俺も咲く。
「あーいい景色だねぇ」
「そうだな」
「一部をのぞいてね」
「ああ。あれは燃やしていいか?」
勇者京楽と魔王浮竹は、花見をしていた。
魔王城から少し離れた、桜が見事に咲き狂っている場所で。
他にも花見に来ている人間や亜人種もいたが、新勇者パーティーが騒いでいるのが、少しうっとうしかった。
新勇者パーティーのお弁当は、魔王城のコックが作ったものだった。
まぁ、いろいろ語らったりするので、浮竹もOKを出した。
まさか、同じ日の同じ時間に同じ場所で花見をするとは、思ってもいなかった。
まぁ、それは獣人盗賊が斥候として仕入れた情報からのものであったが。
「ああ、燃やしたい」
浮竹が燃やしたがっているのは、新勇者だった。
今日の新勇者は、ふんどし一丁に、金髪のおさけのヅラをかぶっていた。
「桜だけ見ずに、俺を見てくれえええええ」
新勇者は、桜という桜に立ちションをしまくって、どこかの桜の王を怒らせて、乳首とあそこが桜になっていた。
「今日の俺は一味違う。乳首が桜なんだYO!俺の乳首の桜で花見してくれ~(*´Д`)ハァハァ」
「見苦しい!」
浮竹が、ファイアーボールで新勇者の乳首の桜を燃やすと、桜はまた咲いてきた。
「魔王浮竹、俺の乳首の桜を浮かべて、酒でものまないか」
「誰がそんな汚らわしい、桜の花びらを浮かばせた酒なぞ飲むか!」
「あはん、実はあそこも桜が咲いているんだ。ふんどし脱いでいい?」
「ふんどしはつけておいたほうがいいよ。全裸だと捕まるよ?」
京楽は、まともなことを言う。
新勇者の存在などないものとして、桜を見上げては酒を飲み、弁当を食べた。
「弁当よこせ!」
新勇者は、京楽の弁当を奪う。
「あ、浮竹が作ってくれたお弁当なのに!」
「ふふふん、もう全部食ったぞ。まぁまぁな味だな」
「カラミティサンダー」
「おぎょぎょぎょ」
雷が天から落ちて、新勇者は感電する。
「あは~ん、刺激がいいわぁ。乳首の桜もビンビンだぜ。あそこの桜もびんびんだぜ」
「やっぱり、持やす‥‥‥」
浮竹が燃やそうとするのを、京楽が止める。
「何故、止める」
「君の魔法の炎だと、せっかく咲いている桜まで燃えてしまうでしょう?」
「それもそうだな。俺も雷にしよう。サンダーヴォルテックス」
「あぎゃぎゃぎゃぎゃ、ひあーん、びんびんだあああ」
新勇者の変態さに、花見にきていた客たちが去っていく。
「花見の人ごみが減るのは嬉しいけど、君がいるのがいやだねぇ」
「いやよいやよも好きのうち♡」
投げキッスをする新勇者に、浮竹はもう一度魔法を放つ。
「ゴッドブレスサンダー」
「ぎょえええええええええええええええ」
新勇者は、黒焦げになった。
でも、乳首の桜は咲いていた。ふんどしも、こげて大事なところがぽろりになっていた。
本当に、大事なところまで桜が咲いていた。
「ウィンドエッジ」
「あはん!!!いたい!!!!」
乳首とあそこの桜を、魔法で切り落とす。
すると、どこぞの桜の王を怒らせただけあって、全身が桜まみれになった。
「俺で、お花見してくれええええ」
「うぎゃああああああ、くるなあああ」
「こっちくるんじゃにゃい!」
「きもいわああ!こっちこないでええええ」
「パーティーメンバーだろう!」
新勇者は、逃げ出したパーティーメンバーを追いかけていたが、まだ花見している浮竹と京楽を見つめる。
「酒くれたら、おとなしく去る」
「本当だね?未成年の飲酒はだめだけど、特別だよ」
京楽が、高い酒をコップに注ぐ。
新勇者は、それを一気飲みして、桜の花びらをはいた。
「う、きもちわるい」
「ボクたちは、君の存在が気持ち悪い」
「ひどい!俺とのことは遊びだったのね、勇者京楽!]
「桜を咲かせた人間の剥製‥‥‥ふふふふ」
「ちょ、浮竹、目がまじになってるよ」
「サンダーブレスからの、カラミティアイシクル!」
黒焦げになって、でも全身に桜を咲かせて、氷に閉じ込められた新勇者は沈黙した。
「死んだの?」
「仮死状態にした。もう、花見はこりごりだ」
「この子、置いていくの?」
「もって帰りたいのか?」
「まさか」
けらけらと、京楽は笑って、浮竹にキスをする。
「来年の花見は、魔王城でしよう。ね?」
「ああ」
「じゃあ、桜の木植えないとね?」
「何本かあるが、花見というほどの量じゃないからな」
浮竹と京楽は、誰もいなくなった花見の広場で、いちゃこらしながら、氷像と化した新勇者を放置プレイして、帰っていくのであった。
「そうだな」
「一部をのぞいてね」
「ああ。あれは燃やしていいか?」
勇者京楽と魔王浮竹は、花見をしていた。
魔王城から少し離れた、桜が見事に咲き狂っている場所で。
他にも花見に来ている人間や亜人種もいたが、新勇者パーティーが騒いでいるのが、少しうっとうしかった。
新勇者パーティーのお弁当は、魔王城のコックが作ったものだった。
まぁ、いろいろ語らったりするので、浮竹もOKを出した。
まさか、同じ日の同じ時間に同じ場所で花見をするとは、思ってもいなかった。
まぁ、それは獣人盗賊が斥候として仕入れた情報からのものであったが。
「ああ、燃やしたい」
浮竹が燃やしたがっているのは、新勇者だった。
今日の新勇者は、ふんどし一丁に、金髪のおさけのヅラをかぶっていた。
「桜だけ見ずに、俺を見てくれえええええ」
新勇者は、桜という桜に立ちションをしまくって、どこかの桜の王を怒らせて、乳首とあそこが桜になっていた。
「今日の俺は一味違う。乳首が桜なんだYO!俺の乳首の桜で花見してくれ~(*´Д`)ハァハァ」
「見苦しい!」
浮竹が、ファイアーボールで新勇者の乳首の桜を燃やすと、桜はまた咲いてきた。
「魔王浮竹、俺の乳首の桜を浮かべて、酒でものまないか」
「誰がそんな汚らわしい、桜の花びらを浮かばせた酒なぞ飲むか!」
「あはん、実はあそこも桜が咲いているんだ。ふんどし脱いでいい?」
「ふんどしはつけておいたほうがいいよ。全裸だと捕まるよ?」
京楽は、まともなことを言う。
新勇者の存在などないものとして、桜を見上げては酒を飲み、弁当を食べた。
「弁当よこせ!」
新勇者は、京楽の弁当を奪う。
「あ、浮竹が作ってくれたお弁当なのに!」
「ふふふん、もう全部食ったぞ。まぁまぁな味だな」
「カラミティサンダー」
「おぎょぎょぎょ」
雷が天から落ちて、新勇者は感電する。
「あは~ん、刺激がいいわぁ。乳首の桜もビンビンだぜ。あそこの桜もびんびんだぜ」
「やっぱり、持やす‥‥‥」
浮竹が燃やそうとするのを、京楽が止める。
「何故、止める」
「君の魔法の炎だと、せっかく咲いている桜まで燃えてしまうでしょう?」
「それもそうだな。俺も雷にしよう。サンダーヴォルテックス」
「あぎゃぎゃぎゃぎゃ、ひあーん、びんびんだあああ」
新勇者の変態さに、花見にきていた客たちが去っていく。
「花見の人ごみが減るのは嬉しいけど、君がいるのがいやだねぇ」
「いやよいやよも好きのうち♡」
投げキッスをする新勇者に、浮竹はもう一度魔法を放つ。
「ゴッドブレスサンダー」
「ぎょえええええええええええええええ」
新勇者は、黒焦げになった。
でも、乳首の桜は咲いていた。ふんどしも、こげて大事なところがぽろりになっていた。
本当に、大事なところまで桜が咲いていた。
「ウィンドエッジ」
「あはん!!!いたい!!!!」
乳首とあそこの桜を、魔法で切り落とす。
すると、どこぞの桜の王を怒らせただけあって、全身が桜まみれになった。
「俺で、お花見してくれええええ」
「うぎゃああああああ、くるなあああ」
「こっちくるんじゃにゃい!」
「きもいわああ!こっちこないでええええ」
「パーティーメンバーだろう!」
新勇者は、逃げ出したパーティーメンバーを追いかけていたが、まだ花見している浮竹と京楽を見つめる。
「酒くれたら、おとなしく去る」
「本当だね?未成年の飲酒はだめだけど、特別だよ」
京楽が、高い酒をコップに注ぐ。
新勇者は、それを一気飲みして、桜の花びらをはいた。
「う、きもちわるい」
「ボクたちは、君の存在が気持ち悪い」
「ひどい!俺とのことは遊びだったのね、勇者京楽!]
「桜を咲かせた人間の剥製‥‥‥ふふふふ」
「ちょ、浮竹、目がまじになってるよ」
「サンダーブレスからの、カラミティアイシクル!」
黒焦げになって、でも全身に桜を咲かせて、氷に閉じ込められた新勇者は沈黙した。
「死んだの?」
「仮死状態にした。もう、花見はこりごりだ」
「この子、置いていくの?」
「もって帰りたいのか?」
「まさか」
けらけらと、京楽は笑って、浮竹にキスをする。
「来年の花見は、魔王城でしよう。ね?」
「ああ」
「じゃあ、桜の木植えないとね?」
「何本かあるが、花見というほどの量じゃないからな」
浮竹と京楽は、誰もいなくなった花見の広場で、いちゃこらしながら、氷像と化した新勇者を放置プレイして、帰っていくのであった。
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桜のあやかしと共に93
「魔神ユーハバッハ。私はその力を得て、さらに強くなるのだ。ふはははは」
かつて、遠い昔魔神として君臨していたユーハバッハは、人とあやかしの手によって滅ぼされたが、核は封印されていた。
核をどうやっても、壊すことができなかったからだ。
藍染は、深い深い深海の果てに封印されていた魔神ユーハバッハの核の封印を、無理やり壊して核をもちだす。
そこからエネルギーを抽出して、自分の体内に取り込んだ。
「ぐああああああああ」
すさまじいエネルギーに、9つある命のうち、2つを失い、残りの命は7つになったが、藍染は仮初ではあるが、魔神となった。
「やった、やったぞ!ついに私は神になったのだ!」
藍染は喜ぶ。
その力が一時的なものとは知らずに。
「牛鬼」
「はっ」
「神の血を与えよう。四季の王を葬り、私をさらなる神の高みへと至らしめるために」
「この牛鬼、必ずや藍染様のお力となりましょうぞ」
----------------------------------------------------
「桜の王、助けてくださいな。雨が降らんのです。このままでは、あやかしまんじゅうに入れるあずきが収穫できなくなっちまうだ」
小豆とぎが訪れてきたかと思うと、浮竹を頼りにくる。
「雨なら、水龍神に頼んだほうがいいんじゃないか?」
「それが、藍染に女の水龍神様がさらわれて、それから行方不明なんだな」
「ああ‥‥」
千早という水龍神と藍染の子と、その母親である水龍神を藍染の呪縛から解き放ち、どこへでもいくといいと言った記憶があった。
「俺のせいでもあるのか‥‥‥」
「桜の王のせい?なにかしただか?」
「いや、こっちの話だ。京楽、一緒にきてくれるか。お前の式の力をかりたい」
「うん。ボクはどこにで十四郎についていくよ。たとえ行き先が地獄でも」
京楽は、雨を降らせれる式神の呪符を取り出す。
「この子なら、雨を降らせそう」
「ああ。俺の桜の術でも雨は降らせれるが、範囲はあまり広くないからな」
「桜の王とそのおつきの者、あずき畑に案内するだ」
小豆とぎは、異界へと入っていく。
異界に入ると、一面にあずき畑が広がっていたが、皆枯れかけていた。
「ごらんの有様なんだな。雨が降らないせいで、枯れるのも時間の問題なんだな」
京楽は、式神の呪符を取り出す。
それは一羽の小鳥となって、空を羽ばたいていく。
「天空破邪!天雨!」
ざぁぁぁと、ばけつをひっくりかえしたような雨が降ってきた。
「よし、俺も。桜よ、このあずき畑に命をふきこめ」
桜の花びらが雨と一緒になって、散っていく。
桜の花びらに触れたあずきの株は、みるみる緑色に戻り、元気になっていく。
「桜の王もすごいけど、おつきの者もすごいのだ」
「ボクは桜鬼の京楽春水。おつきの者じゃないからね。桜の王のパートナーだよ」
「桜の王は、春を司るだけに春がきてるのかなんだな」
このままいけば、あずきは無事収穫できそうで、あやかしまんじゅうが作れなくなる日は、当分の間訪れないと思えた。
あずき畑を出て、久しぶりに桜の花鬼の里にきていた。
「ふははははは、待っていたぞ、四季の王それに桜鬼」
「は?お前誰。京楽、知ってるか?」
「いや、知らないよ。頭がわいたあやかしなんじゃない」
桜の里で、頭がレインボーアフロ姿のあやかしと出会う。
「きーーーーー。藍染様の部下の俺様が、頭がわいているだと?この人の姿は仮のもの。俺様は人間の誰もが恐れる人食いの牛鬼様だ!」
「あっそ。じゃあ、俺たちは帰るから」
「待て待て待てーーーーーーー!無視しようよするなああああ!!」
「めんどくさいねぇ。天空破邪、天雷」
「うぎゃああああああああ。しびれるうううううう」
京楽の術を食らっても、牛鬼はぴんぴんしていた。
「思ったより、たふそうだな」
「牛鬼だからな。力はそれなりにあるんだろう」
「ふははははは!俺様は、魔神ユーハバッハの力を受け継ぎ、魔神となられた藍染様の血をもらっているのだ!」
「魔神ユーハバッハだと!?」
牛鬼の言葉を聞いて、浮竹が驚く。
「どうしたの、十四郎」
「はるか昔、人とあやかしの手によって滅ぼされ封印された魔神の名だ。そして、全ての花鬼の父でもある」
「花鬼の父?」
「ああ。ユーハバッハが、花鬼というあやかしを誕生させた」
「そんなすごいやつの力を?藍染ごときが?」
「きいいいい、藍染様といえ!」
「壊せなかった核が、深海に封印されていたはずだ。封印を無理やり解いたのか」
「そ、そんなことまではしらん!」
「核だけではユーハバッハの復活はありえない。人を一億人は生贄に捧げないと、復活はありえないから、大丈夫だとは思うが、核からエネルギーを抽出したら、一時的に魔神と同じ存在になれる」
「やばいじゃない。どうするの?」
「放置だな。放っておけば、魔神じゃなくなる。あのアホは、しぶといだけでそれに気づいていないようだが」
「藍染様は偉大なのだ!アホなどではない!多分!」
牛鬼は、体中に鋭い刃をつけて襲い掛かってくる。
「桜の花びらよ!」
「天空破邪、天地!」
浮竹が桜の花びらで牛鬼の体を燃やして、京楽が大地を割って牛鬼を落とす。
「ぬがあああああ、これしきのことでええええ」
魔神藍染の血というのは本物なのか、本来のあやかしであればくたばるだけの威力があった。
「桜の花びらよ、生気を吸ってしまえ!」
「うぎゃあああああ」
「天空破邪、天嵐!」
生気をごっそりもっていかれた牛鬼は、大分弱った。そこに、京楽が嵐を叩きこむ。
「あああああ、藍染様、万歳!!!」
牛鬼は、ぼろぼろになって、最後は京楽の桜鬼神の力で、桜の文様の刀で首を落とされて、死んだ。
「まさか、ユーハバッハにまで手を出すなんて。命がいくつもないと、できない芸当だな」
「あいつ、確か命が10個あるんだっけ。この前1個なくなったから、今回のことでさらに命をなくして、残りの命は8個以下だろうね」
「命に個数があるのが、そもそもおかしい」
「まぁ、そうなんだけど。まぁ、今は藍染がどこにいるかも分からないし、刺客と言ってもたいしたことないから、放っておこうか」
「そうだな。藍染はゴキブリみたいにしぶといから、まぁ魔神になったって喜んでいられるのも今のうちだな。そのうち、また元の神もどきに戻る」
「うん」
浮竹は、牛鬼の死体を養分に、桜を育てた。
花びらが真っ赤な桜咲いた。
「真っ赤な桜‥‥‥不吉だね」
「まぁ、美しくはあるがな」
-------------------------------------------------------------------------
「いちいち、血を与えるのではこの私は痛い思いをしなければならない。魔神の種を作ろう」
藍染は、また動き出す。
ユーハバッハの核は、エネルギーをいくら吸い取られても、壊れることはなかった。
かつて、遠い昔魔神として君臨していたユーハバッハは、人とあやかしの手によって滅ぼされたが、核は封印されていた。
核をどうやっても、壊すことができなかったからだ。
藍染は、深い深い深海の果てに封印されていた魔神ユーハバッハの核の封印を、無理やり壊して核をもちだす。
そこからエネルギーを抽出して、自分の体内に取り込んだ。
「ぐああああああああ」
すさまじいエネルギーに、9つある命のうち、2つを失い、残りの命は7つになったが、藍染は仮初ではあるが、魔神となった。
「やった、やったぞ!ついに私は神になったのだ!」
藍染は喜ぶ。
その力が一時的なものとは知らずに。
「牛鬼」
「はっ」
「神の血を与えよう。四季の王を葬り、私をさらなる神の高みへと至らしめるために」
「この牛鬼、必ずや藍染様のお力となりましょうぞ」
----------------------------------------------------
「桜の王、助けてくださいな。雨が降らんのです。このままでは、あやかしまんじゅうに入れるあずきが収穫できなくなっちまうだ」
小豆とぎが訪れてきたかと思うと、浮竹を頼りにくる。
「雨なら、水龍神に頼んだほうがいいんじゃないか?」
「それが、藍染に女の水龍神様がさらわれて、それから行方不明なんだな」
「ああ‥‥」
千早という水龍神と藍染の子と、その母親である水龍神を藍染の呪縛から解き放ち、どこへでもいくといいと言った記憶があった。
「俺のせいでもあるのか‥‥‥」
「桜の王のせい?なにかしただか?」
「いや、こっちの話だ。京楽、一緒にきてくれるか。お前の式の力をかりたい」
「うん。ボクはどこにで十四郎についていくよ。たとえ行き先が地獄でも」
京楽は、雨を降らせれる式神の呪符を取り出す。
「この子なら、雨を降らせそう」
「ああ。俺の桜の術でも雨は降らせれるが、範囲はあまり広くないからな」
「桜の王とそのおつきの者、あずき畑に案内するだ」
小豆とぎは、異界へと入っていく。
異界に入ると、一面にあずき畑が広がっていたが、皆枯れかけていた。
「ごらんの有様なんだな。雨が降らないせいで、枯れるのも時間の問題なんだな」
京楽は、式神の呪符を取り出す。
それは一羽の小鳥となって、空を羽ばたいていく。
「天空破邪!天雨!」
ざぁぁぁと、ばけつをひっくりかえしたような雨が降ってきた。
「よし、俺も。桜よ、このあずき畑に命をふきこめ」
桜の花びらが雨と一緒になって、散っていく。
桜の花びらに触れたあずきの株は、みるみる緑色に戻り、元気になっていく。
「桜の王もすごいけど、おつきの者もすごいのだ」
「ボクは桜鬼の京楽春水。おつきの者じゃないからね。桜の王のパートナーだよ」
「桜の王は、春を司るだけに春がきてるのかなんだな」
このままいけば、あずきは無事収穫できそうで、あやかしまんじゅうが作れなくなる日は、当分の間訪れないと思えた。
あずき畑を出て、久しぶりに桜の花鬼の里にきていた。
「ふははははは、待っていたぞ、四季の王それに桜鬼」
「は?お前誰。京楽、知ってるか?」
「いや、知らないよ。頭がわいたあやかしなんじゃない」
桜の里で、頭がレインボーアフロ姿のあやかしと出会う。
「きーーーーー。藍染様の部下の俺様が、頭がわいているだと?この人の姿は仮のもの。俺様は人間の誰もが恐れる人食いの牛鬼様だ!」
「あっそ。じゃあ、俺たちは帰るから」
「待て待て待てーーーーーーー!無視しようよするなああああ!!」
「めんどくさいねぇ。天空破邪、天雷」
「うぎゃああああああああ。しびれるうううううう」
京楽の術を食らっても、牛鬼はぴんぴんしていた。
「思ったより、たふそうだな」
「牛鬼だからな。力はそれなりにあるんだろう」
「ふははははは!俺様は、魔神ユーハバッハの力を受け継ぎ、魔神となられた藍染様の血をもらっているのだ!」
「魔神ユーハバッハだと!?」
牛鬼の言葉を聞いて、浮竹が驚く。
「どうしたの、十四郎」
「はるか昔、人とあやかしの手によって滅ぼされ封印された魔神の名だ。そして、全ての花鬼の父でもある」
「花鬼の父?」
「ああ。ユーハバッハが、花鬼というあやかしを誕生させた」
「そんなすごいやつの力を?藍染ごときが?」
「きいいいい、藍染様といえ!」
「壊せなかった核が、深海に封印されていたはずだ。封印を無理やり解いたのか」
「そ、そんなことまではしらん!」
「核だけではユーハバッハの復活はありえない。人を一億人は生贄に捧げないと、復活はありえないから、大丈夫だとは思うが、核からエネルギーを抽出したら、一時的に魔神と同じ存在になれる」
「やばいじゃない。どうするの?」
「放置だな。放っておけば、魔神じゃなくなる。あのアホは、しぶといだけでそれに気づいていないようだが」
「藍染様は偉大なのだ!アホなどではない!多分!」
牛鬼は、体中に鋭い刃をつけて襲い掛かってくる。
「桜の花びらよ!」
「天空破邪、天地!」
浮竹が桜の花びらで牛鬼の体を燃やして、京楽が大地を割って牛鬼を落とす。
「ぬがあああああ、これしきのことでええええ」
魔神藍染の血というのは本物なのか、本来のあやかしであればくたばるだけの威力があった。
「桜の花びらよ、生気を吸ってしまえ!」
「うぎゃあああああ」
「天空破邪、天嵐!」
生気をごっそりもっていかれた牛鬼は、大分弱った。そこに、京楽が嵐を叩きこむ。
「あああああ、藍染様、万歳!!!」
牛鬼は、ぼろぼろになって、最後は京楽の桜鬼神の力で、桜の文様の刀で首を落とされて、死んだ。
「まさか、ユーハバッハにまで手を出すなんて。命がいくつもないと、できない芸当だな」
「あいつ、確か命が10個あるんだっけ。この前1個なくなったから、今回のことでさらに命をなくして、残りの命は8個以下だろうね」
「命に個数があるのが、そもそもおかしい」
「まぁ、そうなんだけど。まぁ、今は藍染がどこにいるかも分からないし、刺客と言ってもたいしたことないから、放っておこうか」
「そうだな。藍染はゴキブリみたいにしぶといから、まぁ魔神になったって喜んでいられるのも今のうちだな。そのうち、また元の神もどきに戻る」
「うん」
浮竹は、牛鬼の死体を養分に、桜を育てた。
花びらが真っ赤な桜咲いた。
「真っ赤な桜‥‥‥不吉だね」
「まぁ、美しくはあるがな」
-------------------------------------------------------------------------
「いちいち、血を与えるのではこの私は痛い思いをしなければならない。魔神の種を作ろう」
藍染は、また動き出す。
ユーハバッハの核は、エネルギーをいくら吸い取られても、壊れることはなかった。
桜のあやかしと共に92
「かわいいぞ、彼岸花の精霊の俺」
『むすーーー』
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽のマンションでしゅわしゅわ、コーラを飲んで女の子の子供になってしまった。
浮竹が、また変な薬を入れたのだ。
今回のターゲットは彼岸花の精霊の浮竹のようで、女の子の子供になったのだが、なぜか衣装が用意されてあって、鴆の京楽に着替えさせられた。
『浮竹、かわいいねぇ。でも、この姿じゃあしっぽりできないねぇ』
『早く、元に戻す薬を作れ、京楽』
『えー、どうしようかなぁ』
あまりにも彼岸花の精霊の浮竹がかわいいので、鴆の京楽もすぐに戻すのを渋っていた。
『桜の王は、薬を飲まないのか』
「今回はお前を子供の女の子にしたかったので、俺は飲まない。かわいいなぁ、彼岸花の精霊の俺。その姿なら、鴆の京楽じゃなくてもたらしこめるぞ」
『京楽、お前も楽しんでるな?』
『まぁねぇ。事前に許可あげたから』
『むすーーーーー』
京楽は、スマホで彼岸花の精霊の浮竹の写真をとる。
『写真とるな。彼岸花を咲かせるぞ』
「その姿で脅されても、かわいいだけだねぇ」
『むすーーーーーー』
彼岸花の精霊の浮竹は、怒って鴆の京楽に耳打ちする。
『おやすいご用だよ』
鴆の京楽は、住処の洞窟に戻って、何かの薬をとってきた。
『これを飲め。そしたら、しばらくこの恰好でいてやる』
「なんか分からんが、飲んでやろう」
「ボクも飲むよ。君だけってわけにはいかないしね」
浮竹と京楽は、薬を飲んだ。
ぼふんと音をたてて、浮竹はオッドアイの白猫の子猫に、京楽はたぬきになった。
『ふふふ、これでお前たちもしっぽりできない』
「大変だよ十四郎!しっぽりできない!」
「別にできなくてもいいだろうが」
「そんな!しっぽりがない生活なんて考えられない」
京楽は、たぬきの姿で浮竹の子猫の首をくわえた。
「お、おろせ京楽!」
「十四郎と、しっぽりできないなんて、しっぽりできないなんて」
京楽は、薬の効果なのかパニック状態になっていた.
