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もはや始末書も

「日番谷隊長・・・・・・・」

そう言って現れた浮竹は、目元を朱くして泣きはらした目をしていた。

「どうしたんだ、浮竹」

「実家で飼っていた犬の「春水」が死んでしまったんだ」

「あの、例の春水か?十四郎に子供産ませたっていう、雄犬の黒柴か」

「そうなんだ。たまに帰郷すると時にかわいがっていたんだが・・・腫瘍ができて、手術してもったんだが、悪性で・・・・」

また、ぽろりと涙を零す。

よほどかわいがっていたんだなと、日番谷は思った。

「日番谷隊長~~~~~~」

ぞくりとする、霊圧を感じで振り返る。

「なんだ京楽!」

「浮竹を泣かせたね!」

花天狂骨を手に、京楽は怒っていた。

「な、違う!」

日番谷は斬魄刀を、抜刀する。

「京楽、ちゃんと浮竹から話を聞け」

「話を聞こうとしても何もいわないし、君のとこにきたら泣き出したから、君の何かが、浮竹を泣かせたんでしょ?」

「違う!蒼天に座せ、氷輪丸」

始解された花天狂骨を相手にするには、日番谷も始解するしかなかった。

「ちゃんと、浮竹から話を聞け!おい、浮竹!」

「え?二人とも、どうしたんだ。斬魄刀なんて解放させて?」

「え?日番谷隊長が、君を泣かせたんじゃないのかい?」

「え?」

「え?」

日番谷は、氷輪丸を鞘にしまった。

「こんな時に松本はいやがらねぇし」

浮竹は、ちゃんと説明をした。犬の春水がなくなったこと、とても可愛がっていたので、泣いてしまったこと。

「なんだ、そうなら最初からそう言ってくれればいいじゃない」

「お前とは、口を聞きたくなかったからだ」

「ええっ、どうしてだい」

京楽の慌てぶりは、日番谷には面白かった。

茶をすすっていると。

「昨日、嫌だっていったのに騎乗位のまま!」

ブーーーーー!

日番谷は、茶を吹き出した。

「お前ら、痴話げんかなら他所でやれ!」

「聞いてくれ、日番谷隊長。俺は騎乗位が嫌いなんだ、それなのに京楽が!」

「いいじゃないの、たまには。君だって、あんなに気持ちよさそうにしてたじゃない」


「・・・・・・・蒼天に座せ、氷輪丸ーーーーーーー!!


「一体何事!?」

今頃になって、松本が現れた。酒の飲みすぎで、執務室の奥の隊首室で寝ていたのだ。

「隊長、一体・・・・・・?」

半壊した、執務室に言葉も出ない様子で。

「また、いつもの二人組だ」

はぁと、溜息をつく。

「また始末書かかねーと・・・・・・」

日番谷は、もう何枚も同じことで始末書を書いてきた。この際それが1枚や2枚増えたところでかあまり変わらないと思うのだった。






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