奴隷竜とSランク冒険者32
その日は、満月だった。
浮竹は、半竜人化していたが、様子がいつもと違った。
苦しそうにしていたのだ。
「浮竹、大丈夫?」
「近寄るな!今、おかしいんだ。体が疼く。体がぞわぞわする・・・・何か、俺の根源が変わりそうで・・・・ううううう、ぐるあああああ!!!」
浮竹は、半竜人の姿のまま窓から身を躍らせて、空中でドラゴン化した。
いつもより、一回り大きくなり、いつもは澄んだ翡翠の瞳をしているが、今は金色に輝いていた。
「ぐるるるるる」
京楽は、なんとか浮竹の背中に飛び乗り、浮竹が出している破壊行動を、海に向けさせる。
浮竹は、何度もアイシクルブレスを海にまきちらかせて、海を凍らせた。
魚まで凍り付く有様で、浮竹の魔力があがっていく。
「浮竹、正気に戻って!浮竹!」
「ぐるるるるる」
背中にいる京楽がうっとうしいと、浮竹は空を昇る。
「くっ、スカイウォーク」
浮竹の背から落とされて、なんとか空中に魔法を使って着地する。
「浮竹、ボクだよ。君の契約者のボクだよ」
「うううう・・・・・」
浮竹の金色の瞳が、穏やかな翡翠色になっていく。
「京楽・・・俺はどうしたんだろう」
ドラゴン姿のまま、京楽を空中で拾い上げて、背に乗せて夜の空を飛ぶ。
「多分、ダークネスインフェルノドラゴンのボクのように、覚醒・・・進化じゃないかな?多分、だけど」
「でも、俺は進化するようなことはしていない」
ドラゴン姿で人の言葉をしゃべることもできた。
「これも多分だけど、覚醒して進化したダークネスインフェルノドラゴンのボクの影響じゃないかなぁ」
「俺は、強くなりたい。京楽を守りたい」
「それはボクも同じだよ。浮竹を守りたい」
夜の空を飛び続けて、ハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽のいる大陸まで渡ると、近くの森で降りて、浮竹は人型になった。
左目は翡翠色の瞳をしているが、右目は金色だった。
「オッドアイだね。綺麗だよ」
「朝早いが、ハイエルフの俺とダークネスインフェルノドラゴンの京楽に、覚醒と進化について聞いてみようと思う」
「そうだね。そのほうがいいかも」
京楽はダークネスインフェルノドラゴンの自分をあまり好きではなかったが、浮竹が懐いているのもあるし、ドラゴンとして千年以上生きており、進化をすませている。
「おーい、いるかー?」
浮竹は、ハイエルフの浮竹の住む家というか神殿の扉をたたく。
魔法の効果で、リンリンとけたたましくベルが鳴った。
『なんだ、こんな朝っぱらから・・・・って、ムーンホワイトドラゴンの俺?その瞳はどうしたんだ?』
「わからない。突然破壊衝動に駆られて、静まって人型に戻ると右目が金色になっていた。京楽が言うには、覚醒・・・・進化じゃないかって」
『まだ外は寒いでだろう、そっちの京楽も一緒に、家に入っておいで』
ハイエルフの浮竹は、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽を起こしにいった。
『はい、温かいお茶だよ。体が冷たいね・・・空を飛んできたのかい?』
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽が、起きてお茶を入れてくれた。
浮竹に触れるダークネスインフェルノドラゴンの京楽を、京楽は苦々しい表情で見ている。
『話を聞く限り、覚醒だろうね。進化したといっても、皇帝種として進化したんだろうね。体が一回り大きくなって、魔力があがってるはずだよ』
「うん。ドラゴン姿になった時、体が一回り大きくなっていた。魔力も、前よりあがっている」
『ボクの魔力と同等・・・・くらいかな』
「京楽も、契約で魔力が高くなっているんだ。京楽も強くなっているよな?」
『そうだな。さすがに俺ほど、というわけではないが、かなり魔力が高くなっているな』
「Sランク冒険者の上をいってると思うんだが」
浮竹がそう言うと、ハイエルフの浮竹が頷いた。
『国に一人いるかいいないかの魔力量だ。大陸でも、サンシャインレイドラゴンの一護君もいれて、3本の指に入るんじゃないか』
