院生時代の部屋 平和な日
「ふんふーん」
朝起きると、パンツ一丁の京楽が、どじょうすくいの踊りを踊っていた。
浮竹は、無視して登校の準備を進める。
「ふん!」
「なっ!」
いきなり目の前が真っ暗になった。
なにかと思ったら、京楽が自分のパンツを浮竹の頭に被せたのだ。
「何しやがる!」
京楽の股間を蹴り上げた。
「のおおおお」
のたうちまわる京楽の尻にも蹴りを入れてやった。
「愛が、愛が痛いいいいいい」
数分のたうちまっていたが、登校の時間の前になると、ちゃんと院生の服を着た京楽の姿があった。
「行くぞ」
「うん」
その日は、平和に過ぎていった。
年始あけそうそう、退学処分になったアキラに鬼道を浴びせられて、命を狙われたのが嘘のような平和な一日だった。
アキラの取り巻きだった者たちは、自分にこれ以上火の粉が降りかからないように、浮竹と京楽には接してこなかった。
元々、2か月の停学処分を2週間に早めることを許した教師の責任もある。
「帰り、甘味屋でもよろうか」
「お、いいな」
アキラに負わされた火傷も綺麗に治って、浮竹にはもう傷跡などなかった。もしも傷跡が残ったら、4番隊を呼んで傷跡まで消す治療をさせていただろう。
甘味屋までいくと、珍しいことに、席がいっぱいだった。
「どうしよう。待つ?」
「俺、こういうの待つの苦手なんだ。今日は諦めよう」
「あ、待って。すみません、おはぎ4人前持ち帰りで」
「はい、かこしまりました」
勘定を払い、京楽は4人前のおはぎを手に戻ってきた。
「寮で食べよう。おはぎだけしかないけど、いいよね?」
「ああ、十分だ」
寮の自室に戻り、おはぎを手にお茶を飲む。
「やっぱ壬生の甘味屋は味がそこらの店よりいいなぁ」
壬生という店で、あちこちにチェーン店を持っている老舗の甘味屋だった。
浮竹は、おはぎを3人前ぺろりと平らげてしまった。
お茶のおかわりを飲む。
お茶は玉露で、味が良かった。無論、京楽の金で買ったものだ。
3人前も食べたんのに、夕食の時刻になったら食堂で普通に夕飯を食べた。
「ほんとにどうなってるの君の胃って」
「甘味物は別腹なんだ」
「別腹すぎるでしょ」
今日の夕食のメニューはおでんだった。
味が染みていて、そこそこ美味しかった。
「やっぱり、京楽家の料理人の料理みたいにおいしくはいかないな」
「気に入ったのなら、毎日でも作らせるけど」
「いや、流石に悪い」
年始に、京楽家の料理人のの豪華なメニューを食べたせいか、少し味に贅沢になっている自分を叱咤する。
「何もない一日は、平和だけど何かすることが欲しいな・・・」
「僕と愛し合う時間を過ごそう・・・グペ」
裏拳で京楽の顔を殴って、黙らせる。
こりずに尻を触ってきたので、その足を思いっきり踏んでやった。
「浮竹~愛の時間をちょうだい~」
ああ、そろそろキスかハグを与えないと暴走すると理解して、寮の自室に戻った。
「ほら、京楽」
浮竹は、ベッドに座って手を広げた。
そこに、京楽がダイブする。
反動で、浮竹の体はベッドに沈んだ。
「浮竹、浮竹、かわいい・・・・・・」
何度も抱き着いてくる。
キスをされた。
始めは触れるだけの。
次に、舌が絡まる深いものを。
「んんっ・・・・」
その声だけで、京楽の動きがとまる。
「なんだ」
「いちゃった」
「風呂場いってこい!」
「はーい。あられもない浮竹の姿を想像して抜いてきます」
「余計なことは言わなくていい!」
尻を蹴られて、京楽は飛び上がった。
「何、僕にもっとしてほしいの?」
「そんなわけあるか!さっさと抜いてこい!」
風呂場に追い立てたれていく京楽は、好きな相手に拒絶されているというのに、嬉し気だった。
京楽と浮竹は、できているわけではない。
キスとハグと。それ以上少し先を時折許すことはあるが、体を重ねることはない。
それが、浮竹と京楽の関係なのだ。
