忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
10 2024/11 14 2324 29 30 12

露出変態出没!その正体は!

ガチャリ。

ドアをあけて中に入ると、真っ黒なコートを羽織った京楽がいた。

「なんだ、室内で暑そうな恰好をして・・・・」

ばっと、コートの下を見せる。

パンツ一丁だった。

いや、パンツをはいていてよかったというべきか。

本当なら、すっぽんぽんのフルチンになりたかったのだろうが、浮竹に本気で愛想をつかされるのを恐れて、パンツははいたに違いない。

ちなみに、派手で多分勝負下着だ。

「僕と一緒に、パンツ一丁になって、そしてそして、めくるめく愛の楽園へ・・・・おぐっ!」

最後の蛙がつぶれたよな声は、浮竹に股間を蹴られたからだ。

「一生その恰好でいろ!」

そう言ったのが悪かったのか・・・・。

京楽は、外でも浮竹を待ち伏せしてパンツ一丁を見せる、変態になっていた。

数日後。

「えー、教師から生徒諸君、特に女子生徒に注意してほしいことがあります。最近、学院の内部や外で、黒いコートを羽織った変態が、下半身を露出してみせるという、変態行為をしているということがあり、現在7名の女子生徒と2名の男子生徒が被害にあっています。犯行時刻は夕刻の6時半~7時あたりです。どうか、この時間帯に移動するときは一人ではなく、集団で移動しましょう」

浮竹は、まさかと、京楽を見た。

京楽は、ぶんぶんと首を横に振る。

全身で訴える。

しかし、浮竹は犯人は京楽だと思った。

放課後になった。

「京楽、見損なったぞ!誰彼構わず変態行為を働く露出魔だなんて!」

「違う、僕じゃない!」

「お前以外の誰がいるというんだ!」

「でも、ほんとに僕jじゃないんだ!それに、僕が浮竹に見せた時はパンツはいてたよ!寮の部屋の前とか、道場の裏とか、確かに君がいたところで、羽織っていた黒いコートの中身のパンツ一丁を見せたけど、僕じゃないんだ!」

「信じられるか!」

怒って、浮竹は寮の自室に帰ってしまった。

「待ってよ!」

浮竹をおいかけて、京楽も寮の自室にもどった。

寮の部屋ではぎすぎすした空気が流れていた。

「もしもし、心のケア相談所ですか」

京楽は、ずっこけた。

浮竹は、この前と同じところに電話していた。

「実は、この前相談に乗ってっもらった変態が、ついに見境なく露出狂になってしまったんです。一応友人である俺の身からしたら、捕まってほしくないんですがどうすればいいでしょうか」

「説得しましょう。じっくりと話あえば、なんとかなるはずです。捕まる前に、更生を促しましょう」

「聞こえていたか?」

「うん・・・・」

「ありがとうございました」

浮竹は電話を置くと、京楽に正座するように命令した。

しょげたかんじで、床に正座した京楽。

がみがみがみ。

3時間に及ぶお説教を受けた。

そして、確信に触れる。

「本当に、お前じゃないんだな?」

「誓うよ。僕の全てにかけて」

「京楽の全てなんてどうせ変態の塊だから、誓われてもな」

「酷い!僕とのことは遊びだったのね!」

「あーはいはい。行くぞ」

「何処へ?」

京楽を立ち上がらせて、京楽がもっていた黒いコートをごみ箱に捨てて、浮竹は言った。

「見回りだ。犯人を俺たちの手で捕まえようじゃないか」

今、ちょうど夕方の6時20分だった。

「手分けした方が早いか・・・いやでも、露出魔から更に変態行為にでるかもしれない。ペアで動こう」

二人して、学校内、校庭、体育館、道場と見回るが異常なし。学院の外に出て、捜し歩く。

結局、その日が成果は得られなかった。

それから1週間見回りを続けたが、被害者が3人増えるだけだった。

「くそ、早く見つけないと・・・」

新しく被害にあった女子生徒は、鋏で髪を切られたらしい。

思っていた通り、悪化している。

このままでは、傷害沙汰や襲いかかってきたりしそうだ。

教師も、張り込みを続けた。

6時半~7時にかけて、外に一人で出る生徒はいなくなった。

「きゃああああああ!!誰かきてーーーー!」

たまたま近くを通っていたら、悲鳴が聞こえた。

京楽と浮竹は頷きあい、飛び出す。

「な、なんだ貴様らは!」

フルチンのおっさんだった。黒いコートを着ていた。

「今いいところなんだ、邪魔するな!」

手には、ナイフのような刃物を持っていた。

「京楽、女子生徒を頼む!」

こくりと頷き、泣いている女子生徒を抱き上げる。

「おんやぁ?君、男の子かい?女の子じゃないの?かわいいねぇ、俺とめくるめく愛の・・・」

ゴス。

京楽が怒りに怒って、変態の股間を後ろから蹴った。

「もぎゃああああ」

ガードするものもなかったので、変態はその場にで蹲って股間を握りしめていた。

「君、教師を呼んでこれるかい?」

被害にあった女子生徒にそう言うと、女子生徒は強くうなずいた。

「職員室にいって、先生呼んできます!」

浮竹は、念のためにもっていたロープで変態をしばりあげた。股間はみたくないので、コートのボタンを全部しめさせた。

「いい匂いがするねぇ、甘い花の香だ。かわいいねぇ、拘束プレイか。それもいいねぇ」

変態には、ロープで縛りあげることもご褒美になるらしい。

浮竹は、少し肩より長くなった髪を揺らして、微笑んだ。

「・・・・・・死ね」

ドロップキックを顔面に食らわせた。

鼻血を出して倒れたところに、教師たちがかけつけてくる。

「大丈夫かい、浮竹君!」

「浮竹君、京楽君、やりますね!教師が総動員して見つけれなかった露出魔を捕縛するとは!」

教師たち全員に褒められて、京楽はまんざらでもなさそうだった。浮竹は優等生で通しているので、教師受けがいい。

「実は、二人ほどの生徒が、京楽君が浮竹君の前で黒いコートを着ていて中身を見せていたという、変態行為をしているのでないかという相談事があったんだが、杞憂だったようだ」

びくりと、京楽は知らないふりをする。

浮竹は、京楽の手をとって、自室に戻っていく。

「これに懲りたら、もう露出魔なんてやめろよ」

「うん」

次の日から、露出狂はいなくなった。

でも、浮竹のパンツをかぶって、今まで盗んできたパンツの海にダイブして、幸せそうな声をあげる京楽がいた。

「俺のパンツ・・・・こんなに・・」

「僕の宝物だよ!」

「道理でパンツが少なくなるわけだ。こんなにとっていたとは・・・・この変態がああああ!破道の4、白雷!」

「あぎゃああああああああ」

鬼道を受けて、黒焦げになる京楽がいたとさ。


拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(11/28)
(11/28)
(11/27)
(11/26)
(11/25)
"ココはカウンター設置場所"