「京楽、京楽も強くなってるって!俺は進化したけど、ドラゴン名は変わらないみたいだ」
『こう、魔力がずきゅーーーんで、威力がズドドドドドで、感覚がきゅいんきゅいんなんだろ?』
「そうなんだ!魔力がばーんで、威力がごごごごごごなんだ」
『そうだろうなぁ。魔力がズドドドドなら、右目が金色なのも納得できる。覚醒の証が、金色の右目だ。元に戻そうとするには、ぐわんぐわんをするといい』
浮竹とハイエルフの浮竹の擬音語での会話は、京楽とダークネスインフェルノドラゴンの京楽にはさっぱり分からかった。
「あれで通じてるのがすごい」
『浮竹のあの説明についていけるとは・・・・・流石だね』
「ぐわんぐわんすればいいんだな。分かった」
浮竹は精神を集中させて、右目に魔力を集めた。
すると、金色の輝いてた瞳が穏やかな翡翠色に戻る。
「京楽、元に戻っているか?」
「うん」
『まぁ、名前を与えるとしたらムーンホワイトエンペラードラゴンだろうな』
「長いから却下」
浮竹は、前のムーンホワイトドラゴンでいいと言い出した。
『確かに、京楽のダークネスインフェルノドラゴンも長いしからぎゅるるるだしな。ムーンホワイトドラゴンのままでいいか』
「ああ」
浮竹は、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽と話して、覚醒した後の力の使い方とかを教えてもらっていた。
「ぐぬぬぬぬ、嫉妬が爆発するううううう」
『まぁまぁ。冒険者の京楽には、俺が新しい魔法を1つ伝授してやろう』
「どんな魔法?」
『背中がかゆくなった時、かゆみがなくなる魔法』
「戦闘魔法がいいなぁ」
『中央大図書館でいっぱい覚えただろう』
「そうだけど・・・・・」
「京楽、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽に褒められた!筋がいいって!」
「ぬおおおお、嫉妬おおおおおおお」
結局、その日は、浮竹と京楽はハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の住む神殿に泊まるのであった。
浮竹は、半竜人化していたが、様子がいつもと違った。
苦しそうにしていたのだ。
「浮竹、大丈夫?」
「近寄るな!今、おかしいんだ。体が疼く。体がぞわぞわする・・・・何か、俺の根源が変わりそうで・・・・ううううう、ぐるあああああ!!!」
浮竹は、半竜人の姿のまま窓から身を躍らせて、空中でドラゴン化した。
いつもより、一回り大きくなり、いつもは澄んだ翡翠の瞳をしているが、今は金色に輝いていた。
「ぐるるるるる」
京楽は、なんとか浮竹の背中に飛び乗り、浮竹が出している破壊行動を、海に向けさせる。
浮竹は、何度もアイシクルブレスを海にまきちらかせて、海を凍らせた。
魚まで凍り付く有様で、浮竹の魔力があがっていく。
「浮竹、正気に戻って!浮竹!」
「ぐるるるるる」
背中にいる京楽がうっとうしいと、浮竹は空を昇る。
「くっ、スカイウォーク」
浮竹の背から落とされて、なんとか空中に魔法を使って着地する。
「浮竹、ボクだよ。君の契約者のボクだよ」
「うううう・・・・・」
浮竹の金色の瞳が、穏やかな翡翠色になっていく。
「京楽・・・俺はどうしたんだろう」
ドラゴン姿のまま、京楽を空中で拾い上げて、背に乗せて夜の空を飛ぶ。
「多分、ダークネスインフェルノドラゴンのボクのように、覚醒・・・進化じゃないかな?多分、だけど」
「でも、俺は進化するようなことはしていない」
ドラゴン姿で人の言葉をしゃべることもできた。
「これも多分だけど、覚醒して進化したダークネスインフェルノドラゴンのボクの影響じゃないかなぁ」
「俺は、強くなりたい。京楽を守りたい」
「それはボクも同じだよ。浮竹を守りたい」
夜の空を飛び続けて、ハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽のいる大陸まで渡ると、近くの森で降りて、浮竹は人型になった。
左目は翡翠色の瞳をしているが、右目は金色だった。
「オッドアイだね。綺麗だよ」
