貧乳派とパンツ
「ねぇ、あんたら本当に付き合ってないの?」
たつきの言葉に、一護もルキアもお互いの顔を見合った。
「ないない。こんな色気の欠片もねーやつ」
「あるわけなかろう。こんな下品なやつ!」
「言ったな!?」
「何んだと!?」
ぎゃあぎゃあ言い合って、一護がこう言った。
「この貧乳!」
その言葉に、アメジストの瞳が揺れた。
「どうせ、私には井上のような豊満な胸はない!」
一護の顔に蹴りを入れて、ルキアは走り去ってしまった。
「あーあ。後で朽木さんに謝りなよ。いいすぎだよ、あんた」
たつきの言葉に、なんであんなこと言ったんだろうと後悔する一護がいた。
ルキアの霊圧を追う。
「あいつ、どこいっちまったんだ」
まだ、授業中である。
それを抜け出したのだ。よほどショックだったのだろう。
学校から離れた公園で、ルキアを見つけた。
ブランコをこいでいた。
「おい、ルキア」
「なんだ、たわけ。どうせ私は貧乳だ」
「大丈夫だ。俺は巨乳より貧乳派だ!」
「この変態!」
「ああ、変態だ。ただしルキア専門」
「あっちへ行け」
きーこきーこと、またブランコをこぎだすルキア。
「言いにくいんだけど、パンツ丸見えだから。そんな丈の短いスカートでぶらんこなんてこぐから・・・・・」
「わきゃあああああああ!き、貴様見たのか」
「おう。ピンクのチャッピーだな!」
「たわけ!乙女のパンツをただ見するとは許せん!」
一護の顔面に、蹴りを入れるルキア。
「し、白玉餡蜜おごってやるから、今日喧嘩したことはなしにしてくれ」
たつきにはああ言ったが、二人は付き合っていた。
高校3年の終わり。
付き合いはじめて、2カ月が経とうとしていた。
ファミリーレストランにより、白玉餡蜜を2人前注文した。
「貴様、白玉をよこせ」
「仕方ねーな、ほら、あーん」
素直に口をあけるルキアが可愛かった。
学校にいる時は、付き合っているのがばれないように過ごしているはずだったのに、ばればれだた。何せ、ずっと一緒にいるのだ。これで付き合っていなければおかしいって程に。
「隙を見せたな!」
ルキアが、一護が窓の外を見ていたのをいいことに、一護の皿から白玉を全部盗み喰いしてしまった。
「ああ、俺の分が!」
「隙を見せる貴様が悪いのだ」
「この野郎」
脇腹をくすぐってやると、ルキアはすぐに降参した。
「あははは、やめよ一護。私が悪かった」
「それよかさ。俺ら財布はもってきてるけど、鞄とか高校に置きっぱなしだ」
「今からとりに行けばいいであろう」
「それもそうか」
ルキアと手を繋いで、歩き出す。
高校まで、15分の距離だった。
鞄を手に、また手を繋いで歩きだす。
ふと、ルキアが先を行き、悲しそうに笑った。
「この関係も、あと2カ月で終わりだな」
「え?言っとくけど、俺高校卒業しても、お前と別れる気ないから」
「なんだと!?」
驚くルキアに、一護の方が驚いた。
「おい、お前別れるつもりだったのかよ」
「大人しく尸魂界に戻り、恋次あたりとでも結婚するのだと考えておった」
ルキアの細く小さな体を抱きしめる。
「恋次には、渡さねぇ」
「一護・・・・・・」
「今まではっきりと言ってこなかったが、お前が好きだ、ルキア」
「一護」
ぽたぽたと、ルキアのアメジストの瞳から涙が零れ落ちた。
「そうか・・・そうであったのか。私の中にあった、この言葉では言い切れぬ感情は、一護への恋心だったのだな」
「ルキア、一緒に生きよう」
それはプロポーズ。高校3年の少年が、普通口にする言葉ではない。
「喜んで・・・・・」
一護の手をとった。
交際から2カ月あまりで、婚約を交わした。
何気ない日常を大切にした。
土日にはデートに出かけた。卒業前の連休で、二人で一泊二日の温泉宿に泊まった。
体の関係はなく、お互い清いままだった。
卒業式が終わり、1日の休暇をとってから、ルキアは尸魂界に帰るために穿界門を開けた。そこに、一護がついてきた。
「貴様、どういうことだ!」
「ちょっと、白哉に妹さんをくれって言おうと思ってな」
「兄様に!?殺されるぞ、貴様!」
「大丈夫だ。白哉はルキアに甘いから、きっと許してくれる」