「鴆の京楽、解毒剤はあるか?」
『あるけど、浮竹が元の恰好に戻るまで、その姿でいろだってさ』
『ふふふふ、子猫の桜の王はかわいいな?たぬきな桜鬼もかわいいが」
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽から浮竹の体をとりあげて、頬ずりした。
「毛皮がもふもふだ」
「うにゃあああああああ」
浮竹は、頬ずりふが激しいので、変な声をだしていた.
「お、俺が悪かった、彼岸花の俺。もとに戻る薬やるから、俺たちも元に戻してくれ」
『いやだ。こうなったら、嫌がらせをしてやる。今日1日はこの恰好のままでいる』
鴆の京楽に抱き上げられて、かわいい姿の彼岸花の精霊の浮竹は、チュールを取り出す。
「チュール!くれくれ」
『いいぞ。好きなだけ食え』
チュールに惑わされて、浮竹はすっかり彼岸花の精霊の浮竹のものになっていた。
「十四郎、こっちに戻っておいで」
「いやだ。チュール食べる。お前も食べてみろ」
「えー。どれどれ‥‥‥」
たぬき姿の京楽も、チュールを食べる。
「何これ!激うま!」
鴆の京楽は、彼岸花の精霊の浮竹の頭を撫でる。
『今日しっぽりできないよ?それでもいいの?』
『いやだ、しっぽりする!』
『じゃあ、元に戻らないとね』
『分かった。‥‥‥桜の王の俺と、桜鬼の京楽は、責任取って今日は1日その姿でいろよ』
「しっぽりできないいいいい」
「うるさいわあああ。チュール食って、しっぽりを忘れろおおお」
浮竹は、ハリセンがないので、京楽に猫パンチをかましていた。
「うげふ、猫パンチいいいい。きもちいいいい」
浮竹は、何度も猫パンチをお見舞いするが、おとなのたぬき姿の京楽にはきいていなかった。
『かわいい』
『確かにかわいいね。心が和むよ』
結局、彼岸花の精霊の浮竹は解毒剤を飲んで1日も経たずに元に戻り、浮竹と京楽は丸1日、獣姿なのであった。
『ほらほら、高級猫缶詰だぞ』
彼岸花の精霊の浮竹は、子猫になった浮竹とたぬきになった京楽で遊ぶ。
鴆の京楽は、それを見て和やかに笑う。
「なにゆえ、浮竹と京楽は子猫とたぬきなのだ?」
帰ってきた白哉が、獣姿の二人を見て首を傾げる。
『お、白哉か。二人は悪いことをしたから、今日1日獣姿なんだ』
「ふむ‥‥‥」
白哉も黒猫の子猫姿に自分からなって、京楽家のマンションは、にぎやかになる。
「チュールがほしい」
「白哉も、チュール好きだな?」
「そういう浮竹、兄も好きであろうが」
「ああ。京楽も好きになったようだ」
「しっぽりしたい‥‥」
京楽は、たぬき姿でしっぽりしたいと仲睦まじくいちゃつく、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹を見ているのであった。
『むすーーー』
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽のマンションでしゅわしゅわ、コーラを飲んで女の子の子供になってしまった。
浮竹が、また変な薬を入れたのだ。
今回のターゲットは彼岸花の精霊の浮竹のようで、女の子の子供になったのだが、なぜか衣装が用意されてあって、鴆の京楽に着替えさせられた。
『浮竹、かわいいねぇ。でも、この姿じゃあしっぽりできないねぇ』
『早く、元に戻す薬を作れ、京楽』
『えー、どうしようかなぁ』
あまりにも彼岸花の精霊の浮竹がかわいいので、鴆の京楽もすぐに戻すのを渋っていた。
『桜の王は、薬を飲まないのか』
「今回はお前を子供の女の子にしたかったので、俺は飲まない。かわいいなぁ、彼岸花の精霊の俺。その姿なら、鴆の京楽じゃなくてもたらしこめるぞ」
『京楽、お前も楽しんでるな?』
『まぁねぇ。事前に許可あげたから』
『むすーーーーー』
京楽は、スマホで彼岸花の精霊の浮竹の写真をとる。
『写真とるな。彼岸花を咲かせるぞ』
「その姿で脅されても、かわいいだけだねぇ」
『むすーーーーーー』
彼岸花の精霊の浮竹は、怒って鴆の京楽に耳打ちする。
『おやすいご用だよ』
鴆の京楽は、住処の洞窟に戻って、何かの薬をとってきた。
『これを飲め。そしたら、しばらくこの恰好でいてやる』
「なんか分からんが、飲んでやろう」
「ボクも飲むよ。君だけってわけにはいかないしね」
浮竹と京楽は、薬を飲んだ。
ぼふんと音をたてて、浮竹はオッドアイの白猫の子猫に、京楽はたぬきになった。
『ふふふ、これでお前たちもしっぽりできない』
「大変だよ十四郎!しっぽりできない!」
「別にできなくてもいいだろうが」
「そんな!しっぽりがない生活なんて考えられない」
京楽は、たぬきの姿で浮竹の子猫の首をくわえた。
「お、おろせ京楽!」
「十四郎と、しっぽりできないなんて、しっぽりできないなんて」
京楽は、薬の効果なのかパニック状態になっていた.
「鴆の京楽、解毒剤はあるか?」
『あるけど、浮竹が元の恰好に戻るまで、その姿でいろだってさ』
『ふふふふ、子猫の桜の王はかわいいな?たぬきな桜鬼もかわいいが」
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽から浮竹の体をとりあげて、頬ずりした。
「毛皮がもふもふだ」
「うにゃあああああああ」
浮竹は、頬ずりふが激しいので、変な声をだしていた.
「お、俺が悪かった、彼岸花の俺。もとに戻る薬やるから、俺たちも元に戻してくれ」
『いやだ。こうなったら、嫌がらせをしてやる。今日1日はこの恰好のままでいる』
鴆の京楽に抱き上げられて、かわいい姿の彼岸花の精霊の浮竹は、チュールを取り出す。
「チュール!くれくれ」
『いいぞ。好きなだけ食え』
チュールに惑わされて、浮竹はすっかり彼岸花の精霊の浮竹のものになっていた。
「十四郎、こっちに戻っておいで」
「いやだ。チュール食べる。お前も食べてみろ」
「えー。どれどれ‥‥‥」
たぬき姿の京楽も、チュールを食べる。
「何これ!激うま!」
鴆の京楽は、彼岸花の精霊の浮竹の頭を撫でる。
『今日しっぽりできないよ?それでもいいの?』
『いやだ、しっぽりする!』
『じゃあ、元に戻らないとね』
『分かった。‥‥‥桜の王の俺と、桜鬼の京楽は、責任取って今日は1日その姿でいろよ』
「しっぽりできないいいいい」
「うるさいわあああ。チュール食って、しっぽりを忘れろおおお」
浮竹は、ハリセンがないので、京楽に猫パンチをかましていた。
「うげふ、猫パンチいいいい。きもちいいいい」
浮竹は、何度も猫パンチをお見舞いするが、おとなのたぬき姿の京楽にはきいていなかった。
『かわいい』
『確かにかわいいね。心が和むよ』
結局、彼岸花の精霊の浮竹は解毒剤を飲んで1日も経たずに元に戻り、浮竹と京楽は丸1日、獣姿なのであった。
『ほらほら、高級猫缶詰だぞ』
彼岸花の精霊の浮竹は、子猫になった浮竹とたぬきになった京楽で遊ぶ。
鴆の京楽は、それを見て和やかに笑う。
「なにゆえ、浮竹と京楽は子猫とたぬきなのだ?」
帰ってきた白哉が、獣姿の二人を見て首を傾げる。
『お、白哉か。二人は悪いことをしたから、今日1日獣姿なんだ』
「ふむ‥‥‥」
白哉も黒猫の子猫姿に自分からなって、京楽家のマンションは、にぎやかになる。
「チュールがほしい」
「白哉も、チュール好きだな?」
「そういう浮竹、兄も好きであろうが」
「ああ。京楽も好きになったようだ」
「しっぽりしたい‥‥」
京楽は、たぬき姿でしっぽりしたいと仲睦まじくいちゃつく、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹を見ているのであった。
桜のあやかしと共に91
それは、京楽のマンションから出て、近くにある浮竹の桜のある公園での出来事だった。
「京楽?どうしたんだ、こんな時間に呼び出して。マンションの中で用件を話せばいいだろうに」
「い、いや、ここでしか話せないものがあるんだよ!」
九尾狐は京楽に化けていた。
藍染から託された、強力は呪詛を片手に、浮竹に近づく。
「お前、ちょっと変わったか?妖力が少し小さい」
「きょ、今日は調子が悪くてね」
「お前‥‥‥本当に京楽か?」
「な、何を言ってるんだい。本物に決まっているだろう」
「偽物だよ、十四郎!離れて!」
京楽がもう一人現れるが、浮竹はすぐにそっちが本物であると分かった。
姿も声も妖力さえ似せても、魂の輝きまでは変えれない。
京楽は、偽物の京楽に攻撃する。偽物の京楽は、九尾狐になった。
「く、この呪詛をくらえ!」
「十四郎!」
九尾狐は、最初京楽の姿をしていて、妖力までそっくりだった。
浮竹に、強力な呪詛を浴びせるのが、藍染から受けた命令だった。だが、そこに本物の京楽が現れて、偽物であるとばれて、九尾狐は元の姿に戻り、浮竹に呪詛をかけようとする。
京楽は、代わりにその呪詛を浴びたが、悪鬼になっていて、呪詛を身の内に食ってしまった。
しばらく無言で呪詛を浴びていた京楽は、瞳を黄金色にしていた。
「ボクは‥‥‥覚醒した。悪鬼ではなく、桜鬼神だ。桜の花神の対になる存在」
「春水、お前‥‥」
「さぁ、十四郎。君も、桜の花神になって?」
浮竹も覚醒して、桜の花神になる。
「俺と対をなす存在があったとは。春水が、桜鬼神か。運命を感じるな」
「おのれえええ、呪詛を食うなど、化け物が!]
九尾狐は、予備の呪詛を浮竹に浴びようとするが、桜の花神となった浮竹は呪詛をはじいて、それは九尾狐にふりかかる。
「ぎゃあああああ、肌が、肌が焼けただれるううう」
「その呪詛、ボクが食らってあげよう」
九尾狐を助けるつもりではなかったが、呪詛など負のものが桜鬼神のごちそうなので、京楽は呪詛を食べてしまった。
「おのれ、おぼえていろ!」
「ボクが、逃がすと思う?」
京楽は、桜の花びらで九尾狐の首を切断する。
「さぁ、桜の花神。十四郎。君は災厄を招く神。対のボクは、その災厄を食らう神だよ」
「ふふ、神であれる時間は限られている。十四郎、お前の望むままに災厄を与えよう。それを食らい、さらに強くなれ」
浮竹は、災厄を京楽に降り注がせる。
それは星のように煌めき、そして京楽の中に吸い込まれていく。
「ふふ、おいしいね?君の災厄は」
「俺の災厄を食らうことができるのは、世界広しといえど、お前くらいだ」
浮竹はありったけの災厄を京楽に降り注がせて、元の桜の王に戻る。
京楽も、満足いくだけ災厄を食べて、ただの桜鬼である人の姿の京楽に戻った。
「神であるのは疲れる。さぁ、お前の存在を俺に刻みこめ」
浮竹は、京楽にキスをする。
「マンションに戻ろうか」
「ああ」
京楽は、浮竹をお姫様抱っこして、マンションの寝室に入ると、衣服を脱がしていく。
「あああ、はやく、はやくお前をくれ」
「淫乱な神様もいたもんだねぇ」
「やあああん、今は神なんかじゃないからぁ。春水の子種、いっぱいちょうだい?」
きゅっと胸の先端をつまみあげられると、びくんと浮竹が反応する。それが面白くて胸ばかりいじっていると、浮竹が甘えた声をあげる。
「あああ、下も、下も触ってええ」
「ああ、こんなにびしょびしょに濡れてる」
「んあああ、触って、いかせてぇ」
京楽は、浮竹のもののをしごいて舐めてやると、浮竹は精液を出していっていた。
「やああん、気持ちいいいい」
「奥にも、欲しいでしょ?」
「欲しい。奥に、いっぱい子種ちょうだい?」
浮竹は、自ら足を開いて、ペロリと自分の唇を舐める。
淫靡なその姿に、京楽のものはもうぎんぎんになっていた。
「ああああ」
浮竹の蕾を、ローションをまとわせた指で解していく。
ある程度柔らかくなったところで、京楽は己の欲望を浮竹に突き入れた。
「ひあああああああ!!!すごいのきたあああ!!!」
ごつんと奥にぶつかり、浮竹はいってしまう。
「あああ、もっと奥、抉ってええええ」
「前々から思っていたけど、君って純情そうな顔してとんだ淫乱だね」
「それはあああ、春水の、せいい」
「まぁ、確かにボクが君をこうしちゃったんだけどね?」
「ああああん。奥に子種きたああああ!!ビュービュー出てるううう」
「最後の一滴まで注いであげるから、付き合ってね?」
「やああああん、奥、かき混ぜられてるううう」
京楽は、奥をかき混ぜるように円を描く。
「ひあああああ、いくうううううう」
奥だけでなく、浮竹のいいところを突き上げて、京楽はまた浮竹の中に精液を放つ。
「やあああん、いってるのに、追加きたあああ。またいくううう」
何度もオーガズムでメスイキを繰り返す浮竹。
「十四郎、どうしてほしい?」
「あ、春水ので奥まで犯してぇ」
かわいくねだる浮竹に、京楽は奥まで貫く。
「いあああ、きたあああ!!!
精子をまき散らす京楽のものをしめあげて、浮竹はびくんびくんと体をはねさせていっていた。
「ああああん、いくのとまらないいいい」
「好きなだけいくといいよ」
「ひあああん、んあああ、ひあーーーー」
浮竹はいきまくって、ついには気を失う。
「桜の花神もボクのものだ」
京楽は、浮竹を抱きしめて、桜鬼神になって、浮竹に口づける。
「んあ?」
「君も、桜の花神になって?」
「ひあん、なったぞ?」
「さぁ、神同士で交じり合おうか」
「やああああ、壊れるうう」
「壊れたら、ボクが神気をあげて元に戻してあげるから。さぁ、交わろう」
浮竹と京楽は、神になったまま交わり、いきまくった。
「んはああ、もうらめえええ。いきたくないいいいい」
「そんなこと言って、ほんとはいきたいんでしょ?」
「奥はらめえええ。やらああ、もうやああ」
「じゃあ、これが最後ね?」
「ひああああん、いくうううう」
浮竹は潮を吹いて、今度こそ意識を失った。
「もう、そんなに怒らないでよ」
「むすーーー。いやっていったのに」
「君のあの時のいやは、もっとって意味でしょ?」
「ふん、春水なんてしらない。しばらくしないからな」
「えー。機嫌なおしてよ」
京楽は、浮竹のご機嫌とりに、苦労するのであった。
桜の花神も、桜鬼神も、また眠りにつく。
神であれる時間は短いので、必要以上に神にはならない。
桜の王と桜鬼が、痴話喧嘩もどきをしだすのであった。
「京楽?どうしたんだ、こんな時間に呼び出して。マンションの中で用件を話せばいいだろうに」
「い、いや、ここでしか話せないものがあるんだよ!」
九尾狐は京楽に化けていた。
藍染から託された、強力は呪詛を片手に、浮竹に近づく。
「お前、ちょっと変わったか?妖力が少し小さい」
「きょ、今日は調子が悪くてね」
「お前‥‥‥本当に京楽か?」
「な、何を言ってるんだい。本物に決まっているだろう」
「偽物だよ、十四郎!離れて!」
京楽がもう一人現れるが、浮竹はすぐにそっちが本物であると分かった。
姿も声も妖力さえ似せても、魂の輝きまでは変えれない。
京楽は、偽物の京楽に攻撃する。偽物の京楽は、九尾狐になった。
「く、この呪詛をくらえ!」
「十四郎!」
九尾狐は、最初京楽の姿をしていて、妖力までそっくりだった。
浮竹に、強力な呪詛を浴びせるのが、藍染から受けた命令だった。だが、そこに本物の京楽が現れて、偽物であるとばれて、九尾狐は元の姿に戻り、浮竹に呪詛をかけようとする。
京楽は、代わりにその呪詛を浴びたが、悪鬼になっていて、呪詛を身の内に食ってしまった。
しばらく無言で呪詛を浴びていた京楽は、瞳を黄金色にしていた。
「ボクは‥‥‥覚醒した。悪鬼ではなく、桜鬼神だ。桜の花神の対になる存在」
「春水、お前‥‥」
「さぁ、十四郎。君も、桜の花神になって?」
浮竹も覚醒して、桜の花神になる。
「俺と対をなす存在があったとは。春水が、桜鬼神か。運命を感じるな」
「おのれえええ、呪詛を食うなど、化け物が!]
