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痴話喧嘩

「浮竹隊長、京楽隊長と喧嘩でもしたんすか?」

「あいつのことは言うな。放っておけ。今回という今回は許さない。謝ってきても、許してやらない」

「何があったんすか?」

海燕が浮竹に聞くと、浮竹は赤くなった。

「隊首会で、皆が見ている前でキスしてきやがった」

「はぁ。それだけっすか?」

「それだけって、皆が見ている前でキスだぞ」

浮竹は珍しく怒っていた。

「俺は、それ以上の・・・隊長が、京楽隊長に抱かれる姿とかも見ちゃったりしてるんですけど」

「ああああ!見なかったことにしてくれ!」

「いや、無理っす。俺の前だと、2人は平然といちゃつくじゃないっすか。時折、俺は空気?って思いますね」

「だあああああ!」

浮竹は、顔を手で覆って畳の上をごろごろして照れ隠しをしていた。

そこへ、京楽がやってきた。

「ごめんってば、浮竹~。そんなに怒らないでよ。ボクと君が付きあっているって、みんな知ってるんだから・・・・」

「だからって、隊首会でキスなんてするな!俺は許さないからな」

「まぁまぁ浮竹、おはぎ買ってきたから、一緒に食べる?」

「おはぎ!食べる!」

浮竹ってちょろい。

京楽も海燕もそう思った。

「じゃあ、俺はお茶いれてきますね」

「ああ、ごめんね海燕君。気をきかせてもらって」

「いいですよ。それより、浮竹隊長、京楽隊長のことは絶対に許さないんじゃなかったんすか?」

「はっ、そうだった!京楽、おはぎで俺の機嫌を直そうとしても無駄だからな」

「とりあえず、お茶入れにいってきます」

その後、海燕が見たのは、浮竹の膝枕で耳かきをされている京楽の姿だった。

「どうなったんすか」

「耳かきしてやるって言われたから」

「京楽隊長、それ罠ですよ!」

「へ?あいたたたた、ちょっと浮竹、耳の奥に入れすぎ」

「ふふふふ。許したふりをしての嫌がらせ。完璧だな」

嫌がらせのレベルがちょろい。

海燕も京楽もそう思った。

「み、耳かきはもういいよ。海燕君がお茶をいれてきてくれたよ?飲んで、残りのおはぎを食べよう」

「お、玉露の高級茶か。いい匂いだな」

湯のみに入ったお茶を一口飲んで、浮竹はまたおはぎを食べだした。

すでに、浮竹の興味はおはぎに移ってしまっていて、京楽に対する怒りも収まってきていた。

「ねぇ、浮竹。仲直りしよ?」

「いやだ」

「そう言わずに」

「いやなものはいやだ。俺は怒っているんだからな」

ほんとは、もうほとんど怒っていないのだが。

「許してくれないと、凄いことするよ?」

「何をだ」

「君の好きな甘味屋を、つぶす」

「な、金に物を言わせるつもりか!卑怯だぞ」

「ふふふん、なんとでもいっていいよ」

「仕方ない。今回だけだぞ」

浮竹は、溜息をついた。

やっぱり浮竹ってちょろい。

海燕も京楽も、そう思った。


「じゃあ、仲直りのエッチしようね?」

「はぁ!?なんでそうなるんだ!」

「そういうわけだから、海燕君、席をはずしてくれないかな」

「分かりました」

「ちょ、待て、海燕。俺を生贄にするつもりか!」

「京楽隊長が一度言い出すと、止まらないんで。じゃあ、3時間後くらいに様子見に来ますんで、その間に終わらせておいてください。念のため、面会謝絶の札つけときますから」

「ありがとうね、海燕君」

「海燕の人でなしいいいいいいいい、んう」

唇を塞がれて、浮竹は京楽を見る。

京楽は、ギラギラした獣の視線をしていた。

「んあ・・・あ・・あああ」

隊長羽織も死覇装も脱がされて、浮竹は与えられる快感に涙を滲ませていた。

「やあああん、そこはだめえええ」

「ここ?」

指で前立腺のある場所をぐりぐりされて、浮竹は射精していた。

「ああああ!!」

「ふふ、いつもみたいに感じてくれてるね?まだ怒ってる?怒ってるなら、続きしないけど」

「あ、怒ってない。怒ってないから、早く京楽のものをくれ」

「指じゃ、ものたりない?」

そう聞くと、浮竹はこくこくと頷いた。

「じゃあ、挿入れるね」

「ひあああんん!!」

体内に灼熱を穿たれて、浮竹はそれだけで中いきをしていた。

「やああん、深い」

「深いところ好きでしょ?」

「やああ、そこぐりぐりしないでえええ」

「でも、ここぐりぐりされるの好きだよね」

「ひゃああんん」

浮竹は、また精液を零していた。

京楽は、浮竹の中を犯して、胎の奥に子種を弾けさせる。

「あ、あ、もっと!」

「浮竹、かわいい・・・・」

「京楽、もっとお」

浮竹は、自分の唇を舐めた。

「ああ!」

ゴリっと奥を抉られて、胎の奥がきゅんきゅんする。

「ああ、もっと抉って!」

ごりごりと最奥を抉ってから、京楽は再び浮竹の中に子種を注いだ。

「ひああああ!」

中いきをしている最中に、浮竹のものをしごいて、最後の精液を出させると、浮竹はぐったりとなった。

「ああ、胎が・・・・お前の子種で満たされてる」

「抜くよ?」

「ああ・・・流れていく」

「後始末もしないとね。お風呂、入れる?」

「今の体力じゃ、ちょっと無理だ」

「じゃあ、濡れたタオルで体ふくね?」

ついでに、中に出したものもかき出す。


きっちり3時間後。

「入りますよいいですか」

海燕が、雨乾堂の入り口をノックする。

「入っていいよ」

海燕が見ると、京楽が寝そべる隣で、眠っている浮竹の姿があった。

眠っているのに淫靡で、海燕は京楽のことをつくづく浮竹狂いだと思った。

「後のことは俺がやりますんで。帰ってもいいっすよ」

「やだなぁ、ボクも一泊して苦に決まってるじゃない。ああ、さっきまでの浮竹はかわいかったなぁ。ボクを欲しがって・・・・・・」

「猥談なら別のところでしてください」

とりあえず、ハリセンで京楽の頭を殴っておいた。

「ボクって愛されてる」

「はたいてるんすよ。愛されてると思うんですか?」

「うん。構ってもらえるのは愛されてる証だからね」

「はぁ。まぁ、そういうことにしときます」

結局、浮竹は夕刻に起きて、京楽と一緒に風呂に入り、風呂でもいかがわしいことをされて、ぷんぷん怒っていたのだが、夕食の松茸を大量に京楽から分けてもらい、許す浮竹であった。

京楽も海燕も思う。

浮竹って、ちょろいと。

でも、そこがかわいいのであった。

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