腐女子の鏡
「好きだよ浮竹!」
「俺も好きだ京楽!」
再生されていく動画に、浮竹も京楽も赤くなった。
交わっているわけではなかったが、ハグやキスを繰り返す動画だった。
「と、このような動画が尸魂界チャンネルに拡散していまして・・・・」
清音の、ため息交じりの言葉に、浮竹も京楽もどうしようと顔を合わせる。
「まぁ、どうせ一時的なもので、すぐに消えるとは思いますが・・・・外でいちゃつくのは、しばらく禁止でお願いします」
「清音ちゃん」
「はい」
「僕と浮竹はこれくらいで動じる玉じゃないよ」
「同じく。盗撮するならどんとこい」
二人は、赤くはなったが、この程度痛くもかゆくもなかった。
そして、1週間もすぎればその拡散していた動画も消えてしまった。
「誰の悪戯か知らないけど、陳腐だったね」
「そうだな」
ここは甘味屋である。
京楽は、浮竹にあーんをさせて、白玉餡蜜を食べさせていた。
女性からは黄色悲鳴があがっているが、いつものことなので無視する。
「残りは京楽が食え」
「え、どうしたの。食欲でもないの?」
「白玉餡蜜、考えれば昨日の昼餉にも食った。すみません、ぜんざい3人前お願いします」
「はぁ。まぁいいけどね」
浮竹の残した白玉餡蜜を食べていく。
甘かった。
その写真をかしゃかしゃと撮っている人物を見つけて、京楽が立ち上がった。
「どうした、京楽」
「君はいいから、ぜんざいでも食べてて」
「ああ、分かった」
写真を撮っていた人物を摘みあげて、甘味屋の外に出た。
「で、なんなの、君。僕と浮竹のこと、ずっとつけてたみたいだけど」
10代の少女だった。
流石に乱暴にするわけもいかず、写真からとったネガを押収して、だめにする。
「ああ!収入源が!!」
「収入源?」
「あ、違うんです京楽隊長!二人のむふふなシーンをとると賞金が出されるなんてそんなこと、決してないんですから!」
「細かい説明をありがとう。で、そのサイトの管理人は?」
「松本乱菊・・・・・・・」
「乱菊ちゃんか・・・はぁ・・・・」
その少女に今度盗撮したら警邏隊に引き渡すと脅しておいて、浮竹を伴って10番隊の執務室までやってくる。
「なんだ、京楽と浮竹じゃねーか」
茶をすすっていた日番谷に、松本はいないかと聞いた。
「松本なら、奥の隊首室で仕事もしないで、冬コミの原稿とやらを書いてるが」
「ちょっとうるさくなるかもしれないから、先に謝っとくよ」
「は?おい、京楽!」
「乱菊ちゃん!僕らの写真や動画を拡散したり、とらせて賞金だすのやめてくれないかな!」
「やーん、京楽隊長!ごめんなさい、萌えが足りなくって!もうサイト閉じますから、勘弁してくださいーーー」
「京楽?あの動画の犯人は松本だったのか?」
「そうだよ。甘味屋で盗撮してた子が白状した」
「甘味屋で・・・・・?」
浮竹は、最後まで気づいていないようだった。
「乱菊ちゃんは、閉じますとかいって、それで終わらい子だからね」
松本は、京楽の見ている前でサイトのデータやら写真、動画を全部削除させられた。
「うわあああああん、あたしの萌えがああああ」
「今度こんな真似したら・・・・乱菊ちゃんの同人誌に僕らを登場させるのも禁止にするよ」
「いやああああああ!大事な収入源が!!ごめなさい、もう二度としません!」
さすがに、同人誌で登場を禁止というのがこりたのだろう。
松本は、大泣きしながら京楽と浮竹に謝った。
「は?どういうことだ、京楽、浮竹」
「乱菊ちゃんが、僕らの動画や写真を勝手に撮らせて、賞金を出していたんだよ。その動画の一部がネットに拡散してね・・・個人で楽しむならいいけど、流石に賞金を出してまで募集やネットに拡散は許せない」
「松本おおおおおお!お前というやつは!!」
「ひーーーん、ごめんなさいいいいいいい!」
「ごめんですむか!蒼天に座せ氷輪丸!」
「うきゃああああああああ!」
天高く昇っていく松本を、自業自得だと、浮竹も京楽も止めなかった。
「すまねぇ、京楽、浮竹。松本が迷惑をかけた。今後このようなことが起きないように指導していく」
「指導するだけでな直るなら、苦労はしないんだけどね」
京楽の言葉に、浮竹も頷く。
「松本は腐女子の鏡だからなぁ」
どんな鏡なんだ。
その場にいた誰もが思うのであった。
「俺も好きだ京楽!」
