院生時代の部屋 添い寝チケット
「今日は僕の誕生日!ということで、愛をちょうだい!」
半裸で飛びかかってきた京楽を、ひょいと避けてけてから、浮竹はその足に回し蹴りをいれた。
「酷い!僕の誕生日なのに!」
「お前の誕生日だからって、プレゼントは用意してないぞ!」
「じゃあ、これを僕にプレゼントして!」
京楽が渡してきた紙を見る。
(浮竹と×××するチケット、1枚につき2時間有効)と書かれたものが、10枚あった。
「誰がこんなこと、許可するか!」
びりびりに破いて捨てる。
「酷い!( ノД`)シクシク…」
しくしくと泣き出した京楽が鬱陶しくて、浮竹は白い紙に、(添い寝してやるチケット。3枚のみ有効。添い寝以外は禁止)と書いたものを渡した。
「浮竹の添い寝!嬉しい、さっそく今日使うね!」
京楽は目を輝かせていた。
浮竹は、サービスしすぎたかと思ったが、毎年誕生日になると高価なものを贈ってくる京楽のことを考えて、まぁいいかと自分自身を納得させた。
夜になり、京楽がチケットを1枚浮竹に渡して、浮竹のベッドに寝ころぶ。
「もっと離れろ!鬱陶しい!」
「添い寝、してくれるんでしょ?」
「う・・・・・」
大きな犬みたいに見上げられて、浮竹は仕方なく京楽と一緒のベッドで眠りについた。
いざ、寝ようとすると京楽が(*´Д`)ハァハァと荒い息をしていたので、何かと思えば伸びた髪をくんかくんかとかがれていた。
「大人しく、寝ろ!」
浮竹は、京楽を簀巻きにした。
夏なので、薄い毛布で簀巻きにした。
簀巻きにされた京楽は、それでも浮竹と一緒に寝れるのが嬉しいのか、にこにこしていた。
浮竹は、京楽を簀巻きにしたことに安堵して、眠りについた。
「ん・・・暑苦しい・・・」
夏に入り、夜とはいえ室温も暑くなっていた。
薄い布団をかぶっていたのだが、隣にいたはずの京楽が簀巻きから逃れて、浮竹を抱きしめて寝ていた。
「暑い!」
京楽の腕から脱出して、京楽を再び簀巻きにしてから、ベッドから蹴り落とした。
「ん~。浮竹ぇ、大好きだよお」
京楽は、深く眠っているようで、起きなかった。
浮竹は、京楽をなんとかベッドの上にもちあげると、ため息をついて同じベッドでまた眠ることにした。
チケットの約束は、約束だから。
窓をあけて、夜風が入るようにする。
それでも暑くて、なかなか寝つけないでいた。
「京楽のやつ、こんな暑いのによく寝れるな」
よくよく見ると、京楽は氷枕を胸に抱いていた。
さわってみると、よく冷えていて京楽の体も冷たかった。
「今日だけ、だから・・・・・」
浮竹は、京楽というか、京楽の氷枕を抱きしめるような形で、うとうと、と意識を失っていく。
朝起きると、京楽がやっぱり簀巻きから脱出して、浮竹を抱きしめていた。
その腕からなかなか出れなくて、浮竹が叫ぶ。
「京楽起きろ、朝だぞ」
「浮竹の肌がすべすべ。花の甘い香がする」
「おい、起きてるんだろう、京楽!」
「ふふふん、僕はまだ寝ている。なので、浮竹と添い寝するんだよ」
「起きてるだろうこのバカ!」
京楽の頭を、ばしばしと何回もはたいた。
「痛い、痛い」
伸びたひげを引っ張ると、京楽は降参して浮竹を自由にしてくれた。
「ひげ、ひっぱらないで。痛いから」
「じゃあ、次からはそのもじゃもじゃの胸毛をひっぱってやる」
「それも痛そう」
京楽は、へらりと笑った。
浮竹は、ため息をつく。
添い寝するだけが、完全に抱きしめられていた。あと2回、チケットあるんだよなぁと悩みながらも、朝から寝汗を流すためにシャワーを浴びた。
院生の服をきて、少し長くなった白髪をタオルで水分とふきとる。
京楽は、浮竹のシャワーシーンを覗き見して、鼻血を垂れていた。
「・・・・・やっぱり、チケット返せ」
「嫌だよ!この添い寝チケットは僕のものだ!」
朝からぎゃあぎゃあとわめいていると、隣の部屋の寮の者が苦情を言ってきた。
「朝っぱらからうるさいんだよこの夫婦が!」
「夫婦だと?」
「浮竹、僕ら夫婦だそうだよ」
実際に、オシドリ夫婦と呼ばれるようになるのは、この先数百年後のことであった。
