襲われた日番谷隊長
いろいろあって、涅が開発した薬を口にしてしまった
その名もニャンニャンキャンディ。
昔、猫耳と尻尾が生えた上に媚薬の効果まである飴玉だった。今回は、その完成版。
完全に猫になる薬だった。
「にゃああああ」
(どうしよう)
キョロキョロと当たりを見回しても、猫の視点からの世界に圧迫される。人が大きな生き物に見える。
なんでも、薬は誰かとキスすることで、解除されるらしい。
猫アレルギーの京楽には頼めなくて・・・・・というか、言葉すら伝わらないだろう。
京楽は、今頃何をしているんだろう。12番隊舎にいってくるとだけは伝えておいたので、帰ってこない浮竹を心配しているかもしれない。
「にゃあ」
(そうだ、日番谷隊長だ)
浮竹はおもった。けっこう動物好きらしい日番谷のところにいって、悪いがキスしてもらおう。
日番谷には雛森という想い人がいるが、緊急事態なのだ。
誰かとキスしなくては、永遠と猫の姿のままらしいのだ。
善は急げ。
浮竹は、にゃあにゃあ鳴きながら、10番隊の執務室に侵入した。
「にゃあああ」
(日番谷隊長!)
「なんだ、猫か?」
「わー珍しい。綺麗な白猫ですね、隊長」
松本の手が伸びて、猫の姿の浮竹を抱き上げる。松本でもいい。キスさえできれば、元に戻れるのだ。
キスしようとじたばたもがいていると、松本は浮竹に頬ずりした。
「んーいい毛並み。なんかこの子、浮竹隊長みたい。花の甘い香がします」
「にゃああああ」
(そうだぞ、松本副隊長!俺だ!)」
もう少しでキスできる・・・・・という近さで、日番谷が浮竹の後ろ首をつかんで浮竹をだっこした。
「ほんとだな。花の香がする。でも、まさか浮竹なわけじゃないだろう」
「そうですよ。いくらなんでも、浮竹隊長が猫になるわけないじゃないですか」
二人して、否定される。
「にゃあああああああ」
(俺なんだ!気づいてくれ!)
まさか、永遠に猫のまま・・・・涅のところにいけばなんとかしてくれそうだが、お礼に実験体になれとか言われそうで怖い。
なんとか、自分の手で元に戻らなけれれば。
霊圧を高めてみる。
「浮竹?」
日番谷が、室内をキョロキョロ見る。
「気のせいか・・・・・・・・・」
その後、どんなに霊圧を高めても、日番谷は猫になった浮竹の存在に気付かずに、太陽は落ちてしまった。
「にゃああ」
(どうしよう)
迷っていると、松本が買ってきたらしい猫缶を与えられた。
お腹がすいていたし、何も食わなくては飢え死にしそうなので、意を決して食べてみる。
けっこう美味しかった。
その日は、日番谷の屋敷に連れて行かれて、ケージにいれられて夜を過ごした。
次の日。
「日番谷隊長、浮竹を見なかったかい?なんでも涅に変なもの飲まされたとかいって行方不明になってるらしい」
京楽が日番谷のところにやってきて、もう1日以上も浮竹が行方不明なのだと話す。
技術開発局で薬を飲まされた時、「変なもの飲まされたー」といって、浮竹の姿は猫になった。その言葉を耳にしていた者はいたが、浮竹が猫になった姿を目撃した者はいない。
だが、浮竹がいなくなった後に白猫の姿を目撃した者は複数いた。
「可能性は低いが、猫になっているかもしれないと、12番隊の者から聞いたんだけど」
まさかねぇ。
日番谷の腕の中にいる、白猫を京楽は凝視した。
「おかしいね。こんなに猫に近づいたら、アレルギー症状がでるんだけど」
「こいつ、野良みたいだぞ。よければ飼ってやれ」
ぶらんと持ち上げられて、京楽の手の中に。
「にゃああああああああ!」
(京楽、俺だ!)
しっぽをぶんぶんふっていると、京楽は浮竹を抱き締めた。「
「アレルギーが出ないなんて不思議な子だね・・・・・・・あれ、甘い花の香がする・・・・まさか浮竹?」
「にゃあ!」
(そうだ!)
「なわけないか。返すよ。僕は猫は嫌いじゃないけど、アレルギーがいつ出るかもわからないし」
「にゃあ!」
(このばかっ!)