再生されていく動画に、浮竹も京楽も赤くなった。
交わっているわけではなかったが、ハグやキスを繰り返す動画だった。
「と、このような動画が尸魂界チャンネルに拡散していまして・・・・」
清音の、ため息交じりの言葉に、浮竹も京楽もどうしようと顔を合わせる。
「まぁ、どうせ一時的なもので、すぐに消えるとは思いますが・・・・外でいちゃつくのは、しばらく禁止でお願いします」
「清音ちゃん」
「はい」
「僕と浮竹はこれくらいで動じる玉じゃないよ」
「同じく。盗撮するならどんとこい」
二人は、赤くはなったが、この程度痛くもかゆくもなかった。
そして、1週間もすぎればその拡散していた動画も消えてしまった。
「誰の悪戯か知らないけど、陳腐だったね」
「そうだな」
ここは甘味屋である。
京楽は、浮竹にあーんをさせて、白玉餡蜜を食べさせていた。
女性からは黄色悲鳴があがっているが、いつものことなので無視する。
「残りは京楽が食え」
「え、どうしたの。食欲でもないの?」
「白玉餡蜜、考えれば昨日の昼餉にも食った。すみません、ぜんざい3人前お願いします」
「はぁ。まぁいいけどね」
浮竹の残した白玉餡蜜を食べていく。
甘かった。
その写真をかしゃかしゃと撮っている人物を見つけて、京楽が立ち上がった。
「どうした、京楽」
「君はいいから、ぜんざいでも食べてて」
「ああ、分かった」
写真を撮っていた人物を摘みあげて、甘味屋の外に出た。
「で、なんなの、君。僕と浮竹のこと、ずっとつけてたみたいだけど」
10代の少女だった。
流石に乱暴にするわけもいかず、写真からとったネガを押収して、だめにする。
「ああ!収入源が!!」
「収入源?」
「あ、違うんです京楽隊長!二人のむふふなシーンをとると賞金が出されるなんてそんなこと、決してないんですから!」
「細かい説明をありがとう。で、そのサイトの管理人は?」
「松本乱菊・・・・・・・」
「乱菊ちゃんか・・・はぁ・・・・」
その少女に今度盗撮したら警邏隊に引き渡すと脅しておいて、浮竹を伴って10番隊の執務室までやってくる。
「なんだ、京楽と浮竹じゃねーか」
茶をすすっていた日番谷に、松本はいないかと聞いた。
「松本なら、奥の隊首室で仕事もしないで、冬コミの原稿とやらを書いてるが」
「ちょっとうるさくなるかもしれないから、先に謝っとくよ」
「は?おい、京楽!」
「乱菊ちゃん!僕らの写真や動画を拡散したり、とらせて賞金だすのやめてくれないかな!」
「やーん、京楽隊長!ごめんなさい、萌えが足りなくって!もうサイト閉じますから、勘弁してくださいーーー」
「京楽?あの動画の犯人は松本だったのか?」
「そうだよ。甘味屋で盗撮してた子が白状した」
「甘味屋で・・・・・?」
浮竹は、最後まで気づいていないようだった。
「乱菊ちゃんは、閉じますとかいって、それで終わらい子だからね」
松本は、京楽の見ている前でサイトのデータやら写真、動画を全部削除させられた。
「うわあああああん、あたしの萌えがああああ」
「今度こんな真似したら・・・・乱菊ちゃんの同人誌に僕らを登場させるのも禁止にするよ」
「いやああああああ!大事な収入源が!!ごめなさい、もう二度としません!」
さすがに、同人誌で登場を禁止というのがこりたのだろう。
松本は、大泣きしながら京楽と浮竹に謝った。
「は?どういうことだ、京楽、浮竹」
「乱菊ちゃんが、僕らの動画や写真を勝手に撮らせて、賞金を出していたんだよ。その動画の一部がネットに拡散してね・・・個人で楽しむならいいけど、流石に賞金を出してまで募集やネットに拡散は許せない」
「松本おおおおおお!お前というやつは!!」
「ひーーーん、ごめんなさいいいいいいい!」
「ごめんですむか!蒼天に座せ氷輪丸!」
「うきゃああああああああ!」
天高く昇っていく松本を、自業自得だと、浮竹も京楽も止めなかった。
「すまねぇ、京楽、浮竹。松本が迷惑をかけた。今後このようなことが起きないように指導していく」
「指導するだけでな直るなら、苦労はしないんだけどね」
京楽の言葉に、浮竹も頷く。
「松本は腐女子の鏡だからなぁ」
どんな鏡なんだ。
その場にいた誰もが思うのであった。
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