翡翠に溶ける 死の間際
6回生の春になった、
浮竹は、その人生の中でも最大の発作を起こした。
鮮血をまき散らした。着ているものも床もべッドも血まみれになった。
「浮竹ーーー!!!!」
見ていた京楽が悲鳴をあげた。
浮竹を抱き抱えて、瞬歩で4番隊の救護院までいくと、すぐに隊長の卯ノ花が呼ばれて、回道を受けたが、状況は進展しない。
集中治療室に運ばれた。
「心停止!電気ショックを!」
「浮竹!!」
今は、硝子越しから見て祈るしかなかった。
「もう一度、電気ショックを」
浮竹の体が、電気ショックを受けるたびにはねる。
「浮竹、どうか生きてくれ!!!」
京楽は、唇を噛み切っていた。握りしめた拳に爪が食い込んで、血が滴った。
「心拍復活!酸素吸入を」
浮竹は、かろうじのところで助かった。
「ああ、浮竹・・・・・神様、感謝します」
それから、2週間は集中治療室で、目覚めなかった。
京楽は学院に通いつつ、毎日様子を見に来た。
ある日、集中治療室に浮竹の姿がなくて、亡くなったのかと気が動転している京楽に、隊長の卯ノ花が声をかける。
「心配ありません。意識を取り戻し、しっかりとしていたために、一般病室に移っただけです」
「よかったーーーー」
浮竹のいる病室に案内されると、意外と元気そうな浮竹がいた。
「久しぶりに、湯浴みをしたんだ」
浮竹は、生来からの甘い花の香をさせていたけれど、それに交じってシャンプーや石鹸のいい匂いがした。
「湯あみができたってことは、もう大丈夫なのかい?」
「ああ。あと3日様子を見て、どうってことなかったら、退院だ」
「本当によかった・・・・・」
「すまない。心配をかけた。あんなに血を吐いたのは初めてだった。三途の川を渡りそうば夢をみたんだ。向こう側んに亡くなった祖母がいて、呼んでくるんだ。でも、反対側で、京楽、お前がずっと俺を呼んでいたんだ。だから、川を渡らなかった」
「僕の祈りは、通じていたんだね」
「ああ」
キスをした。
点滴を受けていたとはいえ、2週間絶食していた浮竹はかなり痩せてしまった。
「退院したら、甘味屋へ行こう。好きなだけ食べていいよ」
「やった」
浮竹は、嬉しそうだった。
「その手は、どうしたんだ?」
包帯巻かれてある、京楽の手をとる。
「君が死んでしまうと、拳を強く握っていたら、爪が食い込んでね。大したことはないよ」
浮竹は、その手をとって口づけた。
「俺のせいだな」
「退院したら、君を抱いてもいいかい?」
「ああ。退院したらな」
3日間は、京楽は学院をさぼって浮竹の傍にいた。
もう、卒業単位は満たしているので、浮竹も怒りはしなかった。
浮竹自身、もう半月も学院を休んでいる。
もう、死神統学院で学ぶことはない。実習ばかりだった。
3日経って、退院の日がやってきた。
クラスメイトも心配して見舞いにきてくれた。退院のお祝いだと、薔薇の花束をもらった。浮竹と京楽ができていることによく黄色い悲鳴をあげていた女の子だった。
リハビリのため、歩いて寮まで帰る。
その日は早めに休んだ。
次の日は、土曜で休日だった。
京楽は、浮竹を伴って、甘味屋までいった。久しぶりなので、少し控えめに食べた。それでも二人分は平らげてしまった。
午後になり、することもなくだらだらしはじめた。
浮竹の膝枕で、京楽は横になっていた。耳掃除をしてあげていた。
さわりと尻を撫でられる。その手を、浮竹がつねる。
「あいたた」
「耳かきしてるのに、いらないことするな」
「はーい」
反対側の耳かきをしてもらった。
本当に、することがなかった。
京楽も浮竹も卒業単位を満たし、下の学年の指導にあたっていたが、交代制なので、今は休暇をもらっていた。
「セックス、しようか」
京楽から誘ってきた。
「いいぞ。退院したら、俺を抱いていいといったしな。ただし、加減しろよ。病み上がりだ」
「うん」
お互いの院生の服を脱がしあう。
「好きだよ、十四郎」
「俺も好きだ、春水・・・春水って、いい名前だよな。春の水・・・今の季節の水だ」
「十四郎も、いい名前だと思うけどね」
「14回死んでも死なないようにと、つけられた」
「いいじゃない」
「俺の肺には、ミミハギ様が宿っている」
「ミミハギ様?」
「土着神だよ。3歳の時、肺病で死にそうになった。ミミハギ様を宿すことで、病気の進行はとまり、一命をとりとめ・・・・・んんん」
「なんか難しそうだから今度でいいや。今は君を食べたい」
「ばか」
浮竹が、院生の服を脱がされながら、京楽の頭を殴った。
「んん」
舌が絡むキスをされる。
胸の先端をかりかりとひっかかれて、体中に電流が走った。
「んああ」
「感度いいね」
