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花街夜話番外編2

完全パラレル 8番隊隊長京楽×色子浮竹

花街夜話本編https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18440048

番外編https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18449627

を読んだ後にお読みみください

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「翡翠」

そう呼ばれて、浮竹は京楽にすり寄った。

「京楽。また来てくれたのか」

13歳の浮竹は幼く、まだ京楽に初めて抱かれただけだった。京楽が店の主人に金を出しているので、浮竹は他の色子のように、別の男に体を売る必要がなかった。

浮竹は、色子の年齢としては若すぎず年を取り過ぎずで、ちょうと売り盛りの次期だった。

廓の主人にしてみれば、もっと大勢の男に浮竹を抱かせて、もっと金をというところであろうが、京楽から他の男に指名されないようにと大金を握らされていたし、京楽は護廷13隊の8番隊隊長である。

そんな立場の、おまけに上流貴族である京楽に逆らうことなどできない。

「主人、今日は翡翠を外に連れていくけど、構わないかい」

「はいはい、できれば夜になるまでに帰ってきてくださいね」

「おいで翡翠」

上等な女ものの着物を着せられた浮竹は、化粧はせずに、髪に翡翠の髪飾りして京楽の隣を歩く。

花街の外に行こうとする。

「あ、通行手形がないと・・・・・」

「大丈夫、僕に任せておいて」

花街の出入りは、色子や遊女の足抜けがないように厳しく監視されている。

通行手形をもたない浮竹には、外の世界などいけないはずなのに。

「さぁ、おいで翡翠」

京楽に頭(こうべ)を垂れる、門番たちを恐る恐る見ながら、花街の外にでた。

「うわぁ」

花街も人が多かったが、その場所はもっと人が多かった。瀞霊廷でも、3つの指に入る貿易都市だった。

「あそこの料亭で食事をとろう」

「え、でもあんな高そうな店」

「僕は上流貴族だよ?金の心配なんてしなくていいから」

料亭にあがると、高級食材をふんだんに使った鍋を出され

「カニだ・・・・こっちはフグ・・・・」

尸魂界に海はない。現世でとれたものが流通する尸魂界では、海鮮物はとにかく高い。庶民が手のだせそうな安い魚もいるが、カニとフグは高級と有名だった。

「好きなだけ、食べていいから」

京楽に、さぁと勧められて、まずはカニを食べてみた。生きてきた中で、カニを食べるのは初めてだった。

その美味しさに驚く。

次にフグのてっちり鍋を食べてみる。これもまた美味しかった。

「俺は、こんなに美味いもの食べたことがない」

ぽろりと涙を零すと、京楽が焦った。

「どうしたの、どこか痛いの?」

「京楽が優しすぎて、涙が止まらない」

食事をなんとか終えても、浮竹は涙を零していた。

「俺は、こんなに優しくしてもらったことがない」

廓では、熱を出してろくに働けないと、異物扱いだった。足抜けを2回しようとしたせいもあるし、下級ではあるが貴族ということで、他の色子たちとも馴染めなかった。

京楽は、浮竹の頭を撫でて、泣き止むまで待ってくれた。

「すまない京楽。泣いて迷惑をかけた」

「いいんだよ、翡翠。泣いてスッキリしたかい?」

「ああ」

そのまま、街を見回って、簪や髪飾り、着物を買ってもらった。どれも金のかかる一級品ばかりだった。

荷物は、数日後廓で受け取ることになっていた。

その日は、京楽は浮竹を抱かず、ただ一緒に話をして外で遊んで、そのまま廓に帰ってきた。

「帰りたくない・・・・・・」

「翡翠、もう少ししたら、君を身請けするかもしれない」

「え」

「このままこの廓にいたら、君はいつか違う男に穢されてしまう気がする」

「京楽になら、身請けされてもいい」

浮竹は本気で京楽に夢中になっていたし、京楽も京楽で、年の差もあり色子という問題もあったが、関係なく本気で浮竹を愛し、慈しんでくれた。

「今日はもう帰るから」

「京楽!」

京楽黒い長い髪をひっぱって屈ませて、舌を入れるキスをした。

「翡翠、君って子は・・・・そんなこと、どこで覚えたんだい」

「この前、京楽に抱かれた時に覚えた」

「誰にでもしちゃだめだよ。僕以外にしちゃだめだからね」

「分かっている」

京楽を見送った。

その翌日、この前貿易都市を歩いて買ったものが届いた。

「うわあ、どれもいいな。生意気だお前!新入りのくせに!」

色子の先輩が、浮竹のためにと贈られてきた髪飾りや簪、着物を勝手にとっていった。

「返せ!京楽からもらった大事なものだ!」

「お前みたいな出来損ない、戯れに寵愛をいただいてるだけじゃないか」

かっとなって、先輩の色子を殴った。顔を殴って、その色子と周囲の色子が、怒りを滲ませる。

「売り物の顔に、よくも怪我をさせてくれたな!」

「やっちまえ」

「生意気なんだよ!」

簪を手に、色子の一人がそれを振り上げる。

ザシュ。

嫌な音がして、浮竹の頬が深く切れた。

「おい、やべぇんじゃないの。京楽さまのお気に入りだぞ」

「俺、知らないっと」

「僕も知らないもんねー」

「待てよ!俺を置いていくな!」

着物に血が滴ってしまった。逃げた色子たちは、簪や髪飾りを放りだしていった。