朝起きると、パンツ一丁の京楽が、どじょうすくいの踊りを踊っていた。
浮竹は、無視して登校の準備を進める。
「ふん!」
「なっ!」
いきなり目の前が真っ暗になった。
なにかと思ったら、京楽が自分のパンツを浮竹の頭に被せたのだ。
「何しやがる!」
京楽の股間を蹴り上げた。
「のおおおお」
のたうちまわる京楽の尻にも蹴りを入れてやった。
「愛が、愛が痛いいいいいい」
数分のたうちまっていたが、登校の時間の前になると、ちゃんと院生の服を着た京楽の姿があった。
「行くぞ」
「うん」
その日は、平和に過ぎていった。
年始あけそうそう、退学処分になったアキラに鬼道を浴びせられて、命を狙われたのが嘘のような平和な一日だった。
アキラの取り巻きだった者たちは、自分にこれ以上火の粉が降りかからないように、浮竹と京楽には接してこなかった。
元々、2か月の停学処分を2週間に早めることを許した教師の責任もある。
「帰り、甘味屋でもよろうか」
「お、いいな」
アキラに負わされた火傷も綺麗に治って、浮竹にはもう傷跡などなかった。もしも傷跡が残ったら、4番隊を呼んで傷跡まで消す治療をさせていただろう。
甘味屋までいくと、珍しいことに、席がいっぱいだった。
「どうしよう。待つ?」
「俺、こういうの待つの苦手なんだ。今日は諦めよう」
「あ、待って。すみません、おはぎ4人前持ち帰りで」
「はい、かこしまりました」
勘定を払い、京楽は4人前のおはぎを手に戻ってきた。
「寮で食べよう。おはぎだけしかないけど、いいよね?」
「ああ、十分だ」
寮の自室に戻り、おはぎを手にお茶を飲む。
「やっぱ壬生の甘味屋は味がそこらの店よりいいなぁ」
壬生という店で、あちこちにチェーン店を持っている老舗の甘味屋だった。
浮竹は、おはぎを3人前ぺろりと平らげてしまった。
お茶のおかわりを飲む。
お茶は玉露で、味が良かった。無論、京楽の金で買ったものだ。
3人前も食べたんのに、夕食の時刻になったら食堂で普通に夕飯を食べた。
「ほんとにどうなってるの君の胃って」
「甘味物は別腹なんだ」
「別腹すぎるでしょ」
今日の夕食のメニューはおでんだった。
味が染みていて、そこそこ美味しかった。
「やっぱり、京楽家の料理人の料理みたいにおいしくはいかないな」
「気に入ったのなら、毎日でも作らせるけど」
「いや、流石に悪い」
年始に、京楽家の料理人のの豪華なメニューを食べたせいか、少し味に贅沢になっている自分を叱咤する。
「何もない一日は、平和だけど何かすることが欲しいな・・・」
「僕と愛し合う時間を過ごそう・・・グペ」
裏拳で京楽の顔を殴って、黙らせる。
こりずに尻を触ってきたので、その足を思いっきり踏んでやった。
「浮竹~愛の時間をちょうだい~」
ああ、そろそろキスかハグを与えないと暴走すると理解して、寮の自室に戻った。
「ほら、京楽」
浮竹は、ベッドに座って手を広げた。
そこに、京楽がダイブする。
反動で、浮竹の体はベッドに沈んだ。
「浮竹、浮竹、かわいい・・・・・・」
何度も抱き着いてくる。
キスをされた。
始めは触れるだけの。
次に、舌が絡まる深いものを。
「んんっ・・・・」
その声だけで、京楽の動きがとまる。
「なんだ」
「いちゃった」
「風呂場いってこい!」
「はーい。あられもない浮竹の姿を想像して抜いてきます」
「余計なことは言わなくていい!」
尻を蹴られて、京楽は飛び上がった。
「何、僕にもっとしてほしいの?」
「そんなわけあるか!さっさと抜いてこい!」
風呂場に追い立てたれていく京楽は、好きな相手に拒絶されているというのに、嬉し気だった。
京楽と浮竹は、できているわけではない。
キスとハグと。それ以上少し先を時折許すことはあるが、体を重ねることはない。
それが、浮竹と京楽の関係なのだ。
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