忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
02 2025/03 3 10 11 12 13 14 1516 17 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 2930 31 04

GV

今日はラグナロクオンラインのほうでGVをやってきました。

毎週日曜にあるギルドVSギルドの対人戦です。私のキャラはLV165(カンスト)のAB
INTとVITが120あとはバランス型。
VIT型といってもいいようなABです。

毎回蒸発していくので回復剤はもちません。
宿にとまればSPもHPも全快になるのですが、経費を申請ほとんどしないのでSPが0にならない限りとまりません。

GV中の回復はヒールで。
ベースでヒールして自己支援していざ砦へ。

今日は宿無しでした。
親父のPCをぶっ壊してしまい、3PCが現在できない状況です。

いつも3PCで狩り、買取り、売りをしていたのですが、売りのPCが壊れたため急きょ買い直すことに。
近いうちに俺専用の4PC目を買ってくれるそうです。

それまでは親父のPCを触ってもいいとのこと。

ラグナロクオンラインを知らない人には?なきじですねw

さてOO小説でもちょっと打ちますか。

拍手[0回]

PR

棺(2期)

その棺の中は空洞になっている。

中に入っているのは、花束と、彼が好んでつけていた手袋に、彼の衣服。

形見は、持たないことにした。

そうしないと、悲しみで支配されて戻ってこれそうにないから。

「さよなら・・・・・・」

ティエリアは泣いていた。いつもは感情を見せない整いすぎた、少女と見まごう容姿の中性の少年は、泣いていた。

泣き疲れて、もう涙などでないと思っていたのに、頬を流れる銀の波は止まりそうにない。

彼は、もうこの世界の何処にもいないのだ。

どんなに泣いても、昔のように、優しく頭を撫でてくれることはない。優しい声をかけてくれることもない。

泣きすぎて、記憶にある彼の顔の輪郭が鈍ってきている。

「もういいか?」

刹那に問われて、ティエリアは頷いた。

花束を手にもって、それを棺の上に乗せた。

「本当にこれで気がすむのか?もう一人で泣いたりしないか?」

刹那は優しい。

ロックオンが死んだと知って、ティエリアを支えてくれている。まだ集まったマイスターはティエリアと刹那だけだ。

二人だけで、やっていかなければならない。他のクルーたちを支えて。

青を意識した制服に身を包んだ刹那の側にいるティエリアは、刹那が知っている頃から全く時を刻んでいなかった。

今では、刹那のほうが背が上になっている。

イノベイターであるティエリアが、人のように時を刻むことはないのだ。時を刻まないように遺伝子操作されている。
それが新人類と呼ばれる存在故だろうか。

ティエリアは、涙をハンカチでふきとると、刹那に支えられて花束を棺の中に入れた。

「さよなら・・・・・」

別れの時だ。

ロックオン・ストラトス・・・・・・ニール・ディランディとの。

棺を宇宙に流したいといいだしたのは、刹那のほうだった。あまりにも、ティエリアがロックオンに固執しているのを見た刹那が、それを断ち切る手段として、彼の葬式をすると決めたのだ。

ティエリアは否とは言わなかった。

それでティエリアの気が少しでも紛れるのならと、刹那は思った。

「今度、地球に降りよう。ディランディ家の墓にも花を添えよう。一緒にいくな、ティエリア?」

「ああ・・・・・分かった」

悲しみを断ち切るには、ディランディ家の墓にも花束を添える必要があると、刹那は思っていた。すでに、何度もティエリアがディランディ家の墓参りに行っていると知ってのことだった。

死者へ花束を贈るのは、生きている者の自己満足かもしれない。

それでも、死している者の心が少しでも安らぐのであればと、人は死者に花を手向ける。

死は始まりに過ぎない。人は死して、巡り巡り命の輪をたどって、また違う形となる。

その環(わ)の中に、ロックオン・ストラトスがいるこを祈って。

「さようなら・・・・また、何処かで会いましょう」

ティエリアは、流れていく棺に向かって手を振った。

小さくなっていく棺。

宇宙に散っていく花束たち。

火葬もされず、永遠に宇宙を彷徨い続ける棺。

ロックオン・ストラトスの棺は流れ続ける。宇宙の何処かで、彼らの歩み出す一歩一歩を見守りながら。



拍手[0回]

かめ(3期)

