まるで犬みたい
恋次が、普通の着物から死覇装へと着換えていた。
ふと、恋次の背中が見えた。
刺青が綺麗に入っているその肌に、いくつもの爪痕によるひっかき傷を見て、白哉はやや頬を朱に染めた。
「恋次・・・・背中の傷は、平気なのか」
「あ、これっすか。隊長が残してくれたもんだから、別に痛くないしもうなれてます」
「やはり、犯人は私なのだな」
少し罪悪感を覚えて、白哉は死覇装を着こんだ恋次に少しだけ近寄った。
「隊長?」
「詫びだ」
恋次の頬に手で触れた後で、その唇に唇を重ねた。
触れるだけのキスであったが、恋次は吃驚していた。
何せ、ここは朽木邸ではないのだ。
誰かが入ってくるかもわからぬ、執務室だった。
「これ以上はここではできぬ。夜を待て」
「え、夜まで待てばまさか隊長と―——」
えろい妄想をして、恋次は鼻血をだしていた。
白哉は、それを見て引いた。
「やはり、今日の夜はなしにしよう」
「ええっ、そんな!」
まるでお預けを食らった犬のような顔をする恋次。
「恋次、お前は犬のようだな」
「またそれっすか。俺の何処か犬なんすか」
いや、みたまんまだと、白哉は思った。
嬉しいことがあると、尻尾をばっさばっさを振っているように喜ぶ。
悲しいことがあると、主人に叱られた犬のようにへこむ。
斬魄刀の始解も「吠えろ 蛇尾丸」だし。
なんだか、存在から犬っぽいかんじがする。
「俺は犬っぽくありません!」
「ふ・・・・・」
少しだけ微笑んで、白哉は文机に向かい、仕事を始めた。
「あ、隊長、今日の夜は?」
「なしだ。この間、私を抱いたばかりであろう」
「俺は、隊長、あんたをずっと抱いていたい」
「私の体がもたぬ」
「今日の夜は―—―」
「しつこい」
ぴしゃりと言い切って、白哉は昼餉の時間になるまで、恋次を無視するのであった。
待てを言われた犬のような恋次は、昼になって白哉がまた声をかけると、喜んで尻尾を振るのであった。
ふと、恋次の背中が見えた。
刺青が綺麗に入っているその肌に、いくつもの爪痕によるひっかき傷を見て、白哉はやや頬を朱に染めた。
「恋次・・・・背中の傷は、平気なのか」
「あ、これっすか。隊長が残してくれたもんだから、別に痛くないしもうなれてます」
「やはり、犯人は私なのだな」
少し罪悪感を覚えて、白哉は死覇装を着こんだ恋次に少しだけ近寄った。
「隊長?」
「詫びだ」
恋次の頬に手で触れた後で、その唇に唇を重ねた。
触れるだけのキスであったが、恋次は吃驚していた。
何せ、ここは朽木邸ではないのだ。
誰かが入ってくるかもわからぬ、執務室だった。
「これ以上はここではできぬ。夜を待て」
「え、夜まで待てばまさか隊長と―——」
えろい妄想をして、恋次は鼻血をだしていた。
白哉は、それを見て引いた。
「やはり、今日の夜はなしにしよう」
「ええっ、そんな!」
まるでお預けを食らった犬のような顔をする恋次。
「恋次、お前は犬のようだな」
「またそれっすか。俺の何処か犬なんすか」
いや、みたまんまだと、白哉は思った。
嬉しいことがあると、尻尾をばっさばっさを振っているように喜ぶ。
悲しいことがあると、主人に叱られた犬のようにへこむ。
斬魄刀の始解も「吠えろ 蛇尾丸」だし。
なんだか、存在から犬っぽいかんじがする。
「俺は犬っぽくありません!」
「ふ・・・・・」
少しだけ微笑んで、白哉は文机に向かい、仕事を始めた。
「あ、隊長、今日の夜は?」
「なしだ。この間、私を抱いたばかりであろう」
「俺は、隊長、あんたをずっと抱いていたい」
「私の体がもたぬ」
「今日の夜は―—―」
「しつこい」
ぴしゃりと言い切って、白哉は昼餉の時間になるまで、恋次を無視するのであった。
待てを言われた犬のような恋次は、昼になって白哉がまた声をかけると、喜んで尻尾を振るのであった。
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