九尾狐は、予備の呪詛を浮竹に浴びようとするが、桜の花神となった浮竹は呪詛をはじいて、それは九尾狐にふりかかる。
「ぎゃあああああ、肌が、肌が焼けただれるううう」
「その呪詛、ボクが食らってあげよう」
九尾狐を助けるつもりではなかったが、呪詛など負のものが桜鬼神のごちそうなので、京楽は呪詛を食べてしまった。
「おのれ、おぼえていろ!」
「ボクが、逃がすと思う?」
京楽は、桜の花びらで九尾狐の首を切断する。
「さぁ、桜の花神。十四郎。君は災厄を招く神。対のボクは、その災厄を食らう神だよ」
「ふふ、神であれる時間は限られている。十四郎、お前の望むままに災厄を与えよう。それを食らい、さらに強くなれ」
浮竹は、災厄を京楽に降り注がせる。
それは星のように煌めき、そして京楽の中に吸い込まれていく。
「ふふ、おいしいね?君の災厄は」
「俺の災厄を食らうことができるのは、世界広しといえど、お前くらいだ」
浮竹はありったけの災厄を京楽に降り注がせて、元の桜の王に戻る。
京楽も、満足いくだけ災厄を食べて、ただの桜鬼である人の姿の京楽に戻った。
「神であるのは疲れる。さぁ、お前の存在を俺に刻みこめ」
浮竹は、京楽にキスをする。
「マンションに戻ろうか」
「ああ」
京楽は、浮竹をお姫様抱っこして、マンションの寝室に入ると、衣服を脱がしていく。
「あああ、はやく、はやくお前をくれ」
「淫乱な神様もいたもんだねぇ」
「やあああん、今は神なんかじゃないからぁ。春水の子種、いっぱいちょうだい?」
きゅっと胸の先端をつまみあげられると、びくんと浮竹が反応する。それが面白くて胸ばかりいじっていると、浮竹が甘えた声をあげる。
「あああ、下も、下も触ってええ」
「ああ、こんなにびしょびしょに濡れてる」
「んあああ、触って、いかせてぇ」
京楽は、浮竹のもののをしごいて舐めてやると、浮竹は精液を出していっていた。
「やああん、気持ちいいいい」
「奥にも、欲しいでしょ?」
「欲しい。奥に、いっぱい子種ちょうだい?」
浮竹は、自ら足を開いて、ペロリと自分の唇を舐める。
淫靡なその姿に、京楽のものはもうぎんぎんになっていた。
「ああああ」
浮竹の蕾を、ローションをまとわせた指で解していく。
ある程度柔らかくなったところで、京楽は己の欲望を浮竹に突き入れた。
「ひあああああああ!!!すごいのきたあああ!!!」
ごつんと奥にぶつかり、浮竹はいってしまう。
「あああ、もっと奥、抉ってええええ」
「前々から思っていたけど、君って純情そうな顔してとんだ淫乱だね」
「それはあああ、春水の、せいい」
「まぁ、確かにボクが君をこうしちゃったんだけどね?」
「ああああん。奥に子種きたああああ!!ビュービュー出てるううう」
「最後の一滴まで注いであげるから、付き合ってね?」
「やああああん、奥、かき混ぜられてるううう」
京楽は、奥をかき混ぜるように円を描く。
「ひあああああ、いくうううううう」
奥だけでなく、浮竹のいいところを突き上げて、京楽はまた浮竹の中に精液を放つ。
「やあああん、いってるのに、追加きたあああ。またいくううう」
何度もオーガズムでメスイキを繰り返す浮竹。
「十四郎、どうしてほしい?」
「あ、春水ので奥まで犯してぇ」
かわいくねだる浮竹に、京楽は奥まで貫く。
「いあああ、きたあああ!!!
精子をまき散らす京楽のものをしめあげて、浮竹はびくんびくんと体をはねさせていっていた。
「ああああん、いくのとまらないいいい」
「好きなだけいくといいよ」
「ひあああん、んあああ、ひあーーーー」
浮竹はいきまくって、ついには気を失う。
「桜の花神もボクのものだ」
京楽は、浮竹を抱きしめて、桜鬼神になって、浮竹に口づける。
「んあ?」
「君も、桜の花神になって?」
「ひあん、なったぞ?」
「さぁ、神同士で交じり合おうか」
「やああああ、壊れるうう」
「壊れたら、ボクが神気をあげて元に戻してあげるから。さぁ、交わろう」
浮竹と京楽は、神になったまま交わり、いきまくった。
「んはああ、もうらめえええ。いきたくないいいいい」
「そんなこと言って、ほんとはいきたいんでしょ?」
「奥はらめえええ。やらああ、もうやああ」
「じゃあ、これが最後ね?」
「ひああああん、いくうううう」
浮竹は潮を吹いて、今度こそ意識を失った。
「もう、そんなに怒らないでよ」
「むすーーー。いやっていったのに」
「君のあの時のいやは、もっとって意味でしょ?」
「ふん、春水なんてしらない。しばらくしないからな」
「えー。機嫌なおしてよ」
京楽は、浮竹のご機嫌とりに、苦労するのであった。
桜の花神も、桜鬼神も、また眠りにつく。
神であれる時間は短いので、必要以上に神にはならない。
桜の王と桜鬼が、痴話喧嘩もどきをしだすのであった。
桜のあやかしと共に90
「春水、春水」
「ん、なあに?」
「よかった‥‥桜鬼ではあるけれど、悪鬼ではないな」
「悪鬼には、なろうと思えばいつでもなれるよ」
京楽は、ごく当たり前のことのように言う。
それに、浮竹が悲しそうな顔をした。
「頼むから、悪鬼にはならないでくれ。念のために、桜の術で封印しておく」
浮竹は、複雑な封印を京楽に施す。
「異界にいるままではなんだしな。現世に戻ろう。白哉たちが心配しているはずだ」
「十四郎、もう怪我は癒えたの?」
「ああ。回復に2週間かけたが、心臓は呪詛を受けていたからな。俺は呪詛とかに弱いから、普通なら1日で治せる怪我だったが、2週間かかった」
「解呪をかけておいたけど、やっぱり完全に呪詛をとりのぞけなかったんだね」
浮竹と京楽は、手を握りあって現世の京楽のマンションに帰ってきた。
「浮竹!京楽も!!!」
白夜が、恋次を連れ込んでいたが、いつもは赤ハエと言って、殺虫スプレーをかけるのだが、今回はとりあえずない。
「白哉、心配をかけたな。もう、大丈夫だ」
「すまぬ。私が、藍染などに人質にとられたから‥‥」
「藍染が悪い。あいつのしそうなことだ」
「でも、命を1つ摘み取ったから、ダメージはかなり負っているはずだよ。念のために、恋次くんも藍染には気をつけてね」
「あ、はい」
恋次はさっきまで白哉とイチャイチャラブラブしていたようで、ちょっと居心地が悪そうな顔をしていた。
「白哉の傷は、完全に治癒したんだな、京楽?」
「うん。呪詛も何もなかったから、酷い怪我ではあったけど、命に係わるほどじゃあなかったよ」
「俺、ちょっと用事を思い出したんで先帰ります。白哉さん、また今度に」
「うむ。帰り道、気をつけるのだぞ、恋次」
「はい」
恋次は、式神を従えながら自分の家に戻っていった。
「いるんだろう?もう人間はいない。でてきて大丈夫だぞ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹が現れる。
『ごめんね。ボクが人間が苦手なせいで』
「いい。見ての通り、俺は元気だ。2週間は休眠したが、そっちは大丈夫だったか?」
『夜叉神のなりそこないが全部で3体でたけど、どれも彼岸花の養分にしておいた。もう、夜叉神のなりそこないはいないようだ:』
「そうか。藍染も、命を狩られて今がおとなしくしているようだな」
『彼、悪鬼になったんでしょ?元に戻ってるけど‥‥…』
彼岸花の精霊の浮竹が、浮竹に耳打ちをすると、浮竹は封印を施したと言った。
『ふうん。封じちゃったんだ。もったいない』
「お前は、京楽の中の闇に近いからな。まぁそうかんじるかもしれないが、悪鬼はだめだ。ずっと悪鬼のままでいると、理性を失う」
『2週間も眠っていて、おなかすいたでしょ。食事の用意、してあるから』
鴆の京楽の言葉に甘えて、浮竹と京楽は食事をした。
薬膳料理だったが、2週間も眠っていたのでそちらのほうがありがたかった。
「白哉、大丈夫か?」
「いや、ただ食事が口にあわぬだけだ。薬膳料理はあまり好きではない」
いやそうに食事をする白哉に、浮竹が辛めのチャーハンをささっと作って与えた。
「白哉は、子供のころからこの料理が好きだからなぁ」
「ふふ。浮竹、兄が私には兄であると同時に父であり、母であった」
『ボクの薬膳料理まずい?』
鴆の京楽が、少しがっかりする。
「いや、うまいぞ。ただ、白哉はこういう系統の料理が苦手なんだ」
『妖力も補充できるのにな?』
彼岸花の精霊の浮竹は、浮竹の耳元でこっそり耳打ちする。
『今夜は、しっぽろしろよ?それが、悪鬼の抑制力になる』
浮竹は、赤くなる。
それを見て、鴆の京楽は苦笑いして、京楽は何も分からないので首を傾げているのだった。
「白哉、首元が赤い‥‥‥キスマークか!おのれええ、あの赤ハエ、今から殺虫剤ふきかけにいってくる!!」
浮竹は、殺虫スプレーをもって、恋次の家に行こうとする。
それを、京楽と白哉が必死でとめて、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、笑ってみてるのだった。
さして、結局殺虫スプレーを吹きかけられた恋次は、謝りながらも京楽の家で白哉としっぽりしないという約束には、あいまいに頷くのであった。
--------------------------------------------
「夜叉神のクローンは全て使い果たした。私は10あるうちの1つの命を失った」
藍染は、悔し気に爪を噛む。
「あの、京楽という者の悪鬼。あれはなんだ。四季の王も、私にさえ匹敵する力をもっていた」
「藍染様、食事の用意ができております」
「九尾狐か。ちょうどいい、京楽に化けて、四季の王にこの呪詛をかけろ」
「はい‥‥‥‥‥」
九尾狐の女は、藍染から渡された呪詛の塊を、つかむのであった。
「ん、なあに?」
「よかった‥‥桜鬼ではあるけれど、悪鬼ではないな」
「悪鬼には、なろうと思えばいつでもなれるよ」
京楽は、ごく当たり前のことのように言う。
それに、浮竹が悲しそうな顔をした。
「頼むから、悪鬼にはならないでくれ。念のために、桜の術で封印しておく」
浮竹は、複雑な封印を京楽に施す。
「異界にいるままではなんだしな。現世に戻ろう。白哉たちが心配しているはずだ」
「十四郎、もう怪我は癒えたの?」
「ああ。回復に2週間かけたが、心臓は呪詛を受けていたからな。俺は呪詛とかに弱いから、普通なら1日で治せる怪我だったが、2週間かかった」
「解呪をかけておいたけど、やっぱり完全に呪詛をとりのぞけなかったんだね」
浮竹と京楽は、手を握りあって現世の京楽のマンションに帰ってきた。
「浮竹!京楽も!!!」
白夜が、恋次を連れ込んでいたが、いつもは赤ハエと言って、殺虫スプレーをかけるのだが、今回はとりあえずない。
「白哉、心配をかけたな。もう、大丈夫だ」
「すまぬ。私が、藍染などに人質にとられたから‥‥」
「藍染が悪い。あいつのしそうなことだ」
「でも、命を1つ摘み取ったから、ダメージはかなり負っているはずだよ。念のために、恋次くんも藍染には気をつけてね」
「あ、はい」
恋次はさっきまで白哉とイチャイチャラブラブしていたようで、ちょっと居心地が悪そうな顔をしていた。
「白哉の傷は、完全に治癒したんだな、京楽?」
「うん。呪詛も何もなかったから、酷い怪我ではあったけど、命に係わるほどじゃあなかったよ」
「俺、ちょっと用事を思い出したんで先帰ります。白哉さん、また今度に」
「うむ。帰り道、気をつけるのだぞ、恋次」
「はい」
恋次は、式神を従えながら自分の家に戻っていった。
「いるんだろう?もう人間はいない。でてきて大丈夫だぞ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹が現れる。
『ごめんね。ボクが人間が苦手なせいで』
「いい。見ての通り、俺は元気だ。2週間は休眠したが、そっちは大丈夫だったか?」
『夜叉神のなりそこないが全部で3体でたけど、どれも彼岸花の養分にしておいた。もう、夜叉神のなりそこないはいないようだ:』
「そうか。藍染も、命を狩られて今がおとなしくしているようだな」
『彼、悪鬼になったんでしょ?元に戻ってるけど‥‥…』
彼岸花の精霊の浮竹が、浮竹に耳打ちをすると、浮竹は封印を施したと言った。
『ふうん。封じちゃったんだ。もったいない』
「お前は、京楽の中の闇に近いからな。まぁそうかんじるかもしれないが、悪鬼はだめだ。ずっと悪鬼のままでいると、理性を失う」
『2週間も眠っていて、おなかすいたでしょ。食事の用意、してあるから』
鴆の京楽の言葉に甘えて、浮竹と京楽は食事をした。
薬膳料理だったが、2週間も眠っていたのでそちらのほうがありがたかった。
「白哉、大丈夫か?」
「いや、ただ食事が口にあわぬだけだ。薬膳料理はあまり好きではない」
いやそうに食事をする白哉に、浮竹が辛めのチャーハンをささっと作って与えた。
「白哉は、子供のころからこの料理が好きだからなぁ」
「ふふ。浮竹、兄が私には兄であると同時に父であり、母であった」
『ボクの薬膳料理まずい?』
鴆の京楽が、少しがっかりする。
「いや、うまいぞ。ただ、白哉はこういう系統の料理が苦手なんだ」
『妖力も補充できるのにな?』
彼岸花の精霊の浮竹は、浮竹の耳元でこっそり耳打ちする。
『今夜は、しっぽろしろよ?それが、悪鬼の抑制力になる』
浮竹は、赤くなる。
それを見て、鴆の京楽は苦笑いして、京楽は何も分からないので首を傾げているのだった。
「白哉、首元が赤い‥‥‥キスマークか!おのれええ、あの赤ハエ、今から殺虫剤ふきかけにいってくる!!」
浮竹は、殺虫スプレーをもって、恋次の家に行こうとする。
それを、京楽と白哉が必死でとめて、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、笑ってみてるのだった。
さして、結局殺虫スプレーを吹きかけられた恋次は、謝りながらも京楽の家で白哉としっぽりしないという約束には、あいまいに頷くのであった。
--------------------------------------------
「夜叉神のクローンは全て使い果たした。私は10あるうちの1つの命を失った」
藍染は、悔し気に爪を噛む。
「あの、京楽という者の悪鬼。あれはなんだ。四季の王も、私にさえ匹敵する力をもっていた」
「藍染様、食事の用意ができております」
「九尾狐か。ちょうどいい、京楽に化けて、四季の王にこの呪詛をかけろ」
「はい‥‥‥‥‥」
九尾狐の女は、藍染から渡された呪詛の塊を、つかむのであった。
桜のあやかしと共に89
「十四郎、十四郎!」
浮竹の意識はない。
「よくも十四郎を‥‥」
桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、闇に飲み込まれていく。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、桜鬼である自分の妖力も癒しの力に変えて、なんとか浮竹の命は繋がった。
「藍染‥‥‥全部の命を、つみとってやる」
------------------------------------------------
「くくく、命をもらいにきたぞ」
「またきたのか、夜叉神のまがいもの。あいにく、お前に渡す命などない」
「死ね!」
夜叉神のまがいものは、浮竹を殺そうとする。
「君が死んでよ。ボクの十四郎を殺そうとするなて許せない」
いつの間には、京楽は桜鬼になっていた。
「今度こそ、封印する。時間稼ぎを頼めるか、京楽」
「うん、任せて」
「くくく、今回はそうはいかない。あいつもきているからな」
「あいつ?」
「危ない!」
京楽は、浮竹を自分側にひっぱった。
「くそ、外したか」
「藍染!?」
「ふふふ、そうだとも。長老神であり、四季の王になる者だ」
「俺がいる限り、お前は永遠に四季の王になれず、神にもなれない」
藍染は、忌々しそうに浮竹を睨んだ。
「くくく、こいつの命がどうなってもいいのか?」
「白哉!」
「白哉くん!」
藍染の手の中には、血まみれの白哉がいた。
「よくも白哉を。許さない」
「おっと、動くなよ。動けば、この桜の花鬼の命はない」
「く‥‥」
「卑怯だぞ、藍染!」
「卑怯だろうが、四季の王を殺せればいいのだ。さぁ、夜叉神やってしまえ!」
長老神である藍染は、自分の手では四季の王を殺せない掟があるので、夜叉神のまがいものに浮竹の抹殺を命令する。
「白哉、今助け‥‥‥ぐはっ」
背後から、浮竹は剣で貫かれていた。
「夜叉神が二人?」
「くくく、私に不可能の文字はない.。さぁ、夜叉神、四季の王の首をはねてしまえ!」
「悪いが、死んでくれ」
「死ぬのは、君たちのほうだよ」
京楽は、浮竹を傷つけられて、闇に飲み込まれていた。夜叉神から傷ついた浮竹を離すと、藍染からも夜叉神からも離れた場所に移動する。
白哉も、術でこちらの手にもってきたが、酷い怪我だが、浮竹のほうが酷かった。心臓を貫かれていたのだ。
「浮竹、今傷を癒してあげるからね」
「無駄だ。呪詛の魔剣で攻撃した。普通の治癒術ではなおらない。さぁ、一人では寂しいだろうから、お前も一緒に死んでやれ」
「お前が死ね!」
京楽は夜叉神のまがいものと剣を交えながら、浮竹と白哉に遠距離で治癒術をかける。
そして、桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、残酷に笑った。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、先に酷い怪我ではあるが、命に別条のない白哉を癒してから、浮竹にかけられた呪詛を浄化し、自分の命の炎を治癒能力に変えて、浮竹を癒す。
少しずつではあるが、浮竹の傷が塞がっていく。
ある程度まで治癒して、虫の息の夜叉神のまがいものと、藍染に、死刑宣告をするように、京楽はニィと笑って、二人をずたずたに切り裂いた。
結果、夜叉神のまがいものは死に、藍染も死ぬかと思ったのだが、命をいくつもっているとは本当のことのようで、傷を手で庇いながら、空間に溶け込んでいく。
「私に傷を負わせたこと、絶対に後悔させてやる」
「滅びよ」
「ぐぎゃ!?」
悪鬼となった京楽は、藍染の1つ目の命をつみとっていた。
「あははははは。破壊だよ。藍染なんて、全て殺して、十四郎を傷つける者もみんな殺してやる」
「きょうら‥‥く、正気に、戻れ」
「十四郎、ボクは今の力を気に入っているんだよ。君を守れる。このままでいていいよね?」
「だめだ。悪鬼のままでは、いずれ破壊衝動で、自我が壊れる」
「君を守れるなら、それでもいい」
「俺が、嫌なんだ。もう、「春」の時のように失いたくない」
浮竹は、震える手を京楽の頬に添えて、キスをする。
桜の術をかけた。
京楽は、悪鬼の姿から桜鬼の姿に、それから人の姿に戻った。
「十四郎、そんなことしたら傷が!」
「傷が深い。少し、眠りにつく」
「十四郎、君が眠るならボクも眠るよ」
悪鬼であったはずの京楽は、浮竹の命の雫をもらって元に戻った。
「白哉‥‥すまない、後は頼む。2週間ほど、眠りにつく」
気が付いた白哉にそう言って、浮竹と居楽は、異界の浮竹の本体である桜の大樹でしばしの眠りにつくのであった。
浮竹の意識はない。
「よくも十四郎を‥‥」
桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、闇に飲み込まれていく。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、桜鬼である自分の妖力も癒しの力に変えて、なんとか浮竹の命は繋がった。
「藍染‥‥‥全部の命を、つみとってやる」
------------------------------------------------
「くくく、命をもらいにきたぞ」
「またきたのか、夜叉神のまがいもの。あいにく、お前に渡す命などない」
「死ね!」
夜叉神のまがいものは、浮竹を殺そうとする。
「君が死んでよ。ボクの十四郎を殺そうとするなて許せない」
いつの間には、京楽は桜鬼になっていた。
「今度こそ、封印する。時間稼ぎを頼めるか、京楽」
「うん、任せて」
「くくく、今回はそうはいかない。あいつもきているからな」
「あいつ?」
「危ない!」
京楽は、浮竹を自分側にひっぱった。
「くそ、外したか」
「藍染!?」
「ふふふ、そうだとも。長老神であり、四季の王になる者だ」
「俺がいる限り、お前は永遠に四季の王になれず、神にもなれない」
藍染は、忌々しそうに浮竹を睨んだ。
「くくく、こいつの命がどうなってもいいのか?」
「白哉!」
「白哉くん!」
藍染の手の中には、血まみれの白哉がいた。
「よくも白哉を。許さない」
「おっと、動くなよ。動けば、この桜の花鬼の命はない」
「く‥‥」
「卑怯だぞ、藍染!」
「卑怯だろうが、四季の王を殺せればいいのだ。さぁ、夜叉神やってしまえ!」
長老神である藍染は、自分の手では四季の王を殺せない掟があるので、夜叉神のまがいものに浮竹の抹殺を命令する。
