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俺はお前のラブドール7

浮竹は、新しく作ってもらった雨乾堂の窓から、外を見ていた。

今年の冬は大寒波で、鯉たちが泳ぐ池も凍ってしまった。

しんしんと降る雪に、はぁと息を白くさせながら外に出ると、やってきた京楽に中に戻れと拉致される。

「雪を見ていただけじゃないか」

「君は、体がまだ弱いんだから。風邪でもひいたら大変だ」

「風邪なんて多分ひかない」

「ううん、絶対風邪ひくね」

京楽の言う通り、次の日には浮竹は風邪をひいて高熱を出していた。

「何か、食べたいものはあるかい?」

「桃が、食べたい」

「この時期に桃かい。ちょっと無理かもしれないけど、現世にも行って探してみるよ」

京楽は、総隊長である自分自らが現世にいくのはまずいので、5番の席官に桃を探しにいってもらい、外国産の桃をなんとか買ってきてもらった。

「桃、買ってきてもらったよ?浮竹?」

京楽が、雨乾堂に浮竹の姿がないものだから、必死で探す。

こほこほと咳の音が聞こえて、外に出ると凍った池の上に浮竹が座っていた。

「何してるの!ああ、もうこんなに体冷やして!ほら、早く中に入って」

「なぁ、京楽」

京楽は、冷え切った浮竹の体を温めるために、電気毛布を出して、ストーブをつける。

電気毛布にくるまれながら、浮竹は続ける。

「俺は、いつかこの雪のように溶けてなくなってしまうんだろうか」

「そんなこと、ボクがさせない」

「うん‥‥‥‥」

風邪がうつるかもしれないのに、京楽は浮竹に口づける。

「うつるぞ」

「構わないよ」

また、口づける。

浮竹の熱があがってきたので、氷枕を作って、寝かせた。

「ほら、桃だよ。食べれる?」

浮竹は、雛鳥のように口を開けて桃を食べる。

「おいしい」

「まだあるからね?」

「京楽」

「なんだい?」

「俺が溶けてなくなっても、悲しまないでくれ」

「浮竹‥‥‥」

京楽は、浮竹を電気毛布ごと抱きしめる。

「君は溶けていなくなったりしない。そんなの、ボクが許さない」

「京楽の手、あったかい」

「ボクの手より、君の体温のほうが高すぎる。桃も食べたし、解熱剤飲んで寝ようか」

「ああ」

浮竹は京楽から、昔よく飲んでいた解熱剤をもらい、白湯で飲んだ。

「きっと、明日にはよくなってるから」

「うん。傍にいるからね?」

京楽は、仕事を全て新しい雨乾堂にもちこみ、浮竹の傍で仕事をした。

「京楽?」

気が付いた浮竹が、京楽がまだ傍にいることに驚いて、声を出す。

「仕事は?」

「ここにもってきたよ。言ったでしょ。傍にいるって」

浮竹は、ふにゃりと笑って、京楽に甘える。

「膝枕、してほしい」

「いいよ。おいで」

浮竹は電気毛布を手に、京楽の膝に頭を乗せて寝転がる。

「ああ、昔母上が俺の熱があるたびにこうしてくれたことを思い出す」

「浮竹の母さんは、今も元気だよ?3年くらい前に君の実家を久し振りに訪れたけど、みんな君のことを想いながら生きていたよ。息子は、立派だったでしょうか?と聞かれて、ボクは回答に迷ったね」

「ふふ、俺は一度全てを捨てて、神掛をしたからな」

「もう、あんな思いはごめんだよ」

「ああ」

浮竹は、そのまますうすうと眠ってしまう。

浮竹の熱はなかなか下がらず、お風呂に入りたいというものだから、しっかりお湯に浸かるならと許可して入らせて、髪をドライヤーで乾かしたけど、熱はまだあった。

浮竹が熱を出して1週間目、浮竹の呼吸が止まった。

京楽はそれに気づいて、パニックになりつつも人工呼吸と心臓マッサージを続けると、浮竹の頬に赤みがさして、呼吸が元に戻り、心臓も動き出す。

ただのラブドールに戻ろうとしていたのだ。

それを、京楽が阻止した。

阻止できた、というべきか。

浮竹の死は、つまりはただのラブドールに戻るということだ。

京楽はますます浮竹から離れられなくて、悪いとは思ったが、総隊長の座を一時白哉に預けて、浮竹の傍にずっとついていてやった。

「京楽、桃が食べたい」

「ふふ、またかい?」

浮竹が意識を取り戻し、我儘を言うのを、京楽は愛しく思う。

また、今度は席官でないが、現世に慣れている隊士に外国産の桃を買ってきてもらおうとしたのだけど売ってなくて、仕方なく桃の缶詰を買ってきてもらった。

「ごめんね、桃、缶詰のしか売ってなかったんだ」

「それでもいい」

浮竹は、京楽の手から缶詰の桃を食べる。自然の桃と味が違って、ちょっと驚きつつも、浮竹は缶詰の桃を完食してしまった。

最近あんまり食欲がなく、点滴を食事代わりに済ませていたことを思うと、大きな進歩だった。

本来なら、入院であるのだが、京楽の傍と雨乾堂に居たいという浮竹の我儘で、浮竹は雨乾堂で闘病生活をすることとなった。

ただの風邪をこじらせて、肺炎になっていた。

ぜぇぜぇと、苦し気に呼吸を繰り返す浮竹には、肺は片方しかない。右の肺は、ミミハギ様を解放させるのと一緒に、臓器ごとなくなってしまっていた。

まるで、昔に戻ったような錯覚を味わう京楽。

違うのは、自分が総隊長であること。そして、浮竹は失われたはずの命だということ。

「缶詰の桃、まだあるからね?欲しかったら、言ってね?」

「苺が食べたい」

「うん、苺だね?この季節でも、現世なら温室栽培で苺あるだろうから、買ってきてもらうね?」

「うん。傍にいてくれ、京楽」

京楽は、桃の缶詰を買ってきてくれた隊士を呼び、苺を2パック買ってきてもらった。

「ほら、苺だよ?」

「甘くておいしい」

「たくさんあるからね?足りないなら、追加で買ってくるから」

「ありがとう、京楽。愛してる」

「うん、ボクも愛してるよ」

浮竹は、一度また呼吸を止めて心臓の鼓動も止めたが、奇跡的に助かり、その次の日から回復方向に向かっていった。

「ああ、浮竹が生きてる。ありがとう、神様」

神など信じていないが、京楽は祈ることしかできなかったのだ。

浮竹は、自分の足で立ち上がり、歩けるまで回復していた。

「京楽、お前が欲しい」

3週間にも及ぶ闘病生活だったため、浮竹は疼いて仕方ないようだったが、京楽もそれと同じであったが、念のために日を置いた。

1カ月が過ぎる頃には、浮竹は完全に元気になり、京楽は白哉から総隊長の身分を返上してもらい、平和な日常が戻ってくる。

「今日、君を抱いてもいいかい?」

「ああ。ずっと疼いているんだ。抱いてくれ」

その日の夜、浮竹と京楽は、実に1カ月ぶりに睦みあった。



「んああああ!」

浮竹のものを口にふくんで舐め転がして、じゅぷじゅぷと音を立てて口淫して、手でもこすってやると、浮竹は1カ月ぶりに精液を出す。

濃かった。

「君の、濃いね。まるでヨーグルトみたい」

「やあああ」

いって敏感になっているのに、京楽は続けて吐き出させるように、浮竹のものに奉仕を続ける。

「うあ、いく♡」

「いっていいよ?何度でも」

浮竹は京楽の手の中に2回目になる射精をした。

「次はボクの番だね」

「あ、俺も口で‥‥‥」

「君の中でいきたい」

「分かった」

浮竹は、潤滑油を手にとって、自分で自分の後ろを慣らしていく。

「ん、指じゃ届かない」

「もう、大分解れたね。挿入れるよ?」

「ひあああ!!!」

指とは比べ物にならない質量に引き裂かれて、浮竹は一瞬呼吸を忘れる。

それに気づいた京楽が、浮竹に口移しで酸素を送る。

「あ、あ、あ‥‥‥」

「ゆっくり呼吸して。そうそう。ああ、かわいいね、十四郎」

「やあん、春水の大きい♡」

大きく太いもので奥を刺激されて、浮竹は射精しながらオーガズムでいく。

「あああ、いくううう♡」

「ふふ、たくさん子種あげるからね?なにせ1か月ぶりだから、濃いよ?」

「やあん、孕んじゃう♡」

「うん、孕んでね?」

京楽は浮竹の奥を押すように動く。

「んあああ、いくううう♡」

「ボクもいく‥‥‥」

びゅるびゅると、1カ月ぶりの精液が浮竹の中に注がれる。それに、浮竹は恍惚とした表情になる。

「あ、もっとお♡」

「ふふ、欲張りさんだね、十四郎は」

「あ、春水、もっと俺の胎がたぷたぷになるくらい注いでくれ♡」

京楽は、浮竹の弱い部分をすりあげて、奥を抉る。

「ひああああ、いい、だめええぇぇ♡」

京楽は、浮竹の中にまた精液を吐き出す。

「いいのにだめなの?」

「んあ、いいのお♡」

京楽の出す精液を下の口で受け止めて、浮竹は京楽と口づける。

「春水、もっとお♡」

京楽は、浮竹が満足するまで抱いてやる。

「やああ、らめえええ、おかしくな”る”う”う”♡」

もう4回以上精液を注ぎこまれた浮竹の胎はたぷたぷだった。

「んあ、い”ぐうううう♡あ、あ”ーーーーーーーー♡」

潮をびゅーびゅーと盛大に吹いて、浮竹は京楽の最後の一滴まで受け取って、意識を失う。

「十四郎、お疲れ様」

中から抜くと、大量の精液が浮竹の太ももを伝って出てくる。

「後始末しなきゃね」

京楽は、天国を見てから、その後につけまわる後始末を済ませて、浮竹を新しい布団で寝かせて、京楽も横になって眠る。

「んあ‥‥‥まだ足りない」

「ええ!?ボク、もう出ないよ?」

次の日の朝になり、そう言う浮竹に京楽は降参のポーズをとる。

「むう。我慢する」

「ごめんね?」

「いや、俺が長いことしてなかったから、体が疼くだけだ」

「手で、してあげようか?」

「春水のものじゃないと届かない」

京楽は、降参のポーズをとる。

「今日の夜、ね?」

浮竹の耳を甘噛みしながら囁くと、浮竹は頷くのだった。




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黒猫と白猫の亜人外伝3 サタンの子

ジョセフィーヌちゃんが産んだ子猫のうち、2匹が急死した。

にゃんにゃんと泣くジョセフィーヌちゃんとサタン。

特にサタンの落ち込みようったら半端なく、うおんうおんいって、泣いていた。

「ああ、まだ生後2か月なのに。かわいそうに我が子よ。せめて、父の胸でもう一度抱かせておくれ」

サタンは、死んだアリーちゃん、トムくんを胸に抱いて、お別れをする。

浮竹と京楽も、猫の姿で死んでしまったアリーちゃんとトムくんの体に体をこすりつけて、冷たくなっていく体に悲しんで、涙を零す。

白哉の飼っている猫の中には野良猫だった者もまじっていて、普通は去勢されるのだが、主にオスが去勢されるので、メスも外に出る子は去勢される。

ジョセフィーヌちゃんを含む、サタンの5匹の夫人は、まだ去勢されていない若い雌猫だった。

まさかサタンが白哉の元にくるなど思ってなかったので、夫人を迎えるとも思ってなかったので、子猫が生まれるなど思わなかったのだ。

生まれた子猫は、離乳して子猫時代を思いっきり甘やかされて育ってから、貴族の令嬢たちにもらわれていく。

中には、大商人の平民にもらわれていく子もいた。

白哉は、サタンの子猫を譲渡するにあたり、平民でもいいのだが、裕福な家を選んでいた。

決して飢えたり虐待されたりしないように、時折もらわれていった猫の様子を使者を派遣して見てもらっていた。

その条件で、譲渡をしている。

「サタン、今回は残念だったな。手厚く弔うゆえ、子猫たちをこちらへ」

「待て。我が血を与えれば、復活するかもしれぬ」

「だめだよ、サタン君。聖なる力以外で復活させると、アンデット系になる。悪魔のアンデットの子猫とか、誰も世話できないし、もらってもくれないし、サタン君でも世話できないよ?」

京楽の言葉に、サタンは嘆き悲しんだ。

「アリーちゃん、トム君‥‥‥‥うおおおおおおおん」

「うう、アリーちゃんトム君」

浮竹も、釣られてにゃあにゃあ泣き出した。

サタンの子猫と、たまに一緒に遊ぶ浮竹と京楽にとっても、悲しいできごとだったのだ。

「残された子たちを大切に育てないと」

「分かっておる。うおおん、どうか皆、アリーちゃんとトム君の分まで成長して、大きくなるのだぞ」

白哉は、アリーちゃんとトム君の体を譲り受けて、火葬して遺骨を小さな骨壺に納めて、猫たちの墓に埋葬する。

「うおーーーーん」

サタンは一日中泣いて、もう涙も枯れ果てるくらい泣いた。

昔なら、平気で人間を殺すようなサタンがだ。

猫になって猫人生を楽しむせいで、完全に猫になっていた。

しかも父性あふれる猫になっていた。

普通猫は、母猫が子猫の世話をして、雄猫は放置だ。

そんな中、サタンはよく子猫たちの面倒を見た。ぺろぺろと毛づくろいをしてやり、離乳時期がくるまで体温で温めたり、目があいてある程度成長して活発になってきた子猫たちの遊び相手をしてやった。

