段浮竹に接しない隊長や副隊長も礼を言いながら、夜遅くまでクリスマスパーティーを楽しむのだった。
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