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翡翠に溶ける 山じいと卍解

5回生の冬になった。

違いに13番隊と8番隊の見習いの実習も、うまくいっていた。

卒業と同時に、3席を渡すと言われていた。

死神統学院から初めての、護廷13隊の席官入りだった。ただの平隊士になる死神はいたが、いきなり席官クラスは初めてだった。しかも3席だ。

久し振りに、山本総隊長に呼ばれた。

「なんだい、山じい」

「先生、なんですか」

「あの小童どもが、よく5年でここまで強くなったものだ・・・・お主ら、卍解を習得しておるな?」

びくりとなった。

お互い、強く口止めしあっていた。

だが、山本元柳斎重國には、バレていた。

「小童どもが。隠し通せると、思っておったのか?」

「でも山じい、僕の卍解は、とてもじゃないけれど人のいる場所ではできないものだよ」

「分かっておる。十四郎の卍解も、お主のと似たよなものじゃ」

「そうなの?お互い、卍解ができるってだけで、見せ合ってはいないんだけど。危険だから。僕の卍解は、敵味方の区別がない」

「そうなのか、京楽」

「うん」

浮竹も、自分の卍解について語る。

「俺の卍解は・・・・その場にいる者の霊圧と生命を全て吸い取り、自分のものにする。敵味方の区別なく。京楽の卍解に、少し似ている」

「うわぁ、浮竹の卍解もかなりやばいね。その場にいるだけで、お陀仏か」

「だけど、京楽の卍解もそうなんだろう?」

「うん、そうだよ。その場にいる者を巻き込んで死なす」

お互い、厄介ば卍解をもったものだと、嘆息した。

「山じいみたいな、圧倒的強さの卍解がよかったなぁ」

「卍解を自在に操れるようになってこそ、隊長になれる。お主ら、隊長を目指しているのであろう?」

「なんでそれまでばれてるの」

「先生は、本当に何でもお見通しなんだな」

「春水、十四郎。お主らは、必ずこの統学院卒業初の隊長となるであろう。卍解をその時まで磨いておくのじゃ。卍解を自在に操ることが、隊長になる一つの条件だ」

「分かってるよ、山じい」

「はい、先生」

「今日はそれを伝えたかっただけじゃ。行ってよし」

二人は、理事長室を出ようとした。

「待て」

「?」

「なんですか、先生」

「お主ら、体を重ねるのはいいが、くれぐれも授業や実習にさしさわりのない範囲にするのじゃぞ」

恩師にそう言われて、二人は茹蛸のようになって、理事長室を走り去っていた。

「全く、逃げ足だけは一人前じゃな」

山本総隊長は知っていた。浮竹と京楽が体を重ねていることを。良き友人となればいいと考えていたが、まさか恋人同士になるとは思ってもいなかった。

「困った小童どもじゃ・・・・・・」


その日の夜、我慢しようと思っていたのだが、もう1週間以上も体を重ねていないせいで、お互いに疼いた。

実習のハードな毎日を過ごして疲れているのに、性欲は衰えることを知らない。

「京楽が、欲しい」

珍しく浮竹から求めてきた。幸いなことに、明日は休日だった。

お互いの院生の服を脱がしあう。

「あ・・・・」

すでにたちかけていた浮竹の花茎を、京楽は口に含んだ。

「ああああ!」

ねっとりとした熱に包まれる。

「あ!」

指でしごかれ、舌で刺激されて、あっという間に浮竹は京楽の口の中に精を放っていた。

京楽は、当たり前のようにそれを嚥下する。

「そんなの、飲むな・・・・」

「浮竹のものだから、平気だよ」

キスをされた。少し、青臭い味がした。

「俺も・・・・・」

京楽のそそりたった灼熱に、舌を這わせる。

全部を口にいれることは無理なので、先端に舌をはわせて、じゅぷじゅぷと音を立てて唯でしごいた。

「あ・・・・」

びゅるると、京楽の精子が勢いよく飛んで、浮竹の髪と顔にかかった。