それは浮竹も京楽も同じで、ある程度成長したサタンの子猫たちを猫のおもちゃで遊んだりした。

「他の子猫たちも、念のため獣医に診せる。血液検査とワクチンを接種させるゆえ、残りの3匹の子猫を預かるぞ」

「うむ、苦しゅうないぞ白哉。我が子たちがうつる病気で命を落としたのなら、大問題だ。他の子たちを専門の獣医に診せてくれ」

白哉の家には、猫専門と猫と猫の亜人も診れる、二人の獣医を抱えていた。

「頼む」

「はい、白哉様」

猫専用の獣医は、白哉の手の中でにゃあにゃあ鳴く子猫を3匹受け取って、血液検査をした後、ワクチンを接種させる。

「血液検査では猫エイズも白血病にもかかっておらず、その他の病気もなく健康であることが分かった。たっぷり栄養を与えて、甘やかして育ててやれ」

サタンは、白哉から子猫を3匹返してもらって、その子猫たちの首をくわえて、母乳を出すジョセフィーヌちゃんの元に連れていく。

まだ完全に離乳時期ではなく、柔らかくした離乳食とミルクで育っていた。

ジョセフィーヌちゃんは、子猫たちに栄養価の高いミルクをあげるために、たくさん食べてたくさん飲む。

「にゃあにゃあ(アリーちゃんとトム君の分まで、精一杯お世話するわ)」

「うむ、うむ、その通りだジョセフィーヌちゃん。今回は残念であった」

白哉は、子猫でも育児放棄された子猫なども保護したこともある。時折仕事の合間をぬって、そんな子猫にミルクをあげたりもするが、通常は二人くらいの使用人に任されていた。

育児放棄された生後数日の赤ちゃん猫は、1~2時間おきに授乳が必要だ。それを乗り切っても、3時間おきくらいに授乳が必要だ。

子猫は免疫が高くなく、特に野良の産んだ子猫は栄養状態が芳しくない。

母猫の初期の授乳さえ許されなかった赤ちゃん猫を保護して、授乳をさせるが、か弱く命を落としていく子猫を、白哉はたくさん見てきた。

母猫がいるから、家猫であるからといって、安心はできない。

子猫はかわいいが、反面弱く、へたをすればすぐに命を落としてしまう。

なので、白哉は子猫の譲渡は離乳を終えて完全にキャットフードを食べて、ワクチンを接種して去勢済みの子を譲渡していた。

譲渡しても、5匹も夫人のいるサタンの子猫は、発情期になるとまた産まれてくる。

まぁ、譲渡の予約は多頭で飼いたいという申し込みも多いので、多頭飼育崩壊を起こしていないかを複数で欲しがる場合は確認してから譲渡する。

白哉の手から譲渡されていった子猫たちは、皆元気に幸せな家猫になっていた。

「あら、こちらの白猫が綺麗ね。この子が欲しいわ」

ある貴族の令嬢が、譲渡会にきて、浮竹の見た目が小さく子猫に見えたので、白哉にそう言うと京楽が貴族の令嬢に「この子はボクのだよ」と人の言葉でしゃべり、びっくりさせることも何度かあった。

そんなしゃべる猫を欲しがる者は多く、猫の亜人だと知っても、欲しがる。

中には拉致してまで欲しがる輩がいるので、譲渡会には騎士が何人かいた。

さて、今回の譲渡会では、16匹のサタンの子猫と、4匹の野良猫だった猫が産んだ子猫がもらわれていった。

サタンは、去っていく子猫たち一匹一匹を舐めて毛づくろいをして、お別れをしてから白哉に渡す。

サタンは、浮竹も舐めて毛づくろいをした。

「ひゃは、くすぐったい」

「ふははは、サタン様が毛づくろいをしてやっているのだ。金貨100枚の価値があるぞ」

高いだろう、多分。浮竹は思ったが、口には出さない。

「ボクも毛づくろいする」

「え、やだ」

「なんで!」

「京楽の、なんか変態っぽいから」

「ガーン」

そんな会話をする浮竹と京楽を見て、白哉は心を和ませる。

「では、我が毛づくろいしてやろう。金貨100枚の価値のあるテクニックを堪能せよ」

「うん、サタン君にお願いする」

「ガーン」

京楽はその日、ショックであまりキャットフードを食べなかったが、白哉の手からもらうチュールを食べまくるのだった。




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黒猫と白猫の亜人61

「んあっ」

ずちゅりと中を犯す京楽のものは、まだ熱くて硬い。

「ん、いい」

「ここかい?」

「ひあ!」

ぐりっと奥を押されて、抉られて、浮竹はオーガズムでいく。

「あ、もっとおお」

「君は、いつもは清楚で明るくて元気なのに、抱かれると妖艶で妖しくなるんだから」

「あ、もっと奥にくれ。奥に、お前の子種をいっぱい」

京楽は、言われた通り奥を貫いて、その締め付けに耐え切れず、子種を吐き出す。

「あ、ああ、あ。いっぱい出てるぅ。京楽のザーメン、いっぱい出てる♡」

「もっと?」

「あ、もっとお♡」

浮竹は身をくねらせてから、足を自分から開いて、結合部をくぱぁと指で広げて、誘ってくる。

「ああ、サキュバスみたい。淫乱だねぇ」

「あ、すごい硬くなったあぁ♡太くて熱いの♡」

浮竹は、足を使って京楽の腰を絡めとる。

「もっと奥に出してぇ♡」

「仕方ないねぇ」

京楽は、浮竹の最奥を穿ち、浮竹のものを手でしごいて、強制的に射精させると、びくんと浮竹が背をしならせる。

「あ、あーーーー♡」

びゅるびゅると、中に精液を注ぎ込まれるのを感じながら、浮竹は気を失った。

「ふう、ボクまだまだいけるんだけど。でも、これ以上は無理だね」

京楽は猫の姿になり、この前もらった浮竹を象った猫のダッチワイフと何度かしっぽりして、満足した。

最近の京楽は、雌猫としっぽりしなくなった。

代わりに、浮竹とする回数が増えた。

すでにいっぱいっぱいなのに、性欲の強い黒猫の性欲に付き合わされると、気絶することがしばしば。

今回も浮竹を気絶させるまで抱いてしまい、それでも尽きない欲求の解消をダッチワイフと済ませて、それを知った浮竹も浮気するくらいならと、喜んでくれた。

「なぁ、京楽」

「なんだい?」

目覚めた浮竹が、ふいに問う。

「俺がいなくなったら、お前はどうするんだ?」

「君の傍にずっといるよ。君がいなくなる時は、ボクも死ぬ時かな」

「そうか」

浮竹は、また眠ってしまった。

京楽の瞳が金色になる。

「サタナシア・オルタナティブ。出てくるな。おとなしくしておいで」

金色の瞳の原因である、自分の中にある異物を手なづけて、ゆっくりと奥に落としていく。

「そろそろ、幽鬼のボクに診てもらう時期かなぁ」

京楽は、サタンになったことが一度ある。暴走してしまい、もう少しで浮竹を殺すところだった。幽鬼の京楽のお陰で封印されて、もう半年ばかりになるだろうか。

たまに幽鬼の京楽に少し診てもらっていた。

そろそろ、幽鬼の京楽に本格的に診てもらい、封印の上書きをしてもらうほうがいいと思った。



京楽は、浮竹が寝てる間に、魔王城に行き、まだ早朝だが幽鬼の京楽を起こす。

『ん、何?こんな早朝から』

「ボクの中のサタナシア・オルタナティブがまた活性化してるんだ。サタンの封印が緩んでいないか、診てくれないかな」

『んー。大丈夫、封印はされてる。でも、ちょっと緩くなってるね。上から封印を施すね?』

「ごめんね。君の魔力がまたなくなってしまう」

『いいよ。どうせ、休眠するまで魔力を消費するわけでもないし』

幽鬼の京楽は、精神を集中させて京楽に封印を上書きする。

『はい、おしまい』

「ありがとう。これ、白哉君から。お風呂セット。魔王の浮竹と一緒に使って?」

白哉が、自分の子たちが毎度お世話になっている魔王の浮竹と幽鬼の京楽に、入浴剤やら石鹸やらがつまった、高級お風呂セットをくれた。

『ありがとう。いい匂いがするね?早速、今日のお風呂にでも使ってみるよ』

「じゃあ、ボクは戻るね」

『ボクはもう一度寝るよ。おやすみ』

京楽が白哉の家でもある自分の家に戻ると、浮竹が起きていた。

ダッチワイフを綺麗に洗っていてくれた。

「お前、使うのはいいが、ちゃんと手入れしろよ?」

ダッチワイフの股間部分に、カピカピにこびりついたいた精液を綺麗に洗って、浮竹は京楽を見る。

「魔王城に行っていたのか?」

「え、なんで分かるの?」

「幽鬼のお前の匂いがする」

「嗅覚すごいね?」

黒猫の亜人は視覚に優れているが、白猫の亜人は嗅覚に優れてるようであった。

「まぁ、猫の亜人はそれぞれ色で優れている部分が違うからな。ちなみに恋次君は味覚がすごいららしい」

「へぇ」

始めて聞いた話に、少しだけ興味をもつが、恋次のことなどはっきりいって京楽にとってどうでもいいので、それ以上は聞かなかった。

「朝食食べに行こう?」

「ああ」

浮竹と京楽は、猫になって白哉の元にいく。

恋次が赤猫の姿で食堂にいた。恋次に抱かれたのか、ぞくりとするほど妖艶な白哉が、浮竹と京楽の分のキャットフードとチュールをくれる。

「白哉さん、俺にも!」

「兄は、猫まんまでも食っていろ」

「酷い!」

「それはこちらの台詞だ。いきなり盛ってきて」

「白哉君、しっぽりしたの?」

「京楽、兄は思っていることを口に出し過ぎだ」

「しっぽりは悪いことじゃないぞ?京楽なんて、俺を抱きつぶしてダッチワイフとしっぽりしてたからな?」

それに、恋次と白哉が吹き出す。

「ダッチワイフ。いつの間に」

「あ、俺も白哉さんのダッチワイフ欲しい」

恋次がそう言って、白哉にゴンと頭を殴られていた。

「動物虐待反対!」

「チュールはいらんのだな?」

「いります!にゃーーん」

恋次は、猫らしいかわいさを見せようとするが、がっしりした体躯の猫なので、あまりかわいくない。

浮竹は少し子猫サイズで、京楽は普通サイズだ。

白哉は仕方なく恋次にもチュールをあげる。

それから、ついに200匹をこしてしまった自分の猫たちにも食事をあげにいく。猫の広間にはたくさんの猫がいた。

「わはははは!今日も白哉自ら我にエサを与えるとは感心である。我は偉大なる悪魔王猫サタンなり!!!」

サタンが、5匹の夫人の猫とその間にできた子猫たちを連れて、エサをもらいにくる。

白哉は、サタンにはなるべく自分の手でエサを与えるようにしていた。

「わははは」

サタンは、今日もかしましいのであった。

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黒猫と白猫の亜人60

京楽は、色欲魔人である。

体の中にサタナシア・オルタナティブという異なる存在をもっている。

寝る、食べる、以外だとやることしか考えていないかんじがする。

と、魔王の浮竹に言われて、京楽はズーンと沈みこんだ。

なにせ、浮竹がいるのに、見てない場所で他の雌猫としっぽりして浮気する。することしか能がないような感じに受け取られても仕方ない。

『お前って、やっぱ色欲魔人だよな。浮気するし』

『まぁ、色欲魔人でもいいんじゃない?白猫の浮竹が幸せなら』

「でもこいつ、浮気するぞ?この前も、俺が白哉と出かけている間に、他の雌猫としっぽりしていた」

京楽がばれていたと、顔を蒼くする。

「あ、あれはね?ただの、マッサージで」

「マッサージで合体するのか?相手の雌猫にゃんにゃん気持ちいいって言ってたぞ?」

「う」

魔王の浮竹は呆れ、幽鬼の京楽は笑っている。

「しまいには、サタンの妻のジョセフィーヌちゃんともしっぽりしてたしな?」

「な、ばれて!?」

「ジョセフィーヌちゃんがいってた。お前の一物は立派だし気持ちいいけど、心が足りないって。やることしか頭にないって」

「ああああ、ジョセフィーヌちゃあああん」

京楽がもうこれ以上聞きたくないとばかりに蹲る。

「お前に愛想をつかさない俺は心が広いな、我ながら。あんまり、浮気するなよ。捨てるぞ」

「ボクは浮竹が一番だから!浮竹しかいないから!」

「そう言いながら、雌猫としっぽりするんだよな?」

「う、もうしないから」

『信用できないな』

『信用できないね』

魔王の浮竹と幽鬼の京楽に言われて、色欲魔人こと京楽はさらにズーンと沈み込む。

『あんまり浮気してると、俺が白猫の俺をもらうからな?』

「な、それだけはだめだよ!?浮竹同士だなんて‥‥‥鼻血垂れてきた」

浮竹は猫の姿で京楽に、手加減なしの猫パンチをお見舞いする。

「卑猥なことしか考えないのかお前は。魔王の浮竹がもらうというのは、ただ一緒にずっといるって意味だ」

『そうなると、ボクが嫉妬しちゃうなぁ』

幽鬼の京楽が、紅茶を飲みながら困るなぁと笑う。

「む、まぁそうだな。俺と魔王の俺は今の距離がちょうどいい」

『うちの子になっていいんだぞ?』

「それでも、俺は京楽が好きだから。愛してるから」

「浮竹えええええぇぇぇぇ」

猫の姿で抱きついてこようとしる京楽を、浮竹は猫パンチをお見舞いする。

「しばらくさせてやらない。反省するんだな」

「そんなああああ」

「あ、雌猫としっぽりしたら、さらにやらせてあげないからな」

色欲魔人の京楽は困った。

おおせいな性欲を解消するには、浮竹に相手をしてもらうのが一番なのに、その浮竹が抱かせてくれないと言うし、浮竹がいない時に欲を解消するために雌猫としっぽりするのだが、それも禁止されて、京楽はうーんうーんとうなりだす。

