祓い屋京浮シリーズ6
「普通のご飯が食べたい!」
鳥かごの中で、文鳥姿の京楽はそうのたまった。
また、お仕置きの途中だ。
寝ている浮竹の寝顔を見ていて、むらむらして襲ったのは京楽以外ありえない。
そういう雰囲気で流されるなら浮竹もそう怒りはしないし、同意の上で体を重ねるなら浮竹も自分に非があると認めて、回数が多いのに怒って、せいぜいハリセンで数回殴るくらいだ。
今回は、完全に京楽が悪かった。
「ごめんなさい、もうしません~~~~~~。ちゅんちゅん!!」
浮竹は、むすっとした顔で、鳥かごの中の桜文鳥姿の京楽を睨んだ。
止まり木と巣があるので、狭いが何気に綺麗に掃除も行き届いており、鳥であれば快適に暮らせるだろうが、京楽は鳥の姿をとることはあれど、本来は水龍神であり、浮竹のも人型の式だった。
『こんにちわ~。先輩、式の小鳥届けに来たよ』
『鳥が、落ちてた』
禍津神である式の浮竹が、そう言って鳥かごに入った桜文鳥を術者の京楽と一緒に届けにきた。
ルキアと海燕は、顔なじみであると知っているので、2人を通したようだった。
「お客様、今お茶をいれてきます」
『ありがとう』
『あれ、鳥がそっちにもいる。こっちの鳥は鳥じゃないのか?』
術者の浮竹もびっくりした。
手元に桜文鳥になった京楽の入った、鳥かごがある。
「こっちのほうが本物なんだ。それは、迷い鳥だな。どこかで飼われていたのが逃げ出したんだろう。飼い主が届け出をしているかもしれない。警察に届けよう」
『え、この鳥お前のとこの鳥じゃないのか』
『おなかすかせてるみたいだから、そっちの鳥かごに入れてやってもいい?』
式の京楽のマイホーム(しかし、鳥かご)に、違う桜文鳥を入れると、その桜文鳥は京楽のことをまずは無視してがつがつと餌を食べてから水を飲み、水浴びをしてから桜文鳥姿の京楽に求婚の踊りをしだした。
『この子、オスだったの』
『求婚されてるみたいだぞ。よかったな鳥。幸せになれよ。子供はたくさん作れ』
「僕も、オスなんですけど!!!!」
鳥かごの中で、式の京楽は羽をばっさばっさとふりあげて、交尾しようとしてくるオスの桜文鳥を妨害していた。
「このままつがいになるのか。それもまたよし」
「よしじゃあないでしょ!君の最強の式神が、寝取られちゃうよ!」
「寝取りは嫌だな・・・・・仕方ない、オスの桜文鳥は警察に届けよう」
術者京楽と禍津神の浮竹がもってきた鳥かごに、水と餌を設置して、なんとか鳥かごから出してもらえた式の京楽と一緒に、4人で交番にいった。
「迷い鳥ですか。ちょうど、昨日届け出があったんですよ。オスの桜文鳥を逃がしてしまった小学校3年生の女の子が、わんわん泣きながら、親と一緒に届け出をしてきましてね」
そうして、オスの桜文鳥は保護され、数時間後に飼い主の元に返ることになる。
『鳥のつがいはやっぱり鳥だと思ったけど、やっぱやることやってるから術者の俺なんだな』
『同じ桜文鳥だなんてややこしいね。でも、キミが桜文鳥になった時、何気にメスっぽいことを知って、なんか大きな秘密を掴んだかんじだね』
実は、京楽はオスとは言っているが、桜文鳥になるとメスになるのだ。
「もう、僕はしばらく小鳥姿にならないからね!オスにレイプされそうになったんだよ!」
「卵を産んで温めて子孫を増やせ」
術者浮竹の言葉に、式の京楽は泣き出しそうだった。
「ごめんなさああああいいい、もう寝てるとこ襲ったりしません!だから、待遇を改善してください!」
『寝込みを襲ったのか。鳥のくせに随分と強引だな』
『そりゃ、先輩が怒るのも無理ないよ』
いったん、術者浮竹の家に戻り、お茶をしながらぎゃあぎゃあとやりとりをしていた。
『この前、チキンカレーおいしかったぞ、鳥。鳥は鳥のくせにチキンは食えるか?』
「鳥、鳥って、僕には京楽春水って名前があるんですう!」
『鳥は鳥だ。もしくは焼き鳥』