「白哉、今助け‥‥‥ぐはっ」
背後から、浮竹は剣で貫かれていた。
「夜叉神が二人?」
「くくく、私に不可能の文字はない.。さぁ、夜叉神、四季の王の首をはねてしまえ!」
「悪いが、死んでくれ」
「死ぬのは、君たちのほうだよ」
京楽は、浮竹を傷つけられて、闇に飲み込まれていた。夜叉神から傷ついた浮竹を離すと、藍染からも夜叉神からも離れた場所に移動する。
白哉も、術でこちらの手にもってきたが、酷い怪我だが、浮竹のほうが酷かった。心臓を貫かれていたのだ。
「浮竹、今傷を癒してあげるからね」
「無駄だ。呪詛の魔剣で攻撃した。普通の治癒術ではなおらない。さぁ、一人では寂しいだろうから、お前も一緒に死んでやれ」
「お前が死ね!」
京楽は夜叉神のまがいものと剣を交えながら、浮竹と白哉に遠距離で治癒術をかける。
そして、桜鬼の京楽は、目を深紅にして、夜叉神のまがいものの腹を腕でつらぬく。
「ぐはっ」
「死ね。藍染も同じ目に合わせてやる」
京楽の闇は深く、底なしだった。
「ふはははは、神である私を滅ぼせるとでも?」
嘲笑して高みの見物を決め込んでいた藍染の背後に、一瞬で移動して京楽はとがった爪をきらめかせる。
「死ね」
「ぐあっ」
夜叉神のまがいものと同じように腕で腹を貫かれて、藍染は苦しむ。
京楽は、闇に身を委ねて、悪鬼になっていた。
「ボクは神をも殺せる。神など、滅んでしまえ」
「ふはははは。私は命がいくつにも分かれているのだ。この程度では滅びない」
「なら、全部の君の命をつみとっていくまで」
京楽は、残酷に笑った。
「きょうら‥‥‥く」
「十四郎、しっかりして!今、傷を癒すから」
「闇に、飲まれるな。悪鬼になるな」
「そんなことどうでもいいんだよ!今の君の傷は、半神半妖といえど、命にかかわる!」
京楽は、先に酷い怪我ではあるが、命に別条のない白哉を癒してから、浮竹にかけられた呪詛を浄化し、自分の命の炎を治癒能力に変えて、浮竹を癒す。
少しずつではあるが、浮竹の傷が塞がっていく。
ある程度まで治癒して、虫の息の夜叉神のまがいものと、藍染に、死刑宣告をするように、京楽はニィと笑って、二人をずたずたに切り裂いた。
結果、夜叉神のまがいものは死に、藍染も死ぬかと思ったのだが、命をいくつもっているとは本当のことのようで、傷を手で庇いながら、空間に溶け込んでいく。
「私に傷を負わせたこと、絶対に後悔させてやる」
「滅びよ」
「ぐぎゃ!?」
悪鬼となった京楽は、藍染の1つ目の命をつみとっていた。
「あははははは。破壊だよ。藍染なんて、全て殺して、十四郎を傷つける者もみんな殺してやる」
「きょうら‥‥く、正気に、戻れ」
「十四郎、ボクは今の力を気に入っているんだよ。君を守れる。このままでいていいよね?」
「だめだ。悪鬼のままでは、いずれ破壊衝動で、自我が壊れる」
「君を守れるなら、それでもいい」
「俺が、嫌なんだ。もう、「春」の時のように失いたくない」
浮竹は、震える手を京楽の頬に添えて、キスをする。
桜の術をかけた。
京楽は、悪鬼の姿から桜鬼の姿に、それから人の姿に戻った。
「十四郎、そんなことしたら傷が!」
「傷が深い。少し、眠りにつく」
「十四郎、君が眠るならボクも眠るよ」
悪鬼であったはずの京楽は、浮竹の命の雫をもらって元に戻った。
「白哉‥‥すまない、後は頼む。2週間ほど、眠りにつく」
気が付いた白哉にそう言って、浮竹と居楽は、異界の浮竹の本体である桜の大樹でしばしの眠りにつくのであった。
桜のあやかしと共に88
「たまには俺も、祓い屋の仕事の手伝いをするぞ」
「いや、君がくると神の気配にあやかしたちがびっくりして、退治するやつも出てこないから」
「じゃあ、妖力を極限にまで抑えて子猫姿になる。それなら、同行してもいいだろう?」
「うん、それならね」
こうして、浮竹は久しぶりに京楽の祓い屋の仕事を手伝うとことになった。
祓い屋稼業をしてすでに京楽は10年以上になっていた。
最初の頃は力量以上のものは避けて、浮竹と出会ってから、力あるあやかしも退治できるようになった。
最近の浮竹は封印が解けて、桜の花神であったことが分かり、神の気配に退治するはずのあやかしが恐れをなして出てこないので、京楽一人で退治していた。
「今回の依頼はなんだ?」
子猫姿で、浮竹は流暢に人の言葉をしゃべる。
「滝夜叉姫が出たそうなんだ。若い姿を保つために、少女をさらって食ってしまうそうだよ」
「滝夜叉姫か。女は怖いからな」
「人が食われるのは最悪のケースだ。早く依頼をこなさないと、次の犠牲者が出る」
「ふむ。じゃあ、俺は滝夜叉姫が出てきたら、元の姿に戻って攻撃するな?」
「うん、それなら問題ないかも」
滝夜叉姫が出るという渓谷に、京楽の高級車でやってきた。
依頼人は、村全体だった。
渓谷に来る前に、村に立ちよって、次の生贄として選ばれた少女と行動を共にすることにした。
「あの、本当に大丈夫なんでしょうか」
「任せておけ」
「ひい、子猫がしゃべった!化け物!」
「化け物は酷いな。本来なら、こんな姿だ」
少しだけ人型をとると、少女は頬を赤らめた。
「かっこいい‥‥美人‥‥」
「ちょっと十四郎、何人の子に好かれてるの」
「俺は本体を見せただけだぞ」
「君の姿を見たら、たいていの女の子は惚れちゃうよ」
「心配するな、俺が惚れているのは京楽、お前だけだ」
「あの、お二人の関係は?」
子猫姿に戻っていた浮竹が、隠しもせずにいう。
「恋人同士というか、伴侶だ」
「きゃああああ、イケメン同士で」
少女は、鼻血をふきだした。
とりあえずティッシュを与えて、滝夜叉姫が出るという渓谷にくると、生贄の少女を結界で守りながらさしだす。
「ほほほ、わらわの永遠の若さのために、そなたを食らうことにしよう」
「きゃあああああああ」
滝夜叉姫を見て、少女が悲鳴をあげる。
それが合図だった。
ばちっと、結界に弾かれて、滝夜叉姫は目をかっと深紅にして、牙を生やして怒る。
「おのれ、術者か!前の術者のように、わらわの栄養源にしてくれるわ!」
「うわぁ、ヒステリーっぽいおばさんだなぁ」
元の姿に戻った浮竹の言葉に、滝夜叉姫は敵意を浮竹に向ける。
「おのれ、桜の王か!人と慣れ親しみ、落ちたそなたなぞに負けはせぬわ」
浮竹は、桜の花びらをふっと吹いた。
「ぎゃあああああああああ」
桜の花びらごと炎に包まれて、滝夜叉姫は水を生み出すと、それで鎮火する。
「おのれえ、わらわの美貌を台無しにしようとしおって」
「美貌っていうけどね、君、それほど美人じゃないよ」
「なにぃ!?」
滝夜叉姫は、術者である京楽を殺そうと、鬼火を放つが、それは京楽は出した桜の文様のある日本刀で一丁両断されてしまう。
「本当の美人は、自分が美人だなんて自慢しないし、心も綺麗だよ。君は、そうだね、少女たちを食らってできたつぎはぎの整形手術失敗したような、醜い化け物だよ」
「おのれええ、わらわを誰と心得る!伝説の滝夜叉姫ぞ!」
「じゃあ、俺は5千年も生きている桜の王だ」
「桜の王ごときに‥‥」
「てい」
浮竹は、まぶしい光を放って、滝夜叉姫の目を焼いた。
「いまだ、京楽!」
「うん!天空破邪、天炎、天雷、縛、滅!」
「ぎいやあああああああああ」
すごい悲鳴をだして、滝夜叉姫は首だけになって、浮竹の傍に転がった。
「さ、桜の王、わらわが伴侶になって、子を産んでやろう。だから、命までは‥‥」
「君、もう5人も食い殺してるんだってね?その分際で、しかもそんな姿で浮竹に近づかないでくれえる?浮竹が汚れちゃう」
「おのれええ、術者の人間がああああああ」
「あ、ボク人間じゃないから。桜鬼だからね」
桜鬼の姿になって、首だけになった滝夜叉姫を京楽は踏みつぶした。
「くくく、もともとわらわは霊魂の存在。肉体なぞ、いくらでも‥‥」
「縛!禁!」
「な、霊魂のわらわをしばる術だと!?」
にじみ出てきた滝夜叉姫の霊魂を、京楽が動けないようにする。
「霊魂ごと滅びよ。桜よ、食らいつくせ」
桜の花びらが、じわりじわりと滝夜叉姫の霊魂を食っていく。
「いやじゃ、こんなところで死にたくない、桜の王よ慈悲を!」
「そんなもの、人を食らったところでもう存在しない」
「桜鬼と呼ばれていたそなたも、散々人を食らったではないか!」
「そうだな。そんな時もあったが、反省している。今は、人間と共存しているさ。滅べ」
「いやじゃあああああああ。わらわの美貌があああああ」
それだけ叫び言い残して、滝夜叉姫は完全にこの世から消えた。
「霊魂、食べちゃったの?」
「ああ。俺の桜は悪食だから」
「あーあ、霊魂まで食われると、冥界にもいけやしないね」
「それでいいんじゃないか。生まれ変わりができるとかいやだしな」
「そうだね」
結界で守られていた生贄の少女は、気を失っていた。
「このまま、村まで運ぼう。ああ、この水晶に滝夜叉姫は宿っていたんだな。割れて粉々だけど。退治した証拠品として提出しよう」
「あ、一応浄化かけとくね?」
「ああ、すまんな」
京楽は、割れた水晶に浄化をかけておいた。
長らく滝夜叉姫を宿らせていたので、水曜は闇に満ちていた。
完全に浄化しおわると、水晶は虹色に煌めいていた。
「瑠璃虹水晶か」
「そうみたい」
「道理で、滝夜叉姫を宿しても壊れないわけだ」
瑠璃虹水晶は、神をも宿す。
「もう使えないように、粉々にくだいていこう。藍染なんかが、手にしたら大変だ」
「そうだね。国内でも、もう5つもないんじゃないかな」
生贄だった少女を乗せて、高級車で浮竹と京楽は村まで戻った。
退治した報酬金として、500万が現金で支払われた。
「ありがとうございました、術者の方々。そちらの白い髪のお方は最初いなかったような?」
「ああ、気にするな。こいつの式神だから」
「なるほど」
村人たちは、手と手をとりあって、滝夜叉姫の消滅を喜んだ。
「なぜ、もっと早くに‥‥そうすれば、うちの子は死なずに済んだ」
一部の、子を失った親たちの憎しみを受けながら、浮竹と京楽は早々と村をあとにする。
子を生贄にされた親にとって、京楽と浮竹の存在はいいものではない。なので、早めに帰った。
「喜ばれる一方で、憎しみもぶつけられる。祓い屋稼業は、これだからあまり好きでない」
「まぁまぁ、浮竹。ボクの生業だしね」
「ああ」
マンションに戻ると、どこか色っぽい白哉と風呂あがりの恋次と遭遇した。
「あ、赤ハエ!」
「恋次、逃げろ!」
「えええええええ!!!」
「殺虫スプレーで退治してくれる!」
本当に殺虫スプレーを、恋次にかける浮竹であった。
「いや、君がくると神の気配にあやかしたちがびっくりして、退治するやつも出てこないから」
「じゃあ、妖力を極限にまで抑えて子猫姿になる。それなら、同行してもいいだろう?」
「うん、それならね」
こうして、浮竹は久しぶりに京楽の祓い屋の仕事を手伝うとことになった。
祓い屋稼業をしてすでに京楽は10年以上になっていた。
最初の頃は力量以上のものは避けて、浮竹と出会ってから、力あるあやかしも退治できるようになった。
最近の浮竹は封印が解けて、桜の花神であったことが分かり、神の気配に退治するはずのあやかしが恐れをなして出てこないので、京楽一人で退治していた。
「今回の依頼はなんだ?」
子猫姿で、浮竹は流暢に人の言葉をしゃべる。
「滝夜叉姫が出たそうなんだ。若い姿を保つために、少女をさらって食ってしまうそうだよ」
「滝夜叉姫か。女は怖いからな」
「人が食われるのは最悪のケースだ。早く依頼をこなさないと、次の犠牲者が出る」
「ふむ。じゃあ、俺は滝夜叉姫が出てきたら、元の姿に戻って攻撃するな?」
「うん、それなら問題ないかも」
滝夜叉姫が出るという渓谷に、京楽の高級車でやってきた。
依頼人は、村全体だった。
渓谷に来る前に、村に立ちよって、次の生贄として選ばれた少女と行動を共にすることにした。
「あの、本当に大丈夫なんでしょうか」
「任せておけ」
「ひい、子猫がしゃべった!化け物!」
「化け物は酷いな。本来なら、こんな姿だ」
少しだけ人型をとると、少女は頬を赤らめた。
「かっこいい‥‥美人‥‥」
「ちょっと十四郎、何人の子に好かれてるの」
「俺は本体を見せただけだぞ」
「君の姿を見たら、たいていの女の子は惚れちゃうよ」
「心配するな、俺が惚れているのは京楽、お前だけだ」
「あの、お二人の関係は?」
子猫姿に戻っていた浮竹が、隠しもせずにいう。
「恋人同士というか、伴侶だ」
「きゃああああ、イケメン同士で」
少女は、鼻血をふきだした。
とりあえずティッシュを与えて、滝夜叉姫が出るという渓谷にくると、生贄の少女を結界で守りながらさしだす。
「ほほほ、わらわの永遠の若さのために、そなたを食らうことにしよう」
「きゃあああああああ」
滝夜叉姫を見て、少女が悲鳴をあげる。
それが合図だった。
ばちっと、結界に弾かれて、滝夜叉姫は目をかっと深紅にして、牙を生やして怒る。
「おのれ、術者か!前の術者のように、わらわの栄養源にしてくれるわ!」
「うわぁ、ヒステリーっぽいおばさんだなぁ」
元の姿に戻った浮竹の言葉に、滝夜叉姫は敵意を浮竹に向ける。
「おのれ、桜の王か!人と慣れ親しみ、落ちたそなたなぞに負けはせぬわ」
浮竹は、桜の花びらをふっと吹いた。
「ぎゃあああああああああ」
桜の花びらごと炎に包まれて、滝夜叉姫は水を生み出すと、それで鎮火する。
「おのれえ、わらわの美貌を台無しにしようとしおって」
「美貌っていうけどね、君、それほど美人じゃないよ」
「なにぃ!?」
滝夜叉姫は、術者である京楽を殺そうと、鬼火を放つが、それは京楽は出した桜の文様のある日本刀で一丁両断されてしまう。
「本当の美人は、自分が美人だなんて自慢しないし、心も綺麗だよ。君は、そうだね、少女たちを食らってできたつぎはぎの整形手術失敗したような、醜い化け物だよ」
「おのれええ、わらわを誰と心得る!伝説の滝夜叉姫ぞ!」
「じゃあ、俺は5千年も生きている桜の王だ」
「桜の王ごときに‥‥」
「てい」
浮竹は、まぶしい光を放って、滝夜叉姫の目を焼いた。
「いまだ、京楽!」
「うん!天空破邪、天炎、天雷、縛、滅!」
「ぎいやあああああああああ」
すごい悲鳴をだして、滝夜叉姫は首だけになって、浮竹の傍に転がった。
「さ、桜の王、わらわが伴侶になって、子を産んでやろう。だから、命までは‥‥」
「君、もう5人も食い殺してるんだってね?その分際で、しかもそんな姿で浮竹に近づかないでくれえる?浮竹が汚れちゃう」
「おのれええ、術者の人間がああああああ」
「あ、ボク人間じゃないから。桜鬼だからね」
桜鬼の姿になって、首だけになった滝夜叉姫を京楽は踏みつぶした。
「くくく、もともとわらわは霊魂の存在。肉体なぞ、いくらでも‥‥」
「縛!禁!」
「な、霊魂のわらわをしばる術だと!?」
にじみ出てきた滝夜叉姫の霊魂を、京楽が動けないようにする。
「霊魂ごと滅びよ。桜よ、食らいつくせ」
桜の花びらが、じわりじわりと滝夜叉姫の霊魂を食っていく。
「いやじゃ、こんなところで死にたくない、桜の王よ慈悲を!」
「そんなもの、人を食らったところでもう存在しない」
「桜鬼と呼ばれていたそなたも、散々人を食らったではないか!」
「そうだな。そんな時もあったが、反省している。今は、人間と共存しているさ。滅べ」
「いやじゃあああああああ。わらわの美貌があああああ」
それだけ叫び言い残して、滝夜叉姫は完全にこの世から消えた。
「霊魂、食べちゃったの?」
「ああ。俺の桜は悪食だから」
「あーあ、霊魂まで食われると、冥界にもいけやしないね」
「それでいいんじゃないか。生まれ変わりができるとかいやだしな」
「そうだね」
結界で守られていた生贄の少女は、気を失っていた。
「このまま、村まで運ぼう。ああ、この水晶に滝夜叉姫は宿っていたんだな。割れて粉々だけど。退治した証拠品として提出しよう」
「あ、一応浄化かけとくね?」
「ああ、すまんな」
京楽は、割れた水晶に浄化をかけておいた。
長らく滝夜叉姫を宿らせていたので、水曜は闇に満ちていた。
完全に浄化しおわると、水晶は虹色に煌めいていた。
「瑠璃虹水晶か」
「そうみたい」
「道理で、滝夜叉姫を宿しても壊れないわけだ」
瑠璃虹水晶は、神をも宿す。
「もう使えないように、粉々にくだいていこう。藍染なんかが、手にしたら大変だ」
「そうだね。国内でも、もう5つもないんじゃないかな」
生贄だった少女を乗せて、高級車で浮竹と京楽は村まで戻った。
退治した報酬金として、500万が現金で支払われた。
「ありがとうございました、術者の方々。そちらの白い髪のお方は最初いなかったような?」
「ああ、気にするな。こいつの式神だから」
「なるほど」
村人たちは、手と手をとりあって、滝夜叉姫の消滅を喜んだ。
「なぜ、もっと早くに‥‥そうすれば、うちの子は死なずに済んだ」
一部の、子を失った親たちの憎しみを受けながら、浮竹と京楽は早々と村をあとにする。
子を生贄にされた親にとって、京楽と浮竹の存在はいいものではない。なので、早めに帰った。
「喜ばれる一方で、憎しみもぶつけられる。祓い屋稼業は、これだからあまり好きでない」
「まぁまぁ、浮竹。ボクの生業だしね」
「ああ」
マンションに戻ると、どこか色っぽい白哉と風呂あがりの恋次と遭遇した。
「あ、赤ハエ!」
「恋次、逃げろ!」
「えええええええ!!!」
「殺虫スプレーで退治してくれる!」
本当に殺虫スプレーを、恋次にかける浮竹であった。
桜のあやかしと共に87
「彼岸花の精霊の俺、鴆の京楽ではなく、昔の山の王の京楽を求めているのか?」
『そ、そんなつもりは‥‥‥』
彼岸花の精霊の浮竹は、言葉をつまらせる。
『ただ、京楽に傍にいてほしい。離れたくない。死なないでほしい』
「君の思いは分かるけど、君は心のどこかで、昔の山の王のボクを欲している」
『そうか‥‥‥‥』
彼岸花の精霊の浮竹は、俯いた。
『だが、今の京楽のままでもいいんだ!』
「うん。それは分かってる」
「彼岸花の精霊の俺が、今の鴆の京楽だけでないものを欲している。見ていてつらい。それに、下級とはいえあやかしを殺しすぎている。今後の改善点は多いぞ」
『改善したら、京楽は許してくれるか?』
「多分ね。絶対とまでの保証はないけど、君が鴆のボクに山の王を重ねなくなったら、前みたいに仲睦まじくいられるよ」
『俺は、山の王だった京楽が好きだった。外の世界を教えてくれたから。でも、もういない」
「そうだね」
「ああ。死んでしまったものは仕方ない」
「今の京楽をずっと好きでいたい』
「いっそ、山の王の京楽の記憶を封印するか?」
『いやだ。それはいやだ』
彼岸花の精霊の浮竹は、首を左右に振る。
『山の王だった京楽も大好きなんだ。今の京楽も大好きだけど』
「結局、問題は解決しないのか?」
『俺が変わってみる』
「うん。そのいきだよ」
京楽に励まされて、彼岸花の精霊の浮竹は鴆の京楽に山の王の京楽をなるべく見ないことをしようと思った。
「さて、あちらさんは、一人で今頃何を悩んでいるんだろうね。まぁ、大体の察しはつくけど」
結局、彼岸花の精霊の浮竹は京楽のマンションに泊まった。
「寝顔だけ見てると、本当に君がもう一人いるみたいなんだけどね?」
「寝ている間に術をかけよう。山の王の京楽を、だんだん忘れていく術を」
「いいの?そんなことして」
「そうでもしないと、二人に待っているのは破滅だ」
「うん、そうだね」
彼岸花の精霊の浮竹は、眠りながら涙を零した。
『もう‥‥失いたく、ない』
「やっぱり、術かけるのやめておく。これは二人の問題だ。俺たちがどうこうしていい問題じゃない」
「確かにそうだね。下級のあやかしを食う件は、なくなってくれるといいけど」
「なくなるだろうさ。鴆の京楽がそれを望む限り」
「夜も遅い。ボクたちも寝よう」
「しっぽりはなしだぞ」
「さすがに、今の気分でしっぽりはないね」
「白哉、一緒に寝よう」
部屋のソファーで、静かに読書していた白哉を呼んで、一緒に寝ようと誘う浮竹に、京楽はちょっとだけ眉が動く。
冷静に冷静に。
嫉妬に飲まれると、闇が蠢き出す。
京楽は、桜鬼の闇を今でも体内でかっている。
うまくつきあっていくつもりだった。
「京楽と寝なくていいのか、兄は」
「京楽とは毎日のように一緒に寝てるから、たまには白哉と寝たい」
「私は別にかまわぬが。京楽が、変な顔をしているぞ」
「ああ、あれは放置でいい」
次の日のあさ、鴆の京楽が彼岸花の精霊の浮竹を迎えにくるのだった。
『そ、そんなつもりは‥‥‥』
彼岸花の精霊の浮竹は、言葉をつまらせる。
『ただ、京楽に傍にいてほしい。離れたくない。死なないでほしい』
「君の思いは分かるけど、君は心のどこかで、昔の山の王のボクを欲している」
『そうか‥‥‥‥』
彼岸花の精霊の浮竹は、俯いた。
『だが、今の京楽のままでもいいんだ!』
「うん。それは分かってる」
「彼岸花の精霊の俺が、今の鴆の京楽だけでないものを欲している。見ていてつらい。それに、下級とはいえあやかしを殺しすぎている。今後の改善点は多いぞ」
