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血と聖水と名において16

京楽の呪いはしばらくの間、解けることはないだろう。

血の帝国ブラッディアの皇帝になることが、京楽の呪いを解呪する条件であった。猶予期間は3年だ。その間に、異界の存在であるパートナードラゴンの京楽から、悪魔王ディアブロの呪いを解呪する方法を模索してもらおうと思っていた。

浮竹は、いざとなったら、ブラッディア帝国の皇帝になるだろう。

父、レイモンドが仕向けた方法は、浮竹を確実に皇帝にする方法だった。

「そういや、ヴァンパイアの世界では龍神がいるんだよね。7つのゴールデンボールを集めたらどんな願いでも聞き入れてくれるっていう」

「あほか!金玉集めてどうする!命の輝きの玉だ。聖女クラスの魂を具現化してできた玉を7つ集めると願いが叶うという。どのみち、神話だし集めれた者もいないし、誰も願いを叶えてもらった者はいない」

「ちぇっ。浮竹としっぽりしまくれますようにって願おうと思ったのに」

浮竹は、ハリセンで京楽の頭を何度もたたく。

「自分にかけられた死の呪いを解呪してもらおうとか思わないのか」

「うーん。まぁ、浮竹が皇帝になるだけでいいんなら」

「あほ!皇帝になったら、きっと離れ離れにされる。もう会えないかもしれないんだぞ」

「え、まじで。じゃあ、解呪の方法ボクも探す」

やっと、京楽は自分の死の呪いを厄介なもとのと理解した。


「それより、ズルズルボールはどうなの?集めたらちょっとのことなら願いを叶えてくれるんでしょ」

「ズルズルしてるぞ」

「うん。だからズルズルボール」

京楽は、浮竹の尻をさわりながら言う。

「ズルズル神を出すのは簡単だ」

浮竹は、そんな京楽を張り倒す。

「ズルズルボールなら、たくさんあるからそこらの雑貨屋でも売ってるだろう。だが、願いは一つしかかなわいないし、ズルズルしてるぞ」

「雑貨屋に買いにいってくる」

「おい、京楽!」

京楽は、ウィキティにある大きな雑貨屋で、1つ金貨100枚もするズルズルボールを7つも買ってきた。

「お前、まずは人の話を聞け。ズルズルボールなら、納屋に7個あった」

「ええ!1個金貨100枚で買っちゃったよ」

「また、変なことに大金を」

浮竹が怒らないのは、すでに館のお金は払い終えており、京楽のポケットマネーから金を出していたからだ。

共有の財産から出していたら、すまきにして天日干しにしていただろう。

「とにかく、ズルズル神を呼び出すよ?」

「勝手にしろ」

「ズルズルボールの偉大なるケチなズルズル神よ、出でよ!そして我が願いをできる範囲で聞き届けたまえ!」

呪文を詠唱すると、プルプル震えた高齢のズルズルした爺さんが現れた。

「いかにも、わしがズルズル神じゃ。何を願う?」

「無理だろうが頼んでみよう。この京楽にかけられた呪いの解呪はできるか?」

「む、無理じゃな。わしができるのは、物質を出すことだけじゃ。3千マニー以内の」

「銀貨3枚以内だとさ」

「じゃあ、浮竹のパンツおくれ!」

「だめじゃな。6千マニーする」

ぷくーと、京楽はむくれる。

「何を願っているんだ、お前は!」

浮竹にハリセンではたかれながらも、京楽はめげない。

「じゃあ、中古で。今浮竹がはいているパンツおくれ!」

「ちょうど3千マニーじゃ。よいじゃろう」

ズルズル神は、手の平からズルズルした浮竹のパンツをとりだすと、京楽に与えた。

「わーい!ずるずるでベタベタだけど、浮竹が今はいてたパンツだーーー」

うさぎさん柄だった。

「うさぎさんかわいい」

「あああああああ!!」

浮竹は、はいているパンツをなくしたことで、真っ赤になって、フェニックスを呼び出して京楽ごとパンツを燃やした。

「お前も燃えろおおおおお」

「ぬおあああああああ」

ズルズル神もついでに燃やした。

でも、一応神様なので死なない。

「願いはかなえた。さらばだ」

「納屋のズルズルボール破棄してやるうううう」

真っ黒こげになった京楽は、はぁはぁしていた。

「この炭化したのが浮竹のはいてたパンツってことは、今はノーパン!?」

「ぎゅああああああ、こっちにくるなああああ!!!」

浮竹は、京楽を縄で縛って、木に吊るした。

「はぁはぁ、もっとおおおお」

「この変態がああああ!!」

浮竹は、ノーパンなので、パンツをはきにいった。

「ああ、コレクションに入れたかったなぁ。浮竹のズルズルしたパンツ」

「この腐れ変態が!自分のパンツでも食ってろ!今日は飯ぬきだ!」

「ああん、浮竹の愛が激しい。そんなにボクのことが愛しいんだね?」

「話通じないな、この変態は・・・・・」

浮竹は、ウンディーネを呼び出して、京楽を水浸しにする。

この季節、まだ寒い。

「風邪でもひいてしまえ!」

「はぁはぁ。魔法使えなかったんだけど、最近基礎の魔法なら使えるようになってきたんだよね。乾け~~~~」

京楽が念じると、京楽の衣服はかわいた。

「ああ、でもパンツのあそこだけは濡れたままだよ」

「お前が濡らしているんだろうが!」

木に吊るされた京楽を、浮竹はブランブランと揺すり、ハリセンで頭をはたく。

「(*´Д`)ハァハァ。愛が激しい」

「だめだこりゃ」

浮竹は、京楽を放置して館に戻り、暖炉に牧をくべて暖をとるのであった。


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