『式のボク、十四郎の呼び方変わらないから慣れてね』
「なれたくないよ!」
「じゃあ、やっぱりもう一晩鳥かごで・・・・・・」
「ぎゃあああああ、ごめんなさい、慣れます、慣れますから鳥かごのひえとあわと水は簡便してくださいいいいいい」
さめざめと泣く式の京楽をいじり倒して、術者の浮竹は、術者の京楽と、禍津神の自分より年若い姿をした浮竹と笑いあった。
「ちゅん!!!」
いじられ続け、ついに人型でいるのを放棄した式の京楽は、文鳥姿になって、術者の浮竹の肩に止まった。
『じゃあ、今日はこのへんで。またな、鳥と術者の俺。京楽、またチキンカレーが食べたい』
『十四郎、そんなに急かさなくても、チキンカレーはちゃんと作ってあげるから、逃げないよ』
「僕を見てからチキンカレーにするって言わないでよ!」
「じゃあ、俺のところもチキンカレーにしよう。ルキアと海燕に伝える」
「あああああ、みんな僕のこと「鳥」って思ってる!」
「ああ、そうだが?お前、本体は鳥だろ?」
浮竹にそっけなく言われて、その肩でちゅんちゅんと鳴いてから、京楽は羽ばたいて浮竹の耳元で叫んだ。
「僕は君の式の京楽春水で、伴侶だよ!」
それに、真っ赤になって、術者の浮竹は、術者の京楽と禍津神の浮竹が帰っていったことを確認してから、桜文鳥の京楽を手で掴んで、鳥かごに放り込んだ。
「なんでーーー!!」
「恥ずかしいことを、人前で言いそうになるからだ。夕飯まで、そこで反省してろ」
「酷い!僕を愛していないの!」
「愛とか!そういうのは・・・・ああ、もう!」
鳥かごから出されて、人型になった京楽に抱きしめられて、浮竹は目を閉じる。
とくとくと、心臓の鼓動がお互いに聞こえた。
「んっ」
舌が絡み合うキスをしてから、そっと離れようとすると浮竹と、すでにスイッチが入ってしまった京楽と格闘になり、結局ハリセンでボコボコにされて京楽が負けるのであった。
鳥かごの中で、文鳥姿の京楽はそうのたまった。
また、お仕置きの途中だ。
寝ている浮竹の寝顔を見ていて、むらむらして襲ったのは京楽以外ありえない。
そういう雰囲気で流されるなら浮竹もそう怒りはしないし、同意の上で体を重ねるなら浮竹も自分に非があると認めて、回数が多いのに怒って、せいぜいハリセンで数回殴るくらいだ。
今回は、完全に京楽が悪かった。
「ごめんなさい、もうしません~~~~~~。ちゅんちゅん!!」
浮竹は、むすっとした顔で、鳥かごの中の桜文鳥姿の京楽を睨んだ。
止まり木と巣があるので、狭いが何気に綺麗に掃除も行き届いており、鳥であれば快適に暮らせるだろうが、京楽は鳥の姿をとることはあれど、本来は水龍神であり、浮竹のも人型の式だった。
『こんにちわ~。先輩、式の小鳥届けに来たよ』
『鳥が、落ちてた』
禍津神である式の浮竹が、そう言って鳥かごに入った桜文鳥を術者の京楽と一緒に届けにきた。
ルキアと海燕は、顔なじみであると知っているので、2人を通したようだった。
「お客様、今お茶をいれてきます」
『ありがとう』
『あれ、鳥がそっちにもいる。こっちの鳥は鳥じゃないのか?』
術者の浮竹もびっくりした。
手元に桜文鳥になった京楽の入った、鳥かごがある。
「こっちのほうが本物なんだ。それは、迷い鳥だな。どこかで飼われていたのが逃げ出したんだろう。飼い主が届け出をしているかもしれない。警察に届けよう」
『え、この鳥お前のとこの鳥じゃないのか』
『おなかすかせてるみたいだから、そっちの鳥かごに入れてやってもいい?』
式の京楽のマイホーム(しかし、鳥かご)に、違う桜文鳥を入れると、その桜文鳥は京楽のことをまずは無視してがつがつと餌を食べてから水を飲み、水浴びをしてから桜文鳥姿の京楽に求婚の踊りをしだした。
『この子、オスだったの』
『求婚されてるみたいだぞ。よかったな鳥。幸せになれよ。子供はたくさん作れ』
「僕も、オスなんですけど!!!!」
