血と聖水と名において21
浮竹と京楽は、レイモンドの手によって無理やり血の帝国ブラッディアにきていた。
「さぁ、ソアラ、ブリュンヒルデを蘇らすのだ」
「無理だ。昔に死んでいる上に魂が傷ついている」
「ライフの神の力を全て出し切ると、蘇生は可能だろう?」
そこへ、京楽が口を挟む。
「ライフの神は、そこまでしてくれないよ」
「うるさい花嫁だな。塵となるか?」
「よせ、レイモンド!」
浮竹は、京楽を自分の背に隠す。
「では、お前が器となれ、ソアラ」
「短時間だけだぞ。死者の魂を降臨させるのは、禁忌だ」
「短時間とは、どのくらいだ」
「もって1週間だな」
レイモンドは悲しげな顔をする。
「ソアラを使っても、無理があるのか」
「死者を蘇らすのは禁忌。まぁ、俺は京楽を蘇らせたが」
「愛の力だねえ」
何故か脱ぎだす京楽をハリセンで沈めておいいて、浮竹は降臨術の準備をする。
「レイモンド、お前は俺だけにしか母様を降臨させたくないのだろう?」
「当り前だ。他人などに、ブリュンヒルデの魂はやらぬ」
レイモンドから、傷ついたブリュンヒルデの魂を手渡されて、それをライフの神で一時的に完ぺきなものにして、浮竹はライフの神にブリュンヒルデの、母の魂を自分に降臨するように命令した。
降臨は、無事成功する。
「浮竹・・・・・・・・・」
京楽は悲しそうな顔をする。
「おお、ブリュンヒルデ!」
「あなた」
浮竹の器に降臨したブリュンヒルデは、レイモンドを殴った。
「愛しいソアラを器に使うなんて!」
「そ、それしか思い浮かばななかったのだ!」
「私は人間やヴァンパイアでなければ長時間降臨が可能よ」
「それは・・・・・?」
「この皇宮には、確か猫のヴァンパイアがいたでしょう。もう生きて百年以上経つ」
「う、うむ。ロッエのことだな」
「あの猫に、私は降臨します。ソアラを解放してあげて。そうじゃないと、あなたを許さないんだから」
「ブ、ブリュンヒルデ!」
ブリュンヒルデは、ロッエの猫の体に憑依して、浮竹を解放するとレイモンドにすり寄った。
「人のようにはいかないけれど、しゃべれるし、ちゃんと傍にいるわ。あなたがこうも歪んでしまったのは私のせいなのだから」
「愛している、ブリュンヒルデ」
「私もよ、レイモンド」
猫といちゃつく皇帝を放置して、京楽は意識のない浮竹を抱き起す。
「ねぇ、浮竹はどうなるの!?」
「解放しました。2、3日は眠ったままでしょうが、何もなく元気に起きるでしょう」
「そうかい。よかった」
京楽は、まだ与えられていた緑の館に浮竹をお姫様抱っこで運んで、目覚めるのを待つ。
2日は眠りっぱなしで、心配したが3日の朝に浮竹は気が付いた。
「何をしている」
「あ、浮竹の体をふいてあげようとして」
「なぜ股間がおっきしている」
「あはははは、何故だろうねぇ?」
半裸の浮竹は、ハリセンで京楽を沈めて、風呂に入った。
「母様は、猫に憑依したのだな」
「なんでも、猫に皇后の座を与えるとかで騒ぎになってるよ」
「猫の皇后か。まぁな中身は母様だし、皇帝のいう我儘なら通るだろう」
「母親に、会っていかないの?」
「いや、降臨させたときに言葉を交わした」
元気にしているかとか愛しているとか、愚かなレイモンドを許してやってくれとか。
「母様なら、うまくレイモンドを正しい方向に導けるさ」
「そう。じゃあ、ボクとしっぽり」
いつの間にかフルチンになっていた京楽に、浮竹は変態すぎて眩暈を覚えた。
「顕現せよ、炎の精霊王イフリエル」
「なんだい?ボクに用かい?」
「あのヘンタイを燃やしてくれ」
「お安いご用だよ」
炎の精霊王イフリエルは、僕っ子だった。京楽を真っ黒こげのアフロにして、精霊界に戻っていく。
「服を着ろ」
「ぐすん。しっぽりが・・・・・・」
京楽に強制的に服を着させる。
「ああ、ボクはフェニックス!」