「これやる。魔王の俺に作ってもらった」

『こんなので、欲の解消になるのか?』

「分からん」

それは、浮竹の猫の姿をしたダッチワイフだった。

猫のダッチワイフなど見たことも聞いたこともない。

魔王の浮竹に適当に作ってもらった。

よくでてきていて、本物の浮竹そっくりの毛並みの質感と、瞳の色まで瞬きをしそうなほどにそっくりだった。

「あ、ボクこれならいけるかも」

浮竹の匂いもして、京楽は早速ダッチワイフを抱いてみる。

「あ、いいね。質感まで浮竹そっくり」

「じゃあ、雌猫としっぽりはやめろよ?」

「う、うん」

色欲魔人の京楽は、色欲魔人であるがために即答できない。

「今度雌猫としっぽりしてるの目撃したら、ほんとに1か月は抱かせてやらないからな」

「はーい」

『じゃあ、問題は解決したということで、お茶にでもする?』

幽鬼の京楽が、得意の紅茶クッキーをもってきてくれた。

浮竹と京楽は人の姿になって、中庭に移動して、テーブルのある場所の席につく。

「幽鬼の京楽がいれてくれる紅茶が一番おいしい」

「そうだね。ボクもそう思うよ」

『ありがとう。昔はもっと下手だったよ?浮竹とお茶するために、何度も練習したんだよ』

幽鬼の京楽は、紅茶クッキー以外に、チョコと苺のタルトを作ってもってきてくれた。

「チョコ!苺もある!」

そのお菓子に、浮竹が目を輝かせる。

浮竹はチョコレートが大好きだ。それを知っていたので、幽鬼の京楽はあえてタルトをチョコ味にしてみた。

「うん、おいしい!」

浮竹は、チョコタルトをおいしそうに食べる。

『俺の分もやる。食え』

「え、いいのか?」

『俺はいつでも京楽のお菓子を食えるしな』

「じゃあもらう!」

魔王の浮竹が自分の分を浮竹に譲るものだから、最初に譲って喜んでもらおうと思っていた京楽は、ちょっと残念に思いながらも、自分の分も浮竹にあげる。

「ボクの分もあげるよ」

「ありがとう!」

浮竹は、犬のようにしっぽをぶんぶんして喜んだ。

『ふふ、ボクの分もあげるね?はい、あーん』

「あーん」

「あ、ずるい!」

京楽が叫ぶ。

『ふふ、ほんとに白猫の浮竹はかわいいね?猫の姿でも人の姿でも』

『俺は?』

『君は別格』

魔王の浮竹の額にちゅっとキスをする。された魔王の浮竹は顔を真っ赤にさせる。

「お、ラブラブだな」

「ラブラブだね」

浮竹と京楽は、甘い空気に慣れているため、魔王の浮竹が恥ずかしがっても気にしない。

「魔王の俺、もっと幽鬼の京楽と甘えてもいいんだぞ?俺たちなど気にせず」

『いや、気になるだろう、普通』

『ふふ、ボクの浮竹は照れ屋さんだから』

幽鬼の京楽は、魔王の浮竹の頭を撫でて、チョコタルトのおかわりをもってきて、浮竹以外のメンバーもきちんと食べれるようにするのであった。







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黒猫と白猫の亜人59

「クリスマス?」

10月も終わりを迎えて、世間ではいわゆる12月のクリスマスイブとクリスマス当日に向けて、モミの木を飾り、イルミネーションをつけて飾りつけをして、クリスマスまでくる日を心待ちにしている感じがあった。

浮竹は、長いこと監禁と幽閉生活を送っていた上に、クリスマスとは無縁の生活を送っていたので、クリスマスというものに興味深々だった。

「まだ、クリスマスには早いけどね?」

「でも、クリスマスはケーキを食べて、サンタさんからクリスマスプレゼントをもらえるんだな?」

浮竹は、サンタさんが本当にいると信じていた。

「まぁ、サンタさんは別として、クリスマスプレゼントの交換とかもするよ?」

「俺、クリスマスまで待てない!今すぐクリマスパーティーしたい!」

浮竹の我儘には困ったもので、京楽はそれならと、魔王城に行くことにした。

「浮竹がね‥‥‥」

事情を魔王の浮竹と幽鬼の京楽に説明すると、二人は乗り気でクリスマスパーティーをすることにした。

まだクリスマスには早いが、モミの木をもってきて飾りつけをして、魔力で点滅するイルミネーションを、モミの木だけでなく、中庭にある木々にも飾りつける。

その日の夜になり、イルミネーションが鮮やかに点滅し、綺麗な場面を見て浮竹は感動していた。

「綺麗だな‥‥‥お星様みたいだ」

『白猫の俺、クリスマスケーキができたぞ。七面鳥も焼いたし、フライドチキンもあるぞ』

「わぁ、ご馳走だな」

魔王の浮竹の夕飯は豪華だが、いつもよりさらに豪華な食事が出される。

『白猫の浮竹、クリスマスプレゼントあげる』

「プレゼント交換か!俺もこの日のために買っておいたんだ!」

幽鬼の京楽からもらったクリスマスプレゼントは、暖かそうな毛皮の上着だった。

「俺のは‥‥‥その、少し粗末だが」

『猫の肉球の手袋。かわいいね?』

「すまん、お前がくれたものとの値段の差が」

『気にしないよ』

『白猫の俺、俺からのクリスマスプレゼントだ』

魔王の浮竹は、浮竹にクリスマスプレゼントをあげる。

アメジストの髪留めだった。

「俺のは、同じものになるけど」

浮竹からのクリスマスプレゼントは、幽鬼の京楽にあげたものと同じ、肉球の柄の手袋だった。

「ボクからのクリスマスプレゼントだよ」

京楽が、YES、NOの枕を渡してきたので、とりあえず沈めておいたが、しっかり枕はもらっておく。

京楽にも、肉球の手袋をあげて、その後みんなで騒ぎながら、ケーキをカットしてご馳走も一緒に食べた。

「今日はNOだあああああああああ」

魔王の浮竹は、少量ならいいのではないかと、シャンパンを振る舞った。

浮竹はコップ一杯で酔っ払い、京楽を投げ飛ばしてダウンさせて、その体の上に座りこみ、さらに酒を飲もうとするので、魔王の浮竹と幽鬼の京楽が、チョコケーキをもってきて、そっちに気を引かせて、その間にアルコール類をとりのぞく。

