祓い屋京浮シリーズ9
『鳥臭い』
そう言いながら、禍津神の浮竹は、あげたばかりの羽毛クッションを使っていた。
「鳥臭くて悪かったですねぇ」
『鳥。こんなに羽毛を集められて、よくハゲにならないな』
「再生能力のおかげですぅ。どうせ僕は浮竹に毎度羽をむしられてるよ」
『鳥が、いらないことをするからだろう』
「う・・・・・」
図星をさされて、式の京楽は黙り込んだ。
術者の京楽と同じ術者の浮竹は、庭で結界を張り合い、お互いに攻撃をしたりして修行していた。
邪魔にならないようにと、式の禍津神の浮竹と式の京楽は、庭に出ずに屋敷のリビングでお留守番だった。
「ねぇ、鳥臭いって言ってるわりには、そのクッションよくもってくるよね」
『春水の愛用の品なんだ。だから、持ってきてる』
「へぇ・・・・・鳥くさいのに?」
『春水には匂わないらしい』
「君、嫉妬してるでしょそのクッションに」
『な、そんなことはない!』
「へーふーんへーそうなんだー」
悪戯心をちらつかせた式の京楽を、禍津神の浮竹がその頭がはたいた。
「痛い!暴力反対!」
『鳥が全部悪い』
「ちゅんちゅん!!!」
式の京楽は、旗色が悪いからと文鳥姿になって飛んで逃げようとする。
それを、禍津神の浮竹が捕まえた。
『焼き鳥にしてやる』
「ちゅんちゅん!!!」
羽をむしられて、それでもすごい速度で再生していくのが面白くなって、禍津神の浮竹は意味もなく式の京楽の羽をむしり続けた。
『何してるの、十四郎』
『あ、春水!修行は終わったのか?』
式の京楽をほっぽりだして、禍津神の浮竹は術者の京楽の元に走り寄る。
「お前、何かやらかしたのか。こんなに羽が・・・・・もったいない、2個目のクッションの材料にしよう」
「ちょっと、僕への心配はなし!?こんなに羽むしられたんだよ!」
「お前は超速再生能力があるだろう。特に、か弱い鳥の時には」
「それはそうだけど、式の君がやらかしたんだよ。怒ってよ!」
『禍津神の俺、京楽の羽をむしるときは一か所にまとめてくれ。こう散らかっていると集めるのが大変だ」
『分かった』
「なんでそんな話になるの!羽をむしられるのOKなの。酷い!」
ちゅんちゅんと文鳥姿になって、ふてくされた式の京楽は、術者の京楽の肩に止まってすりすりと、嫌がらせを(禍津神に)始めた。
『春水に触るな、鳥!!』
「ちゅんちゅん!(悔しかったら、君も鳥になってみればいい」
『むう、この鳥め!チキンソテーにしてやる』
本当にしかねない勢いの禍津神の浮竹に、術者の浮竹がその口にアーモンドチョコレートを入れて落ち着かせた。
「落ち着け、式の俺。こいつへの仕置きは俺がしておく」
術者の浮竹は、むんずと術者の京楽にすりすりしてる文鳥姿の京楽を鷲掴みにして、超速再生がはじまる前に羽をむしりだす。
「ちゅんちゅん!(ぎにゃあああああああああ!!!)」
「ふふふふふ、2つ目のクッションを作ってやる」
『術者の俺、クッションにするのはいいが、もういらないからな』
「ああ。俺が使う」
『災難だねぇ、式のボク』
術者の京楽は、式のルキアが入れてくれた紅茶を飲みながら、禍津神の浮竹の頭を撫でていた。
「ちゅんちゅん!(そう思うなら止めてよ!)」
『君の相方なんだし、好きにさせるのが一番だよ』
「ちゅんちゅんちゅんーーーーー!!!(こんな家出ていてってやるううう」
「そうか。なら出ていけ。俺は知らん」
「ちゅんちゅん!(嘘ですごめんなさい!羽むしっていいから、冷たくしないで!)」
『術者の俺、本当は出ていってほしくないんだろう?』
「う・・・・・」
禍津神の浮竹は、式の京楽の羽で作られたクッションにもたれながら、そう言った。
「で、こうなる原因はなんだったんだ」
『さぁ?』
もう、式の京楽の羽がむしられる原因を、皆忘れていた。
術者の京楽と禍津神の浮竹が去ると、術者の浮竹は2個目のクッションを作り、それを使いはじめた。
「さわりごこちはいいんだがな。ふわふわしてて」
「そりゃ水龍神でもある僕の羽だからね。浄化作用もあるし」
「まぁ、そこが術者の京楽も気に入っているんだろう。禍津神の俺はそれが気に入らないようだったが」
「僕の羽は安くないよ!」
「誰も金の話なんてしてない。そもそも超速再生があるんだから、ただも同然だろう」
「僕の羽は高いんですぅ!」
「そうか。じゃあ、今度から羽をむしるときに10円をやろう」
「たった10円!?酷い!100万はするよ!水龍神の浄化作用とリラックス効果と疲れ防止のついたクッションになるんだよ!」
「いろいろ効果があってお得なんだよな。禍津神の俺もちゃんと利用すればいいのに」
「ちゅんちゅん!!」
式の京楽は、羽をむしられる前に自分から鳥かごに入った。
「おい、京楽。羽が少し足りないんだ。むしらせろ」
「ちゅんちゅんーーーーーーー!!(いやあああああああ!!)」
こうして、また羽をむしられて、それを超速再生させる式の京楽であった。
