一護は見てしまった
雨乾堂で、浮竹は昼間っから京楽に押し倒されていた。
そんなこと、そう珍しいわけでもないので、浮竹は何も言わない。
隊長羽織を脱がされ、死覇装に手がかかる。
「十四郎、愛しているよ」
「春水・・・・」
深く口づけを繰り返していると、雨乾堂の戸があいた。
「すんません、浮竹さんちょっと用事が・・・・」
入ってきたのは、一護だった。
「もぎゃ!」
肌も露わな浮竹と、その上にのしかかっているこちらも乱れた死覇装姿の京楽に、一護は真っ赤になって慌てた。
「そ、その別に覗こうとか邪魔しようとしたわけじゃなくって!」
「一護君。2時間後にきてくれない。それまでに終わらせるから」
何を終わらせるとか、聞くだけやぼだ。
「おい京楽、見られたのに続けるつもりか!一護君、すまない。こんな場面にあわせてしまって」
「い、いえどうぞお気遣いなく続けてください、俺はルキアのとこいってきます」
一護は真っ赤になって出ていった。
「どうしよう見られてしまった」
「ずっと前も見られたでしょ。気にすることないよ」
「京楽のアホ!次からどんな顔して一護君に会えなばいいんだ」
「別に、普通でいいんじゃない?それより2時間後って言ったから、続けるよ」
一護に見られたことなど気にしたそぶりもなく、京楽は浮竹を貪っていく。
「ああ!」
見られたのが、抱かれる前でよかったと浮竹は思った。
裸でセックスしているところを見られたら、さすがに浮竹も固まる。
「一護君に最初見られたせいかな。いつもより、感度いいね」
「言ってろ、このばか・・・・あああ!」
確かに、いつもより快感が強い。
2時間はかけないで、二人の睦言は終わった。
後始末をして余韻に浸る浮竹は、色っぽかった。
「すんません、2時間経ったんできました。実は・・・・・」
一護が、2時間経った後やってくる。
いつもの浮竹ではない、情事の後の浮竹は、一護にも目の毒だった。
「浮竹さん、あんたそんなかんじで出歩いたりしないでくださいね」
その言葉が、今は亡き海燕を思いおこさせた。
「一護君、用はなんだい?」
「あ、この死神代行証・・・ちょっと調子悪くて。死神化するのにちょっと時間かかるんだ」
死神代行証を受けとって、浮竹は微調整した。
「多分これで大丈夫だ」
「ありがとう、浮竹さん」
「一護君は、俺たちのことどう思う?」
「熟年夫婦って聞いた。ルキアから」
「熟年夫婦か・・・ははは、面白いことを言うな」
「でも浮竹、僕らけっこう熟年夫婦でおしどり夫婦ってよく言われてるよ」
「え!そうなのか!?」
浮竹は京楽との関係を隠していないので、夫婦のようだといわれることはあったが、京楽がいうような夫婦と言われたことがなかった。
「まぁ、数百年も恋人してると。熟年になるか。それに仲はいいからおしどり夫婦か・・・・」
浮竹は、気分を害したわけではなかった。
「浮竹さん、京楽さん、盛るのはいいけど、ルキアには見せないでくれ」
ルキアも、何度か浮竹と京楽の逢瀬しようとする瞬間に出くわしたことがあった。
「ルキアは副官だし・・・・浮竹さんと接すること多いと思うけど、なるべく見せないようにしてくれないか。ルキアのやつ、二人の邪魔になるって落ち込んでた」
「朽木が!今度から気をつける」
「僕が悪いってことになるんだろうねぇ。夜でもないのに浮竹に手を出すから」
「分かってるなら、夜まで辛抱しろ」
「そうはいってもねぇ。君を抱きたくなるのに朝も昼の夜も関係ない気がする」
「いや、おおありだ」
浮竹は大きなため息をもらした。
京楽は優しいが、気まぐれだ。いきなり朝っぱらから盛られて、そのまま体の関係にいってしまったことが、今まで何度かあった。
「京楽、俺も前から朝とか昼はどうかと思ってた。夜にしろ、夜に」
