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小説掲載プログ
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院生時代の部屋 ご褒美

ドンドコドンドコ。

そんな音楽が聞こてきた。

この前配られた、伝令神機という機械から音はでていた。

「ん・・・うるさい・・・・」

ドンドコドンドコ。

「うるさい!」

枕を投げつけた。

でも、音楽は止まらず、仕方なく浮竹は起きた。まだ、朝の6時半だった。

いつも8時前まで寝ているので、早起きになった。

音楽が鳴っているほうを見る。

京楽が踊っていた。頭には浮竹のパンツを被り、でもそれだけだった。

あとはまっぱのフルチンだった。

「またか・・・・」

音楽に合わせて、京楽は自分のナニを隠したり、見せたりしていた。

「おい、変態!」

京楽は一心不乱に踊っていた。

「好きだ、京楽!」

「何、浮竹!」

京楽のどあっぷがきた。

「パンツをまずははけ」

「分かった」

頭に被っていた浮竹のパンツをはいた。

それでもまだ、裸でいられるよりはましかと、浮竹は思った。

「こんな朝早くから、お前はまっぱのフルチンでなんの踊りを踊っているんだ」

「あそこが凄くなる踊り。ネットで見つけたんだ。好きな人を満足させるだけの回数をこなせて、硬くて大きくなって、好きな相手はイチコロだっていう」

「ああ、確かにイチコロだ」

「浮竹!?僕の想いに答えてくれる気になったのかい!?」

「お前の汚いナニを朝から見せられて、眠気がイチコロに飛んだわ!」

浮竹は、京楽の大切に踊りを踊ってまで大きくしたいと思っている股間を思いっきり蹴った。

「オウ・・・・オウオウオウ・・・・・」

京楽は股間を抑えてその場に頽れた。

「ふん!」

眠気は完全に覚めてしまった。

仕方ないので、伝令神機を使って尸魂界ネットワークにアクセスする。

「今日のあなたは、朝から恋人に迫られるでしょう。ラッキーカラーは赤」

京楽ははいている、浮竹のパンツも赤だった。

「オウオウ・・・浮竹、占い通りだね。恋人の僕に迫られて・・・僕の浮竹のパンツも赤だし」

「いつからお前の恋人になった!」

顔面を蹴ると、京楽は鼻血を出して白目をむいた。

「はぁ・・・・・」

朝から、濃ゆい一日だった。

登校すると、ささっとみんなが道を開ける。

何事かと背後を見れば、鼻血にそまったティッシュを鼻につめて、浮竹の赤いパンツを頭にかぶり、はぁはぁと荒い息の京楽がいた。

「京楽・・・学院では、パンツを頭に被るのはやめろ」

近くにいる浮竹まで、同じように見られてしまう気がして、浮竹は嫌がった。

「分かったよ」

鞄の中に、パンツを大切そうにしまう。

「ああ、浮竹は今日もかわいいなぁ」

京楽はにこにこしていた。

変態行為をしなければ、常に傍に置いていてもいいのだが。まぁ、変態でも京楽は常に浮竹の傍にいた。

今日が席替えの日だった。

京楽とは離れていたので、このまま離れていることを祈った。くじをひき、番号順に席につく。

京楽は、浮竹の隣だった。

くらりと眩暈を起こした。

「お前の隣だと・・・・今日は、とことんついてない」

これから、最低1か月は席はそのままなのだ。

授業がはじまる。鬼道の詠唱を暗記する授業だった。

(かわいい、浮竹)

そう、紙を投げてよこされた。

(授業に集中しろ)

(浮竹に集中してる)

(お前・・・教科書に隠して何を見ているんだ)

何か、鬼道の詠唱がかかれてある教科書に隠して、何か薄い本のようなものを見ている京楽のほうをむいて、こっそりとのぞき見る。

衆道の、エロ本だった。しかも、名前を全部浮竹と京楽に修正されていた。

「先生、俺と京楽、気分が悪いので少し医務室に行ってきます」

鬼道の詠唱は二人とも完璧に近いので、教師はその言葉を信じたわけではないが、許可をくれた。

京楽をひっぱって、廊下まででる。

「お前はーーーー!」

京楽が読んでいた衆道の本をびりびりにして破り捨てた。

「ああ、僕のオアシスが!」

浮竹は、院生の服の胸の部分をはだけさせて、こういう。、

「本物の俺のほうがいいだろう?」

ごくりと、京楽が唾を飲み込む。

「ちゃんとしたら、ご褒美あげるから、あんな本を授業中に読むの止めろ。教師に見つかったら没収されるし、俺と京楽の変な噂がまたたつ」

「僕は、浮竹とたつ噂ならなんでもいいんだけど」

「俺が嫌なんだ」

二人はできているようでできていないとして通っているが、最近浮竹が誘ってわざと京楽をいたぶっているという噂を耳にした。

確かに、誘うよな真似をして京楽の変態行為を止めることはあるが、京楽をいたぶったことなどない。変態に対するお仕置きが、いたぶるということになればそうかもしれないが、それを京楽は喜ぶ。

「浮竹ーーー!」

「学院の中では、待てだ、京楽」

まるで犬のようだが、その躾は京楽の身に刻まれていた。

学院でキスやハグをすると、浮竹は口を聞いてくれなくなるし、毎日の習慣であるおやすみの、触れるだけのキスもしてくれない。

大人しくしていれば、寮の自室ならキスやハグは許してくれるし、最近はディープキスも許してくれるようになった。

このままいけば、体を許してくれる日もくるはず。そう考えていた。

授業が終わり、寮の自室に戻ると、京楽は夕食までの間、名前を京楽と浮竹に修正した衆道のエロ小説を読んでいた。

小説に夢中になっている間はこっちに全く被害はでないから、浮竹は好きにさせていた。

夕食を食べ、湯浴みを終わらせる。

「すんすん・・・・浮竹の甘い香り・・・すんすん」

浮竹は、嫌な顔を浮かべなかった。慣れって怖いと、自分でも思った。

消灯前になって、京楽に触れるだけのキスをする。

「今日は、ちゃんと言いつけ守ったから、ご褒美ちょうだい?」

「んっ!」

唇を唇で塞がれる。覆いかぶさってくる京楽。

「あ・・・・・・」

口に指を入れられて、それに舌を這わせる。

「んん・・・」

深いキスを何度もされた。抱きしめられて、浮竹は京楽の背中に、服ごしに爪をたてていた。

「あ!」

ぴりっとした電流が走る。

首に、キスマークを残された。こんなこと、初めてだったが、浮竹は京楽の下から這い出た。

「ここまでだ」

「うん」

次の日、浮竹の首にキスマークが残っていたせいで、2人は結ばれたと勘違いされるのであった。



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