「あれ、シャンパンは?もっと飲みたいのに」

『オレンジジュースでも飲むか?うまいぞ?』

「うん、そうする」

浮竹は素直に、京楽からどいてオレンジジュースとチョコケーキを食べていく。

『白猫の浮竹、アルコールに弱いみたいだね』

『そうだな。あれ以上飲ませたら危険かもしれない』

「浮竹、もっと座っててもいいんだよおおお」

何気に京楽は危ない発言をする。

『黒猫の京楽、お前にもクリスマスプレゼントだ』

「え、いいのに。浮竹を楽しませたいだけだったから、ボクなんの準備もしてないよ?」

『構わん。受け取っておけ』

魔王の浮竹からのクリスマスプレゼンとは、ふかふかの毛布だった。

『ボクからの分もあるよ』

幽鬼の京楽からのクリスマスプレゼ

ントは、これまたふかふかのマフラーだった。2つ入っていて、もう1つは浮竹にあげてお揃いにすればいいと言われた。

「ありがとう‥‥‥‥あと、浮竹ってサンタさん信じてるんだよね」

『サンタか‥‥‥‥サタンなら、白哉の家にいるが』

「サタンとサンタは全然別だからね?」

一応、念のために魔王の浮竹に言っておく。

『サタンがサンタなら楽なんだがな。名前も似てるし』

名前だけだ。元悪魔王がサンタだなんて、どんな世界だ。

『じゃあ、寝る前に大きな靴下準備しておかないとね?』

「どうしたんだ、みんな」

少し酔いを醒ました浮竹が、会話に混じってくる。

『サンタさんがきてくれるためには、大きな靴下がいるって話してたとこだよ』

「え、そうなのか。俺の靴下では入りきれないかな?」

『俺が、この靴下をやろう』

急遽用意させたので不格好だが、顔くらいの大きさのある靴下を、魔王の浮竹が浮竹に渡す。

「わぁい、これでサンタさんがくる!」

「ねぇ、サンタ役は誰が」

『俺がする。スリープの魔法で眠らせてから、プレゼントを入れておく』

サンタさんからのプレゼントは、チョコのお菓子をたくさんだった。

浮竹が徹夜してサンタさんを待つというので、魔王の浮竹がスリープの魔法を唱えて眠らせてから、チョコのお菓子をこれでもかというほど、靴下につっこんでやった。

『ふふ‥‥‥明日が待ち遠しいな』

猫の姿で眠る浮竹のかわいい寝姿を撫でながら、魔王の浮竹は部屋を去ってい。

翌日になり、浮竹はご機嫌であった。

「サンタさんが、チョコのお菓子こんなにいっぱいくれたんだ」

朝食の時間なのに、朝からムースポッキーを食べる浮竹。

「浮竹、朝食あるから、ほどほどにね?」

「ああ」

ちなみに、浮竹も京楽も今日は猫の姿だ。

そのままキャットフードをもらい、チュールを食べて、浮竹は食いかけのムースポッキーを前足で器用に挟んでがじがじと食っていく。

猫にチョコはだめなのだが、猫の亜人なので浮竹は食べても平気だ。

その日も、夕食までご馳走になって、それから白哉の家にもどった。

「浮竹、楽しんでこれたか?」

「うん!サンタさんが、チョコのお菓子たくさんくれたんだ」

「ほう。それはよかったな。ただし、ちゃんと寝る前には歯磨きするんだぞ。虫歯にならぬようにな」

「はーい」

浮竹は、暇があれば、チョコ菓子を少しずつ大切そうに食べる。

幼い頃、お菓子なんて食べたことがなかった。

白哉の家にくるまで、お菓子の存在を知らなかった浮竹は、本当に大切そうにお菓子を食べる。

猫の時に食べるチュールもとられないようにと、夢中で食べる。

「浮竹、私のところにもサンタがきたのだ。兄の分を置いていった」

そう言って、白哉はキャンディーやらのお菓子を浮竹に差し出す。

「わぁ、サンタさんにお礼の手紙書かなきゃ!」

「浮竹、サンタさんにお手紙どうやって届けるの?」

「うん?郵便で」

京楽も白哉も静かに笑う。

「俺、なんかおかしいこと言ったか?」

「いや、兄はそのままでいい。そのままでいてくれ」

「ボクもだよ」

「?」

浮竹はよく分からないと首を傾げるのであった。



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黒猫と白猫の亜人58

「魔王の俺、助けてくれ!!」

いきなり浮竹がやってきて泣きながら言うものだから、魔王の浮竹は何事かと、幽鬼の京楽と共にまずは落ち着かせた。

「京楽が、森で狩人の罠にかかって!外そうとしたんだが、俺の力だけじゃどうにもならなかったんだ!」

『どこの森だ!?』

「コモドの森」

『あの一帯は、強力な魔物が出るね。黒猫のボクのことだから、大丈夫だとは思うけど急ごう』

3人は、コモドの森にやってくると、早速罠にかかった京楽を発見する。

『魔封じも使われているな』

『ここらの魔物は魔法も使うからね。素材が高く売れるから、罠をしかけたんだろうさ』

幽鬼の京楽が、ばか力で京楽の足に食い込んでいる罠を壊す。

「ん‥‥‥浮竹?」

『衰弱してるね。ヒーリング』

幽鬼の京楽が回復魔法をかけるて傷は塞がるが、衰弱はなかなか治らないので、とりあえず魔王城にいって、水分をとって安静にすることになった。

『確か、コモドの森での狩りは禁止されているはずだな。あの森は魔物でも希少なものが多い。どこの狩人が罠をしかけたか、探れるか京楽』

『任せてよ。犯人が残した魔力の匂いから‥‥この魔王城の城下町にいるね』

『分かった。場所まで案内してくれ』

「どうするんだ?」

傷のせいで熱を出した、京楽の額の水に濡れたタオルを取り換えてあげながら、浮竹が首を傾げる。

『首、もいでくる』

『ボクたちの友人を傷つける結果になったし、密猟しようとしてたんだ。それなりの罰を受けてもらわないとね?』

魔王の浮竹と幽鬼の京楽は、犯人の家をつきとめて中に入る。

「ぴぎゃあああ」

「ぴいいぴいい」

そこには、たくさんのケージにつめこまれた、希少な魔物や動物がいた。

全部、保護条令が出ていて、捕まえはいけない種族であった。

「ひいい、魔王様、幽鬼様、このような場所に何の御用で?」

『お前だな。コモドの森に罠をしかけたのは。あの森での狩猟は禁止されている。俺の大切な友人が、罠にかかって酷い怪我をした』

「ひいいいいい、すみません、すみません」

『これ全部、レッドリストの種族だよね?しかもこの子たち、捕まえたら死罪になる子も含まれてるね?』

男は、青ざめた顔で、床に頭をこすりつける。

「許してくださいいいい」

『浮竹、首もぐっていってたけど、ボクに任せて?』

「ひいいい」

幽鬼の京楽は、肉食性の希少な魔物をケージから解き放つ。

『さぁ、君のエサが目の前にあるよ?』

京楽が、魔物を男に導く。

「ぎゃあああああああ!!!」

男は、生きたまま魔物に食われて死んでしまった。

『これ、首もいだほうが楽じゃなかったのか?』

幽鬼の京楽が、残酷に笑う。

『だってこいつ、黒猫のボクを傷つけたんだよ。この種族の魔物は、捕まえると死刑だし。首はねるような楽な死に方させるべきじゃないよ』

『それもそうだな』

魔王の浮竹は納得して、幽鬼の京楽と一緒に魔王城に戻ることにする。

家の中にいた希少な動物や魔物は、部下の者に命令して、元の生息地で野生に返すことにした。

「あ、京楽、気づいたか!?」

「ボクは‥‥確か、猫の姿で罠にかかって‥‥」

「魔王の俺と幽鬼の京楽に助けてもらったんだ」

魔王の浮竹と幽鬼の京楽がちょうどやってきた。

『ああ、意識が戻ったか。大分衰弱していたので、俺の血を飲ませた』

『君がかかった罠をしかけた奴は、殺しておいたから』

いつもはぼーっとしてることの多い幽鬼の京楽だが、怒ると恐ろしい。

「殺したの?そこまでしなくてもいいんじゃ」

「甘いぞ、京楽。もしもあのまま捕まっていたら、黒猫の亜人だってばれて、絶対売られてた」

浮竹が、京楽の半身を起こした背中を撫でる。

「ああ、でも罠にかかったのがボクでよかった。浮竹だったら、ボクがその罠をしかけた相手殺してた。そうだね、生きたまま昆虫に食わせるとか‥‥‥」

魔王の浮竹は、幽鬼の京楽とどこか考えが似てると思った。

二人の京楽は、普段は大人しく無害なのだが、怒らすと残忍になって怖くなるようだ。

少し魔王の浮竹は、そんな二人に呆れる。ここまで一緒か、とも思った。

『何はともあれ、無事でよかった』

魔王の浮竹が、浮竹の頭を撫でる。

『白猫の俺が、ずっと心配してたんだぞ?』

「うん、心配かけてごめんね、浮竹」

京楽は、浮竹を抱きしめる。

魔王の浮竹と幽鬼の京楽がいることも忘れて、軽くキスしてからディープキスを繰り返す。

『おっほん』

魔王の浮竹が咳払いをすると、浮竹は真っ赤になって京楽を突き飛ばす。幸い、京楽はベッドに半身を起こした状態だったので、怪我はなかった。

『ふふふ。仲、いいね?』

『微笑ましいな』

幽鬼の京楽と魔王の浮竹に茶化されて、浮竹はますます真っ赤になる。

「ま、魔王の俺、あっちに行こう」

魔王の浮竹の手をとって、浮竹は別の部屋に移動する。

「泣いてたら、沢山できた‥‥‥」

世にも稀な高貴なる、白猫の亜人のみが作り出せる、国をも建国でき、または戦争の火種にもなるような額の白涙石が、ころころ転がっていた。

『これは‥‥‥全部、宝物庫行きだな』

「す、すまん。京楽のこと思って泣いてたら、どんどん結晶になって、止まらなかった」

魔王の浮竹は、浮竹の猫耳を柔らかく撫でると、その頭全体を撫でた。

『お前が悪いんじゃない。でも、この件は俺との秘密だ。いいな?』

「うん」

浮竹は、怒られなかったのでぱぁぁと笑って、京楽たちがいる方に戻っていく。

『はぁ‥‥‥宝物庫が、しまいには白涙石でいっぱいになったりして』

そんな贅沢なため息をつきながら、魔王の浮竹も浮竹の後を追って、京楽たちのところに戻るのだった。

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黒猫と白猫の亜人57

白哉に、見舞いの話が舞い込んできた。

それはいつものことで、恋次がいるので、白哉は断ろうと思っていた。跡継ぎがいない問題があるが、朽木家の分家の若い子供を養子にいずれ迎え入れるつもりであった。

「断る」

「そう言わずに。亡き奥方であった、緋真嬢にとてもよく似た娘でしてな?」

「緋真に?」

白哉の心が揺り動く

緋真を亡くして、もう7年以上になるが、それでも白哉は緋真を愛し続け、緋真の代わりにルキアを亡き妻の分まで愛していた。

「ルキアにも、似ているのか?」

「もちろんです。ルキアお嬢様と瓜二つで‥‥‥写真がありますが、見てみますか?」

白哉は、写真を見た。驚いた。ルキアと緋真に瓜二つで、髪型は腰に届くほど長いので彼女らと違うと見分けはつくが、とても似ていた。

「一度だけ。会ってみたい。名は?」

「ローズマリエットと申します。地位は低いですが、男爵家の愛人の子供だそうで‥‥身分には少々問題はありますが、平民だった緋真嬢を娶ったあなたなら、問題ないでしょう」

ローズマリエットのことを紹介した貴族の男は、しめしめと思った。

恋次は、白哉が見合いをすると聞いて、ぶち壊そうかと思ったが、様子を見ることにした。

「恋次君、いいのか?このままだと、白哉が見合いをしてしまうぞ」

「恋次君、相手は緋真ちゃんによく似た子だとか言ってたよ?」

「俺は、白哉さんを信じてます。俺のことを愛してくれてるはずだ」

「でも‥‥‥」

「信じます」

やがて、見合いの日がやってきた。

恋次は神殿を抜け出して、猫の姿で浮竹と京楽も、同じ猫の姿でローズマリエット嬢が、白哉の館に入り、見合いする場面をその場で目撃していた。

「白哉様は、無類の猫好きとか。そちらの、白い猫は綺麗ですね?」

令嬢に抱かれて、浮竹がにゃあと鳴いて、すぐに白哉の傍に戻った。

礼儀正しい、よい令嬢のように見えた。

「私は、まだ緋真をことを思っている。兄と見合いをするのは、兄の中に緋真を見ているからだ。兄は緋真ではない。分かってはいるが‥‥」

「あら、ご希望でしたら、私は緋真様のように振る舞います。正妻でなくともかまいません。妾でも。あなた様が、神猫様の大神官と通しているという噂は耳にしておりますの」

ぴくっと、赤猫の恋次の耳が動く。

「でも、どんなに愛し合おうと、男性同士の間に子は産まれませんわ。私を本気で愛さなくとも構いませんのよ?ただ、少しだけ情けをいただければ。私、男腹の一族ですの。婚姻はなくとも大丈夫です。一夜を共にするだけでも。必ず、あなた様の男の御子を産みますわ」

白哉は、困った顔をしていたが、ふうと息をつく。

「緋真は、気高く優しかった。一夜を共にするだけでいいと言うような、尻軽な女性ではなかった。兄は緋真ではない。私は、この恋次を愛している」

白哉は、傍で侍っていた赤猫を抱きしめて、人の姿になれと言う。

「白哉さん、俺‥‥‥‥」

「黙っていろ」

白哉は、ローズマリエット嬢の前で、人の姿になった恋次と口づける。

「私は、女性相手では勃たない」

「まぁ。仕方ありませんわ、父がどうしても白哉様の心を盗んでこいと言いますけれど、私にもプライドがあります。私の前で、情人と愛を確かめ合うような方の元にはいけません。それに女性相手ができないのであれば、なおさら私がいる意味はありませんね」

ローズマリエット嬢は、ヒステリーを起こすこともなく、帰ろうとする。

それを、ローズマリエット嬢を紹介した貴族の男が止める。

「ローズマリエット!白哉様の心を掴めない場合、娼館いきだということを忘れたか!」

「仕方ありませんわ、叔父上様。白哉様の心は、あの赤い髪の青年のもの」

ローズマリエット嬢の叔父は、ローズマリエット嬢をぶとうとして、白哉に止められる。

「白哉様!」

「この令嬢の身は、私が預かる。娼館いきになどさせぬ」

「し、しかし、この女は下賤な下町の産んだ女」

「私の亡き妻の緋真も、兄がいう下賤な下町とやらで生まれた。だが、素晴らしい女性だった」

ローズマリエット嬢を恋次に預けて、白哉はローズマリエット嬢の叔父を追い出す。

「兄は、平民として生きていく気はあるか?」

「娼館に送られるくらいなら、平民を選びますわ」

「そうか。では、兄にできるだけ財を与えて、一軒家を与え、私が選んだよき夫となる者の妻として、静かに暮らすがよい」

「白哉様‥‥‥‥ありがとうごいます」

ローズマリエット嬢は、数日白哉の家に滞在した後、白哉の家の使用人で信頼のおける男性と婚姻させて、平民として生きていくことになった。



「あの、白哉さん」

「今は、何も言うな」

白哉は、恋次を抱きしめていた。

浮竹と京楽は、猫の姿でにゃあにゃあとその周囲をうろうろする。

「どうした、チュールでも食べたいのか?」

白哉が、恋次を放置して浮竹と京楽の頭を撫でる。

喉をくすぐられると、浮竹も京楽も喉をごろごろと鳴らした。

「チュールくれ」

にゃあにゃあ言ってたのは、白猫と黒猫の亜人だということを、ローズマリエット嬢から隠すためであったが、もういなくなってしまったのだが、まだ癖でにゃあにゃあ鳴く時がある。

「ボクもチュール欲しいな」

「待っていろ。今とってくる」

「あああ、白哉さーーーん」

恋次が、白哉の後を追いかけようとして、ふりはらわれる。

「恋次君、見合いの場、最後まで我慢して偉かったぞ」

「うん。恋次君、見直しちゃったよ」

浮竹と京楽に褒められて、恋次は照れ笑いをする。

「へへ、そっすか?」

「うん。えらい」

浮竹が、恋次に抱きしめられながら猫パンチをする。全然痛くない。

「白哉さん、絶対俺を選んでくれると信じてましたから」

しばらくして、チュールをもった白哉が戻ってきた。

「あ、俺もチュールほしくなってきた」

恋次も猫になって、浮竹と京楽と一緒に、白哉の手からチュールをもらう。

恋次は猫の食事は滅多にしないので、チュールのおいしさに驚いていた。

「おいしい」

「だろう?」

「おいしいよ。特に白哉君の手から直接もらうチュールは、別格だね」

「魔王の俺と幽鬼の京楽からもらうチュールもうまいけどな!」

はっくしょん。

その頃、魔王城では魔王の浮竹と幽鬼の京楽が同時にくしゃみをする。

『ん、風邪か?』

『ボクも風邪かも』

二人はその日、念のため風邪薬を飲んで寝るのであった。

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黒猫と白猫の亜人56

白哉は、亡くなった妻であった緋真の七回忌を行っていた。

白哉は大陸でも名高い四大貴族の朽木家の当主である。亡き妻、緋真との間には子ができず、その後に白哉が好きになったのは、猫神様の大神官である恋次だった。

恋次は男性なので、白哉のこと思う親戚たちが見合いの話を幾度ももちかけてきたりした。

七回忌をなんとか済ませて、ハエのようにたかる貴族たちを無視して、一息つく。

「浮竹、京楽も済まない。私の都合で、兄らに迷惑をかけた」

「そんなことないぞ白哉!白哉の奥さんだたってことは、俺たちにとっても大事な人だ!あ、恋次君は別にどうでもいいけど」

「酷い!」

浮竹の言葉をこっそり聞いていた恋次が、嘆く。

「君は猫神様の大神官でしょ?こんなにしょっちゅう神殿を抜け出して平気なの?」

「平気じゃないけど、今日は白哉さんの大切だった人の七回忌ってことで、特別に休みもらってますんで」

「じゃあ、そうじゃないときは?」

「こっそり抜け出してます。大神官なんて、出番あんまないし。猫神様の祭事がない時は、たいていのことを大司教がしてくれます。まぁ、掃除とか雑用おしつけられますけど。ばれたらまぁお説教と減俸くらい」