『改善したら、京楽は許してくれるか?』
「多分ね。絶対とまでの保証はないけど、君が鴆のボクに山の王を重ねなくなったら、前みたいに仲睦まじくいられるよ」
『俺は、山の王だった京楽が好きだった。外の世界を教えてくれたから。でも、もういない」
「そうだね」
「ああ。死んでしまったものは仕方ない」
「今の京楽をずっと好きでいたい』
「いっそ、山の王の京楽の記憶を封印するか?」
『いやだ。それはいやだ』
彼岸花の精霊の浮竹は、首を左右に振る。
『山の王だった京楽も大好きなんだ。今の京楽も大好きだけど』
「結局、問題は解決しないのか?」
『俺が変わってみる』
「うん。そのいきだよ」
京楽に励まされて、彼岸花の精霊の浮竹は鴆の京楽に山の王の京楽をなるべく見ないことをしようと思った。
「さて、あちらさんは、一人で今頃何を悩んでいるんだろうね。まぁ、大体の察しはつくけど」
結局、彼岸花の精霊の浮竹は京楽のマンションに泊まった。
「寝顔だけ見てると、本当に君がもう一人いるみたいなんだけどね?」
「寝ている間に術をかけよう。山の王の京楽を、だんだん忘れていく術を」
「いいの?そんなことして」
「そうでもしないと、二人に待っているのは破滅だ」
「うん、そうだね」
彼岸花の精霊の浮竹は、眠りながら涙を零した。
『もう‥‥失いたく、ない』
「やっぱり、術かけるのやめておく。これは二人の問題だ。俺たちがどうこうしていい問題じゃない」
「確かにそうだね。下級のあやかしを食う件は、なくなってくれるといいけど」
「なくなるだろうさ。鴆の京楽がそれを望む限り」
「夜も遅い。ボクたちも寝よう」
「しっぽりはなしだぞ」
「さすがに、今の気分でしっぽりはないね」
「白哉、一緒に寝よう」
部屋のソファーで、静かに読書していた白哉を呼んで、一緒に寝ようと誘う浮竹に、京楽はちょっとだけ眉が動く。
冷静に冷静に。
嫉妬に飲まれると、闇が蠢き出す。
京楽は、桜鬼の闇を今でも体内でかっている。
うまくつきあっていくつもりだった。
「京楽と寝なくていいのか、兄は」
「京楽とは毎日のように一緒に寝てるから、たまには白哉と寝たい」
「私は別にかまわぬが。京楽が、変な顔をしているぞ」
「ああ、あれは放置でいい」
次の日のあさ、鴆の京楽が彼岸花の精霊の浮竹を迎えにくるのだった。
桜のあやかしと共に86
「くくく、これで京楽と中身を入れかわってやる」
浮竹は、こりもせずまた変な薬を作っていた。
飲むとお互いの中身が入れ替わる薬だった。
それを炭酸飲料の中にしこんで、京楽に飲めとすすめる。
京楽は、警戒してまずは浮竹に飲めという。
浮竹は飲んだ。すると京楽も安心して飲んだ。
でも、何も起きなかった。
「あれ、失敗か?」
「どうしたの?」
「い、いやなんでもない」
首を貸しげていると、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹が遊びにやってきた。
「お、しゅわしゅわだ」
彼岸花の精霊の浮竹は、薬入りの炭酸飲料を止める暇もなく飲んでしまった。
ついでに、鴆の京楽も飲んでしまう。
そこで、薬を入れたことを浮竹は白状した。
「すまん、中身が入れ替わる薬が入っていたんだが、失敗作だったようだ」
「ちょっと浮竹、またなんちゅー変な薬作ってるの。うっ」
京楽が急に苦しみだしたので、浮竹が慌てる。
「どうした」
鴆の京楽も苦しそうにしていた。
『京楽?』
彼岸花の浮竹が、鴆の京楽ではなく京楽に近づく。
「ほんとに中身入れ替わってる‥‥しかも、ボクと鴆のボクで」
「ほお、薬は成功か‥‥って、俺がああああ、彼岸花の精霊の俺に!?」
『あ、桜の王になってる。これはおもしろい』
『ボクはまだいいけど、桜鬼のボク、体は大丈夫かい?ボクの体には毒があるから、耐性がない君だと酔ってしまうかも」
「もうすでに酔ってる‥‥‥気分悪いよ」
京楽は、顔を蒼くしてソファーに横になった。
「十四郎を怒りたいけど、そんな気力すらない」
「こ、この薬は解毒剤を使わなくても1日で元に戻るようにしてある。京楽、1日だけ我慢してくれ」
「仕方ないねえl
京楽は、彼岸花の精霊の浮竹の体の浮竹から水をもらった。
『1日で戻ってしまうのか。つまらん。せっかく桜の王の体で遊ぼうと思ったのに。まぁいい、京楽しっぽりするぞ』
『ええ、いいの?』
彼岸花の精霊の浮竹は、浮竹の体で京楽の体の鴆の京楽としっぽりを本気でするつもりだった。
「ちょ、しっぽりはなしで」
『いやだ。ぜっかく桜の王の体になれたんだ。どんなかんじなのか、味わってみないと』
『ボクも、ちょっとだけ味わってみたいね』
二人の意見は一致して、寝室に結界をはってしっぽりしにいってしまった。
1時間ほどして、二人は戻ってきた。
彼岸花の精霊の浮竹は、にこにこしていた。
『お前の体、感度がよいな。ピーでピーでピーに』
「ぎゃあああああ、言うなあああ」
『桜鬼のボクの体は、普通だね。ただ性欲がありあまってるみたいだけど』
「ああああ、ボクの体がああ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、クスっと笑った。
そのまま入れ替わった体で、酔っている京楽だけを薬を与えてほっぽりだして、外に買い物にいったりした。
『彼岸花は出せないが、代わりに桜を出せるのか。面白いな』
「こっちの体では、彼岸花が咲くんだな」
『桜の王、もう一回しっぽりしていいか?』
「だめ!もうしっぽりしただろう!」
『感じる場所が違って気持ちいいし新鮮なんだ。桜鬼の京楽の体もたまってるようだし』
「だめなものはだめーーー」
『つまらん』
『浮竹、あんまり我儘いわないの』
家に戻ると、京楽は起き上がっていた。
「もう大丈夫なのか?」
「薬がきいて、大丈夫になったよ。せっかくなんだから、しっぽりしよう」
「どいつもこいつも、しっぽりしか頭にないのか」
呆れる浮竹を、京楽は抱き上げて、ゲストルームに入ると結界をはる。
「おい、京楽」
「せっかくなんだから、味わってみないとね?」
「やあああん」
胸の先端をつままれただけで、いってしまった。
「彼岸花の精霊の俺は、なんちゅー体しとるんじゃい。あああ!!」
浮竹は前をしごきながら、蕾をいじられて、一人で中いきをするが、快感がすごかった。
「ひあああんん!!!」
「いい声で啼くね、十四郎」
ぐちゅりと指を入れられて、浮竹はまたいっていた。
「ひゃああん、いくのとまらないいい」
『彼岸花の精霊の浮竹の体って、エロすぎだねぇ」
「やあ、胎の奥が疼く。いれてえええ」
「変な薬作ったお仕置きは、元の体に戻ってからね?」
「ひあん、早くぅ」
急かす浮竹をなだめながら、京楽は浮竹の中に突き入れる。
「ひゃあああ、すごいのきたああああ」
「奥気持ちいい?」
「あ、すごく気持ちいい。でも、俺がいつも感じる奥の場所とは違う」
浮竹は、京楽の子種を吸い上げるように出させた。
「あ、妖力吸ってる」
「ほんとだ。妖力吸われてる」
結果、浮竹はつやつやになり、京楽は少し疲れた顔をしていた。
「これくらいにしておこう」
「うん」
二人は、1回だけで終わらせた。その頃、鴆の京楽と彼岸花の精霊も寝室で結界をはって、またしかも濃密にしっぽりしていた。
それが終わるくらいで薬の効果が切れて、みんな元の姿に戻っていた。
「んあああ、奥に子種が‥‥」
『せっかくだから、残しておいたぞ?』
『ああ、ボクの姿でちょっと交わったのかい。疲労感がある」
鴆の京楽は、そう言って、まだしたりなさそうな彼岸花の精霊の浮竹を抱きしめる。
「もう、入れ替わりはごめんだよ」
『ボクは新鮮でいいけどね?』
『俺ももう1回くらいいれわってみたい。だって、桜の王のあそこが‥‥』
「わーわーわーーー!!!」
『もががががが』
浮竹に口をふさがれて、彼岸花の精霊の浮竹は、続きを言うのをやめた。
『仕方ないから、秘密にしといてやる』
「お前の体はどこも感じすぎて、なんともいえない」
『ふふ、俺の体でのセックス、病みつきになりそうだろう?』
「なる前にやめた」
『つまらん。また4Pでもと思ったのだが』
「しない!しないからな!」
浮竹は顔を赤くして、ぶんぶんと首を振る。
「この薬はもう使わないから、廃棄だ!」
『つまらない。1週間くらい入れ替わっててもよかったのに』
彼岸花の精霊の浮竹は、そう言って、元に戻った京楽と一緒に帰っていくのであった。
浮竹は、こりもせずまた変な薬を作っていた。
飲むとお互いの中身が入れ替わる薬だった。
それを炭酸飲料の中にしこんで、京楽に飲めとすすめる。
京楽は、警戒してまずは浮竹に飲めという。
浮竹は飲んだ。すると京楽も安心して飲んだ。
でも、何も起きなかった。
「あれ、失敗か?」
「どうしたの?」
「い、いやなんでもない」
首を貸しげていると、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹が遊びにやってきた。
「お、しゅわしゅわだ」
彼岸花の精霊の浮竹は、薬入りの炭酸飲料を止める暇もなく飲んでしまった。
ついでに、鴆の京楽も飲んでしまう。
そこで、薬を入れたことを浮竹は白状した。
「すまん、中身が入れ替わる薬が入っていたんだが、失敗作だったようだ」
「ちょっと浮竹、またなんちゅー変な薬作ってるの。うっ」
京楽が急に苦しみだしたので、浮竹が慌てる。
「どうした」
鴆の京楽も苦しそうにしていた。
『京楽?』
彼岸花の浮竹が、鴆の京楽ではなく京楽に近づく。
「ほんとに中身入れ替わってる‥‥しかも、ボクと鴆のボクで」
「ほお、薬は成功か‥‥って、俺がああああ、彼岸花の精霊の俺に!?」
『あ、桜の王になってる。これはおもしろい』
『ボクはまだいいけど、桜鬼のボク、体は大丈夫かい?ボクの体には毒があるから、耐性がない君だと酔ってしまうかも」
「もうすでに酔ってる‥‥‥気分悪いよ」
京楽は、顔を蒼くしてソファーに横になった。
「十四郎を怒りたいけど、そんな気力すらない」
「こ、この薬は解毒剤を使わなくても1日で元に戻るようにしてある。京楽、1日だけ我慢してくれ」
「仕方ないねえl
京楽は、彼岸花の精霊の浮竹の体の浮竹から水をもらった。
『1日で戻ってしまうのか。つまらん。せっかく桜の王の体で遊ぼうと思ったのに。まぁいい、京楽しっぽりするぞ』
『ええ、いいの?』
彼岸花の精霊の浮竹は、浮竹の体で京楽の体の鴆の京楽としっぽりを本気でするつもりだった。
「ちょ、しっぽりはなしで」
『いやだ。ぜっかく桜の王の体になれたんだ。どんなかんじなのか、味わってみないと』
『ボクも、ちょっとだけ味わってみたいね』
二人の意見は一致して、寝室に結界をはってしっぽりしにいってしまった。
1時間ほどして、二人は戻ってきた。
彼岸花の精霊の浮竹は、にこにこしていた。
『お前の体、感度がよいな。ピーでピーでピーに』
「ぎゃあああああ、言うなあああ」
『桜鬼のボクの体は、普通だね。ただ性欲がありあまってるみたいだけど』
「ああああ、ボクの体がああ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、クスっと笑った。
そのまま入れ替わった体で、酔っている京楽だけを薬を与えてほっぽりだして、外に買い物にいったりした。
『彼岸花は出せないが、代わりに桜を出せるのか。面白いな』
「こっちの体では、彼岸花が咲くんだな」
『桜の王、もう一回しっぽりしていいか?』
「だめ!もうしっぽりしただろう!」
『感じる場所が違って気持ちいいし新鮮なんだ。桜鬼の京楽の体もたまってるようだし』
「だめなものはだめーーー」
『つまらん』
『浮竹、あんまり我儘いわないの』
家に戻ると、京楽は起き上がっていた。
「もう大丈夫なのか?」
「薬がきいて、大丈夫になったよ。せっかくなんだから、しっぽりしよう」
「どいつもこいつも、しっぽりしか頭にないのか」
呆れる浮竹を、京楽は抱き上げて、ゲストルームに入ると結界をはる。
「おい、京楽」
「せっかくなんだから、味わってみないとね?」
「やあああん」
胸の先端をつままれただけで、いってしまった。
「彼岸花の精霊の俺は、なんちゅー体しとるんじゃい。あああ!!」
浮竹は前をしごきながら、蕾をいじられて、一人で中いきをするが、快感がすごかった。
「ひあああんん!!!」
「いい声で啼くね、十四郎」
ぐちゅりと指を入れられて、浮竹はまたいっていた。
「ひゃああん、いくのとまらないいい」
『彼岸花の精霊の浮竹の体って、エロすぎだねぇ」
「やあ、胎の奥が疼く。いれてえええ」
「変な薬作ったお仕置きは、元の体に戻ってからね?」
「ひあん、早くぅ」
急かす浮竹をなだめながら、京楽は浮竹の中に突き入れる。
「ひゃあああ、すごいのきたああああ」
「奥気持ちいい?」
「あ、すごく気持ちいい。でも、俺がいつも感じる奥の場所とは違う」
浮竹は、京楽の子種を吸い上げるように出させた。
「あ、妖力吸ってる」
「ほんとだ。妖力吸われてる」
結果、浮竹はつやつやになり、京楽は少し疲れた顔をしていた。
「これくらいにしておこう」
「うん」
二人は、1回だけで終わらせた。その頃、鴆の京楽と彼岸花の精霊も寝室で結界をはって、またしかも濃密にしっぽりしていた。
それが終わるくらいで薬の効果が切れて、みんな元の姿に戻っていた。
「んあああ、奥に子種が‥‥」
『せっかくだから、残しておいたぞ?』
『ああ、ボクの姿でちょっと交わったのかい。疲労感がある」
鴆の京楽は、そう言って、まだしたりなさそうな彼岸花の精霊の浮竹を抱きしめる。
「もう、入れ替わりはごめんだよ」
『ボクは新鮮でいいけどね?』
『俺ももう1回くらいいれわってみたい。だって、桜の王のあそこが‥‥』
「わーわーわーーー!!!」
『もががががが』
浮竹に口をふさがれて、彼岸花の精霊の浮竹は、続きを言うのをやめた。
『仕方ないから、秘密にしといてやる』
「お前の体はどこも感じすぎて、なんともいえない」
『ふふ、俺の体でのセックス、病みつきになりそうだろう?』
「なる前にやめた」
『つまらん。また4Pでもと思ったのだが』
「しない!しないからな!」
浮竹は顔を赤くして、ぶんぶんと首を振る。
「この薬はもう使わないから、廃棄だ!」
『つまらない。1週間くらい入れ替わっててもよかったのに』
彼岸花の精霊の浮竹は、そう言って、元に戻った京楽と一緒に帰っていくのであった。
桜のあやかしと共に85
夏がやってきた。
浮竹 も京楽も白哉も、暑さにやられていた。
マンションのエアコンが壊れて、蒸し風呂状態になっていた。
「業者とは連絡ついたよ。明日には直しにきてくれるみたい」
「明日までこの暑さの中にいろってことか」
「ふ、私は恋次の家にいく。恋次の家のエアコンがある」
「あ、ずるいぞ白哉」
「ならば、兄もくるか?]
浮竹は思いっきり嫌な顔をする、
「赤ハエと会いたくない」
「そうか。では私は一人で涼んでくる」
「ずるいなぁ」
京楽は、冷たい麦茶をもってきた。扇風機をがんがん回しているが、室内の温度は40度に近い。
「十四郎、エアコンのない時代は夏はどうしてたの」
「熱すぎる時は休眠してた。冬の寒さには強いが、夏の暑さには弱いんだ」
「そうだ、鴆のボクと彼岸花の精霊の浮竹も誘って、ボクのプライベートビーチに行かない?十四郎はこの前行ったことあるから、異界渡りができるでしょ?」
「それはいいな。二人を誘って早速行こう」
「待って、水着とか買いにいかないと」
「桜の術で水なんてかわかせれるから、水着なんて適当でいい」
京楽に適当に水着を買いにいかせて、浮竹は鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹の元にくる。
「あれ、涼しいな」
『暑いから、浮竹が妖力を冷気に変えてくれてるの』
「ふむ。京楽のプライベートビーチに行くんだが、こないか?人はいない」
『お、海か。一度いってみたかったんだ』
彼岸花の精霊の浮竹が興味をもった時点で、鴆の京楽の同行も決まった。
「京楽には水着を買いにいかせてある。適当なデザインでいいだろう?他に見る者がいるわけでもなし」
『俺は、むしろ裸でもいいぞ?』
『だめ、絶対だめ!浮竹、水着着ないなら、泳がせないよ』
『それは困るな。分かった、水着とやらを着よう』
3人は、京楽がくるのをまった。
京楽は、たくさんの荷物を式神にもたせて、やってきた。
「水着、いくつか買ってきたから、好きなの選んでね」
京楽は、すいかを手にしていた。式神の一体が、木刀をもっていた。
「お、すいかわりか」
「うん。プライベートビーチだから、夏の家みたいに何かを買ったりできないからね。ご飯は、海鮮バーベキューの用意してあるよ」
「じゃあ、異界のゲートを京楽のプライベートビーチにつなげるぞ」
『なんか、わくわくしてきたよ』
『すいかわりってなんだ?』
首を傾げる彼岸花の精霊の浮竹に、鴆の京楽が説明をして、彼岸花の精霊の浮竹はついてすぐにすいかわりをしたいと言い出した。
「冷やしてたからね。ぬるくなる前に終わらせて、食べちゃおうか」
彼岸花の精霊の浮竹が、目隠しをしてすいかを割ろうとして、なぜか京楽の足をわるように木刀をふりおろす。
「あいたたたたた」
『浮竹、そっちじゃないよ。それ、桜鬼のボクだから。すいかはその真横』
『ここか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、見事にすいかを真っ二つに割った。
「すいか切り分けるから、食べてくれ」
浮竹が、割れたスイカを適当な大きさに切り分けて、渡していく。
『よく冷えていて、甘いな』
『うん、おいしいね』
「よーし、泳ぐぞ」
4人は、衣服の下に水着を着ていた。
更衣室とかないので、くる前にすでに着ていたのだ。
『これが海か‥‥‥わあ、しょっぱい』
生まれて初めて海を見る彼岸花の精霊の浮竹は、器用に泳ぎながら海水を口にして、それから海の中にもぐってしまった。
『待ってよ、浮竹!』
鴆の京楽が、あとを追うように海の中にもぐっていく。
「居楽、俺たちも泳ぐぞ。あの岩まで、競争だ」
「ちょっと、十四郎!」
浮竹も、子供のようにはしゃいだ。それを見て、京楽は連れてきてよかったと思う。
『桜の王の俺、海の中すごいぞ。京楽が言うには、サンゴ礁なるものが広がっているって。魚たちがとてもカラフルで綺麗だ』
「彼岸花の精霊の俺、好きなだけ泳いで胎すかせて来い。こっちは、海鮮バーベキューの用意っしておくから」
『分かった。京楽、もっと泳ぐぞ』
『待ってよ、浮竹!』
二人は、海を存分に楽しんだ。
享楽と浮竹hは、去年の夏もきたことがあるので、ほどほどに楽しむ。
「連れてきて、正解だったね」
「白哉もくればよかったのに。赤ハエのとこなんかいかずに」
「今、きっとその赤ハエこと恋次くんとしっぽりかもね」
「ぬおおおおお、許せん。京楽に八つ当たりしてやる」
「なんでボク!?」
浮竹からハリセンで殴られて、京楽はそれでも嬉しそうにしているのだった。
海鮮バーベキューを夕飯にして、夜になった。
『星がよく見えるね。綺麗だよ』
『ああ、綺麗だな』
「鴆の京楽、彼岸花の精霊の俺、花火をしよう」
『花火?なんだそれは』
現世のものに疎い彼岸花の精霊の浮竹は、花火を見るのもするもの初めてだった。
初めての花火をして、彼岸花の精霊の浮竹は花火を気にいたようだった。
『もっとしたい』
「俺の分をやろう」
『ありがとう、桜の王』
彼岸花の精霊の浮竹は、儚い線香花火を気に入ったようで、何度もしていた。
『ふふ、ありがとね、桜の王の浮竹に桜鬼のボク。あんなに楽しそうな浮竹の顔見るの、久しぶりだよ』
「ああ。またよければ来年もこよう」
「うん、そうだね。また来年も4人でここにこよう」
『うん』
『ああ、満足した。眠くなってきた』
彼岸花の精霊の浮竹は、目をこすっていた。
「洞窟の前に戻って、解散にしようか」
「そうだね」
『あ、片付けるの手伝うよ』
鴆の京楽に手伝ってもらって、バーベキューの容器をたたむ。持ち運ぶのは、京楽の式神だった。
『ああ、海の中の浮竹綺麗だったなぁ』
『ふふ。今夜はしっぽりするか?眠いが、しっぽりするなら起きておくぞ?』
『うん』
そんな会話に、浮竹が赤くなる。
「ねえ、ボクたちもしっぽり‥‥‥」
「マンション暑いから却下」
「しくしく」
夜、暑くて眠れないので我慢しきれず、四季の王の力で冬の王の冬獅郎を呼び出して、何気に部屋をひんやり冷やしてもらって、浮竹だけずるをして寝るのであった。
ちなみに、冬獅郎はこんなことで呼び出すなと、怒るのであった。
浮竹 も京楽も白哉も、暑さにやられていた。
マンションのエアコンが壊れて、蒸し風呂状態になっていた。
「業者とは連絡ついたよ。明日には直しにきてくれるみたい」
「明日までこの暑さの中にいろってことか」
「ふ、私は恋次の家にいく。恋次の家のエアコンがある」
「あ、ずるいぞ白哉」
「ならば、兄もくるか?]