顔に傷をつけられたことよりも、贈られてきたものが無事であると知って安堵した。

「この着物は、一度洗わないと・・・・」

上等な絹でできていたが、頬から流れ出す血で汚れてしまった。

「翡翠、京楽様がきているぞ」

「はい」

浮竹は、顔の怪我の手当てもせずに京楽の元にいった。

煙管煙草で紫煙をあげていた京楽は、浮竹の頬の傷をみて、煙管を落とした。

「どうしたの!誰にやられの!まさか、椿姫!?」

「違う。先輩の色子に、この前京楽に買ってもらって、贈ってこられたものを盗られそうになって、殴ったら簪で・・・・」

「ちょっと主人、おおい主人」

「どうなさいました京楽様・・・・翡翠なんだその怪我は!早く手当てを!傷が残っちゃ大変だ!」

浮竹は、消毒されてすぐに怪我の治療を受けた。

「傷跡が残るようなら、4番隊の子を呼んでくるからね・・・・それより、君に怪我をさせた色子は、このうちのどの子?」

店の色子を全員そろえさせた。そして、浮竹は自分を傷づけた色子を指定しなかった。

「もう終わったことだから」

「君って子は・・・・・」

きっと、浮竹がこの子が犯人だといったら、その子は酷い折檻を受けるだろう。そこまで、なってほしくなかった。
色子たちを解散させて、京楽は浮竹を抱き上げた。

「主人、褥を借りるよ」

「はい、奥の座敷に用意してあります」

奥の座敷にいくと、夕飯と酒が置いてあった。まずは夕飯を食べて、浮竹にお酌をしてもらって酒を飲む。

「君も飲むかい?」

「飲んでいいのか?俺はまだ成人していないが」

「ものもためしだよ。一度飲んでごらん。このお酒はきついから、こっちのお酒を」

「甘い・・・・」

その味が気に入って飲んでいたら、浮竹は酔ってしまった。

「こらー京楽ー。俺を抱け」

「酒癖悪かったのか・・・・飲ませないほうがよかったね」

「いいから、抱け」

京楽の着物を脱がせていく浮竹に、京楽もその気になった。

「おいで、翡翠」

「あっ」

触れるだけの口づけは、やがて激しいものに変わり、舌を絡めあった。

まだ幼い浮竹の肢体をまさぐって、京楽は全身の輪郭を確かめるように愛撫すると、浮竹の花茎を口に含んだ。

「ああっ」

直接の刺激に弱い浮竹は、すぐに精液を放ってしまった。

「潤滑油・・・・いつものと違うけど、いいかな」

「早く、来い」

指を潤滑油で濡らして、浮竹の蕾に指をいれる。数本いれて指をばらばらに動かすと、一つが前立腺に触れた。

「ああ・・・・・・」

そこばかりを必要にいじられて、若い浮竹は二度目の精液をはいた。精通を迎えてまだ間もないので、量は少なかった。

「入れるよ。いいかい?」

「いいから、来い・・・・・・」

京楽の熱が、とろとろにとけた蕾に当てられる。

「ああああああ!!「」

一気に貫かれて、幼い体はそれでも反応した。

「あ、あ、あ」

京楽の刻む律動にのって、声が漏れる。それをなんとかしとうと口を塞ぐと、浮竹にキスを何度もされた。

「ううん」

口の中に指をつっこまれ、乱暴にかき回される。

「声、我慢しないで。君の感じてる声は耳にいい」

「ああっ」

突き上げてくる角度が変わって、繋がったまま体位を変えられた。

「ひうっ」

「ここがいいの?」

「ひあっ」

前立腺をすりあげて、最奥までたたきつけると、浮竹は三度目の精液を放った。

「僕も、出すよ・・・・・」

「中でだぜ、俺の一番奥で」

「本当に、君は誘うのがうまいね」

浮竹の最奥を貫いて、京楽も果てた。

京楽はまだ一度しか果てていないので、もう一度抱かれた。浮竹はオーガズムでいくということを、幼い体で知ってしまった。

「んあっ」

貫かれて、揺さぶられる。

「あうっ」

二度目の精液を腹の中でぶちまけられて、そこで浮竹の意識が途切れた。

気づくと、体を清められて、布団の上で京楽の腕の中で眠っていた。

「お前はもう、俺のものだ」

「それはこちらの台詞だよ、翡翠」

京楽は起きていた。浮竹が身動ぎした時に起きたのだ。

「店の店主によく言いくるめておくから。もう、喧嘩なんてしちゃだめだよ」

「売られたら、買う」

「もうこの子は・・・・・・・」

頭を撫でられて、頬の傷を触られた。医者に診せたのだが、傷跡は残らないそうだ。残ったら、京楽は本気で4番隊の死神を連れてきて、回道で治そうと考えていた。

「また明日くるからね!」

「待ってる。いつまでも、待ってるから」

それから数週間後。

椿姫の姦計にかかり、京楽以外の男に穢された浮竹は、もうこの廓に置いておけないと浮竹を身請けすることになる。

浮竹を穢した男たちは半死半生の目にあわされて、それを企てた椿姫は京楽に身請けされるが、病もちの最低ランクの廓に売りとばされ、その後風の噂で、梅毒にかかり脳にまでまわって自殺したらしい。

「おいで翡翠・・・・じゃなかった、十四郎」

身請けされたことで、本当の名、浮竹十四郎という名を明かしたが、時折京楽は翡翠と言い間違える。

「別に、翡翠でもいい。けっこう気に入ってる名だから」

「十四郎、もう15でしょう。廓でのことは忘れなさい」

「でも、俺は色子になってとよかった。京楽と出会えたから」:

「十四郎・・・・・愛してるよ。僕だけの翡翠」

「俺も愛してる、春水」

その後、浮竹は霊圧があるとのことで学院に進み、死神となって京楽の傍にいるのだった。







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