のそのそのそ。
のそのそかたごとかたかた。

「なんですか、これ」

「亀だ。ミドリガメ」

ティエリアのいる部屋はロックオンの部屋だ。ティエリアにも自分の部屋がある。だがしかし、ロックオンの部屋で寝泊まりをしているティエリアにとっては、ロックオンの部屋は自分の部屋にも等しかった。
そのティエリアが指さしているのは、床をのそのそと歩いている亀だった。
緑色なのでミドリガメだろう。そう大きくはない。小さい、まだ子供のような大きさだった。

「はぁ。なんでそんなものがこの部屋にいるんですか」

「拾ってきたんだ」

「はぁ。拾ってきた・・・・じゃない、犬か猫か!亀だろ!拾ってくるな!」

「ティエリアが切れた!」

「切れていない!徹夜でイライラしているだけだ!」

似たようなものだろうと、ロックオンは言葉を出すのを我慢した。

「アレルヤは留守で、刹那は亀になんか興味ないガンプラくれっていうし、他にいく場所がないんだよ、な、な、頼むから数日で飼い主になってくれる人見つけるから、我慢してくれ!」

「眠い。寝る」

「は?」

ティエリアは、紫紺の髪を翻していつの間にか新調されたキングサイズのベッドにぽふっとなる。

「おい、ティエリア」

揺り動かそうとして、やめる。
亀を触った手なのだ。ティエリアは生き物があまり好きではない。

小鳥やハムスター程度ならいけるし、犬猫もまぁ嫌いではないらしいのだが、とにかく人間と違う形をした生物・・・・・特に、それが食事に出てくるとなるとそれはそれは騒ぎとなるような悲鳴の上げ方を出す天才だった。

昨日の夕飯の魚の煮物には、形が丸わかりの魚が入っていて、食べようとした直後に固まって、アレルヤと一緒に、固まったティエリアにハンバーグ定食のBランチを与えて正気に戻るのを待ったものだ。

ぎゃあああと悲鳴をあげるならまだかわいい。

周囲のものを投げだし、ジャボテンダーさんで周囲の人間をどつきまくるのだ。一番被害にあっているのはロックオンのはずなのだが、何故かアレルヤの被害が酷い。

明らかに、ロックオンはアレルヤを盾代わりに扱っていた。まぁ、友情あればこそ?なのでアレルヤもジャボテンダータックルを受けて笑っているから平気だろう。

「飼い主は明日みつけろ」

命令形できた。

「昆虫ケースに入れて廊下に置いておけ」

また命令系できた。

ロックオンに対しては、いつも丁寧語で対応しているティエリアにしては珍しかった。

「はい・・・・・」

しゅんとうなだれてしまったロックオン。

チクリと、胸が痛んだが、ここは譲れない。

ティエリアは爬虫類が特に苦手だった。ロックオンとは、水族館でデートしたこともある。生きている姿を見るのはいい。ただ、その生物が食卓にそのままの形であがるのが苦手なのだ。

だから、貝など貝殻を取り除いておかないと食べない。

亀もスッポンなどが食用として知られている。しつこいようだが、ティエリアは爬虫類は苦手・・・というか、大嫌いである。
とかげもワニも蛇も無理だ。

亀程度ならいけるだろうと、拾ってきたロックオンの誤算だった。

「寝る。亀とたわむれるつもりなら出ていけ」

「ティエリア~。そんな冷たいこというなよ、言う通りにするからさ」

「そうか。ならばまずは手を洗って来い」

「はぁ・・・・・」

ロックオンは亀を昆虫ケースにいれて水をいれて石を置くと、ごめんなと謝ってから、廊下に出した。

亀は、その日のうちにクルーの誰かに拾われていった。

ロックオンは、ティエリアのご機嫌を直すのに3日かかったそうだ。余談であるが。
 
 

拍手[0回]

報告その2

リアル彼氏と別れました。

将来性の違いについて、むこうに引っ越すって決められてて、家を出たくなかったので話し合いの末に3年間つきあっていましたが、別れることになりました。

もともというほど好きじゃなかったし、依存はしていたけど別れて2か月になりますが、安定剤を飲まなきゃいけないとかの症状はありません。

依存も少なかったのかなぁ。
毎日スカイプでお話してましたが、別れる前あたりからあっちがTVゲームに夢中になって、全然話になってなくて繋いでるだけ。

こっちはこっちでラグナロクやってるので構ってませんでした。

別れる前にニンテンドー3DSを買ってもらってた。
これはΣ(・ω・ノ)ノ!ですね。
返さなくてもいいし、しかしゲームはソフトだけ増えてコンシューマープレイしてません。
ペルソナ5もかってクリアして叩きうって、PS4買ってFF15を買ってプレイする予定が、ペルソナ5途中で放り出してますwww

