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鈍感もなんのその

「好きだぜ、ルキア」

「そうか」

いつものように、好きと言うと、ルキアはそうかとだけ答えて何も他に返事をしてくれない。

今までもそうだった。

多分、このままではずっとそうだろう。

ルキアを抱き締める。

「恋次?」

「俺の言い方が悪かったんだな。恋愛感情で好きだ、ルキア。結婚を前提に、俺と付き合ってくれ」

「そうか・・・・・って、えええええええ!!!」

ルキアは素っ頓狂な声をあげていた。

「やっぱり、今までの俺の「好き」って言葉は伝わってなかったんだな」

「あの、恋次?本気か?」

ルキアは首を傾げて聞いてきた。

その様があまりにも可愛らしいので、恋次は再びルキアを抱き締めていた。

「恋次、苦しい」

「あ、すまねぇ」

ルキアを離す。

でも、その手を握ったままだった。

「答えは?」

「今、答えねばならぬのか?」

「いや、時間おいてもいいぜ。でも、できれば今がいい。ルキアに好きだって告白したの一護にばれたら、一護までお前のこと好きだって言ってきそうだ」

「ええええええ!一護まで!?」

「やっぱ、お前きづいてねぇのな。自分ことに関してちょっと鈍感すぎやしねぇか」

「恋次と一護が、私を好き・・・・」

ぷしゅーと、湯気をたててルキアは真っ赤になった。

片方の手は恋次に握られたままなので、もう片方の手で顔を覆っていた。

「ルキア、答えは?」

「恋次・・・6番隊の、何席か忘れたが、女性がかわいいとかなんとか言っていたではないか」

ルキアが、一生懸命考える。

「お前の気を引くために、そんな話をした。でも俺が好きなのは、ルキア、お前だけだ。俺は隊長の副官だし、お買い得だと思うぞ」

「そんな、自分をセール品みたいに・・・・」

「答えは?」

「い、いえすだ」

「おっしゃああああ!!!!」

恋次はガッツポーズをとった。

一護が、ルキアを好きなのは知っていた。恋次もルキアが好きで、どちらが先に告白してどちらが先にそのハートをいただくのかという話に発展したことがあった。

一護には悪いが、井上という存在もあるし、きっぱりと諦めてもらおう。

「じゃあ、結婚前提でいいんだな?」

「う、うむ・・・・兄様に報告しないと・・・」

「ああ、隊長にはすでに結婚前提で付き合う許可、もらってあるから」

「行動が早いな!?私に振られたら、どうするつもりだったのだ!」

「考えてなかった」

ルキアは、ガクリとなった。

恋次は、突っ走ると止まらない。猪突猛進と言えばいいのだろうか。

ルキアのことを一度好きになったら、きっと嫌だと言っても何度も告白してくるだろう。

本気で嫌がれば流石に引いてくれるだろうが、ルキアは恋次のことが好きだった。一護のことも好きだが、仲間として他のみんなも好きだった。

その中で、恋次は隣にいたいという、「特別」の好きだった。

好きにはいろんなものがある。愛と一言でくくっても、友情愛、家族愛、仲間愛などいろいろある。

そんな中でも、恋次は特別だった。幼い時から一緒に過ごしてきただけに、恋次の考えていることは分かっていたつもりだったが、恋次が自分のことを恋愛感情で好いていてくれるとは思っていなかった。

「はぁ・・・・恥ずかしい」

顔を真っ赤にして、両手で覆っているルキアを、恋次は抱き上げた。

「れ、恋次!?」

「今日は飲もうぜ!」

「ええ!」

恋次に連れられて、居酒屋にやってきた。

恋次は上機嫌で、どんどん酒を飲んでいく。

ルキアは、アルコール度の低い果実酒を少しずつ飲んでいた。

自慢ではないが、酔っぱらうとろくなことにならない。酒癖が悪いらしい。

「ルキアももっと飲め!」

日本酒をどんと置かれて、けれどルキアはそれを飲むのを断った。

「恋次、私は酒にあまり強くないのだ。日本酒など飲めば、べろんべろんによっぱらって、貴様に迷惑をかける」

「じゃあ俺が飲む」

恋次は、酒に強かった。

時折、白哉と飲み交わすことがあるが、白哉も比較的酒に強かった。

「そろそろ帰るか」

居酒屋で飯も食べて、ルキアは朽木邸に向けて帰ろうとするが、恋次が手をひっぱって反対方向に歩きだす。

「なんなのだ、恋次」

「俺の家に泊まってけ」

「き、貴様、いくら結婚前提とはいえ・・・・・」

「何もとってくおうってわけじゃねーよ。ただ、一緒にいたいだけだ」

「貴様・・・ずるいぞ。そんな顔をしおって」

子供の時から見せる、少し寂しそうな笑い顔。

ルキアは、その顔を見るたびに恋次を元気づけた。

「一緒にいてくれるか?」

「ああ、いてやる」

恋次の家は、席官クラス以上がもてる館の通りにあり、けっこう広かった。

庭の手入れなどもきちんとされてあって、そんな時間がどこにあるのだろう思ったが、どうやら時折人を雇って、清掃などを行ってもらっているらしい。

館には、生活感があまりなかった。6番隊の隊首室で寝泊まりすることが多いので、館に帰るのは月に数度くらいだった。

「風呂、先に入るだろ?」

「しかし、着換えが・・・・」

「俺の服でかまわねーだろ」

ルキアは、それ以上言わずに、風呂場に消えていった。

20分くらいが経ち、恋次が風呂に入る。

ルキアは、下着をつけていなかった。ぶかぶかの恋次の服を羽織ったまま、恋次が風呂からあがってくるのを待った。

「寝るか。昔みたいに、一緒の布団でも構わねーだろ?」

流魂街にいた頃は、いつもよく同じ毛布をかぶって、寒さに震えながら、お互いの体温を共有しあって寝たものだ。

しかれた一組の布団に、恋次が横になって、ルキアも横になる。

ルキアは酒をほどほどにしていたが、眠気がゆっくりと襲ってきた。このまま寝ても、恋次は何もしないという確信はあった。ルキアが寝てほどなくして、恋次も眠ってしまった。

次の日の朝起きると、ルキアの姿がなかった。

「ルキア?」

「ああ、起きたのか恋次」

縁側に、ルキアはいた。ぶかぶかの恋次の服から見える胸元や細い手足が、目の毒だった。

「昨日の服、着てくれ・・・・いろいろ見えそうで、俺の理性がやばい」

ルキアは真っ赤になって、昨日脱いだ死覇装に袖を通した。

「で、では私は一度、朽木邸に戻る。ま、またな恋次」

「ああ」

ルキアは、瞬歩で去ってしまった。

脱衣所に、薄い色の何かが落ちていた。

それがルキアのブラジャーとパンツということを理解した時には、恋次は鼻血を垂らして昏倒していた。

その日、恋次は6番隊の執務室に遅れてやってきた。

白哉がなぜかと問うと、ルキアのパンツとブラジャーと答えて、千本桜の鞘で思い切り頭を叩かれた。

「告白したばかりであろう。よもや、手を出したのではあるまいな」

手を出していたら、きっと千本桜でめためたにされただろう。

「一緒の布団で、眠っただけです・・・・」

白哉は恋次を信頼していた。その言葉に偽りはないと信じる。

「そうか。あれは、天然なところがある」

「そうっすね・・・・・」

あのパンツとブラジャーどうしよう。

後日、洗ってルキアに返したが、ひっぱたかれた。
















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