寝不足の浮竹
朝8時は、浮竹が起きていた。
朝餉をとり終わり、定時の9時から仕事を始める。そのまま昼餉も食べず仕事をバリバリする浮竹の様子が変に思って、見ていたら、目を開けたまま、仕事をするふりをして寝ていた。
「隊長、起きてください!」
「はっ、おはぎは!?」
見ると、仕事は4分の1くらいしか終わってなかった。
ずっと、目を開けたまま寝ていたのだ。
「あんた、目を開けたまま寝てましたよ」
「ああ。最近できるようになったんだ」
にっこりと、海燕は笑った。
「仕事しやがれこのくそ隊長があああああああああああ!」
キーーーーン。
耳元で叫ばれて、浮竹がコロンと寝転んだ。
「だめだ眠い・・・昨日、京楽がしつこくて余り寝ていないんだ。今日の仕事は明日片付けるから、昼寝させてくれ」
ダメと言っても、どうせ目を開けたまま寝るのだ。
仕方なしに、布団をしいてやった。
「すまん」
布団に横になると、本当に眠かったのだろう。1分もしないで眠ってしまった。
京楽に、無理をさせないように言おう。
そう思っていたら、今日の仕事を終えたらしい京楽がやってきた。ご機嫌だった。
羊を寝不足にするまで襲った狼は、自分だけ満足しているようであった。
「京楽隊長、話しがあります」
「ふふふ~~ん♪なんだい海燕君」
「あんた、隊長に無理させ過ぎだ!隊長、あまり寝かせてもらえなかったって、そのせいで今昼寝してます!」
「あー。確かに昨日はちょっと無理させちゃったかなぁ」
「もう少し、回数を減らすとか時間制限をするとかしたらどうですか!」
「海燕君」
「なんですか」
「それはね、浮竹と僕の問題なの。第三者である君が口出しする権利はないよ」
「でも!」
食い下がろうとする海燕に、京楽が言う。
「最近、浮竹発作おこしてないでしょ」
「え、ああはい」
「新しい新薬を投与してるんだ。お値段は1日分で30万。浮竹からだよ、体で返すって言ってきたの。まぁ、もっともそんなつもりはないんだけどね」
「30万・・・・」
海燕の収入の3分の1だ。
とてもじゃないが、浮竹が払える額ではないだろう。
「僕を満足させようと、浮竹がね・・・それで、ちょっとやりすぎになっちゃうだけ」
「それでも!」
「もー、海燕君は心配性だなあ。熱を出してる浮竹を抱いてるわけじゃあないんだから」
「そんなことしたら、俺はあんたを軽蔑します」
「おーきついきつい」
京楽は、この話はここで終わりだとばかりに、浮竹の眠っている布団に入りこんで、京楽も眠ってしまった。
3時間くらいして浮竹が起き出す。
「え、京楽?」
京楽はまだ眠っていた。
起こすのもなんなので、そのままにしておいた。
「むふふふふ・・・・・浮竹、外でなんて・・・・・」
「なんの夢を見てやがんだ・・・・・」
それでも、京楽は起こさない。
京楽も、一度味わってしまえばいい。寝すぎて、夜眠れない辛さを。
浮竹は、臥せっている時寝すぎで、よく夜に眠れなかった。安静にしていろと言われるので、仕方なしに布団の上で羊を何千匹も数えだす。
その日、本当に久しぶりに肺の発作を起こした。
京楽からもらった新薬が効いていて、しばらくの間発作を起こしていなかった。
「ごほっ、ごほっ、ごほっ」
洗面器の中に大量に吐血する。
「大丈夫ですか、隊長!」
「どいて!」
京楽が、浮竹を抱き上げると瞬歩で4番隊にまでいった。
隊首室に入り、卯ノ花を起こす。
「すまない、卯ノ花隊長。突然発作を起こしたんだ」
寝ようとしていた卯ノ花は驚いたけれど、すぐに回道で浮竹を癒してくれた。
「発見が早かったようなので、大事には至らないでしょう。今日は特別ですよ。寝ようとしている女性の元に無断侵入なんて、頬を往復ビンタされても文句は言えませんからね」
「ごめんよ・・・・・」
浮竹と京楽と卯ノ花は、500年以上隊長をしている古株だ。
「浮竹隊長には、念のため3日ほど入院してもらいます。文句はありませんね、京楽隊長」
「うん・・・・」
それから、退院するまでの3日間、京楽は浮竹の傍にいた。
海燕も様子を見に来たが、仕事があるのでずっとついていることはできなかった。
京楽の甲斐甲斐し様を見て、京楽を最悪な男だと認識していた海燕の考えも改まる。やはり、二人は尸魂界でも有名な夫婦なのだ。
夫婦の中に口を挟むのは、なるべくしないようにしようと決める海燕であった。