また脱ぎだす京楽をハリセンで沈めて、布団で簀巻きにして蹴り転がす。
「ああ、これは愛の試練!」
「帰るぞ。転移魔法陣を使う」
「え、ボク簀巻きのまま?」
「ああ」
「酷い!」
「服を脱ぎだすお前が悪い」
「この美しい肉体を見たいとは思わないの!?」
「もじゃもじゃすぎて、気持ち悪い」
半分冗談であっただ、京楽はズーンと沈んだ。
まぁ、そのほうが静かで変態行為をしないので、浮竹は放置する。
自宅の館に戻ると、京楽は浮竹を無理やり誘って風呂に入った。
はぁはぁいいながら、浮竹に泡だらけの体と剃刀をさしだす。
「もじゃもじゃがいやなんでしょう?剃って。股間の毛も剃っていいよ」
「股間は、ちゃんとバスタオルで隠しているな。よし、胸毛と手足とギャランドゥを剃るか」
「いやああああん、浮竹の手ですべすべになっちゃううう」
「変な声を出すな!」
「あはん」
先に風呂から浮竹はあがる。
しっぽりしたいと言い出す前に。
「浮竹、この後しっぽり・・・・・・」
「しない。お前の毛がなくなったのでしない」
「なんですとおおおお!?騙された!?」
「お前の毛が生えてくるまで禁欲だ」
「騙された上にひどいいいいい」
「そうか。それはよかったな」
浮竹は、自分で入れた紅茶を飲む。
「お前も飲むか?」
「くすん。しっぽりできないから飲む」
京楽は、毛をはやすという薬を裏ルートで手に入れた。
「ぎゃああああああああ」
「なんだ、どうした!?」
突然の京楽の悲鳴に慌ててやってきた浮竹であったが、うねる大量の京楽の胸毛を見て、悲鳴をあげる。
「ぎゃあああああああああああ!どうしてこうなった!」
「毛生え薬を塗ったら・・・君としっぽりしたくて」
「ああもう。フェニックス、京楽ごと燃やせ!」
「きゅおおおおおんん」
「ええ、ボクごと!?胸毛だけにしてよ!」
「気持ちの悪いものを見せた罰だ」
京楽は、せっかく生えてきた胸毛ごと黒焦げになり、アフロにもなるのであった。
「さぁ、ソアラ、ブリュンヒルデを蘇らすのだ」
「無理だ。昔に死んでいる上に魂が傷ついている」
「ライフの神の力を全て出し切ると、蘇生は可能だろう?」
そこへ、京楽が口を挟む。
「ライフの神は、そこまでしてくれないよ」
「うるさい花嫁だな。塵となるか?」
「よせ、レイモンド!」
浮竹は、京楽を自分の背に隠す。
「では、お前が器となれ、ソアラ」
「短時間だけだぞ。死者の魂を降臨させるのは、禁忌だ」
「短時間とは、どのくらいだ」
「もって1週間だな」
レイモンドは悲しげな顔をする。
「ソアラを使っても、無理があるのか」
「死者を蘇らすのは禁忌。まぁ、俺は京楽を蘇らせたが」
「愛の力だねえ」
何故か脱ぎだす京楽をハリセンで沈めておいいて、浮竹は降臨術の準備をする。
「レイモンド、お前は俺だけにしか母様を降臨させたくないのだろう?」
「当り前だ。他人などに、ブリュンヒルデの魂はやらぬ」
レイモンドから、傷ついたブリュンヒルデの魂を手渡されて、それをライフの神で一時的に完ぺきなものにして、浮竹はライフの神にブリュンヒルデの、母の魂を自分に降臨するように命令した。
降臨は、無事成功する。
「浮竹・・・・・・・・・」
京楽は悲しそうな顔をする。
「おお、ブリュンヒルデ!」
「あなた」
浮竹の器に降臨したブリュンヒルデは、レイモンドを殴った。
「愛しいソアラを器に使うなんて!」
「そ、それしか思い浮かばななかったのだ!」
「私は人間やヴァンパイアでなければ長時間降臨が可能よ」
「それは・・・・・?」
「この皇宮には、確か猫のヴァンパイアがいたでしょう。もう生きて百年以上経つ」
「う、うむ。ロッエのことだな」
「あの猫に、私は降臨します。ソアラを解放してあげて。そうじゃないと、あなたを許さないんだから」
「ブ、ブリュンヒルデ!」
ブリュンヒルデは、ロッエの猫の体に憑依して、浮竹を解放するとレイモンドにすり寄った。
