名もない感情
「ん・・・・・恋次?」
「あ、すんません、起こしちまったっすか」
体を重ねた後、白哉はその激しさに、意識を飛ばしてしまったのだ。
「構わぬ・・・・湯あみがしたい」
「立ち上がれますか?」
「湯あみくらい、一人でできる」
ふらりと立ちあがった白哉の体を支えて、恋次が言う。
「すんません、無理させちゃったみたいっすね」
「構わぬと言っている」
新しい死覇装と隊長羽織を手に、白哉は湯殿に消えて行った。
「はー」
白哉とこんな関係になって半年。
まだ、好きとかそういうことはお互い口にしていなかった。
「やっぱ、この関係やめたほうがいいのか」
しばらくして、白哉が帰ってきた。
「何を考えておるのだ」
「いや、あんたとこういう関係、続けないほうがいいのかと思って」
「何故だ?」
「だって俺・・・・・あんたに好きって言われたことがない。俺はあんたのことが大好きですよ。隊長一筋ですから」
「私も・・・・」
「ん?よく聞こえないっす」
「私も、恋次を好いておる」
「え、まじですか」
「嘘などついてどうする。好きでもない相手と体を重ねるほど、私は安くない」
白哉は、その美しく整った顔の頬に、朱色を浮かべながら、もう知らぬと、あさっての方を向いてしまった。
「隊長・・・・・好きです」
恋次は、白哉を抱き締めると、口づけをした。
「ん・・・・・・」
舌がからまる口づけをして、それから離れた。
「湯あみしちゃったから、これ以上は今度ですね」
「恋次」
「はい」
「私を繋ぎとめておきたければ、もっと強くなることだ」
「隊長・・・・・」
「私は、弱い者には興味はない」
もう十分、強くなったのに、まだ高みを目指せという。
先の大戦で、重傷を負った白哉は、一時は剣も握れぬかもというほど傷ついた。卍解を奪われるという最悪の形で。
「俺は、もっと強くなります。いつか、隊長をこえてみせる」
「それくらい、当然だ。私が飽きないうちに、強くなることだ」
白哉が恋次飽きることは、本当にありそうで怖かった。恋次は、修行に精を出そうとおもうのだった。
「あ、すんません、起こしちまったっすか」
体を重ねた後、白哉はその激しさに、意識を飛ばしてしまったのだ。
「構わぬ・・・・湯あみがしたい」
「立ち上がれますか?」
「湯あみくらい、一人でできる」
ふらりと立ちあがった白哉の体を支えて、恋次が言う。
「すんません、無理させちゃったみたいっすね」
「構わぬと言っている」
新しい死覇装と隊長羽織を手に、白哉は湯殿に消えて行った。
「はー」
白哉とこんな関係になって半年。
まだ、好きとかそういうことはお互い口にしていなかった。
「やっぱ、この関係やめたほうがいいのか」
しばらくして、白哉が帰ってきた。
「何を考えておるのだ」
「いや、あんたとこういう関係、続けないほうがいいのかと思って」
「何故だ?」
「だって俺・・・・・あんたに好きって言われたことがない。俺はあんたのことが大好きですよ。隊長一筋ですから」
「私も・・・・」
「ん?よく聞こえないっす」
「私も、恋次を好いておる」
「え、まじですか」
「嘘などついてどうする。好きでもない相手と体を重ねるほど、私は安くない」
白哉は、その美しく整った顔の頬に、朱色を浮かべながら、もう知らぬと、あさっての方を向いてしまった。
「隊長・・・・・好きです」
恋次は、白哉を抱き締めると、口づけをした。
「ん・・・・・・」
舌がからまる口づけをして、それから離れた。
「湯あみしちゃったから、これ以上は今度ですね」
「恋次」
「はい」
「私を繋ぎとめておきたければ、もっと強くなることだ」
「隊長・・・・・」
「私は、弱い者には興味はない」
もう十分、強くなったのに、まだ高みを目指せという。
先の大戦で、重傷を負った白哉は、一時は剣も握れぬかもというほど傷ついた。卍解を奪われるという最悪の形で。
「俺は、もっと強くなります。いつか、隊長をこえてみせる」
「それくらい、当然だ。私が飽きないうちに、強くなることだ」
白哉が恋次飽きることは、本当にありそうで怖かった。恋次は、修行に精を出そうとおもうのだった。
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