「そうか。俺のとこで飼うか・・・・・」
日番谷は、浮竹を抱き上げて、キスをした。
ぼふん。
音をたてて、浮竹は人間に戻った。
衣服はそのままだ。
「日番谷隊長!」
「はぁ!?浮竹!?」
浮竹は、変化が解かれた後もまだ猫耳と尻尾があった。浮竹に押し倒された姿いる日番谷をみて、松本が腐った目と腐った脳をふる活用してはぁはぁと荒い息を吐いていた。
「ちょ、どけ」
「日番谷隊長、ありがとう!お陰で元に戻れた」
事情を話す。
「いいからどけ・・・・・・ぎゃああああああああ」
ニャンニャンキャンディには、媚薬成分も・・・・・含まれていた。額や頬に口づける浮竹に、日番谷が悲鳴をあげる。
松本は、腐った目で二人を凝視していた。
「松本!はぁはぁいってないで、助けろ!」
「無理です隊長・・・(;゚∀゚)=3ハァハァ」
日番谷を押し倒す浮竹に、京楽の霊圧がゆらりと揺れた。
「浮竹ぇ~?」
「・・・・・・京楽?」
冷たい霊圧に、浮竹は我に返る。
「浮気は、許さないよ?」
「ちがう、これは薬のせいで・・・・ぎゃあああああああ」
「おい、ここは10番隊の執務室だぞ・・・・・」
乱れた死覇装をなおして、京楽と浮竹を追い出そうとする。
「かわいいねぇ、猫耳と尻尾・・・・ああ、今すぐ食べちゃいたい」
「猫耳と尻尾はだめだ・・・だめだっていってるだろう・・・・・ああん」
隊長羽織を脱がされて、死覇装の胸元をはだけられる。
「・・・・・蒼天に座せ、氷輪丸!」
京楽が、浮竹を抱いて逃げ出した。
「あのおっさんどもーーーーー!」
日番谷は、欲情した浮竹の顔を思い出す。京楽がいなかったらやばかった。操を奪われていたかもしれない。
上気した頬、潤んだ翡翠の瞳、暖かい手、桜色の唇。
自分が女だったら、きっといちころだったろう。
「松本ー!撮った写真のデータは全部消せー」
「隊長命令でも嫌です!」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
松本の携帯を粉々に砕いて、日番谷は半壊した執務室を見て、これどうしようとまた悩むのであった。
その名もニャンニャンキャンディ。
昔、猫耳と尻尾が生えた上に媚薬の効果まである飴玉だった。今回は、その完成版。
完全に猫になる薬だった。
「にゃああああ」
(どうしよう)
キョロキョロと当たりを見回しても、猫の視点からの世界に圧迫される。人が大きな生き物に見える。
なんでも、薬は誰かとキスすることで、解除されるらしい。
猫アレルギーの京楽には頼めなくて・・・・・というか、言葉すら伝わらないだろう。
京楽は、今頃何をしているんだろう。12番隊舎にいってくるとだけは伝えておいたので、帰ってこない浮竹を心配しているかもしれない。
「にゃあ」
(そうだ、日番谷隊長だ)
浮竹はおもった。けっこう動物好きらしい日番谷のところにいって、悪いがキスしてもらおう。
日番谷には雛森という想い人がいるが、緊急事態なのだ。
誰かとキスしなくては、永遠と猫の姿のままらしいのだ。
善は急げ。
浮竹は、にゃあにゃあ鳴きながら、10番隊の執務室に侵入した。
「にゃあああ」
(日番谷隊長!)
「なんだ、猫か?」
「わー珍しい。綺麗な白猫ですね、隊長」
松本の手が伸びて、猫の姿の浮竹を抱き上げる。松本でもいい。キスさえできれば、元に戻れるのだ。
キスしようとじたばたもがいていると、松本は浮竹に頬ずりした。
「んーいい毛並み。なんかこの子、浮竹隊長みたい。花の甘い香がします」
「にゃああああ」
(そうだぞ、松本副隊長!俺だ!)」
もう少しでキスできる・・・・・という近さで、日番谷が浮竹の後ろ首をつかんで浮竹をだっこした。
「ほんとだな。花の香がする。でも、まさか浮竹なわけじゃないだろう」
「そうですよ。いくらなんでも、浮竹隊長が猫になるわけないじゃないですか」
二人して、否定される。
「にゃあああああああ」
(俺なんだ!気づいてくれ!)