「あちゃー。そうだ、たまには風呂場でしようか。汚れても平気だし」

「ああ、分かった」

二人は、着換えのパジャマと下着を用意して、湯をはった浴槽に浸かる。

ぱちゃんと音をたてて、浮竹の体内に指が入ってきた。

「あ、お湯が・・・・・」

「あとでかき出してあげるから」

前立腺を刺激されて、ゆるゆるとまた花茎がたちあがる。

京楽はそれに気づいていたが、前をいじることなく後ろだけを責め続けた。

「ひあっ!」

かりかりと胸の先端をひっかかれる。

体内に埋め込まれた指がぐっと、前立腺を触って、浮竹は白濁した液体を湯の中に放っていた。

「あ、お湯に・・・・・」

「あとで入れ替えるから、心配しなくていいよ」

ぱしゃんと、水音がした。

浴槽からたち、太ももあたりまでお湯に浸かった体勢で、挿入された。流石に挿入には潤滑油が使われた。

「んん・・・」

足を限界まで抱え上げらえる。体の柔らかい浮竹は、少し無理な体位でも受け入れた。

「んああああああ!」

前立腺ばかりを突き上げられる。

「京楽・・・そんなにしたら、変になる・・・・・・・」

「何度でもいくといいよ。明日は休みだ。ゆっくり寝れる」

「あああああああ!」

がりっと、京楽の背中をひっかいた。

血がこぼれた。

「あ、すまな・・・ああああ!」

浮竹は、3度目の熱を放っていた。

「はあ・・・・・ああ・・・・・うああああ」

何度か挿入を繰り返されて、やっと京楽も一度目の熱を浮竹の中に放った。

「今日は、僕が満足するまで抱くから。覚悟してね?」

「そんな・・・壊れる・・・・あああ!」

浮竹は、何度も啼いた。

京楽は、浮竹がいくようにと、自分の快感もおいつつ、前立腺を攻めてくる。

「んああああ!」

もう何度目になるか分からない精液を、浮竹は吐きだしいた。途中で透明になって、もうこれ以上出すものはなくなった。

それでも、京楽は止まらない。

「ひああ、もう、いきたくな・・・・ああああ」

やっと、二度目の熱を浮竹の中に放った京楽。

それから1時間ばかり、浮竹は京楽に攻められ続けた。

「んあ・・・・・・」

もう、大分反応も鈍くなってきた。

4回目の熱を浮竹の中に吐きだす頃には、浮竹は息も絶え絶えで、立っているのがやっとだった。

「あ・・・おわり?・・・・んあ」

外から見ても、京楽が浮竹の中にいるのがわかった。

ずちゅずちゅと音をたてて、まだ犯された。

今日の京楽はすごい。もう10回以上はドライでいかされた。

「ああん・・・もう・・・・やめ・・・・・・」

ぐちゅりと、結合部で音がした。

くちゅくちゅと浅い部分を犯される。

「んああ!あ、あ、あ・・・・・・・」

浮竹の喘ぎ声をも掠れてきた。

「ああ、もう終わるから」

浮竹の浅い部部に、5度目の熱を放って、京楽はやっと動きをやめた。

「んああ・・・・・・」

ずるりと引き抜かれていく。

たらたらと、京楽が浮竹の中に放ったものが太腿を伝って、湯船に広がっていく。

浮竹の中から精液をかきだして、すぐにお湯を入れ替えた。

綺麗な湯で、浮竹の髪と体を洗い、自分の髪と体も洗った。

浮竹の髪は大分伸びて、肩甲骨あたりまであった。

ぐったりとした浮竹を抱き上げて風呂からあがり、水気をぬぐいさってパジャマを着せていく。

「もう無理。歩くのもだるい。やり過ぎだ」

「言ったじゃない。僕が満足するまで抱くよって」

「こんなに、抱かれるとは思わなかった。おまえ、性欲の権化だな」「

「それを受け止めることができる君もね」

1つのベッドで横になる。

性欲を思い切り満たし、疲れ切っているので、二人はあっという間に眠りに落ちてしまった。



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