祓い屋京浮シリーズ12
その日、禍津神の浮竹と術者の京楽は、いつものように術者の浮竹と式の京楽のいる屋敷に遊びにきていた。
今日のお土産は苺ショートケーキで、ずっと眺めて食べない禍津神の浮竹の分の苺を。
「いらないのか。もらうぞ」
そう言って、術者の浮竹が食べてしまったものだから、怒ってしまい、禍津神の浮竹は涙を浮かべて泣き出した。
「すまない。いらないのかと思って」
『むう。好物だからとっておいたんだ。酷いぞ、術者の俺』
わんわん泣く禍津神の浮竹を、二人の京楽がなだめるが、禍津神の浮竹は穢れの黒い靄を出してしまい、これはいけないと、式の京楽が浄化の結界をはった。
やっと泣き止んだ禍津神の浮竹の頭を撫でながら、術者の浮竹は。
「今度、苺をたくさんやるから簡便してくれ」
『それなら、許す』
そんなこともあったが、平和に過ごして、夜になり何故か酒盛りをすることになった。
上等な酒ばかりが用意されて、禍津神の浮竹は少々酔ってしまい、術者の京楽もほろ酔い気分というところだろうか。
だが、術者の浮竹は実は酒に弱く、べろんべろんに酔っていた。
一方の式の京楽は酒豪で、どんなに飲んでも酔わない。
「京楽、おい、京楽、聞いているのか!」
「聞いてるよ。っていうか、そっちは術者の僕で、僕じゃないよ!」
「うぃ~~~~」
なんと、術者の浮竹はは術者の京楽を自分の式の京楽と間違えて、押し倒していた。
『ちょっと、センパイ、やばいですって』
「ん」
『ん~~~~』
キスをされて、禍津神の浮竹がそれを見て怒った。
『春水は俺のものだぞ!いくら術者の俺といえど、譲れない!』
「ん~?なんかいつもの京楽より若い・・・目が悪くなったのか、俺は」
『セ、センパイ』
強烈なキスに、術者の京楽もたじたじになった。
凄いテクニックで、キスだけでいきそうになってしまった。
これを、式の京楽は毎日のように味わっているのかと思うと、少しだけ羨ましい気持ちも出る。
『センパイの伴侶はこっち』
式の京楽は、あまりのことに口をあんぐりと開けて押し黙っていたが、我に返って術者の浮竹に口づける。
「消毒しとかないと」
『ボクは汚くないよ。失礼だね』
「その、浮竹がすまない。僕と勘違いしちゃったみたいで。酒には弱いほうだったけど、ここまでべろべろに酔わせたことはなかったから、こんなことになるなんて思わなかったよ」
『酷いぞ、術者の俺!』
ぷんぷん怒る禍津神の浮竹は、また泣き出した。
それを、二人の京楽がなだめてなんとか機嫌をなおしてもらった。
『ボクは十四郎だけを愛しているから。センパイがいくら魅力的でも、十四郎をとるから』
『当たり前だ。春水は俺のものだ。俺だけのものであるべきだ』
「いやぁ、ごめんねぇ、二人とも。ほら、浮竹も謝って」
「ふにゃ~~~~~。もっと酒もってこ~い」
「だめだこりゃ」
術者の京楽と禍津神の浮竹は、その日、術者浮竹の屋敷にまた泊まった。
今日は何もないようで、術者の浮竹は深く眠っていた。
『術者の俺は、大丈夫なのか。あんなに酔って、二日酔いとか』
朝になり、そう言って禍津神の浮竹が術者の浮竹のところに行くと、記憶を見事に飛ばしているが、元気な術者の浮竹がいた。
「その、昨日はすまなかったな。覚えていないんだが、何か凄いことを術者の京楽にしてしまったようで」
『二度目は許さないぞ』
「大丈夫だ、もう酒はしばらく飲まない。飲んでも酔うまでには飲まないようにする」
『そうしてくれ』
「浮竹は酒に強くないんだから、ほどほどにね」
「ああ」
「ほどほどにだよ?」
「分かっている」
「ほんとに?昨日は術者の僕なんかに・・・・・」
「細かいことは聞きたくない!記憶にないんだ。このままそっとしておいてくれ」
「君は、べろんべろんになって僕にベロチューしまくったの」
「え、そうなのか。皆の前で恥ずかしい・・・・・」
『騙されてるぞ、術者の俺』
禍津神の浮竹がそう言うと、式の京楽は怒られてハリセンではたかれる前に、文鳥になった。
「ちゅんちゅん!!」
「あ、ずるいぞ京楽!ええい、羽をむしってやる!」
「ちゅんーーーーーー!!!」
『俺もむしる!』
二人がかりで羽をむしられて、それを高速再生して、式の京楽は逃げるために自分から鳥かごの中に入った。
「ちゅんちゅん!!(虐待反対!!」
「どうせ生えてくるじゃないか」
「ちゅんーーー!!(そんな問題じゃない!!)」
『はぁ、少しすっきりした。術者の俺のことは許してやる』
「すまない」
『ただし、二度目はないからな』
「大丈夫だ。もう、皆がいる前では酒はな飲まない」
『約束だぞ』
「ああ」
指切りをする二人に無視されて、鳥かごの中で式の京楽は。
「ちゅんちゅん!!(僕にも構ってよ!!)」
と鳴きまくるのだった。