そう言いながら、禍津神の浮竹は、あげたばかりの羽毛クッションを使っていた。
「鳥臭くて悪かったですねぇ」
『鳥。こんなに羽毛を集められて、よくハゲにならないな』
「再生能力のおかげですぅ。どうせ僕は浮竹に毎度羽をむしられてるよ」
『鳥が、いらないことをするからだろう』
「う・・・・・」
図星をさされて、式の京楽は黙り込んだ。
術者の京楽と同じ術者の浮竹は、庭で結界を張り合い、お互いに攻撃をしたりして修行していた。
邪魔にならないようにと、式の禍津神の浮竹と式の京楽は、庭に出ずに屋敷のリビングでお留守番だった。
「ねぇ、鳥臭いって言ってるわりには、そのクッションよくもってくるよね」
『春水の愛用の品なんだ。だから、持ってきてる』
「へぇ・・・・・鳥くさいのに?」
『春水には匂わないらしい』
「君、嫉妬してるでしょそのクッションに」
『な、そんなことはない!』
「へーふーんへーそうなんだー」
悪戯心をちらつかせた式の京楽を、禍津神の浮竹がその頭がはたいた。
「痛い!暴力反対!」
『鳥が全部悪い』
「ちゅんちゅん!!!」
式の京楽は、旗色が悪いからと文鳥姿になって飛んで逃げようとする。
それを、禍津神の浮竹が捕まえた。
『焼き鳥にしてやる』
「ちゅんちゅん!!!」
羽をむしられて、それでもすごい速度で再生していくのが面白くなって、禍津神の浮竹は意味もなく式の京楽の羽をむしり続けた。
『何してるの、十四郎』
『あ、春水!修行は終わったのか?』
式の京楽をほっぽりだして、禍津神の浮竹は術者の京楽の元に走り寄る。
「お前、何かやらかしたのか。こんなに羽が・・・・・もったいない、2個目のクッションの材料にしよう」
「ちょっと、僕への心配はなし!?こんなに羽むしられたんだよ!」
「お前は超速再生能力があるだろう。特に、か弱い鳥の時には」
「それはそうだけど、式の君がやらかしたんだよ。怒ってよ!」
『禍津神の俺、京楽の羽をむしるときは一か所にまとめてくれ。こう散らかっていると集めるのが大変だ」
『分かった』
「なんでそんな話になるの!羽をむしられるのOKなの。酷い!」
ちゅんちゅんと文鳥姿になって、ふてくされた式の京楽は、術者の京楽の肩に止まってすりすりと、嫌がらせを(禍津神に)始めた。
『春水に触るな、鳥!!』
「ちゅんちゅん!(悔しかったら、君も鳥になってみればいい」
『むう、この鳥め!チキンソテーにしてやる』
本当にしかねない勢いの禍津神の浮竹に、術者の浮竹がその口にアーモンドチョコレートを入れて落ち着かせた。
「落ち着け、式の俺。こいつへの仕置きは俺がしておく」
術者の浮竹は、むんずと術者の京楽にすりすりしてる文鳥姿の京楽を鷲掴みにして、超速再生がはじまる前に羽をむしりだす。
「ちゅんちゅん!(ぎにゃあああああああああ!!!)」
「ふふふふふ、2つ目のクッションを作ってやる」
『術者の俺、クッションにするのはいいが、もういらないからな』
「ああ。俺が使う」
『災難だねぇ、式のボク』
術者の京楽は、式のルキアが入れてくれた紅茶を飲みながら、禍津神の浮竹の頭を撫でていた。
「ちゅんちゅん!(そう思うなら止めてよ!)」
『君の相方なんだし、好きにさせるのが一番だよ』
「ちゅんちゅんちゅんーーーーー!!!(こんな家出ていてってやるううう」
「そうか。なら出ていけ。俺は知らん」
「ちゅんちゅん!(嘘ですごめんなさい!羽むしっていいから、冷たくしないで!)」
『術者の俺、本当は出ていってほしくないんだろう?』
「う・・・・・」
禍津神の浮竹は、式の京楽の羽で作られたクッションにもたれながら、そう言った。
「で、こうなる原因はなんだったんだ」
『さぁ?』
もう、式の京楽の羽がむしられる原因を、皆忘れていた。
術者の京楽と禍津神の浮竹が去ると、術者の浮竹は2個目のクッションを作り、それを使いはじめた。
「さわりごこちはいいんだがな。ふわふわしてて」
「そりゃ水龍神でもある僕の羽だからね。浄化作用もあるし」
「まぁ、そこが術者の京楽も気に入っているんだろう。禍津神の俺はそれが気に入らないようだったが」
「僕の羽は安くないよ!」
「誰も金の話なんてしてない。そもそも超速再生があるんだから、ただも同然だろう」
「僕の羽は高いんですぅ!」
「そうか。じゃあ、今度から羽をむしるときに10円をやろう」
「たった10円!?酷い!100万はするよ!水龍神の浄化作用とリラックス効果と疲れ防止のついたクッションになるんだよ!」
「いろいろ効果があってお得なんだよな。禍津神の俺もちゃんと利用すればいいのに」
「ちゅんちゅん!!」
式の京楽は、羽をむしられる前に自分から鳥かごに入った。
「おい、京楽。羽が少し足りないんだ。むしらせろ」
「ちゅんちゅんーーーーーーー!!(いやあああああああ!!)」
こうして、また羽をむしられて、それを超速再生させる式の京楽であった。
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