尸魂界についてからが、大変だった。
怒った白哉の卍解を受けて一護も卍解した。破壊された建物の数々。
怒った京楽に止められて、二人は斬魄刀をしまった。
そのまま、隊首会に一護は連れていかれ、正式な死神になることが決まった。、
一度現世に戻り、家族と友人に別れを告げた。
でも、いつでも戻ってこれるので、悲しむ者は少なかった。
恋次が寂しそうだったので、飲みにつれていくと、どれだけルキアのことが好きだったか愚痴られた。
酔って、しまいには「奪い返す」とかいってきたので、恋次の屋敷にいきとりあえず簀巻きにしておいた。
「ルキアは、みんなに愛されてるんだな。パンツ見えなくなるの、こんなに悲しいものだとは思わなかった・・・・・・」
ルキア専門の変態一護がいた。
「それほど、あの現世の服が良いのか?」
「うん」
「では、今一度着てやろう」
ルキアのブレザー姿はやっぱり滅茶苦茶かわいかった。
短いスカートが揺れれば、パンツが見えそうになる。
ルキアが気にしてスカートを抑えこんでいるので、屈んでパンツを見た。
「水色のチャッピーか・・・・・・」
「貴様、パンツ星人か!パンツを見るな!」
「でもさ、死覇装だとパンツ見えねーじゃねーか。今のうちにパンツ成分を補給しとかないと・・・・・」
ぽいっと、水色のチャッピーのパンツが投げられた。
「もう、それは捨てようと思っていたのだ。やる」
ルキアは新しいパンツをはいた。
「おおおおおおおおおおおおおお」
一護は、ルキアのパンツを拝みだした。
「貴様、そこまで私のパンツが良いのか」
「ああ」
「こここ今度の日曜・・・そのなんだ・・・・体を・・・・な?」
「パンツ拝めるのか?」
「好きなだけ拝める」
「よっしゃああああ」
「おい、一護。貴様、パンツと私とどっちが大事なんだ」
「・・・・・・・・そりゃルキアだろ」
「その最初の沈黙はなんだ!」
顔面にルキアの蹴りを入れられながら、パンツを生み出した現世の人間は素晴らしいと思う一護であった。
たつきの言葉に、一護もルキアもお互いの顔を見合った。
「ないない。こんな色気の欠片もねーやつ」
「あるわけなかろう。こんな下品なやつ!」
「言ったな!?」
「何んだと!?」
ぎゃあぎゃあ言い合って、一護がこう言った。
「この貧乳!」
その言葉に、アメジストの瞳が揺れた。
「どうせ、私には井上のような豊満な胸はない!」
一護の顔に蹴りを入れて、ルキアは走り去ってしまった。
「あーあ。後で朽木さんに謝りなよ。いいすぎだよ、あんた」
たつきの言葉に、なんであんなこと言ったんだろうと後悔する一護がいた。
ルキアの霊圧を追う。
「あいつ、どこいっちまったんだ」
まだ、授業中である。
それを抜け出したのだ。よほどショックだったのだろう。
学校から離れた公園で、ルキアを見つけた。
ブランコをこいでいた。
「おい、ルキア」
「なんだ、たわけ。どうせ私は貧乳だ」
「大丈夫だ。俺は巨乳より貧乳派だ!」
「この変態!」
「ああ、変態だ。ただしルキア専門」
「あっちへ行け」
きーこきーこと、またブランコをこぎだすルキア。
「言いにくいんだけど、パンツ丸見えだから。そんな丈の短いスカートでぶらんこなんてこぐから・・・・・」
「わきゃあああああああ!き、貴様見たのか」
「おう。ピンクのチャッピーだな!」
「たわけ!乙女のパンツをただ見するとは許せん!」
一護の顔面に、蹴りを入れるルキア。
「し、白玉餡蜜おごってやるから、今日喧嘩したことはなしにしてくれ」
たつきにはああ言ったが、二人は付き合っていた。
高校3年の終わり。
付き合いはじめて、2カ月が経とうとしていた。
ファミリーレストランにより、白玉餡蜜を2人前注文した。
「貴様、白玉をよこせ」
「仕方ねーな、ほら、あーん」
素直に口をあけるルキアが可愛かった。
学校にいる時は、付き合っているのがばれないように過ごしているはずだったのに、ばればれだた。何せ、ずっと一緒にいるのだ。これで付き合っていなければおかしいって程に。
「隙を見せたな!」
ルキアが、一護が窓の外を見ていたのをいいことに、一護の皿から白玉を全部盗み喰いしてしまった。