今日のお土産は苺ショートケーキで、ずっと眺めて食べない禍津神の浮竹の分の苺を。
「いらないのか。もらうぞ」
そう言って、術者の浮竹が食べてしまったものだから、怒ってしまい、禍津神の浮竹は涙を浮かべて泣き出した。
「すまない。いらないのかと思って」
『むう。好物だからとっておいたんだ。酷いぞ、術者の俺』
わんわん泣く禍津神の浮竹を、二人の京楽がなだめるが、禍津神の浮竹は穢れの黒い靄を出してしまい、これはいけないと、式の京楽が浄化の結界をはった。
やっと泣き止んだ禍津神の浮竹の頭を撫でながら、術者の浮竹は。
「今度、苺をたくさんやるから簡便してくれ」
『それなら、許す』
そんなこともあったが、平和に過ごして、夜になり何故か酒盛りをすることになった。
上等な酒ばかりが用意されて、禍津神の浮竹は少々酔ってしまい、術者の京楽もほろ酔い気分というところだろうか。
だが、術者の浮竹は実は酒に弱く、べろんべろんに酔っていた。
一方の式の京楽は酒豪で、どんなに飲んでも酔わない。
「京楽、おい、京楽、聞いているのか!」
「聞いてるよ。っていうか、そっちは術者の僕で、僕じゃないよ!」
「うぃ~~~~」
なんと、術者の浮竹はは術者の京楽を自分の式の京楽と間違えて、押し倒していた。
『ちょっと、センパイ、やばいですって』
「ん」
『ん~~~~』
キスをされて、禍津神の浮竹がそれを見て怒った。
『春水は俺のものだぞ!いくら術者の俺といえど、譲れない!』
「ん~?なんかいつもの京楽より若い・・・目が悪くなったのか、俺は」
『セ、センパイ』
強烈なキスに、術者の京楽もたじたじになった。
凄いテクニックで、キスだけでいきそうになってしまった。
これを、式の京楽は毎日のように味わっているのかと思うと、少しだけ羨ましい気持ちも出る。
『センパイの伴侶はこっち』
式の京楽は、あまりのことに口をあんぐりと開けて押し黙っていたが、我に返って術者の浮竹に口づける。
「消毒しとかないと」
『ボクは汚くないよ。失礼だね』
「その、浮竹がすまない。僕と勘違いしちゃったみたいで。酒には弱いほうだったけど、ここまでべろべろに酔わせたことはなかったから、こんなことになるなんて思わなかったよ」
『酷いぞ、術者の俺!』
ぷんぷん怒る禍津神の浮竹は、また泣き出した。
それを、二人の京楽がなだめてなんとか機嫌をなおしてもらった。
『ボクは十四郎だけを愛しているから。センパイがいくら魅力的でも、十四郎をとるから』
『当たり前だ。春水は俺のものだ。俺だけのものであるべきだ』
「いやぁ、ごめんねぇ、二人とも。ほら、浮竹も謝って」
「ふにゃ~~~~~。もっと酒もってこ~い」
「だめだこりゃ」
術者の京楽と禍津神の浮竹は、その日、術者浮竹の屋敷にまた泊まった。
今日は何もないようで、術者の浮竹は深く眠っていた。
『術者の俺は、大丈夫なのか。あんなに酔って、二日酔いとか』
朝になり、そう言って禍津神の浮竹が術者の浮竹のところに行くと、記憶を見事に飛ばしているが、元気な術者の浮竹がいた。
「その、昨日はすまなかったな。覚えていないんだが、何か凄いことを術者の京楽にしてしまったようで」
『二度目は許さないぞ』
「大丈夫だ、もう酒はしばらく飲まない。飲んでも酔うまでには飲まないようにする」
『そうしてくれ』
「浮竹は酒に強くないんだから、ほどほどにね」
「ああ」
「ほどほどにだよ?」
「分かっている」
「ほんとに?昨日は術者の僕なんかに・・・・・」
「細かいことは聞きたくない!記憶にないんだ。このままそっとしておいてくれ」
「君は、べろんべろんになって僕にベロチューしまくったの」
「え、そうなのか。皆の前で恥ずかしい・・・・・」
『騙されてるぞ、術者の俺』
禍津神の浮竹がそう言うと、式の京楽は怒られてハリセンではたかれる前に、文鳥になった。
「ちゅんちゅん!!」
「あ、ずるいぞ京楽!ええい、羽をむしってやる!」
「ちゅんーーーーーー!!!」
『俺もむしる!』
二人がかりで羽をむしられて、それを高速再生して、式の京楽は逃げるために自分から鳥かごの中に入った。
「ちゅんちゅん!!(虐待反対!!」
「どうせ生えてくるじゃないか」
「ちゅんーーー!!(そんな問題じゃない!!)」
『はぁ、少しすっきりした。術者の俺のことは許してやる』
「すまない」
『ただし、二度目はないからな』
「大丈夫だ。もう、皆がいる前では酒はな飲まない」
『約束だぞ』
「ああ」
指切りをする二人に無視されて、鳥かごの中で式の京楽は。
「ちゅんちゅん!!(僕にも構ってよ!!)」
と鳴きまくるのだった。
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