「君、白哉君が好きなのをいいことに、食事たかりにきてない?」

「ぎくっ」

「そうなのか、恋次君」

「そ、そんなことないっすよ。給料は‥‥まぁ、そこそこもらってますから」

目を泳がせる恋次を、白哉は仕方なく恋次の分まで今日の夕食を出すように、メイドに言っておく。

「恋次。兄は、私と夜を共にしたいと言いながら、何気に食事代をケチっているな?正直に答えよ。嘘をついたら、1カ月は抱かせてやらぬ」

「はい、飯たかってます。すんません」

1カ月の禁欲がきついのか、恋次は素直に白状した。

「うわぁ、恋次君、みじめ」

「みじめだな。猫神様の大神官が聞いて呆れる」

京楽と浮竹はそう言うが、恋次にしてみれば神殿を抜け出すたびに減俸で、なかなか白哉に会いに行く時間が作れないので、無断で抜け出して会いにきているのだ。

大神官は雑用がけっこう忙しく、月に4回くらいしか会いにこれない。

白哉と会いたいので、恋次は週に3日は会いにきていた。

減俸はされまくりで、大神官としてそれなりの給金を本来ならもらっているはずなのだが、金貨15枚くらいしか実際もらっていなかった。

普通の人間(亜人含む)一人が生活するには、月に金貨20枚はいる。

少ししゃれた服を買おうとすると、金貨5枚がふっとぶとか当り前の世界。

恋次も金貨15枚では流石にやっていけない。

でも、白哉に会いたいので、神殿は抜け出す。結果、金貨15枚まで減俸される。

大神官の給料は、本来なら金貨150枚はある。それが15枚。

どれだけ減俸されているのかと、つっこみたくなる額であった。

「まぁよい。兄が会いに来てくれないのは寂しいからな」

「白哉さん、大好きだーーーー」

浮竹と京楽の目の前でキスをしてくるものだから、白哉は顔を赤くして、恋次を投げ飛ばす。

「あああ、愛がきくううう」

「アホだな」

「アホだね」

その日はそのまま夜を皆で共にした。

久し振りに白哉と寝れるので、浮竹も京楽も、恋次さえも猫の姿で、白哉の豪華すぎるふかふかのベッドで丸くなって眠った。

朝起きて、浮竹が人の姿になって服の腕をまくる。

「今日の朝食は俺が作ってやろう」

「浮竹、兄は料理ができたのか?」

「最近、魔王の俺のところで修行してきたんで、8割は成功する。2割は見た目は同じだけど味はダークマターだ」

「白哉君、浮竹をとめてえええ」

ダークマターを食わされると分かって、京楽が白哉に助けを求めるが、白哉は許可した。

「私は、ダークマターでも兄が作ってくれるものなら食すぞ?」

「ああ、白哉大好きだ!」

浮竹が白哉に人の姿でハグするものだから、恋次が嫉妬する。

「離れてください!白哉さんは俺のものです」

「恋次君にも、ダークマターな?」

にこにこ浮竹がスキンシップの邪魔をされて、そう言う。

浮竹は厨房に消えていき、オムライスを4人分作ってもってきた。

見た目はおいしそうだった。匂いもいい。

「京楽お前にはこれな?」

「浮竹、味見した?」

「するわけないだろう」

からからと、浮竹は明るく笑う。

「で、俺の分がこれで、♡マークをケチャップでつけたのが白哉の分で、こっちが恋次君の分」

浮竹は、できたてのオムライスを食堂の席についた皆の前に置く。

「「「「いただきます」」」」

皆で、そう言って食べた。

「ぴぎゃあ!」

まず、京楽が一口食べて、気絶した。

「やっぱり、京楽の分はダークマターか。京楽の分を作ると何故かダークマターになるんだよな」

それは愛なのだろうか。

「ぎょええええええ」

恋次の分もダークマターだった。

「なんすかこれ!じゃりじゃりしてて酸っぱくて甘くて辛い!」

「浮竹家に伝わる、秘伝の黒い液体を隠し味に使ってみたんだ」

「なんすかその危ないものは!」

「恋次、黙って最後まで食せ」

「拷問だあああ」

そう言いながらも、涙を流しなながら恋次は浮竹の作ったダークマターを完食した。

「お、全部食べるとは思ってなかった。京楽みたいに、気絶してそのまま食べなくてもいいのに」

「あ、白哉さんはめましたね!?」

「ふふっ」

白哉はもだえ苦しむ恋次を見るのが楽しいのか、面白そうに小さく艶やかに笑う。

「浮竹、兄の料理、なかなかうまかった」

「だろう?今日は2割の確率のダークマターが2個もできてしまった。ちょっと残念なできだが、白哉にダークマターがいかないなら、それでいい」

浮竹は、自分でもダークマターを処理できる。

恋次の分がダークマターでもおかまいなしだ。

その日の昼食と夕食は、ちゃんとしたシェフが作ったもので、京楽もまだいる恋次も、泣いて喜びながら食すのであった。

「むう、また食事皆の分作りたいな」

「兄が望むのであれば、厨房をいつでも貸すぞ?」

「ありがとう、白哉!」

浮竹は、それからも昼食やら菓子を作って京楽と恋次を気絶させるのであった。




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黒猫と白猫の亜人55

浮竹と京楽は魔王城にきていた。

魔王の浮竹は今は仕事をしており、幽鬼の京楽に相手をしてもらう。

「にゃ!」

「にゃにゃ!」

猫じゃらしで遊んでいた。

浮竹と京楽は、魔王城にいる時の大半を猫の姿で過ごしているので、微笑ましかった。

昼になり、人の姿で普通の食事をとり、猫の姿でチュールを食べた二人は、昼寝をすることにした。

京楽が、中庭で芝生の上にごろりと寝転がる。

京楽はその横で丸くなり、浮竹は幽鬼の京楽のお腹の上に乗ると、自分もお腹を向けて寝る。バンザイのポーズだった。

京楽は、1時間ほど寝て起きようとするが、腹の上に浮竹がいるので起きれない。

『白猫の浮竹は変なポーズで寝るね?まぁすごくかわいいんだけど』

「そうでしょ。ボクの浮竹はめちゃくちゃかわいいの」

『ボクの浮竹だってめちゃくちゃかわいいよ?』

二人の京楽は、どっちの浮竹がかわいいか言い合って、結局どっちも破壊的にかわいいで落ち着いた。

『お、京楽たちこんなところに。ぶっ、なんだその白猫の俺の寝姿は』

バンザイのポーズで寝る浮竹の愛らしさに、魔王の浮竹はついついカメラをとりにいって、写真におさめた。

『ボクが昼寝してると、たまにお腹の上に乗ってきてこのポーズで寝るんだよね』

『むう、羨ましい』

『じゃあ、交代する?ボクはお菓子でも作ってくるよ』

まだ寝ている浮竹をだらーんと抱いて、魔王の浮竹がその身を預かる。

魔王の浮竹も芝生の上に寝て、腹の上に浮竹を乗せると、浮竹は「にゃあ」と寝ぼけて鳴いてから、バンザイのポーズをとってまた眠り出す。

「魔王の浮竹、きつくない?」

かわいい浮竹の姿を見ようと、首だけ起き上がろうしているそのポーズに、京楽が心配する。

『こ、この恰好は疲れるな。素直に空でも見てぼーっとしとこ』

今の魔王の浮竹は、することがない。

しようと思えばいろいろあるのだは、する気もなかった。

仕事が一段落したのだ。余計なことはしたくない。

「チュールくれ」

いつの間にか、浮竹が起きて魔王の浮竹の腹の上で、ゆらりとしっぽを揺らす。

『ああああ、かわいいいい』

「ぎにゃああああああああ」

浮竹が、魔王の浮竹に猫パンチする。

「落ち着いて」

『あ、ああ。見上げてくる瞳にくらっとなった』

「いつものことでしょ?」

「でも、魔王城にきてくれるのは2週間ぶりだから、そんなにいつものことってわけでもないかも」

魔王の浮竹が思案する。

「毎日魔王城にくるわけにもいかないからね」

『俺は別にかまわんのだが』

「白哉君が心配するから」

白哉はああ見えて意外と心配性で、1日浮竹と京楽の姿がないだけで探し始める。

今日は、あらかじめ魔王城に行くと言ってでてきたので、白哉も心配はしていないだろう。

『そうか。今日は泊まっていくか?』

「うん」

「泊まってく!」

抱きつぶされていた浮竹が復活して、魔王の自分に猫パンチをする。

「俺の昼寝を邪魔した罰だ。チュールくれ」

『はは、そんなこと言わなくてもチュールやるぞ?新しい味のを開発したんだ』

「何!ぜひとも今食べたい」

「ボクも!!!」

二人は目を輝かせて、新作のチュールを食べて、そのおいしさにうっとりする。

「もっと欲しい」

『京楽が、そろそろお菓子もってきてくれるから、このくらいにしておけ』

「幽鬼の京楽の作るお菓子はおいしい!」

「うん、おいしい!」

二人は、食事の時間とお菓子の時間は猫から人の姿に戻る。

『今日はガトーショコラケーキ作ってみたよ?ハロウィンだから、お化けのチョコレートつきね?』

猫にチョコレートはダメなのだが、浮竹と京楽は猫の亜人なので食べれた。

「ほろ苦いけど甘い。おいしい。ああ、このお化けのチョコレート、食べるのもったいないくらいかわいい」

「ボクのだけ、ムンクの叫びみたいになってるんだけど」

『好きでしょ?ムンクの叫び。いつもうちの浮竹と白猫の浮竹がキスとかしちゃうと、そんな感じの姿してるじゃない』

「そ、それは君も一緒でしょ」

『ボクは嫉妬しても顔に出さないよ?』

「うむむむ」

「あ、京楽食べないならもらうぞ」

浮竹が、ムンクの叫びになっているチョコレートを食べてしまった。

浮竹の好物はチョコレートだ。

「ああああ、ボクのチョコが!」

『白猫の俺、おかわりがあるみたいだから、ゆっくり食べていいぞ?』

「わーい」

本日はチョコレートを使ったガトーショコラということもあって、浮竹はいつもより食い意地がはっていた。基本お菓子は自分の分だけでいいのだが、チョコ関係になると京楽の分まで食べてしまうことがある。

『白哉君のお土産にも、作ったんで持って帰ってあげてね?』

「わかった」

『あと、途中で食べないように、今回は特別に白猫の浮竹の分だけ手土産の分もあるからね?』

「幽鬼の京楽、大好きだ!」

人の姿で幽鬼の京楽に抱きつくものだから、魔王の浮竹と京楽がちょっと複雑な気分になる。

お菓子を食べ終えると、浮竹も京楽も猫の姿になって、チュールをもらって、ねずみのおもちゃやらぬいぐるみで遊んでもらい、遊び疲れて寝てしまう。

『ああ、俺んちの子にならないかなぁ』

『まーた無茶言ってる』

『だってぇ』

『あ、白猫の浮竹ばんざいのポーズでまた寝てるね。ボクの腹の上以外でも、こんなポーズで寝ることあるんだ』

魔王の浮竹は、丸くなって眠る京楽と、ばんざいのポーズで眠る浮竹を写真におさめて、次の日こんな格好で寝ていたと見せられて、浮竹は真っ赤になってもうしないと言うのだが、寝る時やっぱりたまにばんざいのポーズで寝るのであった。

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番外編 金木犀

浮竹十四郎は、神掛を行った。

本当は、死ぬはずであった。彼を生まれた頃、両親は花の神という土着伸に我が子が健康でありますようにと捧げ、そして3歳の時に肺の病で死にそうなところを、同じ土着伸であるミミハギ様に救われた。