はてさて・・・・・
熱が覚める前に少しだけOOの小説でも打ちますか。

拍手[0回]

1年近く

HP更新を1年近くほったらかしにしていますごめんなさい。

絵をまたかきはじめたのだけれど、カラーにする手段がまだありません。

タブレットも買わなきゃいけないし、スキャナーも買い換えないといけない。

ペインターだけあって、スキャナーもタブレットもほしいなら自分で買いかえないといけないそうです。70万近く小遣い貯めたのがあるので、本気になったら買い換えないといけない。

手軽にラフ絵を交換できるファックス友達がほしい・・・・・・・・・・。


タワーオブアイオン休止中ラグナロクオンラインで商売してます。

冬にハムスターを増やそうと(なぜ冬)ペアを2つ作りました。

相性はいいみたいなんですけどはたして子供産んで育ててくれるのかどうか。


拍手[2回]

創作

創作してなくない?

はっきりいってそうです。

|д゚)

普通に読書してました。昼夜逆転きてやっと治った。

仕事いってますけど集中力がたりなくて5時間までもたない。

昨日は、2,5時間、今日で4時間。

今日までフルタイムでいけばすでに35時間働いたことになるんしょうねぇ。

3:3:2,5;4
こんな勤務時間です。

水曜日は病院だし、木金は昼夜逆転でいけなかったし、月曜は集中力たりなくてあと寝てなかったから2,5時間で今日がある位程度集中力続いたんですけど5コマ目の仕事はきついとかんじたんで切り上げました。

携帯さいとの姫の中身はおっさんの続き書かないとなぁ。

拍手[0回]

寝れない

彼氏がくることになってたんですけどほとんど寝れなかった上に嘔吐したので今度にくりこしにしてもらいました。

次あえるのは5月かな~。

せっかく有給とってもらったのに申し訳ない。

バレンタインチョコいらんとかいうしwww

つかまともに仕事にもいけねぇ・・・・

眠くて仕事にならん

薬のんだのに眠れないっていやだなぁ

親父がもっかいあげるから5千円を預かるとかいってましたけど、自力でなんとかするっていって過剰のみ(時間12時間たってるから過剰ではない)は避けました。

サチさんごめんなさい異世界転生~姫の中身はおっさん~で運命の神の名前がリュヒトになりました。

最近はBLの本を買い漁ってます。
評判はいい青の軌跡シリーズ読んでますけど何も感じません。買わないほうがよかったかなぁ
ティーンズ小説かライトノベルでなんかいいのあればいいんだけど
12国戦記(字が違うかも)買いました。

まだ全然読んでません。

クレジットでアマゾンで使いすぎて小遣い額2万2千を上回って返済しなきゃいかんのですけど、今月なんかあんまり仕事にいけなさそう。

先月もあんまり仕事いってない。
精神病の友達にスカイプで恵まれすぎて感覚麻痺しすぎって怒られたんですけど。
家庭の自由だと思うんですけどね?
私より金持ちな家なんてごまんとありますし、成人しても小遣いもらってる子もいると思うんだけど。
ひなんゴーゴーでしたけど。

働いてる分に小遣い上乗せされるのもちゃんちゃらおかしいとか言われて。

働きたいのにドクターストップかかってるとかどうとこで怒ってたけど。

私の家は小遣いくれるし、働いた分小遣い上乗せしてくれる。
個人の自由でいいと思うんですけどね。
私の家に生まれてたらそうなってたんですから。

お前にひなんされるいわれねーよみたいなかんじ。

そういうお前だって親の金で養われてるんだろって怒りそうになった。
俺が折れて謝りましたけど不倫もしてるし・・・・正直謝りたくなかった。


他のスカイプ友達にいわせたら底辺人間のほざきだそうです。
ちなみに文句いってきたスカイプ友達は男。


拍手[1回]

さむい

体重がやばいことなっててダイエット開始です。

バナナ&ヨーグルトダイエット

すぐには落ちないだろうなぁ。


異世界転生~姫の中身はおっさん~更新
300Pこえたのにさっぱり終わりが見えてこない
400~500P完結かなぁ
文庫本で2冊くらい?

