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説教

「京楽、やめっ・・・・」

「いいじゃない」

「やっ」

「ほら、もっと奥まで入るよ」

「やぁっ」

雨乾堂の中から、そんな声が聞こえてきて、海燕はハリセンを手に扉をあけた。

「昼間っから盛るな!」


「え?」

「へ?」

浮竹と京楽は、固まった。

京楽の太ももに頭を預けて、浮竹は耳かきをしてもらっていた。


「いや、ただの耳かきだよ」

「盛ってないぞ、海燕・・・・・あ、そこ、そこきもちいい」


京楽の手が動いて、浮竹の耳の奥に耳かき棒を入れる。

「ほんと、君は時折甘えてくるよねぇ」

「耳かきは、誰かにやってもらったほうが気持ちいいんだ」


海燕は、ハリセンを構えた。

バシバシッ。

京楽と浮竹の頭をはたく。

「いたっ、上官に向かって何するんだい!」

「海燕、どうしたんだ!」



「紛らわしいんだよ、あんたらは!昼から盛ってやってると思ってしまっただろうが!」


「やだー、海燕君のエッチー」

「卑猥だぞ、海燕」

たしなめてくる二人を、再度ハリセンでスパーンと叩いて。


「そういって、この前朝からやってたのはどこの誰でしょうね!浮竹隊長、京楽隊長」

「ど、どこの誰だろうねぇ、浮竹」

「ああ、どこの誰だろう」

冷や汗をかきながら、二人は海燕から距離をとる。


「どうせ、耳かきの後情事になだれ込むつもりだったんでしょう」

ぎくりと、二人が固まる。

「今日という今日は許しません。そこに正座してください!」

ハリセンでスパーンと二人の頭を叩いて、海燕は1時間以上も京楽と浮竹に説教をするのであった。



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