忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
10 2024/11 14 2324 27 28 29 30 12

語尾がニャン

京楽と、酒を飲み交わしあっていた。

京楽は、アルコール度の高い、強い日本酒を好んで飲む。

一方の浮竹は、アルコール度の低い、甘い果実酒を好んだ。

京楽が浮竹の杯の注ぐのは果実酒で、苺の味がするやつだった。時折、京楽もそれを飲んだ。浮竹が京楽にの杯に日本酒を注ぐ。

でも、浮竹は自分で口ににしない。酔いつぶれることを知っているからだ。

ふと、杯の酒に苦みが混じっているのに気づいて、浮竹が眉を潜める。

「京楽・・・・この酒に、もしかして何か入れたか?味が苦い」

「あれ、もう気づかれちゃったの?」

「正直に言え。媚薬か?」

「語尾がニャンになる薬」

「はぁ?」

浮竹は素っ頓狂な声を漏らしていた。

「だから、語尾がニャンになる薬・・・・」

「そんなもの飲ましてどうするつもりだニャン」

浮竹が驚く。

「なに!?何故語尾にニャンがつくのだニャン」

「いいねぇ。かわいいねぇ。あー涅マユリにぼったくられたけど、たまにはこういうのもいいねぇ」

「またお前は、涅マユリの薬を俺にのましたのかニャン。あーニャンニャンうるさいんだニャン」

「浮竹かわいい」

「やめろニャン。逃げてやるニャン」

瞬歩で、十番隊の日番谷のところにやってくると、叫びそうになった日番谷の口を塞いだ。

「涅マユリの薬を飲まされたニャン。語尾にニャンがつくんだニャン。すきでやっているわけではないんだニャン」

日番谷は、笑い出した。

「えらいかわいいな、浮竹」

「京楽もこりないやつだニャン。何度色んな薬をのまされてきたことかニャン」

「浮竹、出ておいでー。解毒薬あるからーーー」

「ああ言ってるぞ」

「絶対に嘘だニャン。解毒薬とかいいながら、美味しく食べられるに決まっているニャン」

「みーつーけーたー」

10番隊の執務室に入ってきて、日番谷に抱き着いている浮竹を発見する。

「日番谷隊長にも同じ薬を飲ませろニャン。そしたら、許してやるニャン。好きにしてもいいニャン」

「おい、浮竹!」

「ふふふふ・・・たまには日番谷隊長も、俺の気持ちを味わえニャン」

京楽は、粉薬を混ぜた水を、無理やり日番谷に飲ませた。

「何しやがるニャン。なんだと、まじで語尾がニャンになってやがるニャン」

「これで仲間だニャン」

「浮竹のあほーーーーーーニャン」

「隊長、さっきからニャンニャンうるさいですよ・・・・」

「松本、京楽から解毒薬を早くうばえニャン」

「はぁ?」

松本は、首を傾げた。巨乳がぷるんと揺れた。

「~~というわけだニャン」

日番谷の説明に、松本の目が光る。

「グッジョブです、京楽隊長」

「でしょ」

京楽と松本は、ハイタッチを決める。

「効果は2日。黙っていればばれないさ」

「松本に知られてすでに終わってるニャン」

「隊長、かわいい~~~~~」

「苦しいニャン!胸で窒息させる気かニャン!」

その神々の谷間に、また松本は日番谷の顔を埋めた。

「かわいい~~~」

「やめろニャン!窒息死とか苦しいんだぞニャン」

「ほら浮竹も、こっちおいで」

「いやだニャン。何か変なことする気だろニャン」

「でゅふふふふ。おいしく食べちゃうだけだよーーー」

「いやだーーーーニャン。あ、やめろニャン」

「まぁまぁ、そういわずに」

「場所を弁えろニャン」

「京楽、解毒薬をわたせニャン」

日番谷の言葉に、京楽は解毒薬を渡す。

「一人分しかないよ」

「日番谷隊長、すまないがその薬は俺がもらうニャン」

「渡すものかニャン!」

解毒薬は、松本の手に渡った。

「あらどうましょう、こんのいらなからこうしましょう」

開いていた窓の外に、解毒薬をぽいっと投げ捨てた松本に、浮竹も日番谷も怒った。

「何をするんだニャン!」

「てめぇら、まとめて蒼天に座せ、氷輪丸ニャン!」

ひゅるるるるどっかーーーん。

京楽も浮竹も松本も、みんな巻き込んで氷の龍があばれまわる。

「2日もこのままとか・・・他の面子と会話ができねぇ・・・ニャン・・・」

結局、二人は語尾がニャンとついたまま2日を過ごした。

その間に、浮竹が京楽に美味しくいただかれてしまうのだった。


拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(11/26)
(11/25)
(11/25)
(11/22)
(11/21)
"ココはカウンター設置場所"