サチさんおひさー
何気に見に来てるっていうからブログ更新してますww

5人の王というBLファンタジーが面白かったけどみなさんにはおすすめできません
だって1冊1404円なんだもの・・・・

家庭用クレジットで買ったので0円で買ったようなものw

最近はリアル読書が趣味です
前はネット読書

拍手[1回]

いっぱい買った

アマゾンで1円小説いっぱい買いました。

珍しくBL小説も買ってみた。

ポスト投函になるんですけど、時期が重なりすぎてきっとポストに入りきらない。

異世界転生~姫の中身はおっさん~少しだけ改稿+続き打ちました。

いつも使ってるヤフーメルアドのパスワードを忘れてしまってメールが見れない。

とりあえず今使ってるグーグルメールのほうに切り替えておきました。


もう1月も終わりですねー。

昼夜逆転生活に入ってしまったので、明日も休みます仕事。

土日でなんとか元の生活に戻りたい・・・

拍手[0回]

小説。

異世界転生~姫の中身はおっさん~更新しました。
ドラゴンでてくる話をかきたかったら、ドラゴン退治ではなくドラゴンのお見合いになりました。

この連休は暇で暇でリアルで小説読んでました。

けっこう読まずにネットオフで注文した小説がたまってます。

今読んでる小説は珍しくファンタジーじゃありません。ちょっとボーイズラブが軽く入ってますが刑事ものです。

講談社X文庫の作品。

硝子の町でシリーズ読んでます。



いろんなところで登録したせいか、携帯サイトのアクセス増えてます。
嬉しいことですな。

もっといろんなサイトめぐりたいですが、小説を読もう、小説家になろうのほうの小説も読みたい・・・・。

拍手[0回]

無題

あけましておめでとうございます。

今年も携帯サイトの小説中心で活動していこうと思います。

現在更新中の小説は

「イケメンに囲まれた。逃げることができない」
ワーウルフ×中学生の恋愛小説

「異世界転生~姫の中身はおっさん~」
異世界トリップ転生ファンタジー小説です。

姫の中身はおっさんのほうをメインに更新しています。

なんかすでに1個完結した長編恋愛小説を早くも削除したいです。

恥さらしに公開中ですけどwww

拍手[0回]

あけまして

あけましておめでとうございます。

お年玉2万円小遣い2万2千 お小遣い40万越えボーナス1万

計5万2千円をもらいました。

FF7のリメイクが出たらPS4でも買おうかなぁ・・・・。

結局ドラクエ10はやってないし。ゲームパッドまで買ったのに。


月光条例 藤田和日朗の新作(とはいってももう完結してる)漫画中古セットで買いました。

うしおととら、からくりサーカスも面白かったので次の作品も購入。すでに1週間たってますがまだ読んでません。

文章の神がおりてきて小説ばかり書いてました。

恋愛遊びのほうは展開が苦しくなってきました。苦手な恋愛もの打つんじゃなかったかなぁとか思いつつ。
いっきにドーンと削除する部分があるかもしれません。

異世界転生~姫の中身はおっさん~こっちのほうが本命です。

プロットなし長編第4弾のです。完結したら外伝などもうとうと思ってます。今190Pくらいまで打ちました。感じとしては400P前後で完結の予定。
神様ぶったおすために天界にいくために天使になるほうほうを契約したドラゴンに教えてもらうために、世界樹に向かっています。
登場してきたどっちの神様を悪役にするか決めてません。



拍手[0回]

無題

オリジナル恋愛小説「恋愛遊び」200P
オリジル異世界転生小説「異世界転生~姫の中身はおっさん~」180P

それぞれ新規連載中です。

ここ3日くらいでこれくらいうちました。

文章の神が降臨して執筆がとまりませんでした。

どちらもプロットなしなので途中でぐわっと展開かわるかもしれません。

異世界転生のほうは70Pあたりで4Pくらい加筆修正しました。

拍手[0回]

無題

読者がほとんどいないプログを書く人。

携帯サイトで連載してる恋愛遊びがカオスな展開になってます。

昨日文章の神が舞い降りてきて100P打ちました。

トキト、月明かりの下で、シャナの欠片それぞれエンド後の短編を本編に収録しています。

トキトは書き直したいんだけど処女作だからそのままでもいいかなぁとか思ったり・・・。

小説を読もうに投降をシャナの欠片だけしているんですけどブックマーク5件。

人気あるのは大抵1000件のブックマークきてるのにwwww

まぁ素人に毛が生えた程度で投降してるので仕方ありませんな。

拍手[0回]