浮竹は思いっきり嫌な顔をする、
「赤ハエと会いたくない」
「そうか。では私は一人で涼んでくる」
「ずるいなぁ」
京楽は、冷たい麦茶をもってきた。扇風機をがんがん回しているが、室内の温度は40度に近い。
「十四郎、エアコンのない時代は夏はどうしてたの」
「熱すぎる時は休眠してた。冬の寒さには強いが、夏の暑さには弱いんだ」
「そうだ、鴆のボクと彼岸花の精霊の浮竹も誘って、ボクのプライベートビーチに行かない?十四郎はこの前行ったことあるから、異界渡りができるでしょ?」
「それはいいな。二人を誘って早速行こう」
「待って、水着とか買いにいかないと」
「桜の術で水なんてかわかせれるから、水着なんて適当でいい」
京楽に適当に水着を買いにいかせて、浮竹は鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹の元にくる。
「あれ、涼しいな」
『暑いから、浮竹が妖力を冷気に変えてくれてるの』
「ふむ。京楽のプライベートビーチに行くんだが、こないか?人はいない」
『お、海か。一度いってみたかったんだ』
彼岸花の精霊の浮竹が興味をもった時点で、鴆の京楽の同行も決まった。
「京楽には水着を買いにいかせてある。適当なデザインでいいだろう?他に見る者がいるわけでもなし」
『俺は、むしろ裸でもいいぞ?』
『だめ、絶対だめ!浮竹、水着着ないなら、泳がせないよ』
『それは困るな。分かった、水着とやらを着よう』
3人は、京楽がくるのをまった。
京楽は、たくさんの荷物を式神にもたせて、やってきた。
「水着、いくつか買ってきたから、好きなの選んでね」
京楽は、すいかを手にしていた。式神の一体が、木刀をもっていた。
「お、すいかわりか」
「うん。プライベートビーチだから、夏の家みたいに何かを買ったりできないからね。ご飯は、海鮮バーベキューの用意してあるよ」
「じゃあ、異界のゲートを京楽のプライベートビーチにつなげるぞ」
『なんか、わくわくしてきたよ』
『すいかわりってなんだ?』
首を傾げる彼岸花の精霊の浮竹に、鴆の京楽が説明をして、彼岸花の精霊の浮竹はついてすぐにすいかわりをしたいと言い出した。
「冷やしてたからね。ぬるくなる前に終わらせて、食べちゃおうか」
彼岸花の精霊の浮竹が、目隠しをしてすいかを割ろうとして、なぜか京楽の足をわるように木刀をふりおろす。
「あいたたたたた」
『浮竹、そっちじゃないよ。それ、桜鬼のボクだから。すいかはその真横』
『ここか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、見事にすいかを真っ二つに割った。
「すいか切り分けるから、食べてくれ」
浮竹が、割れたスイカを適当な大きさに切り分けて、渡していく。
『よく冷えていて、甘いな』
『うん、おいしいね』
「よーし、泳ぐぞ」
4人は、衣服の下に水着を着ていた。
更衣室とかないので、くる前にすでに着ていたのだ。
『これが海か‥‥‥わあ、しょっぱい』
生まれて初めて海を見る彼岸花の精霊の浮竹は、器用に泳ぎながら海水を口にして、それから海の中にもぐってしまった。
『待ってよ、浮竹!』
鴆の京楽が、あとを追うように海の中にもぐっていく。
「居楽、俺たちも泳ぐぞ。あの岩まで、競争だ」
「ちょっと、十四郎!」
浮竹も、子供のようにはしゃいだ。それを見て、京楽は連れてきてよかったと思う。
『桜の王の俺、海の中すごいぞ。京楽が言うには、サンゴ礁なるものが広がっているって。魚たちがとてもカラフルで綺麗だ』
「彼岸花の精霊の俺、好きなだけ泳いで胎すかせて来い。こっちは、海鮮バーベキューの用意っしておくから」
『分かった。京楽、もっと泳ぐぞ』
『待ってよ、浮竹!』
二人は、海を存分に楽しんだ。
享楽と浮竹hは、去年の夏もきたことがあるので、ほどほどに楽しむ。
「連れてきて、正解だったね」
「白哉もくればよかったのに。赤ハエのとこなんかいかずに」
「今、きっとその赤ハエこと恋次くんとしっぽりかもね」
「ぬおおおおお、許せん。京楽に八つ当たりしてやる」
「なんでボク!?」
浮竹からハリセンで殴られて、京楽はそれでも嬉しそうにしているのだった。
海鮮バーベキューを夕飯にして、夜になった。
『星がよく見えるね。綺麗だよ』
『ああ、綺麗だな』
「鴆の京楽、彼岸花の精霊の俺、花火をしよう」
『花火?なんだそれは』
現世のものに疎い彼岸花の精霊の浮竹は、花火を見るのもするもの初めてだった。
初めての花火をして、彼岸花の精霊の浮竹は花火を気にいたようだった。
『もっとしたい』
「俺の分をやろう」
『ありがとう、桜の王』
彼岸花の精霊の浮竹は、儚い線香花火を気に入ったようで、何度もしていた。
『ふふ、ありがとね、桜の王の浮竹に桜鬼のボク。あんなに楽しそうな浮竹の顔見るの、久しぶりだよ』
「ああ。またよければ来年もこよう」
「うん、そうだね。また来年も4人でここにこよう」
『うん』
『ああ、満足した。眠くなってきた』
彼岸花の精霊の浮竹は、目をこすっていた。
「洞窟の前に戻って、解散にしようか」
「そうだね」
『あ、片付けるの手伝うよ』
鴆の京楽に手伝ってもらって、バーベキューの容器をたたむ。持ち運ぶのは、京楽の式神だった。
『ああ、海の中の浮竹綺麗だったなぁ』
『ふふ。今夜はしっぽりするか?眠いが、しっぽりするなら起きておくぞ?』
『うん』
そんな会話に、浮竹が赤くなる。
「ねえ、ボクたちもしっぽり‥‥‥」
「マンション暑いから却下」
「しくしく」
夜、暑くて眠れないので我慢しきれず、四季の王の力で冬の王の冬獅郎を呼び出して、何気に部屋をひんやり冷やしてもらって、浮竹だけずるをして寝るのであった。
ちなみに、冬獅郎はこんなことで呼び出すなと、怒るのであった。
桜のあやかしと共に84
彼岸花の精霊の浮竹からもらった飴には、媚薬が入っていた。
そうと知らずに食べた浮竹は、自分でも呆れるほどの性欲を出して、京楽はもう出ないのに、まだ足りなくて舌と指で何度もいった。
はてさて。
それの彼岸花の精霊の浮竹への逆襲というわけではないが、京楽を子供にさせてしまおうと、コーラに新しく作った子供に戻る薬をいれて冷蔵庫に入れていた。
白夜が飲んでもいいと思っていたのだが、やってきた鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹のうち、淡彩飲料が好きな彼岸花の精霊の浮竹が、子供になる薬をv飲んでしまい、事態は一気に変わる。
浮竹も、同じ刑だと子供に戻る薬を飲まされて、5歳くらいになっていた。
鴆の京楽はすぐに解毒剤を作り、彼岸花の浮竹にその姿だと好きなことができないと言ったら、彼岸花の精霊の浮竹はまずい解毒薬を飲み干した。
『ふう、この姿なら好きなだけしっぽりできる』
『ああ、ちなみに桜の王の解毒剤は、桜鬼のボクが持ってるからね?』
浮竹は、謝って京楽から解毒剤をもらおうとした。
「はぁはぁ‥‥‥かわいいいいいい」
「もぎゃあああああああ」
5歳姿の浮竹はどう見ても女の子にしか見えず、京楽は浮竹のかわいさに暴走して、襲い掛かってきたので、浮竹はハリセンでこれでもかというほど京楽を殴った。
「あ、いけない、鼻血止まらない」
「変態かお前はああああ!」
「十四郎のことになると、変態にでもなっちゃうよ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、ボコボコになった京楽を見て、大体を察して何も言わない。
ただ、白哉がそわそわしていた、
「白哉?どうしたんだ」
「浮竹、兄をその‥‥‥抱き上げてもよいか?」
白夜も、5歳の浮竹のかわいさにノックアウトされたらしい。
大好きな弟にそう望まれて、浮竹はあっさり許可した。
「いいぞ、白哉。好きなだけ触れ」
白哉は浮竹を抱き上げて、頭を撫でる。
「ええ、浮竹、白哉くんはよくてボクはだめなの?」
「お前は下心見え見えでやだ」
「解毒剤、あげないよ?」
「むう」
仕方なしに、浮竹は京楽の好きなようにさせると、服を脱がそうとするので、浮竹は怒って桜の花びらで京楽を燃やす。
「あちゃちゃ」
「服を脱がすな、この性犯罪者め!」
「ち、違うよ、着替えさせてあげようと思って」
何故か、子供の用の服が用意されてあった。
「白哉に手伝ってもらう。白哉、いいか?」
「ああ、よいぞ」
『振られたねぇ』
『欲を全面に出しすぎだな』
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹にそう言われて、京楽はがっくりとなる。
「このままじゃ、十四郎に触れないから、解毒剤渡すかな」
しかし、浮竹は白哉がめろめろなので、しばらくその姿でいることにした。
「ああああああ、僕の十四郎がああああ」
「ふふふ、白哉は俺のものだ」
浮竹は、白哉にだっこされて、満足そうであった。
『桜鬼のボク、がんばれ』
『弟に出しぬかれるとは、まだまだだな』
「ぐすん」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、京楽と浮竹のやりとりを笑いながら見ていたが、長引きそうなので帰ることした。
『京楽、この後しっぽりするぞ』
『わかってるよ』
「ぐぬぬぬ、こっちはしっぽりどころじゃないいい」
『まぁ、適当にがんばって』
『桜の王は、確かに強烈にかわいいからな』
二人が帰ってしまうと、子供姿の浮竹と、それを膝に抱き上げている白哉と、嫉妬で燃える京楽というなんとも変な構図になっていた。
「んー。眠くなってきた」
「ボクが寝かしつけてあげるよ」
「やだ、京楽だとこの姿でもしっぽりしようとするかもしれないからやだ」
「性犯罪者だな」
白哉の言葉に、京楽は首を振る。
「何もしないから!ただ、解毒剤を飲んで?」
「俺の白哉が俺にめろめろだから、やっぱり2~3日はこのままの姿でいる」
「ガーン」
「白哉、子守唄歌ってくれ。寝るから」
白哉は、綺麗な声で歌い出す。
こっくりこっくりと、浮竹は舟をこいで、疲れのせいか本当に眠ってしまった。
「私は十分に堪能した。解毒剤とやらを、食事にでも混ぜてやれ」
「白哉くん‥‥‥」
顔色を輝かせる京楽に、白哉は。
「身内から性犯罪者を出したくない」
そう言われて、京楽はむすっとなるが、浮竹の夕飯に解毒剤を混ぜ込んだ。
「元に戻ってしまった。まぁいいか」
「十四郎おおおおお」
「ぎゃああああああああああ」
いきなり押し倒されて、浮竹は悲鳴をあげる。
「しっぽりしよおおおお」
「いきなりそれかあああああ」
「そうだよおおおお」
「誰がするかああああ!禁欲2週間だああああ」
「うわあああああん、ひどいいいいい」
思い切り泣き出した京楽を宥めると、お姫様抱っこされて、寝室に連れ込まれてベッドに寝かされた。
「おい」
京楽は、何かを口移しで浮竹に飲ませた。
「ん!?」
かっと全身が熱くなった。
「ふふ、君がこの前食べた飴の中身の媚薬だよ。しっぽりしたくなってっきたでしょ?」
「この‥‥んあああ」
居楽をしばき倒したいが、体が熱くていうことをきいてくれない。
「ばかぁ、覚えてろよ」
潤んだ瞳で見つめられて、京楽はぞくぞくした。
「たくさん、子種あげるからね?」
「んああああ」
京楽に口づけられ、体を弄られて、薬のせいもあって浮竹はすぐに堕ちていくのであった。
そうと知らずに食べた浮竹は、自分でも呆れるほどの性欲を出して、京楽はもう出ないのに、まだ足りなくて舌と指で何度もいった。
はてさて。
それの彼岸花の精霊の浮竹への逆襲というわけではないが、京楽を子供にさせてしまおうと、コーラに新しく作った子供に戻る薬をいれて冷蔵庫に入れていた。
白夜が飲んでもいいと思っていたのだが、やってきた鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹のうち、淡彩飲料が好きな彼岸花の精霊の浮竹が、子供になる薬をv飲んでしまい、事態は一気に変わる。
浮竹も、同じ刑だと子供に戻る薬を飲まされて、5歳くらいになっていた。
鴆の京楽はすぐに解毒剤を作り、彼岸花の浮竹にその姿だと好きなことができないと言ったら、彼岸花の精霊の浮竹はまずい解毒薬を飲み干した。
『ふう、この姿なら好きなだけしっぽりできる』
『ああ、ちなみに桜の王の解毒剤は、桜鬼のボクが持ってるからね?』
浮竹は、謝って京楽から解毒剤をもらおうとした。
「はぁはぁ‥‥‥かわいいいいいい」
「もぎゃあああああああ」
5歳姿の浮竹はどう見ても女の子にしか見えず、京楽は浮竹のかわいさに暴走して、襲い掛かってきたので、浮竹はハリセンでこれでもかというほど京楽を殴った。
「あ、いけない、鼻血止まらない」
「変態かお前はああああ!」
「十四郎のことになると、変態にでもなっちゃうよ」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、ボコボコになった京楽を見て、大体を察して何も言わない。
ただ、白哉がそわそわしていた、
「白哉?どうしたんだ」
「浮竹、兄をその‥‥‥抱き上げてもよいか?」
白夜も、5歳の浮竹のかわいさにノックアウトされたらしい。
大好きな弟にそう望まれて、浮竹はあっさり許可した。
「いいぞ、白哉。好きなだけ触れ」
白哉は浮竹を抱き上げて、頭を撫でる。
「ええ、浮竹、白哉くんはよくてボクはだめなの?」
「お前は下心見え見えでやだ」
「解毒剤、あげないよ?」
「むう」
仕方なしに、浮竹は京楽の好きなようにさせると、服を脱がそうとするので、浮竹は怒って桜の花びらで京楽を燃やす。
「あちゃちゃ」
「服を脱がすな、この性犯罪者め!」
「ち、違うよ、着替えさせてあげようと思って」
何故か、子供の用の服が用意されてあった。
「白哉に手伝ってもらう。白哉、いいか?」
「ああ、よいぞ」
『振られたねぇ』
『欲を全面に出しすぎだな』
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹にそう言われて、京楽はがっくりとなる。
「このままじゃ、十四郎に触れないから、解毒剤渡すかな」
しかし、浮竹は白哉がめろめろなので、しばらくその姿でいることにした。
「ああああああ、僕の十四郎がああああ」
「ふふふ、白哉は俺のものだ」
浮竹は、白哉にだっこされて、満足そうであった。
『桜鬼のボク、がんばれ』
『弟に出しぬかれるとは、まだまだだな』
「ぐすん」
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、京楽と浮竹のやりとりを笑いながら見ていたが、長引きそうなので帰ることした。
『京楽、この後しっぽりするぞ』
『わかってるよ』
「ぐぬぬぬ、こっちはしっぽりどころじゃないいい」
『まぁ、適当にがんばって』
『桜の王は、確かに強烈にかわいいからな』
二人が帰ってしまうと、子供姿の浮竹と、それを膝に抱き上げている白哉と、嫉妬で燃える京楽というなんとも変な構図になっていた。
「んー。眠くなってきた」
「ボクが寝かしつけてあげるよ」
「やだ、京楽だとこの姿でもしっぽりしようとするかもしれないからやだ」
「性犯罪者だな」
白哉の言葉に、京楽は首を振る。
「何もしないから!ただ、解毒剤を飲んで?」
「俺の白哉が俺にめろめろだから、やっぱり2~3日はこのままの姿でいる」
「ガーン」
「白哉、子守唄歌ってくれ。寝るから」
白哉は、綺麗な声で歌い出す。
こっくりこっくりと、浮竹は舟をこいで、疲れのせいか本当に眠ってしまった。
「私は十分に堪能した。解毒剤とやらを、食事にでも混ぜてやれ」
「白哉くん‥‥‥」
顔色を輝かせる京楽に、白哉は。
「身内から性犯罪者を出したくない」
そう言われて、京楽はむすっとなるが、浮竹の夕飯に解毒剤を混ぜ込んだ。
「元に戻ってしまった。まぁいいか」
「十四郎おおおおお」
「ぎゃああああああああああ」
いきなり押し倒されて、浮竹は悲鳴をあげる。
「しっぽりしよおおおお」
「いきなりそれかあああああ」
「そうだよおおおお」
「誰がするかああああ!禁欲2週間だああああ」
「うわあああああん、ひどいいいいい」
思い切り泣き出した京楽を宥めると、お姫様抱っこされて、寝室に連れ込まれてベッドに寝かされた。
「おい」
京楽は、何かを口移しで浮竹に飲ませた。
「ん!?」
かっと全身が熱くなった。
「ふふ、君がこの前食べた飴の中身の媚薬だよ。しっぽりしたくなってっきたでしょ?」
「この‥‥んあああ」
居楽をしばき倒したいが、体が熱くていうことをきいてくれない。
「ばかぁ、覚えてろよ」
潤んだ瞳で見つめられて、京楽はぞくぞくした。
「たくさん、子種あげるからね?」
「んああああ」
京楽に口づけられ、体を弄られて、薬のせいもあって浮竹はすぐに堕ちていくのであった。
桜のあやかしと共に83
「はぁ‥‥体が、熱い。春水、抱いてくれ」
「十四郎としっぽりするの、1週間ぶりだね?」
「ああああ、早くお前の子種を俺の胎の奥にぃ」
浮竹は、自分から京楽を誘った。
ベッドの上で、衣服を脱ぎ捨て、股を開く浮竹は淫靡だった。
「じゃあ、おじゃまするよ」
京楽はそう言って、浮竹に覆いかぶさる。
「あああ、早くぅ」
せっつく浮竹をなだめながら、京楽は浮竹の胸の先端をひっかき、もう片方を舐め転がした。
「ここも、好きでしょ?」
「好きだけどぉ、奥がいい」
「まずは、先にいきなよ」
京楽は、浮竹のものをしごいて、口にふくみ、鈴口を舌で刺激してやると、ねっとりとした精液を浮竹は吐き出した。
「ひああああん!」
「奥を味わうのは、最期にね?」
「やあん、焦らすなぁ」
京楽は、浮竹に口づけしながら、ローションまみれの指を浮竹の蕾に入れて、ばらばらに動かした。
「ひゃああああん、いいとこにあたってるう」
「ここかな?」
「あ、だめぇ、いっちゃううううう」
「何度いってもいいよ」
「ひあああん!!」
浮竹派中いきをしながら、精液を零す。
「今、奥に入れてあげるからね?」
「ああ、早くぅうう」
京楽は、一気に奥まで貫いた。
「ひゃあああああ、奥にきてるうううう!!!!」
「ふふ、気持ちいい?」
「ああん、もっと奥ごりごりしてぇ」
「十四郎、すっかり淫乱な子になちゃって」
「淫乱でごめんなさいいいい。もっと奥に子種をおお」
京楽は、浮竹の中を堪能しながら、何度か強弱をつけて突き上げて、奥のさらに奥にごつんといれる。
「ひああああ、きたあああ!いくうううう!!!」
浮竹は、体をびくんとはねさせて、メスイキを何度も繰り返す。
「奥、好きだね?」
「ああん、奥に子種、春水のザーメンちょうだい」
「言われなくても、たっぷり注いであげるからね?」
「はああああ!きたあああああ」
京楽は、睦み合っていなかった1週間分の子種を浮竹の胎の奥に注ぐ。
「ひあああ、もっとちょうだいいいい」
「いけない子だねぇ。仕方ないから、もっとあげるね?」
奥で京楽が精液をびゅるびゅる出す感覚に恍惚となりながら、浮竹は自分の前をいじる。
「ああああ、気持ちいいいい」
「ほんと、淫乱な子になっちゃってまぁ」
「い、淫乱な俺は嫌いか?」
「いいや、大好きだよ。さぁ、まだまだ子種あげるからね?」
「やああああん、感じるうううう。春水のザーメン、びゅるびゅると奥に出てるうう」
京楽は、何度も浮竹の奥を突き上げて、出せる分だけの精子を注ぎ込んだ。
「ああ、胎がぽっこりしちゃった」
「我ながらよく出したね」
「あああ、終わったら春水のザーメンなくなる‥‥」
「また、今度注いであげるから」
「本当に?約束だぞ?」
「うん、約束ね」
浮竹と京楽は、風呂に入り、京楽は浮竹の中に出した精液をかきだす。
それに、浮竹がもったいなさそうな顔をする。
「明日、また注いであげるから、そんな顔しないの」
「うん」
「聞き分けのいい子が大好きだよ」
「春水、好き」
「ボクも大好きだよ、十四郎。風呂からあがったら、髪かわかして一緒に寝ようね?」
「春水の傍で寝ると、またほしくなるから、今日は一人で寝る」
「あれだけしたのに、まだ足りないの?」
「彼岸花の精霊の俺から、飴をもらって食べ
「十四郎としっぽりするの、1週間ぶりだね?」
「ああああ、早くお前の子種を俺の胎の奥にぃ」
浮竹は、自分から京楽を誘った。
ベッドの上で、衣服を脱ぎ捨て、股を開く浮竹は淫靡だった。
