ポッキーゲーム
「好きだよ」
「俺も好きだ」
「愛してるよ」
「俺も愛してる」
抱き締めあい、キスをする。
愛を囁くのはいい。問題は場所だった。
ここは10番隊執務室。つまりは日番谷の仕事部屋だった。
「お前らなぁ、愛を確かめ合うのはいいが、他所でやれ」
「気にするな、日番谷隊長!」
「思いっきり気になるわぼけ!」
「日番谷隊長。ポッキーをあげよう。雛森副隊長とポッキーゲームをするといい」
そう言って、浮竹はポッキーを懐から出した。
「ポッキーは現世のお菓子だろ。なんだ、ポッキーゲームって」
「こうやって」
浮竹が、ポッキーを銜える。その先を、京楽が銜えた。ポリポリと食べあって、最後はキスになった。
「こうする、ゲームだ」
「んなこと雛森とできるわけないだろう!蒼天に座せ氷輪丸!・・・あれ?氷輪丸?」
浮竹と京楽を見ると、ニヤリと笑っていた。
「お前らか!お前らの仕業か!」
「何、ちょっと範囲結界をね」
「俺は、反対したんだがな・・・・・」
でも、言葉のわりには浮竹も楽しそうであった。
構築するには数日の期間がいる。それをわざわざ日番谷の10番隊執務室で、本人に気づかれないように展開するには骨が折れた。
わざわざそんなことしなくてもいいだろうと、浮竹も京楽も思ったけど、いつも氷輪丸を向けられるので、たまにはいいかとほくそ笑みながら結界を作った。
「いやあ、いい顔するねぇ日番谷隊長!」
京楽が、ざまぁみろと言いたそうな顔をしていた。
「始解と卍解させ封じてしまえば、日番谷隊長は恐るるに足りない。ただのお子様だ」
京楽のものいいに、カチンときて抜刀したままの氷輪丸で切りかかった。
「たとえ始解や卍解ができなくとも、お前みたいなおっさん!」
京楽と日番谷は、何度も切り結びあったが、体格で不利の日番谷が圧され気味になりだした。
「京楽も日番谷隊長も、まぁ落ち着け」
一人、浮竹が勝手にお茶をいれて茶菓子を食べていた。
「浮竹、お前も一枚かんでいるんだろ!」
「まぁまぁ」
「全く、こんな時に限って松本はいねぇし」
「乱菊ちゃんがいたならいたで面白いけど、日番谷隊長を単独でからかうにはやっぱり結界くらいないとねぇ」
「からかうためだけに、こんな大がかりな結界を作ったのか」
「そうだよ。僕たち、けっこう暇人だから」
「暇人すぎるだろ!」
「否定はしないな」
浮竹が、お茶菓子のわかめ大使の足を食べていた。
「浮竹、ポッキーゲームするぞ。お前と」
「ええっ、日番谷隊長!?」
京楽が慌てだす。
「俺は別に構わないが・・・・いいのか、日番谷隊長」
「誰かさんをぎゃふんと言わせるには、これに限る」
日番谷がポッキーを銜えた。その端を、浮竹が銜える。
ポリポリポリ。
「だめだよ!」
途中で邪魔をされて、ポッキーが折れた。
「ふふふ。京楽の最大の弱点、見つけたり」
「ん?」
浮竹は何も分かっていないようだった。
日番谷は、浮竹の白い髪を手にとって口づけた。
「ぬあああああ、お子様の分際で!」
「なんだと、このおっさんの分際で!」
「このまだあそこに毛も生えてないようなガキンチョのくせに!」
「けつ毛がボーボーで、あそこの毛と臍から下のギャランドゥが濃いおっさんが!」
お互い霊圧を極限にまで高めあっていると、結界が耐えきれなくなってパリンと割れた音がした。
「ガキンチョ!」
「くそおっさん!」
二人は言い争いを続ける。
そして、結界が壊れたことに気付いた日番谷が、京楽に氷輪丸を向けた。
「卍解!大紅蓮氷輪丸!」
結界で邪魔されて放てなかった分の霊圧を極限にまでの濃縮した一撃が、京楽に襲いかかる。
「なんの!」
瞬歩で交わすが、浮竹のことを失念していた。
「危ない、浮竹!」
浮竹は、日番谷にひっぱられて、宙にいた。
「返してほしければこっちまでこい」
「このガキンチョめ!」
京楽が高く跳躍すると、そこに巨大な氷の龍が現れた。
「のああああああああああ!」
どんがらがっしゃん。ひゅるるるるるーーー。
氷の龍の一撃を受けて、彼方にまで飛んでいく京楽。
「あ、おい京楽。何楽しそうなことしてるんだ!」
浮竹には、加減した氷の龍がぶつかってきた。
「ぬあああああああああ!」
ひゅるるるるるーーーー。
二人とも飛んでいったのを確認して、卍解を解いて氷輪丸を鞘にしまう。
執務室は、全壊だった。
「またやっちまった・・・・・・」
床に、ポッキーがまだ入った箱が落ちていた。
「ポッキーゲームか・・・・・」
後日、ポッキーゲームをする日番谷と雛森の姿があったという。
「俺も好きだ」
「愛してるよ」