「そればかりは、僕のその時の気分次第かなぁ」
京楽は、浮竹を困らせて笑っていた。
浮竹も本気で怒らない。
もう、何百年も恋人をやっているのだ。この程度のことで喧嘩はしない。
「じゃ、俺もういくから」
「ああ、すまないな一護君。朽木には、善処すると言っておいてくれ」
大丈夫だから安心しろとは言わない。京楽が気まぐれだからだ。
浮竹も拒否すればいいのに、よほどのことがない限り拒否しない。
京楽に抱かれることは、生活のリズムの中に刻まれていた。流石に院生時代や席官になった当時のくらいに抱き合うことはなくなったが、それも週に一度くらいの頻度で体を重ねていた。
「朽木には謝らないとな・・・・・・」
「ルキアちゃんもそのうち慣れるって」
「慣れさせてどうする、このばかが」
京楽の黒髪を引っ張る浮竹。
「あいたたたたた」
「朽木には、雨乾堂に入る時には許可あげてから入るようにするか」
「それでいいんじゃない?」
京楽は、自分のせいなのに、楽観的だった。
人生、楽しまなければ損だ。
ルキアにみられるのも一興。
そんな考えを浮竹に言うと、浮竹は怒って京楽の胸毛をむしった。
「あいたたたた!まじ痛いからやめて!」
「少しは反省しろ」
「怒らないでよ浮竹。かわいい顔が台無しだよ」
「言ってろ」
喧嘩っぽくなっても、本当の喧嘩にまではいかない。
別れを切り出したこともない。
何百年も恋人をしていると、別れとか考えなくなる。
熟年夫婦と言われる通り、二人は夫婦のようになって長い。
おしどり夫婦といわれるように、とにかく仲がいい。
昔、海燕もルキアのように、二人の逢瀬する直前を見ていた。というか、空気として存在しないものにされたこともある。
ルキアは女の子なので、流石に空気扱いはされないが、許可を得て雨乾堂に入るようにしなければ、海燕の二の舞になりそうだった。
そんなこと、そう珍しいわけでもないので、浮竹は何も言わない。
隊長羽織を脱がされ、死覇装に手がかかる。
「十四郎、愛しているよ」
「春水・・・・」
深く口づけを繰り返していると、雨乾堂の戸があいた。
「すんません、浮竹さんちょっと用事が・・・・」
入ってきたのは、一護だった。
「もぎゃ!」
肌も露わな浮竹と、その上にのしかかっているこちらも乱れた死覇装姿の京楽に、一護は真っ赤になって慌てた。
「そ、その別に覗こうとか邪魔しようとしたわけじゃなくって!」
「一護君。2時間後にきてくれない。それまでに終わらせるから」
何を終わらせるとか、聞くだけやぼだ。
「おい京楽、見られたのに続けるつもりか!一護君、すまない。こんな場面にあわせてしまって」
「い、いえどうぞお気遣いなく続けてください、俺はルキアのとこいってきます」
一護は真っ赤になって出ていった。
「どうしよう見られてしまった」
「ずっと前も見られたでしょ。気にすることないよ」
「京楽のアホ!次からどんな顔して一護君に会えなばいいんだ」
「別に、普通でいいんじゃない?それより2時間後って言ったから、続けるよ」
一護に見られたことなど気にしたそぶりもなく、京楽は浮竹を貪っていく。
「ああ!」
見られたのが、抱かれる前でよかったと浮竹は思った。
裸でセックスしているところを見られたら、さすがに浮竹も固まる。
「一護君に最初見られたせいかな。いつもより、感度いいね」
「言ってろ、このばか・・・・あああ!」
確かに、いつもより快感が強い。
2時間はかけないで、二人の睦言は終わった。
後始末をして余韻に浸る浮竹は、色っぽかった。
「すんません、2時間経ったんできました。実は・・・・・」
一護が、2時間経った後やってくる。
いつもの浮竹ではない、情事の後の浮竹は、一護にも目の毒だった。
「浮竹さん、あんたそんなかんじで出歩いたりしないでくださいね」