ミミハギ様を解放して、浮竹は死ぬはずだった。

それを止めたのは、花の神であった。

花の神は京楽を器として降臨し、京楽は半神へとなった。残っていた左目は桜の神を宿し、表面に現れる時だけ桜色の瞳になった。

「金木犀の香りがするね。もう秋も終わりだね」

「金木犀の香りは甘いからな。俺は好きだ」

「ボクも好きだよ?君から匂う花の香りに似てる」

浮竹からは、花の神に愛された証として、甘い花の香りがした。

「もう、大戦が終わって30年か。あっという間だな」

「そうかい?ルキアちゃんと恋次君の間に第二子ができたり、副隊長が変わったり、いろんなことが起きたよ?」

「まぁ、そうだな」

浮竹は、オレンジ色の金木犀の花を集めた。

「そんなに集めて、どうするんだい?」

「香水にしようと思って。それを朽木とかにやりたくてな」

浮竹は器用だ。

香水の作り方も知っていた。

「じゃあ、大量の金木犀の花がいるね?ボクも手伝うよ」

浮竹と京楽は、一番隊に近い金木犀の花を集めすぎて、七尾に怒られた。

「全く、限度というものを知ってください」

「はい」

「はーい」

浮竹は早速香水を作ることにした。

無水エタノール:を10ml。凝縮した金木犀のエキスの精油を20滴。

遮光瓶:(香水を保存するための瓶)に入れて混ぜて、金木犀の香水の出来上がりだ。

とりあえず、怒っていた七緒にあげると、凄く喜ばれた。

成功だと、本命のルキアにあげた。

「浮竹隊長、ありがとうございます!すごくいい香りです」

「よければ、苺花ちゃんの分もあるんだ。あげてくれないかな」

「浮竹隊長、最近お体のほうは?」

浮竹は花の神の力で病んでいた肺の病は言えたが、相変わらず病弱で、よく熱を出す。

最近はあまり熱もでないで、風邪とかもひいていないので、浮竹は笑顔になった。

「ああ、最近は調子がいいんだ。心配ありがとうな、朽木」

浮竹は、自分にも金木犀の香水をつけてみる。

「京楽、どうだ?」

「うん、むらむらする匂いだね」

「どんな匂いだ!」

「こう、甘ったるくて浮竹にぴったりで」

むちゅーとキスをしようとしてくる京楽を、浮竹は押しのける。

まだ傍にルキアがいたのだ。

「では、浮竹隊長、京楽総隊長、失礼します」

ルキアは、隊長でなくなった浮竹のことを、いつも浮竹隊長と呼ぶ。言い直させても直らないので、そのままにしておいた。

浮竹は高い霊圧をもっていたが、その霊圧は全て生きるエネルギーに変換されて、もう鬼道も瞬歩も使えないし、斬魄刀もふるえない。

今は、浮竹の代わりに13番隊隊長となったルキアの書類仕事の補佐をしていた。

だが、日常の業務のうち半分を、京楽の書類仕事の補佐をするようになっていた。

京楽という男は、総隊長になってもさぼり癖が直らず、七緒は苦労させられていた。

「お前にも、つけてやる」

浮竹は、京楽にも金木犀の香水をふきかける。

「やめてよ!色気むんむんで、浮竹以外にももてちゃうじゃない」

「この毛もじゃ男が」

「酷い。ボクの体毛はチャームポイントだよ」

「はいはい」

浮竹は、金木犀が風で散っていくのを見ていた。

「季節はあっという間に移ろうな?」

「仕方ないよ。それが生きている証なんだから」

むちゅーとキスをしようとする京楽に、浮竹は手で遮る。

「キスくらいさせてよ」

「昨日、散々抱いただろうが。キスもいっぱいした。今日は何もしない」

「ケチ」

「年も考えず、毎晩のように盛るお前の相手をさせられるこっちの身にもなれ」

「ふーんだ。どうせボクはヤリチンですよ」

「誰もそこまで言っていないだろうが」

京楽の瞳が淡く紅色に輝く。

「‥‥‥‥桜の神か?」

「器となった男が、これほど色欲魔だとは‥‥‥‥人選を間違えたか」

「なんの用だ?」

浮竹が、愛しい半身を神に支配されて、眉を寄せる。

「我が愛児を見ておきたくて」

「俺のことなど、京楽を介して見ているんじゃないのか?」

「そんなことはない。お前たちの情事も見ていないぞ。いつもは京楽の奥深くで眠っている。私が出ている時は、瞳の色が変わるからすぐわかるだろうが」

「まぁそうだが。あまり、京楽の体を支配するな」

「ふ、我が愛児は我儘だな。命を助けてやったというのに」

「感謝はしている」

浮竹は、花の神にも香水をあげた。

「ふむ。人の匂い袋のようなものか。悪くはない」

しゅっしゅと、金木犀の香水をふきかけまくって、花の神は大地に桜の花びらを残して、京楽の中でまた眠りについた。

「あれ、ボク‥‥‥‥うわぁ、香水くさい!たまらない、風呂に入りたい」

「今日は、仕事はもうないしな。早めに帰るか」

「うん」

浮竹は、死んでいないので雨乾堂が取り壊されることなく残っていて、普段はそこで住んでいるんだが、今は京楽の屋敷で厄介になっていた。

「今日の夕食はなんだろう」

「カニらしいよ」

「お、いいな。久しぶりだ。もうカニの季節か」

「今度、現世にもカニ食べに旅行でも行ってみる?」

浮竹は、それはまずいのでないかと口にする。

「総隊長がいない尸魂界は大変だろうが」

「まぁ、そこらはなんとかなるよ」

「じゃあ、二泊三日くらいで旅行にいくか」

「うん、そうだね」

ふわりと、金木犀ではなく桜の花びらが散っていく。

「ああ、花の神も行きたいみたい」

「そうか。とりあえず、カニ食いに帰るか」

浮竹と京楽は、手を繋いで歩きだす。浮竹は、確かにここに生きて今存在している。

これからも、ずっとずっと。

神掛で失われるはずだった浮竹の命は続いている。

京楽が器となって半神になったが、花の神のお陰で、二人は歩いていくのだった。


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黒猫と白猫の亜人54

浮竹が失踪した。

どこを探してもいないので、拉致されたのかと京楽は心配する。

白哉に探知魔法で探してもらうと、魔王城の中庭に反応があった。

京楽は、魔王城にいき、魔王の浮竹と話す。

「浮竹が来ているはずなんだけど」

『え、見てないぞ?』

魔王の浮竹は、首を傾げる。

「でも、この城の中庭で反応があったよ?」

『ボクも一緒に見てくるよ。浮竹は仕事続けてて』

『あ、ずるい。俺も行きたいのに』

『その仕事、今日中に終わらせないといけないやつでしょ?』

幽鬼の京楽の言葉に、魔王の京楽は仕方なく仕事を続けることにした。

「おーい、浮竹ー」

『白猫の浮竹ー』

返事はなかった。

よくよく探してみると、ネモフィラの花畑に埋もれて、白い物体がすーすー音をたてている。

「浮竹、こんなところにいたの」

『そっとしておこう。そのうち、目を覚ますだろうから』

幽鬼の京楽は、浮竹をそのままにして、薄い毛布だけをかぶせてやった。

最近は昼でも冷えてくる。

まだぽかぽかする太陽があるが、雲に隠れてしまうと肌寒くなる。

魔王の浮竹に、京楽たちは浮竹を見つけたと報告した。

魔王の浮竹は仕事も終盤にさしかかり、早く白猫の自分と遊びたいので、マッハで仕事をしていく。

『終わったああああ!!!』

『お疲れ様』

「ふにゃああああああああ。よく寝た~~~~。あれ、魔王城だ」

浮竹は目覚めた。

毛布が落ちる。

「む、誰か毛布をかけてくれたのか。それにしても、いつの間に魔王城へ」

そんなことを聞いていた京楽は、猫の姿の浮竹を抱き上げる。

「もう、心配したんだよ。いきなり行方不明になるから。魔王城に行くなら行くって言ってくれなきゃ」

「それが、魔王城に行った記憶がないんだ」

「寝ぼけてたの?」

魔王の浮竹からもらった魔王城にテレポートできるお札が、浮竹の体から落ちる。

「あ、それで遊んでて、眠ってしまったんだった」

「もう。気をつけてね?無防備に寝れるのは、この魔王城か白哉君の家くらいなんだから」

京楽もだが、浮竹は白猫の亜人だ。京楽の黒猫の亜人より貴重とされている。その涙は時に結晶となり、大国を潤すほどの値段になる、白涙石を生み出す。

そのせいで白猫の亜人は奴隷として見目もいいので、娼婦や男娼にされて、涙を流すことを強制される。

もう、白猫の亜人は、浮竹と浮竹の母親以外、近隣諸国には存在しない。

大陸全土を探しても、10人もいないだろう。

「寝て起きたら、お腹すいた。魔王の俺に、チュールもらいにいこっと」

「じゃあ、ボクも」

京楽も猫の姿になって、魔王の浮竹のところに押しかける。

二人は、魔王の浮竹が気がすむまでもふられた後、いっぱいチュールをもらって、浮竹はまたあくびをしていた。

「そんなに眠いの?また、なまけ病じゃないだろうね?」

京楽が心配する。

浮竹は、過去に普通の猫から感染するなまけ病という、眠り続けてそのまま衰弱死する病気にかかったことがある。

最近浮竹は眠っていることが多いので、京楽は心配だった。

「ん、大丈夫だぞ?最近まだ寒いけど、お日様がぽかぽかするときはあったかくて眠くなるんだ。そんな日にお日様の下で眠るときもちいいから、つい寝すぎる」

浮竹は、京楽と一緒に猫じゃらしで魔王の浮竹に遊んでもらってから、昼寝ならぬ夕寝をすると、また中庭のネモフィラの花畑の下で丸くなって眠り出す。

「もう、浮竹。日が沈んで、寒くなるよ?ボクも一緒に寝てあげるか」

京楽も丸くなって、二人で眠る。

魔王の浮竹と幽鬼の京楽は、そんな二人がかわいくて、夕飯を中庭のテラスで食べることにした。

いい匂いがしてくると、ぴくりと浮竹の耳が動く。

「いい匂い。おいしそう」

『白猫の俺も食べるか?カルガモの肉のソテーだ』

「食べる!」

猫の姿のまま、テーブルに乗って、魔王の浮竹のフォークにささったソテーの肉をはむはむとかじる。

「あ、ずるい。ボクも!」

京楽も起きて、猫の姿でテーブルの上に乗ると、幽鬼の京楽の食べかけのソテーを勝手に食べてしまった。

『ふふ、おかわりほしい?』

幽鬼の京楽が、二人に聞くと、二人はにゃんと鳴いて、それから欲しいと言った。

魔王の浮竹は、使用人を呼んで、カルガモのソテーを二人前追加するように命令する。

ほどなしくてカルガモのソテーがやってきて、熱々なので、二人とも火傷しないように気をつけてはぐはぐと食べる。

人の姿に戻って食べればいいのにとも思うが、猫の姿ではぐはぐと食べる姿がかわいいので、余計なことは言わない。

「お腹いっぱいだ」

「ボクも」

「お腹いっぱいいなったら、眠くなってきた」

「ボクも」

二人は丸くなって、魔王の浮竹の足元で眠ってしまう。

魔王の浮竹は、浮竹をそっと抱き上げて、ベッドの上に運ぶ。

幽鬼の京楽は、京楽を抱き上げて、同じようにベッドの上で寝かせた。

『今日はボクたちも早めに寝ようか?』

『ああ、そうだな』

幽鬼の京楽は、魔王の浮竹にキスをする。、

魔王の浮竹は、目尻を赤く染めつつ、浮竹と京楽を寝かせたベッドの隣のベッドで眠ることにした。もちろん、幽鬼の京楽も一緒だ。

ちなみに、キスをしているシーンを、ふと起きた浮竹は見ていた。

次の日に、キスはもうしないのかとか言い出して、魔王の浮竹を真っ赤にさせるのであった。

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俺はお前のラブドール6

浮竹がラブドールから魂を宿して復活してから、1年が過ぎようとしていた。

週に2回くらい睦みあって、欲を解消させながら、浮竹は京楽に愛される。京楽に愛されなくなれば、浮竹は生きる意味を失う。

元がラブドールであるせいで、京楽の、主とした者のに愛されないと、そのうちほろほろと崩れるか溶けてしまう運命だった。

だが、京楽が浮竹を愛さない日はない。

体の関係はなかった時も、変わらず愛された。

精神的に愛されればそれでいいらしい。できればセックスをして、精液を注ぎ込まれたほうが生き生きとなるが、それは諸刃の剣で、浮竹に疲れというものを感じさせる代わりに、愛の絆は深まった。

