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翡翠に溶ける ルキアの処刑

朽木ルキアが、人間に死神の力を無断譲渡した罪で捕縛された。

「そんなばかな!処刑など、罪が重すぎる!」

「四十六室の決定じゃ。わしの力でもどうすることもできぬ」

そう言われて、浮竹がとろうとした行動は、双極の破壊。京楽と共にだった。

「もう、海燕のように、見殺しにはしない」

「この小童どもが!!!

怒った山本総隊長のすさまじい霊圧にあてられながら、それでも京楽と二人で歯向かおとした。

結局、全ては藍染のたくらみであり、四十六室のメンバーは全て皆殺しにされていた。

藍染の企みを阻止できなかった。

東仙と、市丸という隊長もついていってしまった。

黒崎一護の姿を初めて見た時、魂が揺さぶられた。

「海燕・・・・?」

髪の色は違うが、そっくりだった。

霊圧も垂れ流し状態で、全然違う。

でも、どこかよく似ていた。

「ちょっと、浮竹」

「え、ああ。すまない、一護君。これを渡しておこう」

死神代行証を手渡した。

「これは?」

「これを使うと、死神化できるんだ」

おおざっぱに説明した。

「ありがと、浮竹さん」

「あ、ああ・・・・・」

やはり、似ていた。

動揺を押し殺して、笑顔で一護に別れを告げた。

「兄には、世話になった・・・・・」

白哉が怪我から復帰して退院した。

見舞いに何度も行き、ルキアとの溝がなくなったことを知り、浮竹は自分のことのように喜んだ。

「そうか、白哉は朽木と打ち解けたのか」

「今まで、互いの距離を縮めていなかった。それが縮まっただけのこと」

「いやぁ、良かったねぇ、ルキアちゃん」

隠れていたルキアを発見して、京楽が声をかける。

「ひゃう!」

ルキアは、吃驚して変な悲鳴をあげていた。

「どうした、ルキア」

「いえ、兄様のお帰りが遅いと思って・・・・・」

「見ての通り、足止めを食らっていただけだ。兄ら、もう用がないなら、帰るぞ」

「ああ。またな、白哉」

「またねー、朽木隊長にルキアちゃん」

手を振ると、ルキアも嬉し気に手を振った。

「隊長、また遊びにいってもいいですか!」

「ああ、いつでもおいで」

特殊が義骸に入っていたせいで、霊圧をほとんどなくしている今のルキアには、死神業務は無理だ。

暇を持て余すルキアは、よく雨乾堂に遊びにきた。

「朽木なら・・・・いつか、副官を任せられるかもしれないな」

「お、ついに副官を置くことに決めたのかい?」

「まだ先の話だ。まだ今の朽木では、強さが足りない」

「言うねぇ」

久し振りに、酒を飲み交わしあった。

藍染の反乱が発覚して2週間が過ぎようとしていた。

みんな、3人の隊長の穴を埋めようと、躍起になっていたが、浮竹と京楽は相変わらずのほほんとしていた。

卯ノ花の次の古株だ。

今から100年ほど前に、隊長総隊長が虚化の実験の犠牲になり、浦原と夜一も消えてしまったことを考えると、3人が抜けたくらいでは2人は動じなかった。

「ん・・・するのか?」

キスをして、抱き締めてくる京楽に問う。

「ここ半月、ごたごたして体を重ねられなかったからね。君を抱いても構わないかい?」

「こい。久しぶりで、俺も疼いている」

それを合図に、お互いの隊長羽織と死覇装を脱がし出す。

「ああ!」

胸の先端をかじられて、びくんと浮竹の体がはねた。

「少し、痩せたかい?」

「ん・・・朽木のことが心配だったから・・・・」

処刑は後一歩のところで、一護によって阻止された。それはよかったのだが、藍染という大反逆者を生み出すことになった。

「藍染とか・・・いろいろと考えていると、どうにも食欲がな」

「ちゃんと食べなきゃだめだよ」

「ん!」

潤滑油に濡れた指が体内に入ってくる。

何千回と繰り返してきた行為なのに、未だに慣れない。

「ああ!」

ぐっと、前立腺のところで指を折り曲げられた。

「もういい、早くこい・・・・」

京楽は、浮竹の放つ艶っぽさにやられて、ごくりと唾を飲みこんだ。

「いくよ」

「ああああ!!!」

引き裂かれる痛みさえ、歓喜。

久し振りに京楽を受け入れたそこは、熱を孕んでいた。

「ん・・・だめだ、1回だすよ」

「んああああ!」

腹の奥で、京楽が弾けるのを感じた。

何度か、ぐちゃぐちゃと音を立てたれて突き上げられた。

やっとのことで、1回の目の精を浮竹も放っていた。

「ひああ・・・・・」

前立腺を突き上げられて、連続でいかされた。

「あああ・・・・思考が・・焼き切れれる・・・・・・」

「いっちゃいなよ。愛してるよ、十四郎」

「ああ、春水!!!」

くちゅりと中の浅い部分を犯された。

前立腺ばかり刺激されて、浮竹は啼く。

「ああああ!春水、愛してる・・・・・」

何度も熱に穿たれ、引き裂かれた。

「ひああああ!」

京楽が満足する頃には、もう吐き出すものはなく、透明な蜜をたらたら零して、ドライのオーガズムで何度もいかされた。

「愛してるよ」

「あ、俺も愛してる」

その想いは、院生時代から変わらない。

こうやって肌を重ね合わせるのも。

ああ、翡翠に溶けていく。

そう思った。

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