「朝早いが、ハイエルフの俺とダークネスインフェルノドラゴンの京楽に、覚醒と進化について聞いてみようと思う」
「そうだね。そのほうがいいかも」
京楽はダークネスインフェルノドラゴンの自分をあまり好きではなかったが、浮竹が懐いているのもあるし、ドラゴンとして千年以上生きており、進化をすませている。
「おーい、いるかー?」
浮竹は、ハイエルフの浮竹の住む家というか神殿の扉をたたく。
魔法の効果で、リンリンとけたたましくベルが鳴った。
『なんだ、こんな朝っぱらから・・・・って、ムーンホワイトドラゴンの俺?その瞳はどうしたんだ?』
「わからない。突然破壊衝動に駆られて、静まって人型に戻ると右目が金色になっていた。京楽が言うには、覚醒・・・・進化じゃないかって」
『まだ外は寒いでだろう、そっちの京楽も一緒に、家に入っておいで』
ハイエルフの浮竹は、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽を起こしにいった。
『はい、温かいお茶だよ。体が冷たいね・・・空を飛んできたのかい?』
ダークネスインフェルノドラゴンの京楽が、起きてお茶を入れてくれた。
浮竹に触れるダークネスインフェルノドラゴンの京楽を、京楽は苦々しい表情で見ている。
『話を聞く限り、覚醒だろうね。進化したといっても、皇帝種として進化したんだろうね。体が一回り大きくなって、魔力があがってるはずだよ』
「うん。ドラゴン姿になった時、体が一回り大きくなっていた。魔力も、前よりあがっている」
『ボクの魔力と同等・・・・くらいかな』
「京楽も、契約で魔力が高くなっているんだ。京楽も強くなっているよな?」
『そうだな。さすがに俺ほど、というわけではないが、かなり魔力が高くなっているな』
「Sランク冒険者の上をいってると思うんだが」
浮竹がそう言うと、ハイエルフの浮竹が頷いた。
『国に一人いるかいいないかの魔力量だ。大陸でも、サンシャインレイドラゴンの一護君もいれて、3本の指に入るんじゃないか』
「京楽、京楽も強くなってるって!俺は進化したけど、ドラゴン名は変わらないみたいだ」
『こう、魔力がずきゅーーーんで、威力がズドドドドドで、感覚がきゅいんきゅいんなんだろ?』
「そうなんだ!魔力がばーんで、威力がごごごごごごなんだ」
『そうだろうなぁ。魔力がズドドドドなら、右目が金色なのも納得できる。覚醒の証が、金色の右目だ。元に戻そうとするには、ぐわんぐわんをするといい』
浮竹とハイエルフの浮竹の擬音語での会話は、京楽とダークネスインフェルノドラゴンの京楽にはさっぱり分からかった。
「あれで通じてるのがすごい」
『浮竹のあの説明についていけるとは・・・・・流石だね』
「ぐわんぐわんすればいいんだな。分かった」
浮竹は精神を集中させて、右目に魔力を集めた。
すると、金色の輝いてた瞳が穏やかな翡翠色に戻る。
「京楽、元に戻っているか?」
「うん」
『まぁ、名前を与えるとしたらムーンホワイトエンペラードラゴンだろうな』
「長いから却下」
浮竹は、前のムーンホワイトドラゴンでいいと言い出した。
『確かに、京楽のダークネスインフェルノドラゴンも長いしからぎゅるるるだしな。ムーンホワイトドラゴンのままでいいか』
「ああ」
浮竹は、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽と話して、覚醒した後の力の使い方とかを教えてもらっていた。
「ぐぬぬぬぬ、嫉妬が爆発するううううう」
『まぁまぁ。冒険者の京楽には、俺が新しい魔法を1つ伝授してやろう』
「どんな魔法?」
『背中がかゆくなった時、かゆみがなくなる魔法』
「戦闘魔法がいいなぁ」
『中央大図書館でいっぱい覚えただろう』
「そうだけど・・・・・」
「京楽、ダークネスインフェルノドラゴンの京楽に褒められた!筋がいいって!」
「ぬおおおお、嫉妬おおおおおおお」
結局、その日は、浮竹と京楽はハイエルフの浮竹とダークネスインフェルノドラゴンの京楽の住む神殿に泊まるのであった。
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