「人のようにはいかないけれど、しゃべれるし、ちゃんと傍にいるわ。あなたがこうも歪んでしまったのは私のせいなのだから」
「愛している、ブリュンヒルデ」
「私もよ、レイモンド」
猫といちゃつく皇帝を放置して、京楽は意識のない浮竹を抱き起す。
「ねぇ、浮竹はどうなるの!?」
「解放しました。2、3日は眠ったままでしょうが、何もなく元気に起きるでしょう」
「そうかい。よかった」
京楽は、まだ与えられていた緑の館に浮竹をお姫様抱っこで運んで、目覚めるのを待つ。
2日は眠りっぱなしで、心配したが3日の朝に浮竹は気が付いた。
「何をしている」
「あ、浮竹の体をふいてあげようとして」
「なぜ股間がおっきしている」
「あはははは、何故だろうねぇ?」
半裸の浮竹は、ハリセンで京楽を沈めて、風呂に入った。
「母様は、猫に憑依したのだな」
「なんでも、猫に皇后の座を与えるとかで騒ぎになってるよ」
「猫の皇后か。まぁな中身は母様だし、皇帝のいう我儘なら通るだろう」
「母親に、会っていかないの?」
「いや、降臨させたときに言葉を交わした」
元気にしているかとか愛しているとか、愚かなレイモンドを許してやってくれとか。
「母様なら、うまくレイモンドを正しい方向に導けるさ」
「そう。じゃあ、ボクとしっぽり」
いつの間にかフルチンになっていた京楽に、浮竹は変態すぎて眩暈を覚えた。
「顕現せよ、炎の精霊王イフリエル」
「なんだい?ボクに用かい?」
「あのヘンタイを燃やしてくれ」
「お安いご用だよ」
炎の精霊王イフリエルは、僕っ子だった。京楽を真っ黒こげのアフロにして、精霊界に戻っていく。
「服を着ろ」
「ぐすん。しっぽりが・・・・・・」
京楽に強制的に服を着させる。
「ああ、ボクはフェニックス!」
また脱ぎだす京楽をハリセンで沈めて、布団で簀巻きにして蹴り転がす。
「ああ、これは愛の試練!」
「帰るぞ。転移魔法陣を使う」
「え、ボク簀巻きのまま?」
「ああ」
「酷い!」
「服を脱ぎだすお前が悪い」
「この美しい肉体を見たいとは思わないの!?」
「もじゃもじゃすぎて、気持ち悪い」
半分冗談であっただ、京楽はズーンと沈んだ。
まぁ、そのほうが静かで変態行為をしないので、浮竹は放置する。
自宅の館に戻ると、京楽は浮竹を無理やり誘って風呂に入った。
はぁはぁいいながら、浮竹に泡だらけの体と剃刀をさしだす。
「もじゃもじゃがいやなんでしょう?剃って。股間の毛も剃っていいよ」
「股間は、ちゃんとバスタオルで隠しているな。よし、胸毛と手足とギャランドゥを剃るか」
「いやああああん、浮竹の手ですべすべになっちゃううう」
「変な声を出すな!」
「あはん」
先に風呂から浮竹はあがる。
しっぽりしたいと言い出す前に。
「浮竹、この後しっぽり・・・・・・」
「しない。お前の毛がなくなったのでしない」
「なんですとおおおお!?騙された!?」
「お前の毛が生えてくるまで禁欲だ」
「騙された上にひどいいいいい」
「そうか。それはよかったな」
浮竹は、自分で入れた紅茶を飲む。
「お前も飲むか?」
「くすん。しっぽりできないから飲む」
京楽は、毛をはやすという薬を裏ルートで手に入れた。
「ぎゃああああああああ」
「なんだ、どうした!?」
突然の京楽の悲鳴に慌ててやってきた浮竹であったが、うねる大量の京楽の胸毛を見て、悲鳴をあげる。
「ぎゃあああああああああああ!どうしてこうなった!」
「毛生え薬を塗ったら・・・君としっぽりしたくて」
「ああもう。フェニックス、京楽ごと燃やせ!」
「きゅおおおおおんん」
「ええ、ボクごと!?胸毛だけにしてよ!」
「気持ちの悪いものを見せた罰だ」
京楽は、せっかく生えてきた胸毛ごと黒焦げになり、アフロにもなるのであった。
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