「俺も愛してる」
抱き締めあい、キスをする。
愛を囁くのはいい。問題は場所だった。
ここは10番隊執務室。つまりは日番谷の仕事部屋だった。
「お前らなぁ、愛を確かめ合うのはいいが、他所でやれ」
「気にするな、日番谷隊長!」
「思いっきり気になるわぼけ!」
「日番谷隊長。ポッキーをあげよう。雛森副隊長とポッキーゲームをするといい」
そう言って、浮竹はポッキーを懐から出した。
「ポッキーは現世のお菓子だろ。なんだ、ポッキーゲームって」
「こうやって」
浮竹が、ポッキーを銜える。その先を、京楽が銜えた。ポリポリと食べあって、最後はキスになった。
「こうする、ゲームだ」
「んなこと雛森とできるわけないだろう!蒼天に座せ氷輪丸!・・・あれ?氷輪丸?」
浮竹と京楽を見ると、ニヤリと笑っていた。
「お前らか!お前らの仕業か!」
「何、ちょっと範囲結界をね」
「俺は、反対したんだがな・・・・・」
でも、言葉のわりには浮竹も楽しそうであった。
構築するには数日の期間がいる。それをわざわざ日番谷の10番隊執務室で、本人に気づかれないように展開するには骨が折れた。
わざわざそんなことしなくてもいいだろうと、浮竹も京楽も思ったけど、いつも氷輪丸を向けられるので、たまにはいいかとほくそ笑みながら結界を作った。
「いやあ、いい顔するねぇ日番谷隊長!」
京楽が、ざまぁみろと言いたそうな顔をしていた。
「始解と卍解させ封じてしまえば、日番谷隊長は恐るるに足りない。ただのお子様だ」
京楽のものいいに、カチンときて抜刀したままの氷輪丸で切りかかった。
「たとえ始解や卍解ができなくとも、お前みたいなおっさん!」
京楽と日番谷は、何度も切り結びあったが、体格で不利の日番谷が圧され気味になりだした。
「京楽も日番谷隊長も、まぁ落ち着け」
一人、浮竹が勝手にお茶をいれて茶菓子を食べていた。
「浮竹、お前も一枚かんでいるんだろ!」
「まぁまぁ」
「全く、こんな時に限って松本はいねぇし」
「乱菊ちゃんがいたならいたで面白いけど、日番谷隊長を単独でからかうにはやっぱり結界くらいないとねぇ」
「からかうためだけに、こんな大がかりな結界を作ったのか」
「そうだよ。僕たち、けっこう暇人だから」
「暇人すぎるだろ!」
「否定はしないな」
浮竹が、お茶菓子のわかめ大使の足を食べていた。
「浮竹、ポッキーゲームするぞ。お前と」
「ええっ、日番谷隊長!?」
京楽が慌てだす。
「俺は別に構わないが・・・・いいのか、日番谷隊長」
「誰かさんをぎゃふんと言わせるには、これに限る」
日番谷がポッキーを銜えた。その端を、浮竹が銜える。
ポリポリポリ。
「だめだよ!」
途中で邪魔をされて、ポッキーが折れた。
「ふふふ。京楽の最大の弱点、見つけたり」
「ん?」
浮竹は何も分かっていないようだった。
日番谷は、浮竹の白い髪を手にとって口づけた。
「ぬあああああ、お子様の分際で!」
「なんだと、このおっさんの分際で!」
「このまだあそこに毛も生えてないようなガキンチョのくせに!」
「けつ毛がボーボーで、あそこの毛と臍から下のギャランドゥが濃いおっさんが!」
お互い霊圧を極限にまで高めあっていると、結界が耐えきれなくなってパリンと割れた音がした。
「ガキンチョ!」
「くそおっさん!」
二人は言い争いを続ける。
そして、結界が壊れたことに気付いた日番谷が、京楽に氷輪丸を向けた。
「卍解!大紅蓮氷輪丸!」
結界で邪魔されて放てなかった分の霊圧を極限にまでの濃縮した一撃が、京楽に襲いかかる。
「なんの!」
瞬歩で交わすが、浮竹のことを失念していた。
「危ない、浮竹!」
浮竹は、日番谷にひっぱられて、宙にいた。
「返してほしければこっちまでこい」
「このガキンチョめ!」
京楽が高く跳躍すると、そこに巨大な氷の龍が現れた。
「のああああああああああ!」
どんがらがっしゃん。ひゅるるるるるーーー。
氷の龍の一撃を受けて、彼方にまで飛んでいく京楽。
「あ、おい京楽。何楽しそうなことしてるんだ!」
浮竹には、加減した氷の龍がぶつかってきた。
「ぬあああああああああ!」
ひゅるるるるるーーーー。
二人とも飛んでいったのを確認して、卍解を解いて氷輪丸を鞘にしまう。
執務室は、全壊だった。
「またやっちまった・・・・・・」
床に、ポッキーがまだ入った箱が落ちていた。
「ポッキーゲームか・・・・・」
後日、ポッキーゲームをする日番谷と雛森の姿があったという。
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