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黒猫の皇妃9

ルキアが、一護と出会ってから2年が経とうとしていた。

ルキアは、一護の政治の補佐も行っていた。

ある日、賑わう港町に一護と視察に訪れると、ちょうど大きな海賊船が港を襲撃してきた。

一護とルキアは騒動で離れ離れになり、一護には浮竹と京楽もついていたので、心配はなかったのだが、ルキアは剣の腕で海賊に捕まった人々を解放していく最中、燃えるような赤い髪の青年に出会い、剣の腕で負けた。

「殺せ」

「俺は女子供は殺さねぇ。皇帝、黒崎一護の寵姫、朽木ルキアだな?」

「そうだ」

「人質になってもらう。何、おとなしくしていれば手はださねぇよ。身代金もらったら、ちゃんと無事解放する」

「本当か」

「俺は嘘はつかねぇ。俺の名は阿散井恋次。赤髪海賊段のリーダーだ]

ルキアは、恋次と出会った。

恋次は、ルキアを丁重に扱った。

ルキアは、一護と京楽と浮竹以外の男性から、あまり親密に接することはなかった。一護との交渉が難しくなっている中、涙を零すこともなく、凛としたその姿勢に恋次が惚れて、ルキアを口説きはじめた。

「ルキア、俺のものにならねぇか」

「無駄だ。私は一護の寵姫で、一護のものだ」

「その一護は、お前を見捨てたぜ」

「嘘だ!」

「じゃあ、なんですぐに身代金を支払わねえんだ?」

「それは‥‥分からぬ」

ルキアは、黒い猫耳をへにゃりとさせる。

「俺のものになっちまえよ、ルキア」

1カ月以上にも及ぶ、海賊としての暮らしの中で、ルキアの心に恋次が入りこむ。

「一護‥‥‥早く、迎えにきてくれ」

一方、一護は今すぐ身代金を支払いたいところだったが、その膨大な額に手間取り、家臣たちの大反対もあって、武力でルキアを取り戻すことになった。

「皇帝軍の船がきたぞおおお。交渉は決裂だぁ!」

「一護、何故だ。何故、すぐに迎えにきてくれぬ」

「もう、見捨てられたんだよ、おめぇは。俺のものになっちまえ」

乱暴に口づけられて、ルキアはアメジスト色の瞳を見開き、恋次をビンタする。

「おお、気がつぇぇことで。ますます俺の好みだぜ」

「一護、一護!」

ルキアは、恋次に迫らて、甲板に身を乗り出し、後ろに続く皇帝の海軍を見る。

「私はここだ!」

「おいルキア、あぶねーから船室に入っとけ」

「私はここだああああ!」

ルキアのありったけの叫びに、海軍の船に乗っていた一護が叫ぶ。

「ルキア!助けにきた!!」

「一護!」

「ちっ、囲まれたか。仕方ねぇ、ずらかるぞ。帆をはれ!」

「私は、一護の元に戻るのだ!」

「おい、ルキア”!!」

恋次が止める間もなく、ルキアは海に飛び込んだ。

それを見ていた一護も、海に飛び込む。

「ちっ、仕方ねぇ。浮き輪をなげてやれ。皇帝の寵姫を殺すわけにはいかねぇ」

ルキアは、泳げなかったので、浮き輪に掴まる。

海軍が、ルキアと一護を救出している間に、恋次の船の海賊船は海の彼方に去ってしまった。

「ルキア!ルキア!」

「一護!」

海軍の船に拾われた一護とルキアは、久しぶりの再会を喜ぶ前に、一護にルキアは思い切り抱きしめられた。

「苦しいぞ、一護」

「身代金が膨大すぎて、払えなかった。税をあげるわけにもいかず、お前を救い出すのに1か月もかかちまった。何もされてないと、俺は思いたい」

「何もされていないわけではないが、ほぼ無傷だ」

「何されたんだ!」

「キスを、恋次に」

「あの海賊の頭にか」

「そうだ」

「ぶっ殺す」

「待て、一護。そんな理由で、海軍で戦争など起こすな」

「けど」

「私は無事に戻ってきたのだ。それでも、不満か?」

「そんなわけじゃねーけど、お前を攫った海賊が許せない」

一護は、怒っていた。

「海賊の首に懸賞金をかければよかろう。まぁ、恋次という男、そう悪そうには見えなかったが」

「ばか、拉致られたんだぞ」

「でも、扱いは丁重だった」

「まぁ、ルキアが無事なら戻るか。海での暮らしはもうこりただろ?」

「ああ。湯あみがしたい。体をふくだけでは、どうにも‥‥」

一護は、港につくと宮殿まで帰らず、宿をとった。

「一緒に湯あみしようぜ。宮殿まで、待てないだろ?」

「うむ」

湯あみしながら、久しぶりに二人は肌を重ね合う。

「んあっ、お湯が、中に‥‥‥」

「ああ、ルキアの中に入るの、久しぶりだ」

「んんっ」

ちゃぷんと、動いで湯があふれる。

一護はルキアを下から貫きながら、揺さぶった。

「あああ、深い」

「お前のここ、俺をもっと欲しいっていってる」

「あ、一護。もっと、欲しい」

ルキアは、淫らになるのは一護の腕の中だけだ。

秘所を抉られ、Gスポットを刺激されて、同時に陰核をつまみあげられて、ルキアは潮をふいていってしまった。

「あああああ!」

「ルキア、すげぇいい。もっと、欲しいか?」

「あ、もっと‥‥‥」

「俺の寵姫は、淫乱だな。清楚なのに」

「こうさせたのは貴様であろう。あああ、またくる‥‥いっちゃう」

「何度いってもいいぜ」

結局、二人はのぼぜた。

「風呂の中でするもんじゃあねぇな」

「同感だ」

冷たい果実ジュースを飲みながら、うちわで風をあおぎながら、二人は体の火照りがおさまるのを待って、宮殿に戻るのであった。



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