「ばか」
脇腹を撫であげられて、肉の落ちた太腿を撫であげられる。
膝を膝で割り、覆いかぶさってくる。
「ああっ」
潤滑油で濡れた指がいつものように体内で暴れる。
前立腺をコリコリと刺激されて、下腹部に熱が溜まってきた。
「一度、いっちゃいなよ。久しぶりだろうから」
手でしごかれて、自分でも驚くほどの量の精液を、京楽の手の中にだしていた。京楽はそれをティッシュで拭い、拭いきれなかった分は舐めた。
「ばか、舐めるな」
「だって君のだもの。平気だよ」
指が引き抜かれ、怒張したものが宛がわれ、体から力を抜いた。
「ひああああああああ!!!!!」
それでも、衝撃は圧倒的で、挿入と同時に浮竹は射精してしまった。
「ほんとにどうしたの。いきまくりじゃない」
「あ、言うな・・・・・あああああああ!!」
ずるりと入口あたりまで引き抜かれて、また深く挿入された。
「あああ、ああん!」
ずちゅずちゅと音をたてて、熱が出入りを繰り返す。
前立腺をこすりあげられて、浮竹は早くも3回目の熱を放っていた。中がきゅうと締まって、我慢ができずに、京楽も浮竹の中に熱を放っていた。
「んああああ!」
ずぷずぷと、侵入してくる灼熱を受け止める。
「はぁっ・・・・・・」
熱い息を吐いた。
「あああ!」
京楽は、軽くリズムをつけて挿入を繰り返す。ぱんぱんと腰と腰がぶつかる音がした。
「んっ!」
前立腺ばかりをすりあげられて、浮竹はたらたらと蜜を零した。少し精液を出したが、もう出るものがなかった。
射精しながら、ドライのオーガズムでも同時にいくことを覚えた体は、物理的にも精神的にも同時ににいっていた。
「ひああああああ!や、やだ、おかしくなるう」
「そうなったら、僕が責任をとるから」
京楽は、じっくり浮竹の中を堪能しながら、浮竹のいいところを攻め続けた。
「ひあ!」
びくんと体が痙攣する。
ドライでいった体は、敏感すぎた。
ズチュンと奥を犯されて、またいった。
「あああ、もうやああああ」
泣きだした浮竹をあやしながら、二度目の熱を浮竹の中に放って、その日は満足した。手加減をしたつもりだったのだが、浮竹は意識を飛ばしていた。
濡れたタオルで体を清めて、出したものをかき出して、衣服を着せて、ベッドのシーツを変えて京楽も眠った。
浮竹は、その人生の中でも最大の発作を起こした。
鮮血をまき散らした。着ているものも床もべッドも血まみれになった。
「浮竹ーーー!!!!」
見ていた京楽が悲鳴をあげた。
浮竹を抱き抱えて、瞬歩で4番隊の救護院までいくと、すぐに隊長の卯ノ花が呼ばれて、回道を受けたが、状況は進展しない。
集中治療室に運ばれた。
「心停止!電気ショックを!」
「浮竹!!」
今は、硝子越しから見て祈るしかなかった。
「もう一度、電気ショックを」
浮竹の体が、電気ショックを受けるたびにはねる。
「浮竹、どうか生きてくれ!!!」
京楽は、唇を噛み切っていた。握りしめた拳に爪が食い込んで、血が滴った。
「心拍復活!酸素吸入を」
浮竹は、かろうじのところで助かった。
「ああ、浮竹・・・・・神様、感謝します」
それから、2週間は集中治療室で、目覚めなかった。
京楽は学院に通いつつ、毎日様子を見に来た。
ある日、集中治療室に浮竹の姿がなくて、亡くなったのかと気が動転している京楽に、隊長の卯ノ花が声をかける。
「心配ありません。意識を取り戻し、しっかりとしていたために、一般病室に移っただけです」
「よかったーーーー」
浮竹のいる病室に案内されると、意外と元気そうな浮竹がいた。
「久しぶりに、湯浴みをしたんだ」
浮竹は、生来からの甘い花の香をさせていたけれど、それに交じってシャンプーや石鹸のいい匂いがした。
「湯あみができたってことは、もう大丈夫なのかい?」
「ああ。あと3日様子を見て、どうってことなかったら、退院だ」
「本当によかった・・・・・」
「すまない。心配をかけた。あんなに血を吐いたのは初めてだった。三途の川を渡りそうば夢をみたんだ。向こう側んに亡くなった祖母がいて、呼んでくるんだ。でも、反対側で、京楽、お前がずっと俺を呼んでいたんだ。だから、川を渡らなかった」
「僕の祈りは、通じていたんだね」
「ああ」
キスをした。
点滴を受けていたとはいえ、2週間絶食していた浮竹はかなり痩せてしまった。
「退院したら、甘味屋へ行こう。好きなだけ食べていいよ」
「やった」
浮竹は、嬉しそうだった。
「その手は、どうしたんだ?」
包帯巻かれてある、京楽の手をとる。
「君が死んでしまうと、拳を強く握っていたら、爪が食い込んでね。大したことはないよ」
浮竹は、その手をとって口づけた。