無題

その火山にはドラゴンが住んでいた。

名をイブル・イフリエータという。

ただのドラゴンではない。エンシェント・ドラゴンだ。世界でももうサーラの世界では数体しかいないとされる。ドラゴンの中のドラゴン。
ロードドラゴンでもあった。

火山に住むだけあって、火属性である。その名を聞いた者は震えあがり、血肉に飢えたドラゴンと蔑むだろう。

人並みの知識はあった。それどころか、人間以上の、古代知識までもったドラゴンだった。

どこを踏み間違えて、人間を食らう悪しき存在になったのか、ドラゴン自信も分かっていなかった。

ただあるのは、血に飢え渇望した人の肉の味。美味とされるのは恐怖に彩られた人間の感情。

イブル・イフリエータは人々の憎悪の対象であった。

それを愉悦とするのはイフリエータの快感でもあった。

金色の瞳、赤い鱗、巨大な体躯、炎を自在に口から吐き出すブレス。

イフリエータの毒牙にかかった冒険者の数は多い。

なので、討伐ランクSSである。

最高ランクといっていいだろう。

ランクAの冒険者がユニオン(連盟)を作っても太刀打ちできなかったほどである。

イフリエータの住む火山がある国、アラム国ではイフリエータは頭痛の種だった。

静かにしているかと思えば、人里に降りてきて護衛付きの商船隊を襲ったり。

討伐ランクをSSに設定して、アラム王国では討伐冒険者を募った。王国側から出される賞金も多い。

イフリエータは長年討伐対象とされてきたが、被害があまり出ない時は無視された。

それくらい強いのだ。

炎の精霊ドラゴン、イフリエルとは旧知の中であるが、イフリエータは精霊ドラゴンなど歯牙にもかけなかった。

黒き聖女の子がいない限り、なんの力もないゴミだ。

イフリエータはそんな気持ちで今日の獲物を探していた。

火山から皮膜翼の翼を広げバサリと飛び立つ。

主を失った火山は、まる慟哭のように噴火を繰り返す。

イフリエータに火山の噴火など効かない。炎属性のモンスターに炎の魔法を当てるようなものである。

イフリエータは知っていた。サーラの世界に再び黒きメシアの血が召喚されたことを。
黒き聖女・・・藤原カリンが召喚されたことを。

カリンが精霊ドラゴンと契約していき、強くなる度に、イフリエータの体が疼いた。

その聖女とやらと、戦いたいと。

同じく、ドラゴンさえ食らう銀のメシア、呪われら王子ユエリスの中に潜むカッシーニャと対決したいと。

時は無情に過ぎ去り、ユエリスの中のカッシーニャ本体はいなくなった。力の欠片が残り、カッシーニャ化はなんとかできるものの、体に負担が大きく長時間その姿を保てない。

イフリエータは盛大に暴れた。

アラム国の王都まで迫り、騎兵隊が駆けつけて応戦したが相手にならなかった。

イフリエータは嘲笑を浮かべて炎のブレスをお見舞いして、飛び去っていく。

アラム王国に、イフリエータ討伐のための冒険者たちが募ってきた。

その中に、ユリエス、カリン、アルザ、マリアードの姿があった。

冒険者ギルドにもともと所属していたユリエスとアルザはいいとして、カリンとマリアードは所属すらしておらず、所属のための記入事項をかいてランクFと決まった。

ユリエスとアルザのランクはA

FランクではSSランクの依頼は上すぎて受けれない・・・はずであった。

だが、アラム王国の王が折れた。

黒き聖女とその仲間ならということで。

特別に討伐退治に参加することを許したのである。

イフリエータは賢いはずだった。

たかが異界から呼ばれた聖女ごときに引けはとらない、そんな存在であった。

ユリエス、カリン、アルザ、マリアードは強かった。

途中で出くわすモンスターを、剣で魔法で蹴散らしていく。

「暑いねー」

「そりゃ活火山が近いせいですわね」

アルザの嫌そうな言葉にマリアードが返事をする。

この二人、婚姻したのはいいがお互いに実家に帰らずに、ユエリスとカリンの家の隣に居を構えている。

そして、アルザはマリアードの尻にしかれっぱなしであった。

久しぶりのモンスター退治。

アルザはわくわくしていた。だけど、それをすぐに撤回する羽目になった。



以下続きは携帯サイト「月明かりの下で」にて掲載中。

本編の聖戦が終わった後の話になります。

拍手[0回]

新着記事
(03/09)
(03/09)
(03/08)
(03/08)
(03/07)
"ココはカウンター設置場所"