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翡翠に溶ける 新婚旅行・後編

浮竹は、朝早くに起きた。

昨日、早めに眠ってしまったせいだった。

ふらふらと温泉宿の中をふらついていると、中庭に遅咲きの桜の大木を見つけ、靴にはきかえてその桜の大木によじ登った。

ちらちらと、桜は花びらを散らせていく。

しばらく眺めていると、うとうとと眠気がやってきて、気づくと数時間寝た後だった。

「京楽!」

放置してしてきてしまった京楽の姿を探す。

「なぁに?」

桜の大木から、返事がきた。

「ああ、京楽もそこにいたのか」

「この桜の大木、院生の桜にそっくりだね。どっしりしていて、枝に登っても折れる心配がない」

「そうだな」

「少しだけ、花をもらっていこう」

ぽきりと桜の満開の枝を折る。

「そんなことして、いいのか?」

「大丈夫。ここ、京楽家も運営に金だしるから」

なるほど。

道理で、従業員がみんな恭しく京楽に接するわけだ。

桜の枝を手に、京楽と浮竹は部屋に戻った。

花瓶をもってきてもらい、水を入れて桜の枝を活けた。

「さぁ、初夜といこうじゃないの」

「本気か!まだ日が高いぞ!」

「時間はいくらでもあるけど、暇だから。それに、昨日君を抱けなかったし」

褥をしいて、従業員に部屋に近寄らないように言いつけた。

「さぁ、浮竹、観念なさい」

「う・・・・・」

逃げ腰になっているところを捕らわれて、抱き締められた。

そうなると、あとは京楽のペースだ。

「大好きだよ、十四郎」

「あ、春水・・・」

唇が重なる。

深く浅く。舌が絡まるキスを何度も受けて、浮竹も京楽も、違いに熱が高まった。

浴衣なので、すぐに脱がせれた。

下着を脱がすと、お互い透明な蜜をだらだら零していた。

京楽は、それをパクリと口に含んでしまった。

「ひああああぁぁぁ!」

いきなりの衝撃に、浮竹が悲鳴に近い喘ぎ声をあげる。

「ううん・・・・・」

舌でくちゅくちゅと嬲られて、花茎を手でしごかれ、浮竹は一度目の熱を京楽の口の中に放っていた。

「んあああああ!」

「君の味は、相変わらず淡泊だね」

「味わうなぁ・・・・ひあああ」

脇腹をなであげられる。鎖骨から胸、臍にかけて舌が這い、キスマークを残していく。

「んあああ!」

潤滑油をかけた指が体内に入ってくる。

「ああああ!」

前立腺を刺激される。でも、それだけでは物足りない。

「キスを・・・・」

舌かが絡まるキスをされ、前立腺をコリコリといじられて、浮竹は二度目の熱を放っていた。

指が引き抜かれていく。

「ああ・・・・・・・」

次にくる衝撃に備える。

「ひああああぁぁぁぁあぁ!!!」

引き裂かれれた。

怒張した熱が、無理やり体内をかき乱す。

「あああ!」

前立腺を抉り、最奥までつっこまれる。

荒々しい動きに、けれど慣らされてしまった淫乱な身体は、すぐに馴染んだ。

「ううん!」

最奥を突きあげてくる。

その動きに、浮竹は生理的な涙を零した。

「うああああ!」

ずちゅんと奥を貫かれて、じんわりとした熱が腹の奥に広がる。京楽が、一度目の射精をしたのだと分かって、そうなるはずがないのに、孕まされた気分になった。

「俺が女なら、もう絶対に子ができてる・・・・・」

「そうだねぇ」

京楽は、ずちゅずちゅと音を立てて、犯してくる。

「あああ!」

くちゅり。

「あ!」

前立腺の一番いい部分を突かれた。

「いやああああ」

ぐちゅぐちゅとそこばかりいじられて、浮竹は3度目の熱を放っていた。

「あぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」

ドライのオーガズムでもいってしまったようで、浮竹の意識が飛ぶ。

ぺちぺちと頬を叩かれて、起こされた。

「僕、まだ二度目もいってないよ」

「ア・・体がもたない・・・・」

「大丈夫。今までも何回もあったじゃない」

「ああ!」

突き上げられて、京楽はやっと二度目の熱を浮竹の中に放った。

「んあああああ!」

ぐちゃぐちゃと、また内部を犯される。

「あ、もういけ・・・・きつい・・・・」

ぐっと下肢に力をこめて締め付けるが、京楽はいかなかった、

「なんで・・・・・」

「もっと、君を堪能したい。初夜だしね」

「俺たちの初夜は、とっくの昔に終わって・・・・・あああああああ」

ぐちゅりと、内部を犯す熱が質量を増した。

「君との初めてを思い出したら、元気になってきた」

「このばか!」

くちゅりと、前立腺の一点を抉られる。

「んああああぁぁぁぁぁ!」

浮竹は、4度目の熱を放つ。途中から透明な蜜になり、もうこれ以上出すものがないと分かった。

それでも、京楽はくちゅくちゅと前立腺の一点を攻めてくる。

「やああああぁぁぁぁぁ!」

ドライのオーガズムでいった。

「十四郎、かわいい。もっといって?」

「やああああ」

京楽も、やっと3度目の熱を浮竹の中に放ち、満足したのか内部から抜き取った。

こぽりと、京楽が出したものが逆流して下肢を汚す。

それを濡れたタオルでぬぐい、だしたものをかき出して、体全体もぬぐって、浴衣を着せた。

「もう、この旅行では、セックスはしないぞ」

「うん。僕も満足したからいいや。最高の初夜をありがとう」

1時間ほど休憩して、タオルで拭われたとはいえ、まだ気持ち悪かったので、露天風呂に行く。

京楽もついてきた。

「盛るなよ!絶対に、盛るなよ!」

「発情期の犬や猫じゃあるまいし・・・・・」

浮竹は、めんどくさそうに自分の髪を適当に洗う。

「ああだめだよ、そんな洗い方したら痛んじゃう」

浮竹の髪を手に取ってシャンプーとリンスまでしてあげた。

「リンスとか、女じゃあるまいし・・・・」

「君の髪は、そこらの女のものよりサラサラで気持ちいいからね」

お返しに、京楽の髪も同じシャンプーとリンスをしてやった。

皮肉のつもりであったが、喜ばれた。

「僕の髪まで、気を使てくれるんだね」

「お前には皮肉はきかないのか」

京楽をボディーソープで泡だらけにしてやった。

お返しにと、浮竹も泡だらけにされる。

シャワーで泡を流して、浮竹は髪をまとめて湯船に浸かった。

「はぁ、生き返る・・・・・」

「山じいみたいだね」

「先生は、温泉だと熱湯を好みそうだな」

笑い合った。

次の日は何もせず、ただお互いにキスをしたり抱き締めあったりして、いちゃついて終わった。

「世話になったね」

「京楽ぼっちゃん、またいらしてください。心待ちにしております」

「うんまた年内にでもくるよ。それじゃあね」

「お世話になりました」

「浮竹様、どうか京楽ぼっちゃんを頼みます」

浮竹は顔を朱くした。首とかに、キスマークが残っいたからだ。

「まぁ、任せてください」

そうして、新婚旅行は幕を閉じたのであった。





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