21話補完小説
たくさんの滅却師に囲まれながらも、一護は遠くを見ていた。
「なんだ・・・あの光は?」
自分がやってきた、霊王宮から尸魂界に続く道に光が見えた。
「行くぞ、全ての息子たちよ。私と共にあれ」
ユーハバッハは、歩き出す。
霊王宮に向かって。
「黒崎一護。私の声が届いているだろう。黒崎一護。我らを光の下に導きし者よ。感謝しよう」
「どういう意味だ」
「お前のお陰で、私は霊王宮へと攻め入ることができる!」
零番隊の髪と骨で作った衣服は、72層になる障壁を貫いていける。しかし、その頑丈さ故に。
「その絶大な防御力ゆえ、お前の突破した72層の障壁は、その後6000秒の間閉ざすことができぬ!」
一護は走り出す。
ユーハバッハを止めるために。
けれど、行く手を滅却師たちに囲まれる。
「こいつらは、遠さねぇ」
恋次が、一護に一撃を放とうとしていた滅却師を止める。
「詳しいことは知らねぇが、滅却師の親玉とは因縁があるんだろ?ゆずってやるよ。おめぇの仕事だ」
「恋次・・・・・・」
一護は、恋次に背を向けて走り出す。
それを滅却師たちが止めようとする。
「かっこつかねぇから、何度も言わせんじゃねぇよ。通さねえっていったろ」
恋次、ルキア、白哉、一角、弓親、修平が、滅却師たちの前に出た。
一護はすでに瞬歩で駆け出している。
「ユーハバッハ!」
追いついた。
一護は斬魄刀を手に、ユーハバッハの間合いにまで入ろうとする。
「来たか、黒崎一護」
その間を割ったのは、滅却師の弓矢。
「石田、なんでお前が!?」
ユーハバッハを守るように、雨竜は弓を構えた。
「帰れ、黒崎一護。お前には、陛下を止めることはできない」
「何言ってんだよ、石田・・・・・」
「帰れ。命を無駄にしないうちに」
「なんでそこにお前が居るんだって聞いてんだよ!」
一護の叫びに、雨竜は弓を再度構えた。
「光の雨(リヒト・レーゲン)」
ズガガガガガ。
雨のように一護に降り注ぐ。
かわすことをしなかった一護に、弓矢が突き刺さる。
そこへ、虚圏からやってきた織姫と茶虎が、二人の間に割って入り、織姫の結界で雨竜の弓の雨は一護にそれ以上届くことはなかった。
「石田君・・・・・」
織姫を見て、雨竜はふいっと目を反らす。
「行くぞ、雨竜。別れは済ませたか」
「はい」
「永劫の別れになるぞ」
「承知の上です」
「石田あああああああ!!!」
一護の叫びが、雨竜の耳に届く。
(ああ・・・・最後だと、思ってくれて構わない。僕は、僕の手でユーハバッハを・・・・)
殺す。
ただそれだけのために、ユーハバッハの血を飲み同胞(はらから)となった。
黒崎と対立することになるとしても。
滅却師の不始末は、滅却師で消す。
「石田ああああああ!」
さよならだ、黒崎。
ふっと悲しい顔をして、一護を見る。
一護は、雨竜にむかって手を伸ばす。
その距離は届かない。
ユーハバッハと雨竜は、霊王宮へと消えていくのだった。
「なんだ・・・あの光は?」
自分がやってきた、霊王宮から尸魂界に続く道に光が見えた。
「行くぞ、全ての息子たちよ。私と共にあれ」
ユーハバッハは、歩き出す。
霊王宮に向かって。
「黒崎一護。私の声が届いているだろう。黒崎一護。我らを光の下に導きし者よ。感謝しよう」
「どういう意味だ」
「お前のお陰で、私は霊王宮へと攻め入ることができる!」
零番隊の髪と骨で作った衣服は、72層になる障壁を貫いていける。しかし、その頑丈さ故に。
「その絶大な防御力ゆえ、お前の突破した72層の障壁は、その後6000秒の間閉ざすことができぬ!」
一護は走り出す。
ユーハバッハを止めるために。
けれど、行く手を滅却師たちに囲まれる。
「こいつらは、遠さねぇ」
恋次が、一護に一撃を放とうとしていた滅却師を止める。
「詳しいことは知らねぇが、滅却師の親玉とは因縁があるんだろ?ゆずってやるよ。おめぇの仕事だ」
「恋次・・・・・・」
一護は、恋次に背を向けて走り出す。
それを滅却師たちが止めようとする。
「かっこつかねぇから、何度も言わせんじゃねぇよ。通さねえっていったろ」
恋次、ルキア、白哉、一角、弓親、修平が、滅却師たちの前に出た。
一護はすでに瞬歩で駆け出している。
「ユーハバッハ!」
追いついた。
一護は斬魄刀を手に、ユーハバッハの間合いにまで入ろうとする。
「来たか、黒崎一護」
その間を割ったのは、滅却師の弓矢。
「石田、なんでお前が!?」
ユーハバッハを守るように、雨竜は弓を構えた。
「帰れ、黒崎一護。お前には、陛下を止めることはできない」
「何言ってんだよ、石田・・・・・」
「帰れ。命を無駄にしないうちに」
「なんでそこにお前が居るんだって聞いてんだよ!」
一護の叫びに、雨竜は弓を再度構えた。
「光の雨(リヒト・レーゲン)」
ズガガガガガ。
雨のように一護に降り注ぐ。
かわすことをしなかった一護に、弓矢が突き刺さる。
そこへ、虚圏からやってきた織姫と茶虎が、二人の間に割って入り、織姫の結界で雨竜の弓の雨は一護にそれ以上届くことはなかった。
「石田君・・・・・」
織姫を見て、雨竜はふいっと目を反らす。
「行くぞ、雨竜。別れは済ませたか」
「はい」
「永劫の別れになるぞ」
「承知の上です」
「石田あああああああ!!!」
一護の叫びが、雨竜の耳に届く。
(ああ・・・・最後だと、思ってくれて構わない。僕は、僕の手でユーハバッハを・・・・)
殺す。
ただそれだけのために、ユーハバッハの血を飲み同胞(はらから)となった。
黒崎と対立することになるとしても。
滅却師の不始末は、滅却師で消す。
「石田ああああああ!」
さよならだ、黒崎。
ふっと悲しい顔をして、一護を見る。
一護は、雨竜にむかって手を伸ばす。
その距離は届かない。
ユーハバッハと雨竜は、霊王宮へと消えていくのだった。
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