年明けになり、京楽は総隊長としてぱーっとパーティーを開いた。傍には、いつも浮竹がいた。

「浮竹。兄が蘇って1年になるな。これは私からの贈り物だ」

「わあ、白哉、ありがとう」

浮竹のことを兄のように慕う白哉は、長くなって腰より更に長くなった髪をまとめる絹でできた紐と、翡翠の髪飾りをくれた。

「白哉、変わりはないか?」

「何も。兄こそ、大丈夫か?」

「何がだ?」

浮竹が首を傾げる。

白哉は、少し頬を染めて、そっと浮竹に言う。

「うなじにキスマークがある。長い白髪で見えないように見えて、見えてしまう」

浮竹は、にこにこしながら京楽を一度張り倒して、虎徹隊長に回道でキスマークをなくしてもらった。

「あいたたた。でも、浮竹いいものもらったね。さっそくつけてみようか」

京楽は浮竹の長い髪を両サイドで編み込んで後ろで流し、髪飾りをつけてやる。バレッタ状になっており、四大貴族らしく、上等な翡翠が煌めいていた。

今日は、浮竹の1年目の誕生日とされて、他にも贈り物を贈ってくる者が、あとを絶たない。

「今日は、いい日だなあ」

「年明けのパーティーでもあるしね?」

浮竹がもらうものの多くが、福袋であるのはご愛敬だ。

「浮竹隊長、1年目の誕生日おめでとうございます。これ、隊長にと編んだマフラーです」

「ありがとう、朽木」

ルキアは、夫である恋次と子の苺花を連れてパーティーに参加していた。

「俺からは、ゴーグルを」

「ありがとう、阿散井」

「あたしからは、肩たたき券!あとお菓子あげる!」

チョコレート菓子を苺花からもらい、浮竹は食べた。肩たたき券を使う日はないだろうが、心使いだけでもうれしいのでもらっておく。

会場は一番隊の一番大きな広場で行われていた。

隊長副隊長は絶対出席であった。

いつもは見ない顔も見れて、浮竹も満足そうであった。

「あ、シロちゃん!」

冬獅郎を見つけて、浮竹が駆け寄る。

「誰がシロちゃんだ!浮竹、てめぇ1歳のくせに図体だけでかいな」

「シロちゃんは、いつまで経っても小さいな?」

「ああ?ケンカ売ってんのか」

そう言いながらも、冬獅郎は浮竹に酒をくれた。

果実酒で、浮竹の好きなお酒だった。

「ありがとう、シロちゃん」

「普通に日番谷って呼べ!」

「ふふ、ありがとうな、日番谷隊長」

浮竹はにこにこして、冬獅郎がパーティー会場の奥に消えていくのを見る。

「シロちゃん、またな」

松本、檜佐木、吉良とか、いつも浮竹のいないところでだが、飲み仲間になっている面子からも酒をもらった。

更木、一角、弓親あたりからは、斬魄刀になれなかった浅打をもらった。

「その浅打で、もう一度双魚理でも作りやがれ」

更木が、そう言い残して、酒を飲みに消えていく。

「斬魄刀。今の俺でも、また作れるのだろうか」

「浮竹次第じゃない?」

京楽に言われて、とりあえず浅打は腰に帯刀した。

「やあ、これはこれは、実に珍しい実験体の浮竹元隊長ではないかネ。どうだい、私のモルモットになる気はないかネ?」

「ないない」

「まぁ、そう言わず」

「ないから!」

浮竹も涅マユリが苦手なので、逃げる。

「ちっ、精神系の薬物を投与して、蘇ったという体で試しかたったのに」

「マユリ様」

「うるさいよ、 眠八號(ねむりはちごう)」

涅親子も、パーティー会場の奥に消えていく。

「よお、浮竹さん」

「一護君!?」

黒崎一護が、死神の姿でわざわざ現世から来てくれていた。

「復活したって聞いて、嘘だろって思ってたけど、ほんとに生きてるんだな。はは、俺も大分ふけちまったなぁ」

大戦から20年が経ち、一護は井上と結婚して、一勇という子をもうけていた。

一護は人間なので、37歳くらいになっていた。

「浮竹さんたちと同じくらいの年齢になっちまった。年をとるのははえぇなぁ」

「一護君も元気そうで何よりだ。今度、暇があったら酒を飲みにこないか。今晩でもかまわないが」

「そうだな。今晩なら、いけるかな。仕事があるから、あさってには帰らないといけないから」

「こら、一護貴様、浮竹隊長を蔑ろにするな!」

久し振りにルキアに蹴られて、一護は昔みたいにルキアと言い合いをする。

「たまに会ったと思えばなんだよてめぇ!喧嘩売ってんのか!」

「貴様なぞに売る喧嘩などないわ。時間の無駄だ」

「何おう、やる気か!?」

「そっちがその気なら、私もやるぞ」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

京楽が間を取り持って、とりあえず喧嘩にはならなくて済んだ。



「はぁ。俺も37歳かぁ。年とったなぁ。ルキアと恋次は、髪型こそ違うが、見た目は変わってねぇ。これが、死神と人間の違いかぁ」

一護は、浮竹と京楽と一緒に、高級居酒屋で飲んでいた。

「まぁ飲め、一護君」

「浮竹さんが蘇ったって聞いて、いつか会いたいと思っていたんだ。会えて嬉しい」

「俺もだぞ、一護君」

「店主、果実酒をもう1瓶と、日本酒を2瓶」

京楽は、何気にたくさん飲むつもりだった。

「一護君も、幸せそうで何よりだね。織姫ちゃんと結婚して、子供がいるんでしょ?」

「ああ。一勇っていう。もう15歳だ。中学3年だな」

「ああ、俺が死んでいる間に、皆に時が経ち、いろいろと変わっていくもんだな」

浮竹は、つまみと一緒に果実酒をあおる。

「浮竹には20年のブランクがあるからね。仕方ないよ」

「まだ気が早いけど、一護君が死んで本物の死神になったら、瀞霊廷中で取り合いの喧嘩になるだろうな」

「まだ早いっすよ。俺まだ37ですよ。死ぬまで、あと半世紀くらいある」

「案外、もっと長生きしたりしてな?」

浮竹はからからと笑う。

一護と京楽も笑った。気が先に先にいき過ぎなのだ。

一護は尸魂界の英雄だ。それが死んで本物の死神になったら、確かに護廷十三隊で取り合いになるだろう。

「そろそろ遅いんで、お暇しますね。さて、ルキアと恋次の家に泊まるんで、何かあったらスマホに連絡入れてください」

「ああ、一護君、またな」

「またね、一護君」

浮竹と京楽は、朝まで飲んだ。

浮竹はべろんべろんに酔っ払い、京楽も酒豪だが飲んだ量が量なので、少し酔った。

そのまま屋敷に帰らずに、宿に泊まる。

「んーー」

酔いつぶれた浮竹を抱きしめて、京楽もそのまま眠った。

朝起きると、お互い裸だった。

でもやった形跡がなかったので、安堵しつつも心のどこかで残念と思った。



屋敷に戻り、3日経って、体が疼きだした浮竹は、京楽を誘う。

「春水、お前が欲しい。俺の中をお前で満たして?」

「ああ、十四郎。君はおねだり上手だね?」

京楽が、クスクス笑いながら浮竹を押し倒す。

浮竹もクスクス笑っていた。

「んっ」

際どいところを触ってくるが、肝心の場所を触ってくれないので、浮竹が京楽の手を股間へと導く。

浮竹のものは熱く滾っていた。

包み込むようにしてから、手でしごくと、浮竹は欲望を京楽の手の中で弾けさせる。

「んああああ!」

「気持ちいい?」

「あ、気持ちいい」

「じゃあ、ボクも気持ちよくさせてね?」

ローションを塗りたくった京楽は、浮竹の蕾の中にずずっとゆっくり入っていく。

「うあ!」

挿入と同時に、浮竹は軽くオーガズムでいく。

ぱちゅんと音を立てて、奥まで貫くと、浮竹はぴゅっぴゅと精液を零しながら、オーガズムでもいっていた。

「んああああ、いくうううう」

「気持ちいい?」

「あ、気持ちいい」

浮竹は素直に答える。

「あ、もっとお♡」

「ふふ、たくさんあげるね?」

京楽は浮竹の奥に子種を弾けさせる。

「んあ、春水の熱いのびゅーびゅー中で出てるのお♡とろけそう♡」

「十四郎がとろけちゃたら、ボクのザーメン受け取る子がいなくなるね?」

「あ、それはもったいないからだめぇ」

「どっちなんだか」

京楽は、浮竹の奥を穿つ。

何度もそうしていると、また浮竹が精液を零しながら、オーガズムでいく。

「ひああああん、あ”あ”---♡」

「中と外も、二重で何度もいってるね?」

「気持ちよすぎて、変になるう♡」

「そしたら、オナニー人形として大切にしてあげるよ?」

「やらぁ。京楽と、こうしていたい♡」

京楽は、思い切り浮竹を貫いた。

「ひああああああ”あ”あ”♡」

浮竹はもう出す精液がないので、だらだらと透明な蜜を少しずつ零してから、ぷしゃあああと潮を吹いた。

「今日も潮吹くんだね?十四郎、女の子みたいだね?」

「あああ、春水。子ができたら、責任とってくれ♡」

「うん。できなくても、責任はとるからね?」

浮竹はその後も何度もオーガズムでいって、気を失った。

「君は、ボクだけのラブドール。ボクの愛を注ぎ込んで受け入れてくれる、ボクだけの魂のある愛しいラブドール」



俺はラブドール。

愛されなければ、生きていけない。

当分、愛されないと言うことはなさそうであった。



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俺はお前のラブドール5

平和に暮らしていたある日、零番隊の使者という者が訪れてきた。

「俺が、霊王の身代わり?」

「そうです。一度ミミハギ様、霊王の右手を宿したことのあるあなたが一番適任なのです。どうか、考慮してはいただけないでしょうか」

零番隊の使者は、浮竹に霊王になれと言っていた。

「そんなこと、急に言われてもな」

「ユーハバッハの躯だけでは‥‥‥‥」

「でも、そのままでも維持できるんだろう?」

「そうなのですが。しかし、浮竹様が霊王になっていただければ、比較的もっと安全に霊王として世界を存続させられます。どうか、どうか」

「お断りだね」

浮竹でなく、京楽が答えた。

「京楽総隊長、あなたに話しているのではありません」

「はっ、みすみすユーハバッハに霊王を殺されておきながら、今更どの口で浮竹を霊王にだなんていうの。浮竹はボクのものだ。霊王になんてさせないし、させたら霊王宮に行って攫ってでも連れて帰る」

京楽は本気だった。

「あなたは、世界の安全のためと思わないのですか!」

「思わないね。浮竹を無理にでも霊王にしないってことは、緊急用件でもないでしょ。さっさと帰ってよ」

「く、ここは一度引きます。浮竹様、どうかよい返事をお待ちしております」

京楽は、使者のいたところに塩をまく。

「京楽」

「浮竹、だめだからね?霊王になんてならないで」

ぎゅっと京楽に抱きしめられて、浮竹はその頭を撫でる。

「俺は、霊王になんてならない。俺はお前のラブドール。お前だけのラブドール。お前に愛し愛されて、魂をもって動くラブドール。霊王にはなれない。真実を知れば、零番隊の連中も俺のことを霊王にして失敗だったって思うさ。俺はお前だけの魂のあるラブドールでいたい」

「君はもう、ラブドールなんかじゃないよ。魂のある浮竹十四郎だ」

「うん」

浮竹は、散歩に出かけるといって、執務室を抜け出していった。

それから、夜になっても戻ってこなかった。

次の日になっても、次の日になっても。

ふと、地獄蝶が現われて、京楽の手に止まる。

「京楽、霊王にさせられる。助けてくれ」

地獄蝶はそれだけ言うと、ほろほろと崩れていく。

京楽は動いた。

12番隊を動かして、霊王のいる霊王宮へと繋ぐ穴をあけさせて門を作り、その中に入っていく。

「何者だ!」

「京楽春水」

「な、総隊長!?」

「浮竹を返して」

新しい零番隊の隊長が、京楽の道を阻もうとする。

「邪魔するなら、殺すよ?」

そのあまりの殺気に、隊長は動けなかった。

「浮竹様は、霊王となられるお方。あなたとは、相容れぬ存在」

「そんなことないよ。だって浮竹は元はボクだけのラブドールなんだもの」

「は?」

隊長は、首を傾げる。

「今の浮竹は、蘇ったけど元はただの浮竹の姿をしたラブドールで、愛がなければ生きていけない。ボクが愛をあげて、生きていられる。浮竹を霊王にして、ボクから離すと1か月ももたずに死ぬよ」

それは本当だった。

浮竹は、京楽だけのラブドール。京楽の愛がなければ死んでしまう。

元はただのラブドールなのだ。愛されるためだけに存在している。

「な、狂言を」

「本当だ」

「れ、霊王様!」

霊王の衣装を着せられた浮竹は、美しかった。

以前のような水晶に閉じ込められた霊王ではないので、十二単を着ていた。

しゅるりと衣服をはだける音をたてて、襦袢姿になると京楽に抱き寄せられて、口づけをする。

「それに、俺は欲をもつ。この男に愛されたいと。愛されないなら、死んだほうがましだ。俺は霊王にはならないんじゃなくて、なれないんだ。俺の存在はあまりにも歪(いびつ)だ。霊王にさせるには危険すぎる」

