甘味物中毒
「ぐ・・・・犯人は海燕だ」
ばたりと、浮竹は倒れた。
「しっかりして、浮竹!」
浮竹を抱き起こす。
8番隊の執務室にいきなり入ってきて、倒れたのだ。
最近、仕事に忙しくてここ2週間ばかり、雨乾堂を訪れていなかった。こんな場合は、よく浮竹が8番隊の執務室にくるのだが、それもなかった。
「海燕君のなにされたの!」
「2週間の甘味物断食・・・・・ガクッ」
「浮竹から甘味を奪うなんて!なんて酷い!」
「京楽隊長、本人を目の前に何言ってるんですか」
心配して、海燕がついてきていたのだ。
「海燕君、なんで浮竹に甘味の断食を?」
「ちゃんと朝に起きないからです。11時に最近おきてるんですよ?」
「それは浮竹が悪いね」
「京楽、俺の味方じゃなかったのか!」
浮竹が起き上がり、抗議する。
「でも、死神の業務開始時間は9時だよ。11時はいくらなんでも寝坊しすぎだよ」
「ちゃんと、その日の仕事はその日のうちにかたづけている!」
「それでも、浮竹、君は隊長だよ?人の上に立つ者として、しっかりしばきゃ」
「う・・・・・・」
後退るが、後ろには海燕が控えていた。
「せめて、8時半には起きなさい」
京楽が、じりじりと距離をつめてくる。
「そこだ!」
海燕が浮竹を捕まえようとすると、浮竹はひらりとそれを交わした。
代わりに、京楽に捕まった。
「離せー!11時まで寝るんだ、俺は!」
「8時半に起きるなら、3日に1回は甘味屋に連れてってあげる」
「よーし、俺は明日から8時半に起きるぞおおおお!」
切り替えの早さに、海燕ががくっときた。
「ほら、戻りますよ、隊長。今日はまだ仕事が残ってるんですから」
「鬼海燕!この姑め!」
「はいはい、好きなようにいってください」
「甘味物を補給しないと、動けないー」
駄々をこねだす浮竹に、京楽が明日にもで浮竹のところに持って行こうと思っていた、おはぎをだしてきた。
「おはぎ!甘味物!」
浮竹は、目の色をかえておはぎを食べだした。
「ああ、京楽隊長!勝手に餌付けしないでください!」
「でも、浮竹から甘味物をとりあげるのは、浮竹にとっていつも熱があるようなものなんだよ」
「そこまで甘味物に毒されてるんですか」
「うん」
浮竹を、海燕は哀れな目で見だした。
「なんだ、俺は普通だからな!ちょっと糖分が不足すると動きが鈍くなるだけだ!」
「遠征の時とかってどうしてたんでしょう」
「砂糖もっていって、それ舐めてたらしいよ」
「うわー、重症じゃないですか」
海燕の言葉に抗議する。
「重症じゃない!普通だ!甘い物が好きで飯とかで補給できないから、遠征には砂糖もっていっただけだ!」
「それがすでに重症なんです」
「普通だよな、京楽?」
「いやぁ、重症だと思うねぇ」
「でも、よく虫歯とかになりませんね」
海燕が不思議に思う。
「代々、浮竹家の血筋は虫歯になりにくいんだ。ちゃんと歯磨きもしてるしな」
「そういうものなんですか」
「虫歯だと、京楽とディープキスができないだろう」
「ああ、確かにそうですね」
「浮竹は、肺と病弱で熱を出したり倒れたりすることはあるけど、虫歯とかにはなったことがないよ」
京楽が、浮竹の頭を撫でた。
「早く、仕事片付けておいで。終わったら、甘味屋に連れてってあげるから」
「海燕、帰るぞ!ばりばり仕事するぞ!」
「本当に、えめちゃくちゃな人だな・・・・・・」
海燕は、呆れた声を出しながら、雨乾堂に戻っていく上官の後を追うのであった。
ばたりと、浮竹は倒れた。
