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小説掲載プログ
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翡翠に溶ける そして隊長に

死神になって、何十年と経過した。

お互い、副隊長になっていた。

隊長を補佐しながら、仕事をする。

浮竹も京楽も、精一杯努力した。

浮竹と京楽ができていることは、瀞霊廷の死神に知らない者はいないという勢いだった。

それから更に時は100年ばかり経過する。

お互い、若くして夢であった隊長の座まで登りつめた。

始めは京楽が8番隊隊長として。その8年後には、浮竹が13番隊隊長として。

山本総隊長に呼び出された。

「あの小童どもが、よくぞここまで辿りついた。尸魂界を守る者として、命を賭けるがよい。まぁ、ここまできて死ぬようなことはないと思うが・・・」

二人の関係は、院生時代から変わっていなかった。

「十四郎には、執務室と隊首室と療養所を兼ねた、雨乾堂を建ててやろうと思っている」

「そんな、いいんですか、先生」

「隊長ではあるが、十四郎は相変わらず病弱だ。そんな体で隊長が務まるのかという意見もあったが、儂は務まると思ってお主を推薦した」

「先生・・・」

ジーンとしている浮竹とは反対に、京楽は言う。

「僕には?」

「お主には、その仕事のさぼり癖を直すようなきつい副官を用意してやった」

「えーそれはないよ山じい」

「では、仕事をさぼるな!」

「それはできない約束だねぇ。ああ、酒が切れてる。ちょっと買いにいってくる」

「待たぬか、春水!」

流刃若火から火が、京楽の尻についた。

「あちゃちゃちゃ!」

それでも、京楽は逃げていった。

「十四郎。今、幸せか?春水と結ばれたまま、隊長を続けられるか?」

「幸せです、先生。京楽とは、ほどほどに付き合っていきます」

「そうか・・・幸せなら、よいのじゃ」


時は弓矢の如く過ぎ去る。

浮竹には、雨乾堂という立派な建物が用意されて、その檜の香を胸いっぱいに浮竹は取り入れた。

「うわぁ、浮竹だけいいねぇ、こんな場所をもらえるなんて」

「お前と会うのにも、使えそうだ」

「いいのかい?僕との密会にこんな神聖な場所を使っても」

「もう、俺の住まいだ。隊首室も、館も荷物を移動させた。ここが今日から俺の家だ」

「僕も館を引き払って、隊首室に荷物を移動させたよ。どうせ湯浴みして寝るだけの館だったし・・・・」

雨乾堂には、少し広い湯殿がついていた。

「わぁ、風呂までついてるのはいいね。僕は今は隊舎の風呂を空き時間に使ってるけど、自分専用っていう風呂場があるのはいいね」

「今日は泊まっていくか?」

「え、いいの?」

「ああ。布団も2組用意してある。夕食を頼んで、二人分もってきてもらおう」

その日から、京楽はよく雨乾堂に泊まりにきた。

何度も、雨乾堂で体を重ねた。

「ああっ!」

何度目になるか分からない熱を、浮竹は放っていた。

「ああ、いいね、この雨乾堂。最高だよ」

「ん!」

ずちゅずちゅと中をかき回される。

「んあああああ!」

「君を堂々と抱ける・・・・・・」

「ばか、本当なら、今は仕事の時間・・・ああああ!」

前立腺を突き上げられて、浮竹はまた精液を放っていた。

「もうやあああ!やあ、犯さないで」

「嘘ばっかり。君のここは、こんなに喜んでる」

前をぐちゃぐちゃといじってやると、また白濁した液体を出していた。

「やあ、もうでない・・・・」

白濁した液体は、途中からとろとろ透明な蜜になっていた。

「ああああ!」

ぐちゅりと、奥を犯してやる。

「ひあ!」

びくんと、浮竹の体が痙攣して、オーガズムでいったのだと分かった。

くちゅくちゅと前立腺のあるところばかり犯してやると、浮竹はあまりの快感に涙を零した。

「やあああ・・・あああぁぁぁあ・・・・」

「ん・・・僕も、そろそろ限界みたいだ」

浮竹の腹の奥に、こちらも何度目になるかも分からない欲望を吐きだしていた。

お互いまだ若いため、週に2回は交わっていた。

その話を副官にすると、「多すぎです腹上死するつもりですか」と真剣に心配された。

もっとも、お互い仕事があるので睦みあえない時は、1か月以上は睦みあえない。

覚悟は決めていた。

隊長なのだ。今まのでように、休暇をもらって遊びにいくとかはできないが、仕事の合間合間に、体は重ねなくとも会うことはした。

「ああ・・・・今すぐ、君を抱きたい。もう1か月以上、君を抱いていない」

「来週には、お互いの仕事が一段落する。それまで、お預けだ」

舌と舌が絡まるキスをした。

「ん・・・・」

「君を攫っていきたいなぁ」

「お互い、隊長だ。頑張ろう」

「そうだね」

次の週は、久し振りに体を重ねあって、激しかった。

「もう無理・・・・・」

意識を飛ばした浮竹を起こして、何度も犯した。

浮竹の白い髪は、3席の頃から腰の位置にまで伸ばさていて、時折京楽が送った髪飾りや簪をしていた。


「やあ、今日も美人だね、浮竹」

京楽はいつの頃からか、髪を伸ばして簪をさしていた。

それなりの値のはる女のものの打掛を隊長羽織の上から羽織り、笠を被っていた。

浮竹は、死覇装以外真っ白だった。翡翠の瞳だけが違った。

その日は、京楽の隊長就任10周年の祝いの席だった。

白銀5席は、3席になっていた。

「あの浮竹が隊長か・・・・時が経つのは早いものだな」

「白銀。今後も、俺を支えてくれ」

「もちろんだ、隊長」

京楽がやってきて、二人に酒を勧めた。

浮竹は、甘い果実酒を好んでいて、京楽は浮竹のために数種類の果実酒を買っていた。

「ごちそうになる」

京楽から杯を受け取って、並々と注がれた果実酒をあおった、

甘い味がした。




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