まさか、永遠に猫のまま・・・・涅のところにいけばなんとかしてくれそうだが、お礼に実験体になれとか言われそうで怖い。
なんとか、自分の手で元に戻らなけれれば。
霊圧を高めてみる。
「浮竹?」
日番谷が、室内をキョロキョロ見る。
「気のせいか・・・・・・・・・」
その後、どんなに霊圧を高めても、日番谷は猫になった浮竹の存在に気付かずに、太陽は落ちてしまった。
「にゃああ」
(どうしよう)
迷っていると、松本が買ってきたらしい猫缶を与えられた。
お腹がすいていたし、何も食わなくては飢え死にしそうなので、意を決して食べてみる。
けっこう美味しかった。
その日は、日番谷の屋敷に連れて行かれて、ケージにいれられて夜を過ごした。
次の日。
「日番谷隊長、浮竹を見なかったかい?なんでも涅に変なもの飲まされたとかいって行方不明になってるらしい」
京楽が日番谷のところにやってきて、もう1日以上も浮竹が行方不明なのだと話す。
技術開発局で薬を飲まされた時、「変なもの飲まされたー」といって、浮竹の姿は猫になった。その言葉を耳にしていた者はいたが、浮竹が猫になった姿を目撃した者はいない。
だが、浮竹がいなくなった後に白猫の姿を目撃した者は複数いた。
「可能性は低いが、猫になっているかもしれないと、12番隊の者から聞いたんだけど」
まさかねぇ。
日番谷の腕の中にいる、白猫を京楽は凝視した。
「おかしいね。こんなに猫に近づいたら、アレルギー症状がでるんだけど」
「こいつ、野良みたいだぞ。よければ飼ってやれ」
ぶらんと持ち上げられて、京楽の手の中に。
「にゃああああああああ!」
(京楽、俺だ!)
しっぽをぶんぶんふっていると、京楽は浮竹を抱き締めた。「
「アレルギーが出ないなんて不思議な子だね・・・・・・・あれ、甘い花の香がする・・・・まさか浮竹?」
「にゃあ!」
(そうだ!)
「なわけないか。返すよ。僕は猫は嫌いじゃないけど、アレルギーがいつ出るかもわからないし」
「にゃあ!」
(このばかっ!)
「そうか。俺のとこで飼うか・・・・・」
日番谷は、浮竹を抱き上げて、キスをした。
ぼふん。
音をたてて、浮竹は人間に戻った。
衣服はそのままだ。
「日番谷隊長!」
「はぁ!?浮竹!?」
浮竹は、変化が解かれた後もまだ猫耳と尻尾があった。浮竹に押し倒された姿いる日番谷をみて、松本が腐った目と腐った脳をふる活用してはぁはぁと荒い息を吐いていた。
「ちょ、どけ」
「日番谷隊長、ありがとう!お陰で元に戻れた」
事情を話す。
「いいからどけ・・・・・・ぎゃああああああああ」
ニャンニャンキャンディには、媚薬成分も・・・・・含まれていた。額や頬に口づける浮竹に、日番谷が悲鳴をあげる。
松本は、腐った目で二人を凝視していた。
「松本!はぁはぁいってないで、助けろ!」
「無理です隊長・・・(;゚∀゚)=3ハァハァ」
日番谷を押し倒す浮竹に、京楽の霊圧がゆらりと揺れた。
「浮竹ぇ~?」
「・・・・・・京楽?」
冷たい霊圧に、浮竹は我に返る。
「浮気は、許さないよ?」
「ちがう、これは薬のせいで・・・・ぎゃあああああああ」
「おい、ここは10番隊の執務室だぞ・・・・・」
乱れた死覇装をなおして、京楽と浮竹を追い出そうとする。
「かわいいねぇ、猫耳と尻尾・・・・ああ、今すぐ食べちゃいたい」
「猫耳と尻尾はだめだ・・・だめだっていってるだろう・・・・・ああん」
隊長羽織を脱がされて、死覇装の胸元をはだけられる。
「・・・・・蒼天に座せ、氷輪丸!」
京楽が、浮竹を抱いて逃げ出した。
「あのおっさんどもーーーーー!」
日番谷は、欲情した浮竹の顔を思い出す。京楽がいなかったらやばかった。操を奪われていたかもしれない。
上気した頬、潤んだ翡翠の瞳、暖かい手、桜色の唇。
自分が女だったら、きっといちころだったろう。
「松本ー!撮った写真のデータは全部消せー」
「隊長命令でも嫌です!」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
松本の携帯を粉々に砕いて、日番谷は半壊した執務室を見て、これどうしようとまた悩むのであった。
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