「しっかりして、浮竹!」
浮竹を抱き起こす。
8番隊の執務室にいきなり入ってきて、倒れたのだ。
最近、仕事に忙しくてここ2週間ばかり、雨乾堂を訪れていなかった。こんな場合は、よく浮竹が8番隊の執務室にくるのだが、それもなかった。
「海燕君のなにされたの!」
「2週間の甘味物断食・・・・・ガクッ」
「浮竹から甘味を奪うなんて!なんて酷い!」
「京楽隊長、本人を目の前に何言ってるんですか」
心配して、海燕がついてきていたのだ。
「海燕君、なんで浮竹に甘味の断食を?」
「ちゃんと朝に起きないからです。11時に最近おきてるんですよ?」
「それは浮竹が悪いね」
「京楽、俺の味方じゃなかったのか!」
浮竹が起き上がり、抗議する。
「でも、死神の業務開始時間は9時だよ。11時はいくらなんでも寝坊しすぎだよ」
「ちゃんと、その日の仕事はその日のうちにかたづけている!」
「それでも、浮竹、君は隊長だよ?人の上に立つ者として、しっかりしばきゃ」
「う・・・・・・」
後退るが、後ろには海燕が控えていた。
「せめて、8時半には起きなさい」
京楽が、じりじりと距離をつめてくる。
「そこだ!」
海燕が浮竹を捕まえようとすると、浮竹はひらりとそれを交わした。
代わりに、京楽に捕まった。
「離せー!11時まで寝るんだ、俺は!」
「8時半に起きるなら、3日に1回は甘味屋に連れてってあげる」
「よーし、俺は明日から8時半に起きるぞおおおお!」
切り替えの早さに、海燕ががくっときた。
「ほら、戻りますよ、隊長。今日はまだ仕事が残ってるんですから」
「鬼海燕!この姑め!」
「はいはい、好きなようにいってください」
「甘味物を補給しないと、動けないー」
駄々をこねだす浮竹に、京楽が明日にもで浮竹のところに持って行こうと思っていた、おはぎをだしてきた。
「おはぎ!甘味物!」
浮竹は、目の色をかえておはぎを食べだした。
「ああ、京楽隊長!勝手に餌付けしないでください!」
「でも、浮竹から甘味物をとりあげるのは、浮竹にとっていつも熱があるようなものなんだよ」
「そこまで甘味物に毒されてるんですか」
「うん」
浮竹を、海燕は哀れな目で見だした。
「なんだ、俺は普通だからな!ちょっと糖分が不足すると動きが鈍くなるだけだ!」
「遠征の時とかってどうしてたんでしょう」
「砂糖もっていって、それ舐めてたらしいよ」
「うわー、重症じゃないですか」
海燕の言葉に抗議する。
「重症じゃない!普通だ!甘い物が好きで飯とかで補給できないから、遠征には砂糖もっていっただけだ!」
「それがすでに重症なんです」
「普通だよな、京楽?」
「いやぁ、重症だと思うねぇ」
「でも、よく虫歯とかになりませんね」
海燕が不思議に思う。
「代々、浮竹家の血筋は虫歯になりにくいんだ。ちゃんと歯磨きもしてるしな」
「そういうものなんですか」
「虫歯だと、京楽とディープキスができないだろう」
「ああ、確かにそうですね」
「浮竹は、肺と病弱で熱を出したり倒れたりすることはあるけど、虫歯とかにはなったことがないよ」
京楽が、浮竹の頭を撫でた。
「早く、仕事片付けておいで。終わったら、甘味屋に連れてってあげるから」
「海燕、帰るぞ!ばりばり仕事するぞ!」
「本当に、えめちゃくちゃな人だな・・・・・・」
海燕は、呆れた声を出しながら、雨乾堂に戻っていく上官の後を追うのであった。
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