鳥かごの中で、式の京楽は羽をばっさばっさとふりあげて、交尾しようとしてくるオスの桜文鳥を妨害していた。
「このままつがいになるのか。それもまたよし」
「よしじゃあないでしょ!君の最強の式神が、寝取られちゃうよ!」
「寝取りは嫌だな・・・・・仕方ない、オスの桜文鳥は警察に届けよう」
術者京楽と禍津神の浮竹がもってきた鳥かごに、水と餌を設置して、なんとか鳥かごから出してもらえた式の京楽と一緒に、4人で交番にいった。
「迷い鳥ですか。ちょうど、昨日届け出があったんですよ。オスの桜文鳥を逃がしてしまった小学校3年生の女の子が、わんわん泣きながら、親と一緒に届け出をしてきましてね」
そうして、オスの桜文鳥は保護され、数時間後に飼い主の元に返ることになる。
『鳥のつがいはやっぱり鳥だと思ったけど、やっぱやることやってるから術者の俺なんだな』
『同じ桜文鳥だなんてややこしいね。でも、キミが桜文鳥になった時、何気にメスっぽいことを知って、なんか大きな秘密を掴んだかんじだね』
実は、京楽はオスとは言っているが、桜文鳥になるとメスになるのだ。
「もう、僕はしばらく小鳥姿にならないからね!オスにレイプされそうになったんだよ!」
「卵を産んで温めて子孫を増やせ」
術者浮竹の言葉に、式の京楽は泣き出しそうだった。
「ごめんなさああああいいい、もう寝てるとこ襲ったりしません!だから、待遇を改善してください!」
『寝込みを襲ったのか。鳥のくせに随分と強引だな』
『そりゃ、先輩が怒るのも無理ないよ』
いったん、術者浮竹の家に戻り、お茶をしながらぎゃあぎゃあとやりとりをしていた。
『この前、チキンカレーおいしかったぞ、鳥。鳥は鳥のくせにチキンは食えるか?』
「鳥、鳥って、僕には京楽春水って名前があるんですう!」
『鳥は鳥だ。もしくは焼き鳥』
『式のボク、十四郎の呼び方変わらないから慣れてね』
「なれたくないよ!」
「じゃあ、やっぱりもう一晩鳥かごで・・・・・・」
「ぎゃあああああ、ごめんなさい、慣れます、慣れますから鳥かごのひえとあわと水は簡便してくださいいいいいい」
さめざめと泣く式の京楽をいじり倒して、術者の浮竹は、術者の京楽と、禍津神の自分より年若い姿をした浮竹と笑いあった。
「ちゅん!!!」
いじられ続け、ついに人型でいるのを放棄した式の京楽は、文鳥姿になって、術者の浮竹の肩に止まった。
『じゃあ、今日はこのへんで。またな、鳥と術者の俺。京楽、またチキンカレーが食べたい』
『十四郎、そんなに急かさなくても、チキンカレーはちゃんと作ってあげるから、逃げないよ』
「僕を見てからチキンカレーにするって言わないでよ!」
「じゃあ、俺のところもチキンカレーにしよう。ルキアと海燕に伝える」
「あああああ、みんな僕のこと「鳥」って思ってる!」
「ああ、そうだが?お前、本体は鳥だろ?」
浮竹にそっけなく言われて、その肩でちゅんちゅんと鳴いてから、京楽は羽ばたいて浮竹の耳元で叫んだ。
「僕は君の式の京楽春水で、伴侶だよ!」
それに、真っ赤になって、術者の浮竹は、術者の京楽と禍津神の浮竹が帰っていったことを確認してから、桜文鳥の京楽を手で掴んで、鳥かごに放り込んだ。
「なんでーーー!!」
「恥ずかしいことを、人前で言いそうになるからだ。夕飯まで、そこで反省してろ」
「酷い!僕を愛していないの!」
「愛とか!そういうのは・・・・ああ、もう!」
鳥かごから出されて、人型になった京楽に抱きしめられて、浮竹は目を閉じる。
とくとくと、心臓の鼓動がお互いに聞こえた。
「んっ」
舌が絡み合うキスをしてから、そっと離れようとすると浮竹と、すでにスイッチが入ってしまった京楽と格闘になり、結局ハリセンでボコボコにされて京楽が負けるのであった。
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