「ああ、俺の分が!」
「隙を見せる貴様が悪いのだ」
「この野郎」
脇腹をくすぐってやると、ルキアはすぐに降参した。
「あははは、やめよ一護。私が悪かった」
「それよかさ。俺ら財布はもってきてるけど、鞄とか高校に置きっぱなしだ」
「今からとりに行けばいいであろう」
「それもそうか」
ルキアと手を繋いで、歩き出す。
高校まで、15分の距離だった。
鞄を手に、また手を繋いで歩きだす。
ふと、ルキアが先を行き、悲しそうに笑った。
「この関係も、あと2カ月で終わりだな」
「え?言っとくけど、俺高校卒業しても、お前と別れる気ないから」
「なんだと!?」
驚くルキアに、一護の方が驚いた。
「おい、お前別れるつもりだったのかよ」
「大人しく尸魂界に戻り、恋次あたりとでも結婚するのだと考えておった」
ルキアの細く小さな体を抱きしめる。
「恋次には、渡さねぇ」
「一護・・・・・・」
「今まではっきりと言ってこなかったが、お前が好きだ、ルキア」
「一護」
ぽたぽたと、ルキアのアメジストの瞳から涙が零れ落ちた。
「そうか・・・そうであったのか。私の中にあった、この言葉では言い切れぬ感情は、一護への恋心だったのだな」
「ルキア、一緒に生きよう」
それはプロポーズ。高校3年の少年が、普通口にする言葉ではない。
「喜んで・・・・・」
一護の手をとった。
交際から2カ月あまりで、婚約を交わした。
何気ない日常を大切にした。
土日にはデートに出かけた。卒業前の連休で、二人で一泊二日の温泉宿に泊まった。
体の関係はなく、お互い清いままだった。
卒業式が終わり、1日の休暇をとってから、ルキアは尸魂界に帰るために穿界門を開けた。そこに、一護がついてきた。
「貴様、どういうことだ!」
「ちょっと、白哉に妹さんをくれって言おうと思ってな」
「兄様に!?殺されるぞ、貴様!」
「大丈夫だ。白哉はルキアに甘いから、きっと許してくれる」
尸魂界についてからが、大変だった。
怒った白哉の卍解を受けて一護も卍解した。破壊された建物の数々。
怒った京楽に止められて、二人は斬魄刀をしまった。
そのまま、隊首会に一護は連れていかれ、正式な死神になることが決まった。、
一度現世に戻り、家族と友人に別れを告げた。
でも、いつでも戻ってこれるので、悲しむ者は少なかった。
恋次が寂しそうだったので、飲みにつれていくと、どれだけルキアのことが好きだったか愚痴られた。
酔って、しまいには「奪い返す」とかいってきたので、恋次の屋敷にいきとりあえず簀巻きにしておいた。
「ルキアは、みんなに愛されてるんだな。パンツ見えなくなるの、こんなに悲しいものだとは思わなかった・・・・・・」
ルキア専門の変態一護がいた。
「それほど、あの現世の服が良いのか?」
「うん」
「では、今一度着てやろう」
ルキアのブレザー姿はやっぱり滅茶苦茶かわいかった。
短いスカートが揺れれば、パンツが見えそうになる。
ルキアが気にしてスカートを抑えこんでいるので、屈んでパンツを見た。
「水色のチャッピーか・・・・・・」
「貴様、パンツ星人か!パンツを見るな!」
「でもさ、死覇装だとパンツ見えねーじゃねーか。今のうちにパンツ成分を補給しとかないと・・・・・」
ぽいっと、水色のチャッピーのパンツが投げられた。
「もう、それは捨てようと思っていたのだ。やる」
ルキアは新しいパンツをはいた。
「おおおおおおおおおおおおおお」
一護は、ルキアのパンツを拝みだした。
「貴様、そこまで私のパンツが良いのか」
「ああ」
「こここ今度の日曜・・・そのなんだ・・・・体を・・・・な?」
「パンツ拝めるのか?」
「好きなだけ拝める」
「よっしゃああああ」
「おい、一護。貴様、パンツと私とどっちが大事なんだ」
「・・・・・・・・そりゃルキアだろ」
「その最初の沈黙はなんだ!」
顔面にルキアの蹴りを入れられながら、パンツを生み出した現世の人間は素晴らしいと思う一護であった。
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