「じゃあ、おじゃまするよ」
京楽はそう言って、浮竹に覆いかぶさる。
「あああ、早くぅ」
せっつく浮竹をなだめながら、京楽は浮竹の胸の先端をひっかき、もう片方を舐め転がした。
「ここも、好きでしょ?」
「好きだけどぉ、奥がいい」
「まずは、先にいきなよ」
京楽は、浮竹のものをしごいて、口にふくみ、鈴口を舌で刺激してやると、ねっとりとした精液を浮竹は吐き出した。
「ひああああん!」
「奥を味わうのは、最期にね?」
「やあん、焦らすなぁ」
京楽は、浮竹に口づけしながら、ローションまみれの指を浮竹の蕾に入れて、ばらばらに動かした。
「ひゃああああん、いいとこにあたってるう」
「ここかな?」
「あ、だめぇ、いっちゃううううう」
「何度いってもいいよ」
「ひあああん!!」
浮竹派中いきをしながら、精液を零す。
「今、奥に入れてあげるからね?」
「ああ、早くぅうう」
京楽は、一気に奥まで貫いた。
「ひゃあああああ、奥にきてるうううう!!!!」
「ふふ、気持ちいい?」
「ああん、もっと奥ごりごりしてぇ」
「十四郎、すっかり淫乱な子になちゃって」
「淫乱でごめんなさいいいい。もっと奥に子種をおお」
京楽は、浮竹の中を堪能しながら、何度か強弱をつけて突き上げて、奥のさらに奥にごつんといれる。
「ひああああ、きたあああ!いくうううう!!!」
浮竹は、体をびくんとはねさせて、メスイキを何度も繰り返す。
「奥、好きだね?」
「ああん、奥に子種、春水のザーメンちょうだい」
「言われなくても、たっぷり注いであげるからね?」
「はああああ!きたあああああ」
京楽は、睦み合っていなかった1週間分の子種を浮竹の胎の奥に注ぐ。
「ひあああ、もっとちょうだいいいい」
「いけない子だねぇ。仕方ないから、もっとあげるね?」
奥で京楽が精液をびゅるびゅる出す感覚に恍惚となりながら、浮竹は自分の前をいじる。
「ああああ、気持ちいいいい」
「ほんと、淫乱な子になっちゃってまぁ」
「い、淫乱な俺は嫌いか?」
「いいや、大好きだよ。さぁ、まだまだ子種あげるからね?」
「やああああん、感じるうううう。春水のザーメン、びゅるびゅると奥に出てるうう」
京楽は、何度も浮竹の奥を突き上げて、出せる分だけの精子を注ぎ込んだ。
「ああ、胎がぽっこりしちゃった」
「我ながらよく出したね」
「あああ、終わったら春水のザーメンなくなる‥‥」
「また、今度注いであげるから」
「本当に?約束だぞ?」
「うん、約束ね」
浮竹と京楽は、風呂に入り、京楽は浮竹の中に出した精液をかきだす。
それに、浮竹がもったいなさそうな顔をする。
「明日、また注いであげるから、そんな顔しないの」
「うん」
「聞き分けのいい子が大好きだよ」
「春水、好き」
「ボクも大好きだよ、十四郎。風呂からあがったら、髪かわかして一緒に寝ようね?」
「春水の傍で寝ると、またほしくなるから、今日は一人で寝る」
「あれだけしたのに、まだ足りないの?」
「彼岸花の精霊の俺から、飴をもらって食べ
「ひゃあああああ、奥にきてるうううう!!!!」
「ふふ、気持ちいい?」
「ああん、もっと奥ごりごりしてぇ」
「十四郎、すっかり淫乱な子になちゃって」
「淫乱でごめんなさいいいい。もっと奥に子種をおお」
京楽は、浮竹の中を堪能しながら、何度か強弱をつけて突き上げて、奥のさらに奥にごつんといれる。
「ひああああ、きたあああ!いくうううう!!!」
浮竹は、体をびくんとはねさせて、メスイキを何度も繰り返す。
「奥、好きだね?」
「ああん、奥に子種、春水のザーメンちょうだい」
「言われなくても、たっぷり注いであげるからね?」
「はああああ!きたあああああ」
京楽は、睦み合っていなかった1週間分の子種を浮竹の胎の奥に注ぐ。
「ひあああ、もっとちょうだいいいい」
「いけない子だねぇ。仕方ないから、もっとあげるね?」
奥で京楽が精液をびゅるびゅる出す感覚に恍惚となりながら、浮竹は自分の前をいじる。
「ああああ、気持ちいいいい」
「ほんと、淫乱な子になっちゃってまぁ」
「い、淫乱な俺は嫌いか?」
「いいや、大好きだよ?」
二人は、風呂に入った。京楽が、浮竹の中に出したものをかきだすと、浮竹は切なそうな顔をする、
「そんな顔しなくても、明日になったらまた注いであげるから」
「本当か?約束だぞ。好きだ、春水」
二人は、風呂に入った。京楽が、浮竹の中に出したものをかきだすと、浮竹は切なそうな顔をする、
「そんな顔しなくても、明日になったらまた注いであげるから」
「本当か?約束だぞ。好きだ、春水」
「ボクも大好きだよ、十四郎。風呂からあがったら、髪かわかして一緒に寝ようね?」
二人は,風呂からあがった。
二人は,風呂からあがった。
「春水の傍で寝ると、またほしくなるから、今日は一人で寝る」
「あれだけしたのに、まだ足りないの?」
「彼岸花の精霊の俺から、飴をもらって食べてから体が疼くんだ」
「あの子は特別だから。浮竹にもっと積極的になれって、なんか特別な飴を渡したんだろうね」
「ああ、体が疼く」
「指と舌でいいなら、睦みあう?」
「頼む」
浮竹が満足したのは、それから1時間後のことだった。
何十回とメスイキをしまくり、最後はいきながら気絶した。
すやすやと眠る浮竹の傍で、その白い髪を撫でながら、京楽は愛しい浮竹の額に口づけて、自分も眠るのだった。
「あの子は特別だから。浮竹にもっと積極的になれって、なんか特別な飴を渡したんだろうね」
「ああ、体が疼く」
「指と舌でいいなら、睦みあう?」
「頼む」
浮竹が満足したのは、それから1時間後のことだった。
何十回とメスイキをしまくり、最後はいきながら気絶した。
すやすやと眠る浮竹の傍で、その白い髪を撫でながら、京楽は愛しい浮竹の額に口づけて、自分も眠るのだった。
桜のあやかしと共に82
千早は、鴆の京楽を連れ去り、返してほしければ四季の王、すなわち桜の王の浮竹を連れてこいとメモを残して消えてしまった。
ちょうど彼岸花の精霊の浮竹がいたのだが、鴆の京楽がいなくなったショックで3歳児くらいになってしまい、浮竹tと京楽が幼子になった彼岸花の精霊の浮竹を連れて、メモのあった場所にいった。
そして、浮竹は四季の王の力で、千早とその母親を藍染の呪縛から解き、母子は生まれ故郷の湖に帰っていった。
-----------------------------------------
「千早め。いや、この場合四季の王のせいか。やってくれるな」
藍染は、幽閉していた千早の母まで消えたことに、立腹していた。
「こんな時のために、夜叉神のクローンを作っておいたのだ。くくく、神VS神。しかし、夜叉神は戦いのプロ。さぁ、どうなるかな?」
藍染は、以前浮竹を連れ去り、恋人を返してもらって、鴆の京楽と浮竹に治してもらったの夜叉の神のクローンを密かに作っていた。
「名は、夜叉のままでいい。さぁ、四季の王浮竹を葬ってこい」
「俺に命令するのか?」
夜叉神は、クローンであっても、藍染の言葉を聞かなさそうだった。
「お前の愛しい恋人が、どうなってもいいのか?」
藍染は、幻影で夜叉神の恋人の無残な姿を見せた。
「おのれ、メイを人質にとるとは、卑怯な」
夜叉神は、クローンであるが、記憶まで本物そっくりになっていた。
「覚えていろ、藍染。四季の王を葬った後は、貴様だ」
「ふふふ、私は命がいくつかに分かれている。お前ごときに殺されても、蘇るだけよ」
「この夜叉神が、貴様の命を全て葬ってやる」
「ふふ、できるものならな?」
**********************************************
「あー、暇だ」
浮竹は、千早の母娘を自由にさせたのはいいが、一気にすることがなくなって暇をもてあましていた。
最近は、京楽の祓い屋の仕事についていこうとすると、力が過剰だからと残される始末。
「とりあえず、あやかしまんじゅうでも食べて、緑茶でも飲め」
白哉に促されて、浮竹はだらだらとした姿勢であやかしまんじゅうを食べた。
「だらしない。もっとしゃきっとしろ」
「白哉、暇だ。ゲームでもしないか」
「私は、この後、恋次と祓い屋の仕事で出かけることになっている」
白哉の言葉に、浮竹はショックを受ける。
「くそ、赤はえか!」
「恋次はハエではないのだが」
「じゃあ赤ゴキ」
「恋次はゴキでもない。一度、恋次を本格的に紹介するべきか?」
「ぬおおおおおお、やめろおおおおおおおおお」
「浮竹、兄は少し私に甘すぎてそして厳しすぎないか」
「白哉は俺のものだああああ」
「私は私のものだ。さて、出かけてくる」
白哉は、異界渡りをして消えてしまった。
「はぁ‥‥‥暇だ。鴆の京楽と彼岸花の精霊の俺のところにいくか」
浮竹は、徒歩で裏山の洞窟に向かう。
洞窟につく前に、殺気を感じて浮竹は桜の花びらを吹いて、姿を隠した。
「くそ、どこだ、四季の王。お前を殺さないと、メイが死ぬ」
相手をみて、浮竹は姿を現した。
「夜叉神?‥‥‥‥違うな、本物じゃない。闇で濁っている」
「何が本物ではないのだ。俺は夜叉神だ」
「夜叉神のできそこないだな」
「死ね!」
夜叉神のクローンは、鋭い刃で攻撃してくる。
それを、浮竹は桜の花びらをシールドにして迎えうつ。
「メイのためだ、死んでくれ」
「哀れな。藍染にでも、利用されたか」
「藍染がメイを‥‥」
夜叉神は、一向に攻撃の手を緩めない。
防戦一方だった浮竹も、本気を出した。
「桜の花びらよ、哀れなる者に鎮魂歌を!」
「ぐおおおおおおおお」
桜の花びらの炎に包まれて、夜叉神のクローンは苦しむが、神なだけあって死なない。
「十四郎!!」
そこへ、京楽はかけつけてきた。
「京楽、戻っていたのか」
「帰り道で、本気の君の妖力を察知して飛んできた」
「そうか。この夜叉神、本物ではないが、神だ。封印しよう」
「分かったよ!縛!」
「これしきのことでえええええ」
夜叉神のクローンは、動きを封じらながらも空中に刃を出して、浮竹を攻撃する。
たくさんの刃を防ぎきれず、浮竹は肩にケガをした。
それを見た京楽が、桜鬼の姿になる。
「十四郎を傷つけるなんて、許せない」
京楽は、封印の札を出した。
「十四郎、封印するよ。神を滅することは罪が深い」
「わかった」
浮竹は、再び桜の炎で夜叉神のクローンをもやして、京楽がその隙に封印を試みる。
「く、一度ひく。次に会ったときが、お前たちの最期だ!」
夜叉神のクローンは、封印される前に逃げてしまった。
「藍染め、また厄介な敵を作ってくれたな」
「今、傷癒してあげるからね?」
傷を治してもらって、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹の元にいくと、彼岸花の精霊の浮竹はつやつやしていて、鴆の京楽は疲れているかんじだった。
「す、すまん。しっぽりしていたのか?」
『ああ。もう終わったがな。いきなり近くで桜の王が桜の花神の力を出すから、早めに終わらせた』
「俺が本気だしてたのに、しっぽりとはやるな」
『ふふ、お前はそう簡単には死なないだろう?神でもあるのだから。半神半妖だ』
『浮竹に、止めるように言ったんだけどね。しっぽりされた』
鴆の京楽は、妖力を彼岸花の精霊の浮竹にあげていた。
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽と浮竹を見る。
『敵は、神か』
「ああ。まがいものだが、神格がある。確かに神だ。ちなみに、夜叉神だ」
『またややこしいことになってるねぇ』
鴆の京楽は、彼岸花の精霊の浮竹に抱きつかれながら、浮竹と京楽を見る。
『お前たちも、しっぽりするといい』
「いや、まだ昼だし」
「夜なら、しっぽりしていいの?」
わくわくしだした京楽の頭をハリセンではたいて、浮竹は二人に夜叉神のまがいものに気をつけるように言った。
そしてその夜、浮竹と京楽は本当にしっぽりするのであった。
ちょうど彼岸花の精霊の浮竹がいたのだが、鴆の京楽がいなくなったショックで3歳児くらいになってしまい、浮竹tと京楽が幼子になった彼岸花の精霊の浮竹を連れて、メモのあった場所にいった。
そして、浮竹は四季の王の力で、千早とその母親を藍染の呪縛から解き、母子は生まれ故郷の湖に帰っていった。
-----------------------------------------
「千早め。いや、この場合四季の王のせいか。やってくれるな」
藍染は、幽閉していた千早の母まで消えたことに、立腹していた。
「こんな時のために、夜叉神のクローンを作っておいたのだ。くくく、神VS神。しかし、夜叉神は戦いのプロ。さぁ、どうなるかな?」
藍染は、以前浮竹を連れ去り、恋人を返してもらって、鴆の京楽と浮竹に治してもらったの夜叉の神のクローンを密かに作っていた。
「名は、夜叉のままでいい。さぁ、四季の王浮竹を葬ってこい」
「俺に命令するのか?」
夜叉神は、クローンであっても、藍染の言葉を聞かなさそうだった。
「お前の愛しい恋人が、どうなってもいいのか?」
藍染は、幻影で夜叉神の恋人の無残な姿を見せた。
「おのれ、メイを人質にとるとは、卑怯な」
夜叉神は、クローンであるが、記憶まで本物そっくりになっていた。
「覚えていろ、藍染。四季の王を葬った後は、貴様だ」
「ふふふ、私は命がいくつかに分かれている。お前ごときに殺されても、蘇るだけよ」
「この夜叉神が、貴様の命を全て葬ってやる」
「ふふ、できるものならな?」
**********************************************
「あー、暇だ」
浮竹は、千早の母娘を自由にさせたのはいいが、一気にすることがなくなって暇をもてあましていた。
最近は、京楽の祓い屋の仕事についていこうとすると、力が過剰だからと残される始末。
「とりあえず、あやかしまんじゅうでも食べて、緑茶でも飲め」
白哉に促されて、浮竹はだらだらとした姿勢であやかしまんじゅうを食べた。
「だらしない。もっとしゃきっとしろ」
「白哉、暇だ。ゲームでもしないか」
「私は、この後、恋次と祓い屋の仕事で出かけることになっている」
白哉の言葉に、浮竹はショックを受ける。
「くそ、赤はえか!」
「恋次はハエではないのだが」
「じゃあ赤ゴキ」
「恋次はゴキでもない。一度、恋次を本格的に紹介するべきか?」
「ぬおおおおおお、やめろおおおおおおおおお」
「浮竹、兄は少し私に甘すぎてそして厳しすぎないか」
「白哉は俺のものだああああ」
「私は私のものだ。さて、出かけてくる」
白哉は、異界渡りをして消えてしまった。
「はぁ‥‥‥暇だ。鴆の京楽と彼岸花の精霊の俺のところにいくか」
浮竹は、徒歩で裏山の洞窟に向かう。
洞窟につく前に、殺気を感じて浮竹は桜の花びらを吹いて、姿を隠した。
「くそ、どこだ、四季の王。お前を殺さないと、メイが死ぬ」
相手をみて、浮竹は姿を現した。
「夜叉神?‥‥‥‥違うな、本物じゃない。闇で濁っている」
「何が本物ではないのだ。俺は夜叉神だ」
「夜叉神のできそこないだな」
「死ね!」
夜叉神のクローンは、鋭い刃で攻撃してくる。
それを、浮竹は桜の花びらをシールドにして迎えうつ。
「メイのためだ、死んでくれ」
「哀れな。藍染にでも、利用されたか」
「藍染がメイを‥‥」
夜叉神は、一向に攻撃の手を緩めない。
防戦一方だった浮竹も、本気を出した。
「桜の花びらよ、哀れなる者に鎮魂歌を!」
「ぐおおおおおおおお」
桜の花びらの炎に包まれて、夜叉神のクローンは苦しむが、神なだけあって死なない。
「十四郎!!」
そこへ、京楽はかけつけてきた。
「京楽、戻っていたのか」
「帰り道で、本気の君の妖力を察知して飛んできた」
「そうか。この夜叉神、本物ではないが、神だ。封印しよう」
「分かったよ!縛!」
「これしきのことでえええええ」
夜叉神のクローンは、動きを封じらながらも空中に刃を出して、浮竹を攻撃する。
たくさんの刃を防ぎきれず、浮竹は肩にケガをした。
それを見た京楽が、桜鬼の姿になる。
「十四郎を傷つけるなんて、許せない」
京楽は、封印の札を出した。
「十四郎、封印するよ。神を滅することは罪が深い」
「わかった」
浮竹は、再び桜の炎で夜叉神のクローンをもやして、京楽がその隙に封印を試みる。
「く、一度ひく。次に会ったときが、お前たちの最期だ!」
夜叉神のクローンは、封印される前に逃げてしまった。
「藍染め、また厄介な敵を作ってくれたな」
「今、傷癒してあげるからね?」
傷を治してもらって、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹の元にいくと、彼岸花の精霊の浮竹はつやつやしていて、鴆の京楽は疲れているかんじだった。
「す、すまん。しっぽりしていたのか?」
『ああ。もう終わったがな。いきなり近くで桜の王が桜の花神の力を出すから、早めに終わらせた』
「俺が本気だしてたのに、しっぽりとはやるな」
『ふふ、お前はそう簡単には死なないだろう?神でもあるのだから。半神半妖だ』
『浮竹に、止めるように言ったんだけどね。しっぽりされた』
鴆の京楽は、妖力を彼岸花の精霊の浮竹にあげていた。
彼岸花の精霊の浮竹は、京楽と浮竹を見る。
『敵は、神か』
「ああ。まがいものだが、神格がある。確かに神だ。ちなみに、夜叉神だ」
『またややこしいことになってるねぇ』
鴆の京楽は、彼岸花の精霊の浮竹に抱きつかれながら、浮竹と京楽を見る。
『お前たちも、しっぽりするといい』
「いや、まだ昼だし」
「夜なら、しっぽりしていいの?」
わくわくしだした京楽の頭をハリセンではたいて、浮竹は二人に夜叉神のまがいものに気をつけるように言った。
そしてその夜、浮竹と京楽は本当にしっぽりするのであった。
おめがばーす恋白10
「どうだ、見事な桜であろう」
「そうっすね」
朽木家の屋敷の庭で、白哉は満開に咲いた桜を見上げながら、酒を飲んでいた。
「緋真は梅が好きだった。梅はもう散り、今は桜が見頃だ」
「いっぱい植えられてますね。全部満開だ」
「緋真は、桜も好きだったので‥‥‥」
恋次は、酒を飲みながら、白哉を見る。
「緋真さんのこと、俺に言って俺の機嫌が悪くなるとか、思わないんすか」
「え。そ、そうなのか?」
「嫉妬してます。まだ、隊長の心の中に永遠にいる緋真さんに」
「緋真は亡くなった。死者に嫉妬しても‥‥」
「そうです。どうにもならないんす。でも、嫉妬しちまう」
恋次は、白哉を抱き寄せた。
「恋次?」
「人払いすませてますか」
「まさか、ここで抱くつもりか」
「いけませんか」
「せめて、褥で‥‥あっ」
恋次は、白哉にキスをする。
そのまま、押し倒されて、白哉はとまどった 。
「抱きますよ?」
「むう。人はこぬようにはしてある。好きにせよ」
白夜の了解をもらい、恋次は白哉の衣服を最低限しか脱がさなかった。
「隊長、エロい‥‥」
「馬鹿者!あっ!」
死覇装の中に入りこんだ指が、胸の先端をきゅっとつまむ。
しばらくいじっていると、白哉がもぞもぞしだした。
「恋次、下も‥‥」
「隊長、エロくなちゃったすね?こんなにトロトロになってる」
恋次は、白哉の前をいじり、蕾に舌をねじ込んだ。
「ひあう!や、やめ‥‥‥」
「じゃあ、こうならいいっすか?」
恋次は、白哉の前をなめあげて、指を蕾にいれて動かした。
「いああああ!!!」
びくんと、白哉の体がはねて、中いきしたのが分かる。
「ひああああ!!!」
恋次の前を舐めあげられえて、恋次の口の中に、白哉は精液を出す。
「恋次、お前がアルファで番でなかったら、千本桜の露にしているところだ。んあああ」
「怖いこと言っても。感じっちゃっててかわいいっすよ」
「あああ、もっととおお。恋次のもので、私の奥をかき混ぜてくれ」
「隊長、えっろ‥‥」
恋次は、蕾をほぐしていた指を引き抜くと、己をあてがった。
「ひああああああ!!!」
ぐちゅりと突き入れられて、白哉は恋次の背中に爪をたてる。
「奥、いっぱいあげますから、孕んでくださいね?」
「あ、いやだ、孕みたくない。でも、恋次の子種がたくさん欲しい」
「たくさん、あげますね?」
恋次は、白哉の奥の子宮を自分の熱でとんとんとのっくして、中に入ってくる。
「ひああああ、奥に、奥にあたってっるううう」
「子種、たくさんあげますからね?」
「ひああああ、いっちゃうううう」