朝餉をとり終わり、定時の9時から仕事を始める。そのまま昼餉も食べず仕事をバリバリする浮竹の様子が変に思って、見ていたら、目を開けたまま、仕事をするふりをして寝ていた。
「隊長、起きてください!」
「はっ、おはぎは!?」
見ると、仕事は4分の1くらいしか終わってなかった。
ずっと、目を開けたまま寝ていたのだ。
「あんた、目を開けたまま寝てましたよ」
「ああ。最近できるようになったんだ」
にっこりと、海燕は笑った。
「仕事しやがれこのくそ隊長があああああああああああ!」
キーーーーン。
耳元で叫ばれて、浮竹がコロンと寝転んだ。
「だめだ眠い・・・昨日、京楽がしつこくて余り寝ていないんだ。今日の仕事は明日片付けるから、昼寝させてくれ」
ダメと言っても、どうせ目を開けたまま寝るのだ。
仕方なしに、布団をしいてやった。
「すまん」
布団に横になると、本当に眠かったのだろう。1分もしないで眠ってしまった。
京楽に、無理をさせないように言おう。
そう思っていたら、今日の仕事を終えたらしい京楽がやってきた。ご機嫌だった。
羊を寝不足にするまで襲った狼は、自分だけ満足しているようであった。
「京楽隊長、話しがあります」
「ふふふ~~ん♪なんだい海燕君」
「あんた、隊長に無理させ過ぎだ!隊長、あまり寝かせてもらえなかったって、そのせいで今昼寝してます!」
「あー。確かに昨日はちょっと無理させちゃったかなぁ」
「もう少し、回数を減らすとか時間制限をするとかしたらどうですか!」
「海燕君」
「なんですか」
「それはね、浮竹と僕の問題なの。第三者である君が口出しする権利はないよ」
「でも!」
食い下がろうとする海燕に、京楽が言う。
「最近、浮竹発作おこしてないでしょ」
「え、ああはい」
「新しい新薬を投与してるんだ。お値段は1日分で30万。浮竹からだよ、体で返すって言ってきたの。まぁ、もっともそんなつもりはないんだけどね」
「30万・・・・」
海燕の収入の3分の1だ。
とてもじゃないが、浮竹が払える額ではないだろう。
「僕を満足させようと、浮竹がね・・・それで、ちょっとやりすぎになっちゃうだけ」
「それでも!」
「もー、海燕君は心配性だなあ。熱を出してる浮竹を抱いてるわけじゃあないんだから」
「そんなことしたら、俺はあんたを軽蔑します」
「おーきついきつい」
京楽は、この話はここで終わりだとばかりに、浮竹の眠っている布団に入りこんで、京楽も眠ってしまった。
3時間くらいして浮竹が起き出す。
「え、京楽?」
京楽はまだ眠っていた。
起こすのもなんなので、そのままにしておいた。
「むふふふふ・・・・・浮竹、外でなんて・・・・・」
「なんの夢を見てやがんだ・・・・・」
それでも、京楽は起こさない。
京楽も、一度味わってしまえばいい。寝すぎて、夜眠れない辛さを。
浮竹は、臥せっている時寝すぎで、よく夜に眠れなかった。安静にしていろと言われるので、仕方なしに布団の上で羊を何千匹も数えだす。
その日、本当に久しぶりに肺の発作を起こした。
京楽からもらった新薬が効いていて、しばらくの間発作を起こしていなかった。
「ごほっ、ごほっ、ごほっ」
洗面器の中に大量に吐血する。
「大丈夫ですか、隊長!」
「どいて!」
京楽が、浮竹を抱き上げると瞬歩で4番隊にまでいった。
隊首室に入り、卯ノ花を起こす。
「すまない、卯ノ花隊長。突然発作を起こしたんだ」
寝ようとしていた卯ノ花は驚いたけれど、すぐに回道で浮竹を癒してくれた。
「発見が早かったようなので、大事には至らないでしょう。今日は特別ですよ。寝ようとしている女性の元に無断侵入なんて、頬を往復ビンタされても文句は言えませんからね」
「ごめんよ・・・・・」
浮竹と京楽と卯ノ花は、500年以上隊長をしている古株だ。
「浮竹隊長には、念のため3日ほど入院してもらいます。文句はありませんね、京楽隊長」
「うん・・・・」
それから、退院するまでの3日間、京楽は浮竹の傍にいた。
海燕も様子を見に来たが、仕事があるのでずっとついていることはできなかった。
京楽の甲斐甲斐し様を見て、京楽を最悪な男だと認識していた海燕の考えも改まる。やはり、二人は尸魂界でも有名な夫婦なのだ。
夫婦の中に口を挟むのは、なるべくしないようにしようと決める海燕であった。
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