「た、確かに‥‥‥‥」

零番隊の隊長は、他の零番隊の者を集めて緊急会議を開いた。

結果、浮竹の存在は不安定すぎて、とても霊王の代わりなど務まらないと分かり、霊王宮から出されて京楽と一緒に地上に戻った。

「君がいなくなって、きっと霊王にさせられたんだろうと思って、涅隊長に無理いって霊王宮までくる道を作ってもらったんだよ」

「お陰で俺は助かった。あのまま霊王としてお前と引き離されたら、きっとまたただのラブドールに戻っていた」

「ただのラブドールには戻らない約束だよ?」

「ああ。ちゃんと、覚えている」

浮竹と京楽は、いつもの住んでいる屋敷に戻ると、まずは休息をとった。

京楽は仕事もほったらかして浮竹を探し、浮竹は突然拉致されて霊王にさせられたものだから、安心して眠ることも食べることもできなかった。

まず、仮眠をたっぷりとってから、風呂にはいり食事をした。

京楽はいつも当り前のように酒を飲むが、浮竹はあまり飲まない。

なのに、今日は果実酒であるが、けっこう酔うくらいまで飲んだ。

「京楽、お前が欲しい」

「うん。ボクも、君が欲しい」

「ああ、酒に酔ったせいかな。ふわふわしてる」

浮竹は足元もおぼつかなく、京楽に抱っこされて寝室へ行く。

浮竹に与えられた30畳の広い部屋に大きな布団をしいて、浮竹をそっと寝かす。

「愛してるよ、十四郎」

「俺も愛してる、春水」

二人は服を脱がせ合って、もつれたまま布団の上をごろごろと転がる。

「ふふ、まるで悪戯してる気分」

「お前のは、悪戯じゃなくてしつこいセックスだからな」

「そう言うけど、嫌じゃないくせに。もっともっとって、せがむのはどこの誰かな?」

「抱かせてやらんぞ?」

「わあああ、ごめんなさい」

京楽は、浮竹にはかなわない。

浮竹を敵にまわすと、きっと死ぬまで手を出さないだろう。

霊王になれない歪な存在である浮竹は、今日も京楽に抱かれる。

「んっ」

深い口づけを受けて、舌を絡めあいながら、京楽は浮竹の肌を愛撫していく。

胸の先端をかりかりとかいてみたり、つまんだりした。

「んあ、そこばっかりは、やぁ」

しつこく胸の先端ばかりいじられるものだから、浮竹は勃った自分のものに京楽の手をもっていく。

「ふふ、ぬるぬるして濡れてる。えっち」

「そうさせたのは、お前だろうが。そういうお前のものも、ギンギンになってるぞ」

お互いの性器を指でいじりあい、二人は高みにのぼる。

「あ、出ちゃいそう」

「俺も、もう限界‥‥‥あああ!」

お互いの精液を、お互いにかけあう羽目になった。

とりあえずティッシュでぬぐって、そこらへんに捨てておく。

「今日は、ローション用意してあるんだ。甘い味のやつ。摂取しても栄養になって無害だから」

そのローションを、京楽は自分のものに塗りたくり、自分では何もしない。

じれた浮竹が、ローションごと京楽のものを口でくわえる。

「うわぁ、いい眺め」

「んんん」

じゅぷじゅぷと音を立てて、京楽のものを舐めあげ、口で奉仕すると、数分ももたずに京楽は浮竹の口の中に精液を吐き出した。

「んん、濃い」

「ふふ、ボクのはいつでも濃いよ?普通の人より性欲強いしね」

「じゃあ、その相手をできる俺も相当性欲が強いんだな」

「そうなるかな」

くちゅりと、浮竹は自分の指で自分の後ろをローションを使ってならしていく。

「あ、いい」

くちゅくちゅと指でいい場所をぐっと押すと、オーガズムでいく。

「君だけなんてずるいよ?」

京楽は、浮竹の中に侵入した。

「んああああ、いくううう♡」

硬くて熱くて太いものが入ってくる。その高揚感に、浮竹は震える。

「んあ、いくのとまらな”い”」

京楽が挿入れただけでこれだ。

ぱちゅんぱちゅんと音がなるくらうい腰と腰をぶつけあうと、京楽は飲み込み切れなかった唾液を顎から滴らせながら啼く。

「んあああ、ああ”あ”あ”」

「もっと奥に欲しい?」

「あ、欲しい。もっと奥に、浮竹の硬くて熱くて太いのちょうだい?♡」

京楽は浮竹と舌を絡めあいながら、最奥をこじあけてねじ入る。

「あーあーーーーー♡」

びゅるびゅると精子を注がれて、浮竹は恍惚とした表情になった。

「もっと、春水のザーメンいっぱいちょうだい?♡」

「うん、たくさんあげるからね」

何気に、睦みあう前に涅隊長に作ってもらった強精剤を、京楽は飲んでいた。浮竹の茶にもそれを入れて飲ませておいた。

「あ、いっちゃうう」

浮竹も、精液を出す。

「んああ、なんでええ。たくさんザーメン出していってるのに、まだ出るうう。止まらないいいいぃぃ♡」

「さぁ、もっと気持ちよくなろうか」

「やあ、春水」

浮竹を、京楽は背後から突き上げる。

「ひあん!」

どちゅんと奥まで犯されて、浮竹が喜悦の声をあげる。

「んああ、今の、もっとおおお♡」

「ふふ、いっぱいあげるからね?」

京楽は浮竹のものを手で握りこみながら、背後から浮竹を貫く。

「んあああ、中も外もいくううう♡」

京楽は、握りこんでいた浮竹のものを離して、精液を出すようにしごく。

「いぐう”う”う”」

どぴゅっと精液をシーツに落として、でもまだ浮竹のものは硬かった。

いつもならそろそろ玉切れで、オーガズムでいくばかりなのだが。

「んああ、なんでぇ?しおれない」

「ふふ、ひ・み・つ」

「んあ、春水のばかぁ。何か、盛ったな?」

「ひみつ」

京楽は浮竹を正常位から抱く。

「んああああ」

浮竹はもう何度目かも分からない精液を吐き出す。それでもまだ硬い己のものに、一抹の不安を覚えて、泣き出す。

「ひっく、いくの、止まらない」

「十四郎、泣かないで。もう終わりにするから」

京楽も数えきれないくらい浮竹の中に出していた。そのせいで、浮竹のお腹は精子でぽっこりと膨らんでいる。

外からみても、浮竹の体内に京楽がいるのが分かった。

「い”あ”、いぐうううう♡」

京楽が最奥を抉り揺すぶると、浮竹は潮をぷしゃあああと吹き出す。

「十四郎、エロい。ボクも出すよ。最後だから、味わってね?」

「ひあん、もういいぃ。もうやあああ」

「十四郎、愛してるよ」

「あ、春水、俺も愛してる」

二人は互いにいきあいながら、息を乱す。

京楽は浮竹の中からぬけると、ごぽりと大量の精子が逆流してきた。

いそいで用意してあったタオルで受け止める。

浮竹の膨らんでいたお腹を押すと、面白いように精液が逆流してきて太ももを伝い落ちる。

「流石に出しすぎちゃったね」

「ひあぐ、もう、だめぇ」

指でかき出されて、その刺激でさえもオーガズムでいく敏感な体になっていた。

「今日は終わりにしよう。お休み、十四郎」

「んあ‥‥‥おやすみ」

浮竹は、京楽から眠剤をもらって飲んで、寝てしまう。

最近、浮竹は不眠を訴えていたので、4番隊の虎徹隊長に、薬を処方してもらったのだ。

「どうか、いい夢を見てね」

すーすーと、静かに寝息をたてる浮竹に衣服を着させて布団を変えて、京楽も眠る。

今日は、いい夢が見れそうな気がした。






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黒猫と白猫の亜人53

浮竹は、気づくと京楽になっていた。

京楽も、気づくと浮竹になっていた。

「にゃ?」

「にゃにゃ?」

猫の姿で、思い返す。そういえば、白哉の飲んでいたお酒を舐めた。二人で。多分、恋次がまた何かの薬を白哉に盛っていたに違いない。

「どうする?」

「面白いので、しばらくこのままでいる!」

「ええ~」

「なんで京楽は嫌なんだ?」

「だって、浮竹としっぽりできないじゃない」

京楽は、浮竹の白猫の姿で不満を言う。

「あ、だからって、俺の体に悪戯するなよ?」

「そういう浮竹こそ、ボクの体で硬くなったあそこをしこしこしようとか、思わないでね?」

「うっ」

実は、浮竹はそれをしようと思っていたのだ。

「しない!しないから、散歩に出かけてくる」

浮竹は、京楽の黒猫姿で外に出て身軽に歩き出す。

「にゃーん(あら、京楽さん、また今度しっぽりしましょうね)」

「なおーん(京楽さん、しっぽりまたしましょ。あなたとのしっぽりが一番きもちいいから」

「にゃあにゃあ(しっぽりしましょーー)」

浮竹は怒っていた。

京楽は、もうしないと言っておきながら、影で雌猫としっぽりして浮気をしていたのだ。

人の姿になり、いっそ切り落としてやろうかと、京楽の一物を見る。

「で、でかい‥‥‥」

浮竹の1,5倍はあった。

いつも京楽に抱かれているのを思い出して、興奮するとむくりとそれが頭をもたげる。

「うわぁ。大きい」

しこしこすると、どぴゅっと音を鳴らして、大量の精液が出る。

「うわぁ、服にかかった。どうしよう」

とりあえず、洗濯ものに入れておいた。

凄い快感だった。

浮竹は、しこしこを止めようにも気持ちよくて止まらない。

そこで、京楽が猫の姿でやってきた。

「うわあああ、浮竹ええええ!?」

「ち、違うんだ、これは!」

「ボクとしたいんだね?いいよ、このままセックスしようか」

「ええ!?」

「君はそこにまぐろになって転がっていればいいよ。ボクが動くから」

こうして、浮竹は京楽の体で、京楽は浮竹の体でセックスすることになった。

浮竹は、寝転んであそこをギンギンに勃たせたまま、もぞもそずる。

京楽が、浮竹の体で一物に潤滑油を塗りたくり、ゆっくり腰を沈めていく。

「ああ、きもちいいね。これが、君が味わってる世界」

「あああ、いくうう」

「ボクの声で喘がれても、全然興奮しないけど、裸の君の姿を見下ろすだけでも興奮できるよ」

「あ、俺の体でそんなに動いたら!」

京楽は、オーガズムでいくことを人生で初めて体験していた。

「何これ、しびれるくらい気持ちいい。こんなに気持ちいいものなの?」

「あ、京楽、そんなに動いたら出ちゃううう」

浮竹は、京楽の体で自分の体の胎の奥に子種を出していた。

「ん、気持ちいい」

「んあああ、またいくううう」

浮竹はたて続けにいった。それでも浮竹の、京楽のものはギンギンだった。

「いき足りない。京楽、もっと動け」

「ふふ、何気に楽しんでる?」

「だって、俺の中がこんなに気持ちいいんなんて」

二人はお互い新しい扉を開いてしまったようだった。

しばらく交わって、念のためだと、魔王の浮竹から彼の血を錠剤にしたものをもらっていたんだと思い出して、セックスの途中でお互いにもういいだろうと、錠剤を飲んだ。

魔王の浮竹の血には、エリクサーの効果がある。状態異常をなんでも治すのだ。

浮竹と京楽は、中身が元に戻った。

「やっぱり、こっちがしっくりくるねぇ」

「やあああん、お前、ローターなんて俺の体の中に‥‥‥‥ああん!」

「あはは、ばれた?ローターで、ちょっと君の体で遊んでた。でも、君もボクの体でボクのものしごいていたじゃない」

「だからって、ローターいれっぱなしでぇ、あああ、あ]

浮竹は、ローターがわざといいところじゃないところに当たっているのを確認して、いいところに当ててみた。

「ひああああん、いくううううう」

「ああ、だめだよ浮竹」

京楽が、ローターのスイッチを切る。

「あ、なんでえええ。もう少しで、いけそうだったのにぃ」

「ボクのでいってね?」

京楽は、浮竹を押し倒して犯す。

「あ、あ、いくううう」

浮竹はオーガズムでいっていた。ローターを引っこ抜き、京楽はぱんぱんと肉と肉をぶつけあって、浮竹の奥で子種を吐き出す。

「ああ、やっぱこれが一番気持ちいい」

「あああ、だめぇ。奥に、当たってるうう」

ローターの余韻で、敏感になっている中をこすり上げられて、浮竹はもう出ないので蜜をたらたらと零した。

「あ、あーーーー」

びくんと体を反応させて、オーガズムの中いきを繰り返す。

「んあ、いい♡ああ、京楽の、また中でおっきくなったぁ」

「君の啼く声が、やっぱり一番興奮するね」

「ひあう!」

最奥を勢いよく抉られて、浮竹はいっていた。

京楽もまた、浮竹の中に子種を吐き出して、いっていた。




次の日。

浮竹と京楽は、白哉に聞いてみた。

「恋次から、変な薬盛られているんじゃないか?」

「子供になったり、中身が入れ替わったりするやつ」

「なぜ、それを‥‥‥」

白哉は驚いていた。

「間違って、俺と京楽も飲んじゃったりして、犠牲になったんだ」

「あのエロ赤猫が犯人だったか‥‥」

白哉は、怒る。

ちなみに、媚薬を盛られるのはしょっちゅうだそうで。

「白哉さん、会いにきましたよ、おぶ!?」

やってきた赤い髪の猫の亜人を、白哉は思い切り殴り飛ばして、一物をぐりぐりと踏む。

「私に、よくもいろいろ薬を盛ってくれたな?」

「え、あ、俺、もしかしてピンチ?もぎゃあああああああ、白哉さんごめんなさいい、もう変なののませないから簡便してください」

「問答無用」

「ぎにゃあああああああああああ」

恋次の悲鳴を聞いてから、浮竹と京楽は去っていくのであった。

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俺はお前のラブドール4

俺はお前のラブドール。

お前だけのラブドール。

お前のために愛を囁き、体を開く魂のあるラブドール。

俺はお前のラブドール。







「んー、よく寝た」

「浮竹!!!」

京楽が、起きた浮竹に涙を流して抱きついてきた。

「どうしたんだ、京楽?」

「君、いないと思ったら、ラブドールがあった部屋でただのラブドールに戻ってたんだよ。もう動いてくれないのかと思った」

「え、俺が元のただのラブドールに?」

綺麗な精緻な、見る相手の性欲を受けとめるだけの、ラブドールに戻っていたとは。

「すまん、京楽。何せ俺は元がただのラブドールなんだ。また、ただのラブドールに戻ってしまうかもしれない」

「そんなこと、ボクが許さない」

「そう言われてもな」

浮竹は、泣く京楽の頭を膝で抱きしめて、落ち着くのを待った。

「きっと、またただのラブドールになっても、またこうして動き出すさ」

「なら、いいんだけど‥‥‥君をまた失うと思って、怖かった」

「すまない」

浮竹は、しばらくの間京楽に抱きしめられていた。

「ここ2日、食事もろくにとっていないし、眠っていないから、ちょっと食事して仮眠とるね?」

「俺は、2日もただのラブドールになっていたのか?」

「そうだよ」

おにぎりを食べながら、京楽は浮竹の質問に答える。

「君がいなくなって、発狂するかと思った」

一度知ってしまい失くしてしまった温もりをまた手に入れた。なのに、また失ったと思った京楽の心痛はいかばかりか。

浮竹は、ずっと京楽の傍にいて、一緒に眠った。

「ん‥‥‥」

ああ。

これは、夢だ。

夢の中で、浮竹は京楽を失う夢を見ていた。

ただ失うんじゃない。後追いだった。浮竹がただのラブドールになって1年待ったが、もう戻らずに虚に自分から殺される京楽。

それは、十分に起こりうる未来だった。

浮竹は、そこで起きた。

「京楽」

「ん?」

京楽も十分睡眠をとったようで、目の下のくまが薄れていた。

「俺がまたただのラブドールに戻って、そのまま永遠に戻らくても、生きると約束してくれ」

「それは無理だよ。ボクは、君を失ってまでもう生きたくはない」

「京楽!」

「浮竹、逝く時は一緒だよ?」

「京楽‥‥‥‥」

また、いつただのラブドールに戻るか分からない。

浮竹が初めてラブドールから浮竹として復活してから、半年が過ぎようとしていた。

「ここ2日、無断で仕事休んでたからね。七緒ちゃんに怒られちゃうな」

京楽は、やはり浮竹を抱いたままだった。

「このままいくのか?」

「うん。このまま仕事もするよ?嫌なら、二度とただのラブドールには戻らないで」

「随分、無茶を言う。俺は、俺の意思でラブドールに戻っているわけじゃないんだがな」

京楽は、浮竹を抱いたまま瞬歩で一番隊の執務室に行く。

「京楽総隊長!無断で仕事を休むなんて、あなたはなんて‥‥‥」

七緒の前でも、ポロポロ京楽は涙を零す。

「浮竹が、ただのラブドールになっちゃったんだよ。ボクを置いて、消えてしまった。ボクはどうすればいいのか分からなくて、ずっとただ傍にいたよ。今度浮竹がただのラブドールに戻って、一か月経っても浮竹に戻ってくれないなら、後追いをしようと思うんだ」

「京楽!」

パンと、腕の中の浮竹が京楽の頬を殴った。

「そんなこと、絶対にするな」

「じゃあ約束してよ。もう、ただのラブドールには戻らないって」

「約束する」

「うん」

京楽は、浮竹から離れる。

「いつも通り、仕事をしよう。何もしないから、最悪な展開を考えてしまう。今は頭をからっぽにしよう」

七緒が運んできた、2日分の仕事を、京楽と浮竹は深夜までかかって処理し終えた。

「明日、というか今日、休みとってあるから。現世に行こうか」

「現世に?」

「うん。今、ハロウィンとかいうイベントで盛り上がってるんだ」

「そうか。でも、総隊長のお前自らが現世に行っていいのか?」

「ちゃんと、霊圧を制御して封印していくし。君も、同じようにして現世にいくんだよ」

深夜に帰宅して、浮竹と京楽は夕飯を抱けを食べて寝た。

朝になって、シャワーを浴びる。それから、夕方までを尸魂界で過ごして、現世の服を用意してもらい、二人は現世に行った。

「わぁ」

浮竹が、驚きの声をあげる。

かぼちゃの置物がいっぱいあって、人々は好きなように仮装して、子供はトリックオアトリートと言って大人を困らせる。

浮竹と京楽は、吸血鬼だという仮装のコスチュームをもらい、着替えた。

「浮竹、似合ってるね。吸血姫みたい」

「京楽も似合ってるぞ。ヴラドツェペシュみたいだ」

「誰、それ」

「吸血鬼のモデルになった、串刺し公とかで異名のある、敵兵を残酷な殺し方をした中世の王族だな」

「酷い!ボク、そんな酷い人物じゃないよ」

「あはは、たとえただけだろ」

浮竹と京楽は、手を繋ぎ合って仮装パーティーを楽しんだ。

現世のお金を払い、高級ホテルで開かれている仮装パーティーに出席していた。

立食会形式で、浮竹も京楽も、思い思いのものを食べた。

酒は、高級な赤ワインだった。

美味で、浮竹も京楽も味わって飲んだ。

楽しい時間はあっという間で。11時なる頃には、パーティーは終わってしまった。

「ああ、星が綺麗だな」

「そうだね。手を伸ばしたら、掴めそうだね」

よく晴れた夜の空が広がっていた。

「今日のこと、忘れないでね。ラブドールに戻ったりしないでね」

「ああ、約束する」

浮竹と京楽は尸魂界に戻った。

館で、湯あみをしてそのまま褥に向かい、お互いの浴衣を脱がせあう。

「あう」

京楽は、浮竹の胸の先端にかじりついた。

思い切りかじられるものだから、痛みに浮竹が眉を顰める。

「春水、痛い」

「うん。痛くなるようにしてるから」

「やあ」

「ごめんね。優しくするから」

血のにじんだ胸の先端を執拗に舐めて、膝を割って浮竹のものを撫でる。

「あ」

「感じてきた?」

「ん‥‥‥‥」

最初は撫でて、それから力をこめて握りこまれて、上下に扱われて、浮竹は精液を吐き出す。

「んああああ」

「気持ちいい?」

「あ、気持ちいい」

「もっと?」

「あ、もっとおお」

浮竹は素直に京楽を求める。

京楽は、浮竹の足を片方肩に担いで、侵入してきた。

「んあああ!」

「く、締め付けすぎ。力ぬいて?」

「や、無理いいい」

「じゃあ、一度出すね?」

「あ、奥に出してくれ。そこが一番感じるからぁ♡」

京楽は、浮竹の言う通り、奥まで抉るように入ってきて、そこで子種をぶちまけた。

「あ、あーーーー、いっってるううううう♡春水のザーメン、たっぷり中に出てる、孕んじゃいそう♡」

京楽がいくのと一緒に、浮竹もオーガズムでいっていた。

「もう一度、出すよ?」

「あん、あああ、奥にきたぁぁ♡熱い京楽のおっきくなったぁ♡」

京楽は浮竹の最奥をこじ開けるように動く。

「あ、あーーー、いくのとまらない”い”い”」

浮竹は精子を吐き出しながら、自分でも動いた。

京楽のものがいいところに当たるように動き、いい場所に当たって、浮竹は啼く。

「ひあああん、いいとこ、きたあああ”あ”♡」

「すごいね、浮竹。熱くてとろけそうだ」

「あ、俺の奥でザーメンだしてぇ♡」

京楽は、浮竹の言う通り奥の奥で子種をぶちまける。そのまま、動いてほぼ連続で射精した。

「ひあああん、連続でザーメン出てるう♡どぴゅどぴゅいってるうう♡」

浮竹は乱れた。

最後には潮を吹いて、絶頂を迎えて気を失ってしまう。

「十四郎、愛してるよ。君はラブドールじゃない。浮竹十四郎だ」



俺はお前のラブドール。

お前だけのラブドール。

お前のために愛を囁き、体を開く魂のあるラブドール。

俺はお前のラブドール。


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