「俺のせいだな」
「退院したら、君を抱いてもいいかい?」
「ああ。退院したらな」
3日間は、京楽は学院をさぼって浮竹の傍にいた。
もう、卒業単位は満たしているので、浮竹も怒りはしなかった。
浮竹自身、もう半月も学院を休んでいる。
もう、死神統学院で学ぶことはない。実習ばかりだった。
3日経って、退院の日がやってきた。
クラスメイトも心配して見舞いにきてくれた。退院のお祝いだと、薔薇の花束をもらった。浮竹と京楽ができていることによく黄色い悲鳴をあげていた女の子だった。
リハビリのため、歩いて寮まで帰る。
その日は早めに休んだ。
次の日は、土曜で休日だった。
京楽は、浮竹を伴って、甘味屋までいった。久しぶりなので、少し控えめに食べた。それでも二人分は平らげてしまった。
午後になり、することもなくだらだらしはじめた。
浮竹の膝枕で、京楽は横になっていた。耳掃除をしてあげていた。
さわりと尻を撫でられる。その手を、浮竹がつねる。
「あいたた」
「耳かきしてるのに、いらないことするな」
「はーい」
反対側の耳かきをしてもらった。
本当に、することがなかった。
京楽も浮竹も卒業単位を満たし、下の学年の指導にあたっていたが、交代制なので、今は休暇をもらっていた。
「セックス、しようか」
京楽から誘ってきた。
「いいぞ。退院したら、俺を抱いていいといったしな。ただし、加減しろよ。病み上がりだ」
「うん」
お互いの院生の服を脱がしあう。
「好きだよ、十四郎」
「俺も好きだ、春水・・・春水って、いい名前だよな。春の水・・・今の季節の水だ」
「十四郎も、いい名前だと思うけどね」
「14回死んでも死なないようにと、つけられた」
「いいじゃない」
「俺の肺には、ミミハギ様が宿っている」
「ミミハギ様?」
「土着神だよ。3歳の時、肺病で死にそうになった。ミミハギ様を宿すことで、病気の進行はとまり、一命をとりとめ・・・・・んんん」
「なんか難しそうだから今度でいいや。今は君を食べたい」
「ばか」
浮竹が、院生の服を脱がされながら、京楽の頭を殴った。
「んん」
舌が絡むキスをされる。
胸の先端をかりかりとひっかかれて、体中に電流が走った。
「んああ」
「感度いいね」
「ばか」
脇腹を撫であげられて、肉の落ちた太腿を撫であげられる。
膝を膝で割り、覆いかぶさってくる。
「ああっ」
潤滑油で濡れた指がいつものように体内で暴れる。
前立腺をコリコリと刺激されて、下腹部に熱が溜まってきた。
「一度、いっちゃいなよ。久しぶりだろうから」
手でしごかれて、自分でも驚くほどの量の精液を、京楽の手の中にだしていた。京楽はそれをティッシュで拭い、拭いきれなかった分は舐めた。
「ばか、舐めるな」
「だって君のだもの。平気だよ」
指が引き抜かれ、怒張したものが宛がわれ、体から力を抜いた。
「ひああああああああ!!!!!」
それでも、衝撃は圧倒的で、挿入と同時に浮竹は射精してしまった。
「ほんとにどうしたの。いきまくりじゃない」
「あ、言うな・・・・・あああああああ!!」
ずるりと入口あたりまで引き抜かれて、また深く挿入された。
「あああ、ああん!」
ずちゅずちゅと音をたてて、熱が出入りを繰り返す。
前立腺をこすりあげられて、浮竹は早くも3回目の熱を放っていた。中がきゅうと締まって、我慢ができずに、京楽も浮竹の中に熱を放っていた。
「んああああ!」
ずぷずぷと、侵入してくる灼熱を受け止める。
「はぁっ・・・・・・」
熱い息を吐いた。
「あああ!」
京楽は、軽くリズムをつけて挿入を繰り返す。ぱんぱんと腰と腰がぶつかる音がした。
「んっ!」
前立腺ばかりをすりあげられて、浮竹はたらたらと蜜を零した。少し精液を出したが、もう出るものがなかった。
射精しながら、ドライのオーガズムでも同時にいくことを覚えた体は、物理的にも精神的にも同時ににいっていた。
「ひああああああ!や、やだ、おかしくなるう」
「そうなったら、僕が責任をとるから」
京楽は、じっくり浮竹の中を堪能しながら、浮竹のいいところを攻め続けた。
「ひあ!」
びくんと体が痙攣する。
ドライでいった体は、敏感すぎた。
ズチュンと奥を犯されて、またいった。
「あああ、もうやああああ」
泣きだした浮竹をあやしながら、二度目の熱を浮竹の中に放って、その日は満足した。手加減をしたつもりだったのだが、浮竹は意識を飛ばしていた。
濡れたタオルで体を清めて、出したものをかき出して、衣服を着せて、ベッドのシーツを変えて京楽も眠った。
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