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小説掲載プログ
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わかめちゃん

「うーん。こうでもない・・・・・こうでもない・・・・」

暇を持て余していた浮竹は、雨乾堂の外にでて、盆栽をいじっていた。

「浮竹。僕と盆栽とどっちが大事なの」

同じく暇を持て余していた京楽が遊びにきていたが、することもないので盆栽をいじっていた。

「盆栽」

「酷い!僕とのことは遊びだったのね!」

泣き真似をする京楽を無視して、盆栽をいじる。

枝きり鋏でパチンと切れば、切りすぎた。

「京楽のせいだぞ!盆栽を切りすぎたじゃないか!」

「なんで僕のせい!?」

「もういい、次の盆栽だ」

パチンパチンと切っていたら、丸坊主になった。

「おかしいな?」

次の盆栽に手をかける。

今度は控えめに、切ってみた。

ちょうどよいかんじに仕上がって、浮竹は満足したが、京楽が横から鋏をいれた。

パチン。

ぼとっと枝が落ちる。

「これくらいしたほうがスッキリするよ」

せっかく綺麗に揃った盆栽の右半分が、なくなった。

「京楽、お座り!」

「何それ!僕は犬かい!?」

でも、その場で正座した。

「せっかくいい感じで仕上がったてたのに!」

蹴りを入れられて、京楽は地面に体を投げ出して泣き真似を始めた。

「酷い!盆栽と僕とで盆栽を選ぶ浮竹が酷い!僕を弄んだ!」

じーーー。

視線を感じて振り返ると、日番谷がいた。

「暇だから、遊びにきたら変態ごっこか。すまん、邪魔したな」

「待ってくれ」

浮竹が呼び止める前に、京楽がかさかさと移動して、日番谷の足首をとらえた。

「君も一緒に盆栽で・・・・・・」

「うわあああああああ、来るなああああ!!」

日番谷は、エクソシストのような動きをする京楽に恐怖を感じた。

「ぎゃああああああああ」

日番谷は、京楽に捕まった。

「捕まえた」

にやり。

笑みを刻む京楽に蹴りをいれる。

「なんか僕の扱い、みんな酷くない!?」

「素直に立って移動すればいいだろうが」

浮竹の最もな意見に、日番谷が同意する。

「京楽は、いつもこうなのか?」

「いや、今日は特に酷いな。まぁ、俺が構ってないせいだろうが」

「構ってやれよ」

「盆栽をいじるのに忙しい」

暇で始めたた盆栽いじりに、熱中していた。

「まぁ、日番谷隊長が遊びにきてくれるなんて珍しいから、この辺にしとくか。茶を入れるから中に入ってくれ」

「ああ」

「僕のことは無視!?酷い、僕とのことは遊びだったのね!」

京楽も、日番谷と一緒になって雨乾堂にはいってきた。

湯呑は2つ。

浮竹は、自分と日番谷の分の茶をいれた。

「僕の分はないの!?」

「仕方ないなぁ。清音ーーーー。湯呑1つもってきてくれ」

「はーい隊長!」

できる3席は、すぐに湯呑と、そして茶菓子を数人分用意して現れた。

「あら、日番谷隊長が雨乾堂にくるなんて珍しいですね!」

「まぁ、暇だし近くにきたら寄ってみただけだ」

新しい湯呑に、玉露の茶を入れる。

茶菓子はわかめ大使であった。

「わかめ大使・・・・お前、好きだな」

「ああ、味はいいからな。見た目はあれだが。定期的に白哉のところにいって買ってきてる」

「僕もいってるよ~。荷物持ちで」

京楽は、入れられたお茶をのみながら、わかめ大使を食べた。

浮竹は京楽の頭を撫でた。

それだけで、京楽は満足してしまった。

ちょろいな。日番谷も浮竹も思った。

「こっちが新開発のわかめちゃん・・・・・・・白あんこなんだ」

わかめ大使を少しかわいくしたかんじのお菓子を出す。

「ふーむ。悪くはないな。見た目はあれだけど」

日番谷が素直な意見をする。

「白あんこ合うんだよな、これ。わかめちゃん・・・・・・・・・・」

浮竹が、2個目のわかめちゃんを食べる。

「和風菓子ってところがいいと思うけど、見た目がねぇ」

京楽も、わかめちゃんを食べた。

「「「うーーーん、見た目が」」」

はもった。

その後、日番谷もわかめ大使とわかめちゃんを白哉から買うようになって、浮竹と京楽の他にも浸透したと喜ぶ白哉の姿があったとかなかったとか。

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