半裸で飛びかかってきた京楽を、ひょいと避けてけてから、浮竹はその足に回し蹴りをいれた。
「酷い!僕の誕生日なのに!」
「お前の誕生日だからって、プレゼントは用意してないぞ!」
「じゃあ、これを僕にプレゼントして!」
京楽が渡してきた紙を見る。
(浮竹と×××するチケット、1枚につき2時間有効)と書かれたものが、10枚あった。
「誰がこんなこと、許可するか!」
びりびりに破いて捨てる。
「酷い!( ノД`)シクシク…」
しくしくと泣き出した京楽が鬱陶しくて、浮竹は白い紙に、(添い寝してやるチケット。3枚のみ有効。添い寝以外は禁止)と書いたものを渡した。
「浮竹の添い寝!嬉しい、さっそく今日使うね!」
京楽は目を輝かせていた。
浮竹は、サービスしすぎたかと思ったが、毎年誕生日になると高価なものを贈ってくる京楽のことを考えて、まぁいいかと自分自身を納得させた。
夜になり、京楽がチケットを1枚浮竹に渡して、浮竹のベッドに寝ころぶ。
「もっと離れろ!鬱陶しい!」
「添い寝、してくれるんでしょ?」
「う・・・・・」
大きな犬みたいに見上げられて、浮竹は仕方なく京楽と一緒のベッドで眠りについた。
いざ、寝ようとすると京楽が(*´Д`)ハァハァと荒い息をしていたので、何かと思えば伸びた髪をくんかくんかとかがれていた。
「大人しく、寝ろ!」
浮竹は、京楽を簀巻きにした。
夏なので、薄い毛布で簀巻きにした。
簀巻きにされた京楽は、それでも浮竹と一緒に寝れるのが嬉しいのか、にこにこしていた。
浮竹は、京楽を簀巻きにしたことに安堵して、眠りについた。
「ん・・・暑苦しい・・・」
夏に入り、夜とはいえ室温も暑くなっていた。
薄い布団をかぶっていたのだが、隣にいたはずの京楽が簀巻きから逃れて、浮竹を抱きしめて寝ていた。
「暑い!」
京楽の腕から脱出して、京楽を再び簀巻きにしてから、ベッドから蹴り落とした。
「ん~。浮竹ぇ、大好きだよお」
京楽は、深く眠っているようで、起きなかった。
浮竹は、京楽をなんとかベッドの上にもちあげると、ため息をついて同じベッドでまた眠ることにした。
チケットの約束は、約束だから。
窓をあけて、夜風が入るようにする。
それでも暑くて、なかなか寝つけないでいた。
「京楽のやつ、こんな暑いのによく寝れるな」
よくよく見ると、京楽は氷枕を胸に抱いていた。
さわってみると、よく冷えていて京楽の体も冷たかった。
「今日だけ、だから・・・・・」
浮竹は、京楽というか、京楽の氷枕を抱きしめるような形で、うとうと、と意識を失っていく。
朝起きると、京楽がやっぱり簀巻きから脱出して、浮竹を抱きしめていた。
その腕からなかなか出れなくて、浮竹が叫ぶ。
「京楽起きろ、朝だぞ」
「浮竹の肌がすべすべ。花の甘い香がする」
「おい、起きてるんだろう、京楽!」
「ふふふん、僕はまだ寝ている。なので、浮竹と添い寝するんだよ」
「起きてるだろうこのバカ!」
京楽の頭を、ばしばしと何回もはたいた。
「痛い、痛い」
伸びたひげを引っ張ると、京楽は降参して浮竹を自由にしてくれた。
「ひげ、ひっぱらないで。痛いから」
「じゃあ、次からはそのもじゃもじゃの胸毛をひっぱってやる」
「それも痛そう」
京楽は、へらりと笑った。
浮竹は、ため息をつく。
添い寝するだけが、完全に抱きしめられていた。あと2回、チケットあるんだよなぁと悩みながらも、朝から寝汗を流すためにシャワーを浴びた。
院生の服をきて、少し長くなった白髪をタオルで水分とふきとる。
京楽は、浮竹のシャワーシーンを覗き見して、鼻血を垂れていた。
「・・・・・やっぱり、チケット返せ」
「嫌だよ!この添い寝チケットは僕のものだ!」
朝からぎゃあぎゃあとわめいていると、隣の部屋の寮の者が苦情を言ってきた。
「朝っぱらからうるさいんだよこの夫婦が!」
「夫婦だと?」
「浮竹、僕ら夫婦だそうだよ」
実際に、オシドリ夫婦と呼ばれるようになるのは、この先数百年後のことであった。
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