その言葉が、今は亡き海燕を思いおこさせた。
「一護君、用はなんだい?」
「あ、この死神代行証・・・ちょっと調子悪くて。死神化するのにちょっと時間かかるんだ」
死神代行証を受けとって、浮竹は微調整した。
「多分これで大丈夫だ」
「ありがとう、浮竹さん」
「一護君は、俺たちのことどう思う?」
「熟年夫婦って聞いた。ルキアから」
「熟年夫婦か・・・ははは、面白いことを言うな」
「でも浮竹、僕らけっこう熟年夫婦でおしどり夫婦ってよく言われてるよ」
「え!そうなのか!?」
浮竹は京楽との関係を隠していないので、夫婦のようだといわれることはあったが、京楽がいうような夫婦と言われたことがなかった。
「まぁ、数百年も恋人してると。熟年になるか。それに仲はいいからおしどり夫婦か・・・・」
浮竹は、気分を害したわけではなかった。
「浮竹さん、京楽さん、盛るのはいいけど、ルキアには見せないでくれ」
ルキアも、何度か浮竹と京楽の逢瀬しようとする瞬間に出くわしたことがあった。
「ルキアは副官だし・・・・浮竹さんと接すること多いと思うけど、なるべく見せないようにしてくれないか。ルキアのやつ、二人の邪魔になるって落ち込んでた」
「朽木が!今度から気をつける」
「僕が悪いってことになるんだろうねぇ。夜でもないのに浮竹に手を出すから」
「分かってるなら、夜まで辛抱しろ」
「そうはいってもねぇ。君を抱きたくなるのに朝も昼の夜も関係ない気がする」
「いや、おおありだ」
浮竹は大きなため息をもらした。
京楽は優しいが、気まぐれだ。いきなり朝っぱらから盛られて、そのまま体の関係にいってしまったことが、今まで何度かあった。
「京楽、俺も前から朝とか昼はどうかと思ってた。夜にしろ、夜に」
「そればかりは、僕のその時の気分次第かなぁ」
京楽は、浮竹を困らせて笑っていた。
浮竹も本気で怒らない。
もう、何百年も恋人をやっているのだ。この程度のことで喧嘩はしない。
「じゃ、俺もういくから」
「ああ、すまないな一護君。朽木には、善処すると言っておいてくれ」
大丈夫だから安心しろとは言わない。京楽が気まぐれだからだ。
浮竹も拒否すればいいのに、よほどのことがない限り拒否しない。
京楽に抱かれることは、生活のリズムの中に刻まれていた。流石に院生時代や席官になった当時のくらいに抱き合うことはなくなったが、それも週に一度くらいの頻度で体を重ねていた。
「朽木には謝らないとな・・・・・・」
「ルキアちゃんもそのうち慣れるって」
「慣れさせてどうする、このばかが」
京楽の黒髪を引っ張る浮竹。
「あいたたたたた」
「朽木には、雨乾堂に入る時には許可あげてから入るようにするか」
「それでいいんじゃない?」
京楽は、自分のせいなのに、楽観的だった。
人生、楽しまなければ損だ。
ルキアにみられるのも一興。
そんな考えを浮竹に言うと、浮竹は怒って京楽の胸毛をむしった。
「あいたたたた!まじ痛いからやめて!」
「少しは反省しろ」
「怒らないでよ浮竹。かわいい顔が台無しだよ」
「言ってろ」
喧嘩っぽくなっても、本当の喧嘩にまではいかない。
別れを切り出したこともない。
何百年も恋人をしていると、別れとか考えなくなる。
熟年夫婦と言われる通り、二人は夫婦のようになって長い。
おしどり夫婦といわれるように、とにかく仲がいい。
昔、海燕もルキアのように、二人の逢瀬する直前を見ていた。というか、空気として存在しないものにされたこともある。
ルキアは女の子なので、流石に空気扱いはされないが、許可を得て雨乾堂に入るようにしなければ、海燕の二の舞になりそうだった。
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