忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
10 2024/11 14 2324 27 28 29 30 12

青春白書6

次の日、ルキアは欠席した

携帯に電話を入れると、かわりに恋次が出た。

「恋次?」

「ああ、すまねぇば。ルキアの奴、熱をまた出しちまってな。最近は体調も良かったんだだが。なんか、学校でいざこざ起こしたんだってな。迷惑かけてすまん。俺も今日は調子が悪いから休みをとった」

「いや、別にいい。・・・恋次、気づいてたんのか?」

「そりゃな。携帯電話でまでやりとりしてるし、メールの交換もしてるし、家では一護のことも話すしな。多分始めてなんじゃないか、ルキアが誰かに恋をするのは。俺からも頼む。ルキアを大切にしてあげてくれ」

「本気か?俺は教師でルキアは生徒だぞ」

「ああ。問題は多いだろうけが・・・お前になら、ルキアを任せられると思う」

「そうか。・・・・・・なぁ、恋次」

「なんだ?」

「この鈍感バカ!」

そう言って、一護は携帯を切った。

ルキアが恋をするのは始めてじゃなのか。

ルキアはあんなにも恋次を慕い、恋をしているのに。
本人は気づいてもくれない。それで諦めれるならいいだろうが、ルキアは恋次にかなり依存している

同じ屋根の下に住んでいる以上、顔を合わさないわけにはいかない。

ルキアはきっと、とても苦しんでいる。

「どうしたもんだおるな・・・」

恋次に信頼されるのは嬉しいが。

「奪いきれるなら、簡単なんだけどな」

当のルキア本人は、一護という存在を認めて、悩み事打ち明けたり、他愛もない会話をしたり、挨拶のメールをくれたりするけど、それはあくまで対等である者としてみているからだろう。

「やべぇな・・・・俺本気かよ。24歳の男が、17歳の女の子に本気って。しかも教師と生徒。うわぁ、犯罪すぎる・・・・」

一おgは、保健室のデスクに肘をついてもんもんと悩んでいた。

次の日、ルキアはいつもの3時間目にやってきた。

手にはまだ包帯を巻いたままだ

「ルキア」

「何だ?」

「少しは俺のこと好きになってくれたか?教師としてとか友人としてとかじゃなくって、異性として」

「・・・・・わからなぬ」

ルキアは困ったように視線を彷徨わせている。

「恋次が好きなのも、依存してるのも分かるし、そこに俺が入る隙なんてないのかもしれねぇ。でも、俺はルキアのことが好きだ。恋してる」

ああ、ついに言ってしまった。
まぁ、隠しておく気もなかったし。

「私のことが好きなのか」

「そうだ」

「同情ではなく?」

「同情じゃない。家に戻ってもルキアのことが気になって、いつもルキアのこと考えてる。たまに見せてくれる笑顔に心がこうキュンキュンとな。やべぇ、俺乙女だ。どうしようルキア。俺、乙女になっちまった・・・」

「本当に私のことが好きか?」

「好きだ」

「じゃあ。じゃあ奪ってみせよ。私の心を、恋次から奪ってみせろ。私は恋次に恋してる。恋次が大好きだ。そこから私の心をさらっていってみよ」

「あーもう、お前は難題ばっかりふっかけるなぁ」

「貴様のことは嫌いではない」

一護は、ルキアの髪に、髪飾りを留めた。

「これは?」

「俺からのプレゼント」

ルキアが恋次から貰ったものと同じものだった。

「・・・・・・・・・・ありがとう」

「なぁ、キスしていいか?」

「いつも勝手にするくせに」

一護はルキアの細すぎる腰に手を回して、唇に唇を重ねた。
ただ触れるだけのキス。

少しの間抱きしめた後、ルキアは逃げるように教室にもどっていった。

頬が赤かった。

可能性がないわけではない。

「よーし、略奪愛な。いいぜ、奪ってみせようじゃねぇか」

一護も覚悟を決めた。

次の週末、一護はルキアをデートに誘った。

ルキアは、誘いに乗ってくれた。


拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(11/26)
(11/25)
(11/25)
(11/22)
(11/21)
"ココはカウンター設置場所"