恋次の子種を直接子宮に注がれて、白哉は体をびくんとはねさせて、中いきをする。
「こっちもいっちゃってください」
「あああ、前もなんて、だめええええ」
恋次は、いっている最中の白哉の前をしごいて、精液を出させた。
「ひああああん、ああ、いくのとまらないい」
「好きなだけいってください。ああ、桜が綺麗ですよ?」
「ひあん、桜を見る余裕など」
恋次は、酒を口に含むtと、口移しで白哉に飲ませた。
アフターピルを含んでいた。
「ああああ!!!}
白哉は、何度かいき、快感に涙を浮かべながら、恋次のものをしめあげる。
「く、また中に出しますよ」
「だめえええ。またいっちゃううう」
恋次は、自然に濡れる白哉の蕾がトロトロになっているのに、唾を飲み込む。
「ひあん、きたあああ。大きいの、きてるうう」
恋次は、後ろから白哉を貫く。
「ひああ、ごつんごつんいってるうう」
奥をごつごつと抉って、恋次は白哉の中に欲望を全て注ぎこんだ。
「ひあう、ヒート期間ではないのにぃ」
「番っすからね。ヒート期間とか関係ないっすよ」
「あああ、真っ白になる。もう、だめ‥‥‥」
白哉は、激しいセックスに、意識を失う。
「隊長?」
ぐったりとなった白哉からひきぬくと、こぽこぽと中に出した精液が逆流してきた。
タオルがなかったので、自分の死覇装でそれをぬぐう。
「隊長、ちょっと待っててくださいね。今、ふくものもってきますんで」
タオルを水で濡らして持ってくると、白哉を清める。
中に出したものは、できる範囲でかきだした。
白夜の死覇装を整えて、恋次も新しい死覇装を身に着ける。
「ああ、桜が綺麗っすね。隊長のほうが綺麗っすけど」
「馬鹿者‥‥‥」
「あ、いつから気がついてたんすか]
[ついさっきだ。番とはいえ、恋次、お前はがつがつしすぎている」
「そりゃ、隊長がオメガで俺がアルファっすからね。ヒート期間以外にも抱ける時があれば、普通に抱きますよ」
「これが普通なのか」
「ちょっと激しかったっすか?」
恋次が、首を傾げる。
「もうよい。新しい酒をもってこい」
「はいはい。花見するんでしょう?」
「誰かのおかげで、中断されたからな」
白哉は、もう数え切れないほど恋次に抱かれているが、抱かれた後は気だるい雰囲気で、艶やかになる。
そんな白哉を誰にも見せたくなくて、恋次は白哉を独り占めする。
「ほら、新しい酒ですよ」
厨房から高級酒をもらってきて、白哉の空になった盃に酒を注ぐ。
それを白哉は一気に飲み干した。
恋次も真似するが、アルコール度が高くて、胸が焼かれるようだった。
「隊長、よくこんな強い酒一気に飲めますね」
「外で抱かれてしまったなど、酔って忘れたい」
「えー。いいじゃないっすか、たまには」
「人払いしていたとはいえ、朽木家には使用人がおおい。私たちが番であることは知っており、邪魔はしてこぬが」
「隊長、桜の花びら髪についてます」
白夜の艶やかな黒髪についた桜の花びらをとると、口移しで強い酒を飲ませられた。
「隊長、酔いつぶれてしまいます」
「ふふ。酔いつぶれてしまえ」
「隊長の腕の中で寝れるなら」
「当然放置する」
「あ、酷い」
恋次は、そう言いながらも、白哉に酒を注がれて、強い酒に酔ってしまいには寝てしまうのであった。
「お前は、私のものだ。他には、渡さぬ」
白哉は隊長羽織を眠る恋次にかけて、一人で桜を見上げながら酒を飲むのであった。
「そうっすね」
朽木家の屋敷の庭で、白哉は満開に咲いた桜を見上げながら、酒を飲んでいた。
「緋真は梅が好きだった。梅はもう散り、今は桜が見頃だ」
「いっぱい植えられてますね。全部満開だ」
「緋真は、桜も好きだったので‥‥‥」
恋次は、酒を飲みながら、白哉を見る。
「緋真さんのこと、俺に言って俺の機嫌が悪くなるとか、思わないんすか」
「え。そ、そうなのか?」
「嫉妬してます。まだ、隊長の心の中に永遠にいる緋真さんに」
「緋真は亡くなった。死者に嫉妬しても‥‥」
「そうです。どうにもならないんす。でも、嫉妬しちまう」
恋次は、白哉を抱き寄せた。
「恋次?」
「人払いすませてますか」
「まさか、ここで抱くつもりか」
「いけませんか」
「せめて、褥で‥‥あっ」
恋次は、白哉にキスをする。
そのまま、押し倒されて、白哉はとまどった 。
「抱きますよ?」
「むう。人はこぬようにはしてある。好きにせよ」
白夜の了解をもらい、恋次は白哉の衣服を最低限しか脱がさなかった。
「隊長、エロい‥‥」
「馬鹿者!あっ!」
死覇装の中に入りこんだ指が、胸の先端をきゅっとつまむ。
しばらくいじっていると、白哉がもぞもぞしだした。
「恋次、下も‥‥」
「隊長、エロくなちゃったすね?こんなにトロトロになってる」
恋次は、白哉の前をいじり、蕾に舌をねじ込んだ。
「ひあう!や、やめ‥‥‥」
「じゃあ、こうならいいっすか?」
恋次は、白哉の前をなめあげて、指を蕾にいれて動かした。
「いああああ!!!」
びくんと、白哉の体がはねて、中いきしたのが分かる。
「ひああああ!!!」
恋次の前を舐めあげられえて、恋次の口の中に、白哉は精液を出す。
「恋次、お前がアルファで番でなかったら、千本桜の露にしているところだ。んあああ」
「怖いこと言っても。感じっちゃっててかわいいっすよ」
「あああ、もっととおお。恋次のもので、私の奥をかき混ぜてくれ」
「隊長、えっろ‥‥」
恋次は、蕾をほぐしていた指を引き抜くと、己をあてがった。
「ひああああああ!!!」
ぐちゅりと突き入れられて、白哉は恋次の背中に爪をたてる。
「奥、いっぱいあげますから、孕んでくださいね?」
「あ、いやだ、孕みたくない。でも、恋次の子種がたくさん欲しい」
「たくさん、あげますね?」
恋次は、白哉の奥の子宮を自分の熱でとんとんとのっくして、中に入ってくる。
「ひああああ、奥に、奥にあたってっるううう」
「子種、たくさんあげますからね?」
「ひああああ、いっちゃうううう」
恋次の子種を直接子宮に注がれて、白哉は体をびくんとはねさせて、中いきをする。
「こっちもいっちゃってください」
「あああ、前もなんて、だめええええ」
恋次は、いっている最中の白哉の前をしごいて、精液を出させた。
「ひああああん、ああ、いくのとまらないい」
「好きなだけいってください。ああ、桜が綺麗ですよ?」
「ひあん、桜を見る余裕など」
恋次は、酒を口に含むtと、口移しで白哉に飲ませた。
アフターピルを含んでいた。
「ああああ!!!}
白哉は、何度かいき、快感に涙を浮かべながら、恋次のものをしめあげる。
「く、また中に出しますよ」
「だめえええ。またいっちゃううう」
恋次は、自然に濡れる白哉の蕾がトロトロになっているのに、唾を飲み込む。
「ひあん、きたあああ。大きいの、きてるうう」
恋次は、後ろから白哉を貫く。
「ひああ、ごつんごつんいってるうう」
奥をごつごつと抉って、恋次は白哉の中に欲望を全て注ぎこんだ。
「ひあう、ヒート期間ではないのにぃ」
「番っすからね。ヒート期間とか関係ないっすよ」
「あああ、真っ白になる。もう、だめ‥‥‥」
白哉は、激しいセックスに、意識を失う。
「隊長?」
ぐったりとなった白哉からひきぬくと、こぽこぽと中に出した精液が逆流してきた。
タオルがなかったので、自分の死覇装でそれをぬぐう。
「隊長、ちょっと待っててくださいね。今、ふくものもってきますんで」
タオルを水で濡らして持ってくると、白哉を清める。
中に出したものは、できる範囲でかきだした。
白夜の死覇装を整えて、恋次も新しい死覇装を身に着ける。
「ああ、桜が綺麗っすね。隊長のほうが綺麗っすけど」
「馬鹿者‥‥‥」
「あ、いつから気がついてたんすか]
[ついさっきだ。番とはいえ、恋次、お前はがつがつしすぎている」
「そりゃ、隊長がオメガで俺がアルファっすからね。ヒート期間以外にも抱ける時があれば、普通に抱きますよ」
「これが普通なのか」
「ちょっと激しかったっすか?」
恋次が、首を傾げる。
「もうよい。新しい酒をもってこい」
「はいはい。花見するんでしょう?」
「誰かのおかげで、中断されたからな」
白哉は、もう数え切れないほど恋次に抱かれているが、抱かれた後は気だるい雰囲気で、艶やかになる。
そんな白哉を誰にも見せたくなくて、恋次は白哉を独り占めする。
「ほら、新しい酒ですよ」
厨房から高級酒をもらってきて、白哉の空になった盃に酒を注ぐ。
それを白哉は一気に飲み干した。
恋次も真似するが、アルコール度が高くて、胸が焼かれるようだった。
「隊長、よくこんな強い酒一気に飲めますね」
「外で抱かれてしまったなど、酔って忘れたい」
「えー。いいじゃないっすか、たまには」
「人払いしていたとはいえ、朽木家には使用人がおおい。私たちが番であることは知っており、邪魔はしてこぬが」
「隊長、桜の花びら髪についてます」
白夜の艶やかな黒髪についた桜の花びらをとると、口移しで強い酒を飲ませられた。
「隊長、酔いつぶれてしまいます」
「ふふ。酔いつぶれてしまえ」
「隊長の腕の中で寝れるなら」
「当然放置する」
「あ、酷い」
恋次は、そう言いながらも、白哉に酒を注がれて、強い酒に酔ってしまいには寝てしまうのであった。
「お前は、私のものだ。他には、渡さぬ」
白哉は隊長羽織を眠る恋次にかけて、一人で桜を見上げながら酒を飲むのであった。
桜のあやかしと共に81
「回転寿司を食べにいかないか」
突然そう言われて、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は頭に?マークを浮かべた。
言い出したのは、浮竹だった。
「鴆の京楽が人が無理だろうから、あやかし専門の回転寿司の店を見つけたんだ」
『回転寿司ってなんだ?』
彼岸花の精霊の浮竹は、回転寿司に行ったことも聞いたことも見たこともない。鴆の京楽は名前だけは知っているらしかった。
「寿司がね、ぐるーって回ってくるんだよ。欲しい寿司を皿をとって食べるんだよ」
『ほう、おもしろそうだな。行きたい』
『ボクも行ってみたいね。ボクが人間が無理だから、わざわざあやかし専門の店を見繕ってくれたんでしょ?』
「べ、別に鴆の京楽のためなんかじゃないんだからな。たまたまあやかし専門店だっただけだ」
「でたよ、浮竹のツンデレ」
京楽は、苦笑していた。
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、脳内で回る寿司をイメージする。
『おいしいのか?』
「味は悪くないはずだよ。人の店で修行した九尾狐が店を開いてるんだ」
『行こう。今すぐに』
彼岸花の精霊の浮竹は、鴆の京楽の腕をとる。
「じゃあ、行こうか。あやかしまんじゅうを売ってる店の近くにあるんだ」
「ちおみに、かっぱ巻きは本物のかっぱが作ってるそうだよ」
それを想像して、なんだかシュールな気分になった。
4人で、あやかしまんじゅうを買いにいくついでに、回転寿司屋に入る。
いろんなあやかしがいて、けっこうにぎわっていた。
「うにが食べたい」
「ボクは大トロ」
浮竹と京楽は、高級な料理に慣れているため、回転寿司よりも普通の寿司屋にいくことのほうが多かった。
『じゃあ、俺はかっぱ巻きで』
『ボクもかっぱ巻きで』
「もっといいいものくえ。金はすべて、京楽が出すぞ」
「ええ、ボクなの!?」
「俺は金なんてもってきてないぞ。まぁ、店の主人の九尾狐とは知り合いなので、つけはきくけどな」
『かっぱがかっぱ巻き作っているのがみたい』
店の中心で、従業員が寿司を握って、回転する場所に乗せていく。
『おお、本当にかっぱがかっぱ巻き作ってる』
彼岸花の精霊の浮竹は、面白そうにその光景を見ていた。
『かっぱ巻き‥‥意外とおいしいね?』
鴆の京楽が、かっぱ巻きの皿をとって、中身を口にする。
「ここの店の従業員は、皆慣れているからな」
浮竹は、うにののった寿司をとった。
一皿で同じ額ではなく、寿司のネタによって値段が違った。
「あ、大トロとられちゃた。次くるのまつかな」
「九尾狐、大トロを頼む」
「お、桜の王の旦那じゃないですか。急いで握りますよ」
京楽は、大トロを食べれた。
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、まわってくる寿司をどんどんとって食べていく。
海の幸をあまり食したことがないので、気に入ったらしい。
『ああ、食べた食べた』
『ボクも満足だよ。回転寿司というわりには、本格的な寿司ばっかりだったね』
会計を京楽が払って、重かった財布はすっかり軽くなっていた。
帰りにあやかしまんじゅうをたくさん買って、4人は帰宅した。
『楽しかったよ。ありがとう』
『俺も楽しかったし、おいしかった』
「どこか行きたいとこがあったら、俺か京楽に言うといい。京楽の金で連れていけるところには連れていくから」
鴆の京楽が、人がだめなので、行けるところは限られているが。
『今度は、海にいってみたい』
彼岸花の精霊の浮竹がそう言うと、京楽が笑う。
「おやすい御用だよ。ボクのもってるプライベートビーチなら、人もいないし自由にできるよ」
『桜鬼の京楽は、金持ちだな』
『そうだねぇ。住んでるところからして、お金あるねぇ』
「まぁ、親からもらったものだけどね。あやかしになってから、会いにいってないけど」
浮竹は、それに少し悲しそうな表情になる。
「お前は、俺のせいで人間からあやかしに‥‥‥」
「ううん、ボクは後悔してないから別にいいんだよ」
「春水」
「十四郎」
『しっぱりか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、ニヤニヤと見ていて、鴆の京楽は困ったような表情をしていた。
「ああ、お前たちが返ったらしっぽりしてやる」
「お、言ったね?」
「う、冗談だ」
「はいだめー。,あうと。この後、しっぽりね?」
『がんばってしっぽりしろよ』
『ほどほどにね』
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、異界渡りをして裏山の洞窟に戻っていった。
「春水、本気でするのか?」
「ボクはその気満々だよ」
「仕方ない。来い」
誘ってくる浮竹は、どこか淫らで美しかった。
----------------------------------------------------------
「ユエがやられたか。でも、悪くはなかったな」
藍染は、次の子の名前を呼ぶ。
「千早(ちはや)出番だぞ」
「はい‥‥‥」
水龍神の女をさらって、子をうませた。
神の血を引いている子だった。
千早は、藍染に従順でいることを強いられた。
「父様、四季の王を倒したら、本当に母様を元に戻してくれますか?」
「もちろんだ」
千早の母の水龍神は、藍染のせいで狂ってしまい、幽閉されていた。
「母様のためなら‥‥」
千早は、涙を浮かべながら、四季の王のところへ向かうのだった。
突然そう言われて、鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は頭に?マークを浮かべた。
言い出したのは、浮竹だった。
「鴆の京楽が人が無理だろうから、あやかし専門の回転寿司の店を見つけたんだ」
『回転寿司ってなんだ?』
彼岸花の精霊の浮竹は、回転寿司に行ったことも聞いたことも見たこともない。鴆の京楽は名前だけは知っているらしかった。
「寿司がね、ぐるーって回ってくるんだよ。欲しい寿司を皿をとって食べるんだよ」
『ほう、おもしろそうだな。行きたい』
『ボクも行ってみたいね。ボクが人間が無理だから、わざわざあやかし専門の店を見繕ってくれたんでしょ?』
「べ、別に鴆の京楽のためなんかじゃないんだからな。たまたまあやかし専門店だっただけだ」
「でたよ、浮竹のツンデレ」
京楽は、苦笑していた。
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、脳内で回る寿司をイメージする。
『おいしいのか?』
「味は悪くないはずだよ。人の店で修行した九尾狐が店を開いてるんだ」
『行こう。今すぐに』
彼岸花の精霊の浮竹は、鴆の京楽の腕をとる。
「じゃあ、行こうか。あやかしまんじゅうを売ってる店の近くにあるんだ」
「ちおみに、かっぱ巻きは本物のかっぱが作ってるそうだよ」
それを想像して、なんだかシュールな気分になった。
4人で、あやかしまんじゅうを買いにいくついでに、回転寿司屋に入る。
いろんなあやかしがいて、けっこうにぎわっていた。
「うにが食べたい」
「ボクは大トロ」
浮竹と京楽は、高級な料理に慣れているため、回転寿司よりも普通の寿司屋にいくことのほうが多かった。
『じゃあ、俺はかっぱ巻きで』
『ボクもかっぱ巻きで』
「もっといいいものくえ。金はすべて、京楽が出すぞ」
「ええ、ボクなの!?」
「俺は金なんてもってきてないぞ。まぁ、店の主人の九尾狐とは知り合いなので、つけはきくけどな」
『かっぱがかっぱ巻き作っているのがみたい』
店の中心で、従業員が寿司を握って、回転する場所に乗せていく。
『おお、本当にかっぱがかっぱ巻き作ってる』
彼岸花の精霊の浮竹は、面白そうにその光景を見ていた。
『かっぱ巻き‥‥意外とおいしいね?』
鴆の京楽が、かっぱ巻きの皿をとって、中身を口にする。
「ここの店の従業員は、皆慣れているからな」
浮竹は、うにののった寿司をとった。
一皿で同じ額ではなく、寿司のネタによって値段が違った。
「あ、大トロとられちゃた。次くるのまつかな」
「九尾狐、大トロを頼む」
「お、桜の王の旦那じゃないですか。急いで握りますよ」
京楽は、大トロを食べれた。
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、まわってくる寿司をどんどんとって食べていく。
海の幸をあまり食したことがないので、気に入ったらしい。
『ああ、食べた食べた』
『ボクも満足だよ。回転寿司というわりには、本格的な寿司ばっかりだったね』
会計を京楽が払って、重かった財布はすっかり軽くなっていた。
帰りにあやかしまんじゅうをたくさん買って、4人は帰宅した。
『楽しかったよ。ありがとう』
『俺も楽しかったし、おいしかった』
「どこか行きたいとこがあったら、俺か京楽に言うといい。京楽の金で連れていけるところには連れていくから」
鴆の京楽が、人がだめなので、行けるところは限られているが。
『今度は、海にいってみたい』
彼岸花の精霊の浮竹がそう言うと、京楽が笑う。
「おやすい御用だよ。ボクのもってるプライベートビーチなら、人もいないし自由にできるよ」
『桜鬼の京楽は、金持ちだな』
『そうだねぇ。住んでるところからして、お金あるねぇ』
「まぁ、親からもらったものだけどね。あやかしになってから、会いにいってないけど」
浮竹は、それに少し悲しそうな表情になる。
「お前は、俺のせいで人間からあやかしに‥‥‥」
「ううん、ボクは後悔してないから別にいいんだよ」
「春水」
「十四郎」
『しっぱりか?』
彼岸花の精霊の浮竹は、ニヤニヤと見ていて、鴆の京楽は困ったような表情をしていた。
「ああ、お前たちが返ったらしっぽりしてやる」
「お、言ったね?」
「う、冗談だ」
「はいだめー。,あうと。この後、しっぽりね?」
『がんばってしっぽりしろよ』
『ほどほどにね』
鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹は、異界渡りをして裏山の洞窟に戻っていった。
「春水、本気でするのか?」
「ボクはその気満々だよ」
「仕方ない。来い」
誘ってくる浮竹は、どこか淫らで美しかった。
----------------------------------------------------------
「ユエがやられたか。でも、悪くはなかったな」
藍染は、次の子の名前を呼ぶ。
「千早(ちはや)出番だぞ」
「はい‥‥‥」
水龍神の女をさらって、子をうませた。
神の血を引いている子だった。
千早は、藍染に従順でいることを強いられた。
「父様、四季の王を倒したら、本当に母様を元に戻してくれますか?」
「もちろんだ」
千早の母の水龍神は、藍染のせいで狂ってしまい、幽閉されていた。
「母様のためなら‥‥」
千早は、涙を浮かべながら、四季の王のところへ向かうのだった。